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勝手に勇者にされました。まる。
十二話・勇者コースなんて聞いてない!
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そして、合格発表である。
そういえば、水瀬くん……っぽい影は、一体何コースを志望したのだろうか。魔導士コースにはいなかったけど……。
ちなみに合格者の名前は、張り出し制である。番号とかじゃないけどね。
こう、名前がずらーっと並んでいるのだ。
えっと、アルファベット順で、エルノアの綴りは、Elunorだから、割と早い方のはずだけど……。
超今更だけど、この世界の文字は、私には何故か読めるのだ。英語、なのかな? アルファベットとローマ字を中途半端に混ぜたような感じだ。言語は日本語……に聞こえる。
えっと、エルノア、エルノア、エルノア……。
次の瞬間、探すまでもない事に絶望する。
試験もアルファベット順なのだ。イザベラのIの次はエルノアのEだ。で、合格者の一番手前にある名前が、「フィー」だったあたりで察してほしい。
はあ、不合格……やっぱりパラノイア・ワールドじゃダメだったか。
ため息をついた。
にしてもいろんな名前の子がいるなあ。
ヒナ、ロゼッタ、サリエル、ラウナリエル、ミカエリアス、エルノア……える、のあ?
最後の方に、小さい文字で、「追伸」とあった。
いやおかしいでしょ。え? なんで不合格のはずの私の名前……が……。
あ、ああああぁ。
そこには、こうあった。
「追伸:エルノア・スターライトは、あとで会議室に来なさい」
やっぱり見る人が見ればわかるんだ。お説教コース? それとも人体実験切り刻まれコース?
どっちにしても御免被りたい。行くわけがないだろう。もし追手が来てもルナかたろくんかロザリーちゃんに撒いてもらうし。
いやでも、火魔法は駄目だな。つい今の今まで忘れていたけど、ここ一応世界樹の中なんだし。
絶対に、会議室になんて行ってやるもんか!
と思っていた時期が私にもありました。
文字を見た瞬間体に組み込まれるタイプの転移魔法でもあったのか、きっかり一時間後、私は会議室とやらに転移していた。
そこには、何故か水瀬くんも。
あと他にいるのは、イケメン、美少女、イケメン、ジジイ……ナニコノ顔面格差。
ジジイは、剥げ散らかした頭を光らせながら、にこやかに言った。
「これから君には、勇者コースに入ってもらう。自己紹介をどうぞ」
とか抜かした。
会議室の中は密閉され、静かな空間が訪れる。
その静寂を破ったのは、突き抜けるような明るい声だった。
「とりあえず自己紹介しませんか?」
まず最初に歩み出たのは、青に近い紫色の髪の毛をポニーテールにした、ワイン色の目の美少女だ。身長は低い。十代前半にギリギリ届いてる……かなぁ? ぐらい。
顔立ちは整っているが、全身からあふれ出るチャラ男……チャラ女? 感がすごい。
服装は、ハイネックのノースリーブの、真っ白な長いワンピースだ。ただし、明らかに後からされたと形跡でわかるのだが、一度スカート部を半分で切って、それぞれ縫い合わせたみたいに、たっぷりと余裕のあるパンツのようになっている。ズボンからは、両側に硬質な皮が吊られている。皮には、青で薔薇、黄色で牡丹、緑色で百合、その上に赤でハナズオウが描かれている。靴は動きやすそうな編み上げブーツだ。それ以外は無地。まったくの無地。たぶんワンピースは真っ白な無地だったんじゃないかな、縫い糸が生成り色のせいで邪魔してるけど。
「ライドール、しぐ、し、ぐ?」
「シグルドリーヴァ」
「そう、それ! ライドール・シグルドリーヴァ、っす。17歳、盾職っす。敬語は苦手だけど、よろしく頼む……っす」
あー、こんな喋り方の後輩いたな。以外なトコに発見。
さっきライドールさんに小さく言ったした美少年は、こちらを向いたまま、
「セラフィム・アルヴァイト。17歳、剣士」
アイスブルーの髪の毛に、金色の瞳をしている。顔立ちは整っているが、どこか冷たさを感じる。服装は、ライドールさんとおそろいだ。ただし、ライドールさんみたいに後から手直ししたのではなく、元々そういう作りだったように見える。違いといえば、襟元が少し開いているところか。
「あ、ちなみに故郷のあの子に片思いし続けて早数年……」
「ぶった斬るぞ」
ただでさえ目つきが悪いのに、さらに細めて、絶対零度と大差ない温度でライドールさんを見る。
そんな二人をもろともしない造作で、もう一人が声を出す。
もう一人は、小柄な二人と違い、全体的に大きい。身長は多分170こえてるんじゃないかな。銀色の髪の毛に抹茶色の瞳をした青年だ。例に違わずイケメン。ひょろなが。服装は、THE学者と言った感じで、簡素な服装の上に薬品染みらしいものをたくさんつけた白衣を着ている。
「レイチェル・フルンドカーラだ。薬師をしている。好きなものは砂糖、嫌いなものは塩。19歳だから、一応この中では最年長なのかな? よろしくね」
優しげな笑みを浮かべていった。
ん? いやおかしい。なんだ好きなもの砂糖って! なんだ嫌いなもの塩って!
水瀬くんが、微笑みながら甲高い声を響かせる。
「ミシェルです。貴族に類する者ですが、神殿育ちのため世俗には弱いので、何かと迷惑をかけるかもしれないですがよろしくお願いいたします」
……自然と私が最後になってしまった。
「え、と、エルノア・スターライトです。み……シェルの家の本家の養女ですが、ほとんど名ばかりの平民です。見た目はこうですが二歳です。よろしく」
一瞬水瀬くんといいそうになり焦った。
しかしみんなは気付かなかったらしく、初老の男性は、笑みを崩さずに言った。
「君たちには、世界の悪の根源である『魔王』を討伐していただきます。一月後には出発するので、それまでに準備を整えてください。あとミシェル様とエルノアは残るように、解散」
水瀬くんには『様』を付けて私は呼び捨てにするあたり、軽んじられてる事が透けて見える。
すると、これまで少し離れていたライドールさんがダッシュでこっちに向かってきた。ダッシュ、と言っても遅い。トロい。鈍い。しかし、距離が距離なのであっという間に近くに寄られる。
そして、大きな瞳をさらに見開いて、キラキラと光を映してこちらを見た。
「うわあ可愛い! えっとエルノアちゃんだよね、エルって呼んでいい!? 呼んでいいよね!?」
「え、あ、はい……?」
「わあうれしい! あたしこう見えて可愛いのとか大好きなんっすよ! ライって呼んでね、エルっち!」
某バスケアニメの黄色い人みたいな口調が若干混じる。呼び方もそんな感じだ。そして、なんかすごいまくし立てられる。
近くによると、盾職だというのが信じられないぐらい華奢だと分かった。
すると突然、ライド……ライ? が持ち上がる。
「迷惑をかけるな阿呆。こんど親睦会があるらしいからそこで思う存分愛でればいいだろう」
「ああそうっすね! 楽しみだなあ、エルっちにあんな服やこんな服を……ぐふふ」
気色悪い笑みを上げていると、華奢で可愛らしい容姿が台無しである。
それを苦笑しながら見るレイチェルさんは、耳に心地よいテノールボイスで言った。
「すまんね、やかましくて。あんなのでも根はイイヤツなんだ。許してやってくれ」
「は……い?」
それでいいんだ、と言う代わりに、レイチェルさんは、こくんと一回頷いた。
「えと、親睦会は一週間後、ここでですよね」
「ああ」
私のいない所で勝手に話が進んでる。水瀬くんとセラフィムさんが話した。
「それまでは学院は休みだ、存分に羽を伸ばすといいよ」
一週間、学院が休み?
つまりアレだ。ゴールデンウイークだ。違うけど。
「じゃあねエルっち! 一週間後を楽しみにしてるっすよ!」
向日葵のような笑み、という抽象的な言葉がよく似合う笑顔を見せて、セラフィムさん、ライ、レイチェルさんは去っていった。
「あ、エルノアさん、一週間は本家で過ごすそうですよ。この部屋から出たら転移するので、覚えておいてください」
一生ここで過ごしてもいいだろうか。と聞く勇気はなかった。
やだ、お貴族様の屋敷とか絶対ロクな事がない。
寮にいても毎日お風呂にはいれるし、ご飯も美味しいし、フカフカのベットで寝られるし。
とにかく、サテライト家になんて行きたくない。
しかし現実は非情かな、部屋唯一の出入り口である扉から外に出なければ、そのお風呂もご飯もベットも使えないのだ。
最終的には、一時間籠城した後に、ここに来させられた転移陣と同じように、私は『サテライト』という表札のかかったバカでかい屋敷の前に立っていたとさ。まる。
そういえば、水瀬くん……っぽい影は、一体何コースを志望したのだろうか。魔導士コースにはいなかったけど……。
ちなみに合格者の名前は、張り出し制である。番号とかじゃないけどね。
こう、名前がずらーっと並んでいるのだ。
えっと、アルファベット順で、エルノアの綴りは、Elunorだから、割と早い方のはずだけど……。
超今更だけど、この世界の文字は、私には何故か読めるのだ。英語、なのかな? アルファベットとローマ字を中途半端に混ぜたような感じだ。言語は日本語……に聞こえる。
えっと、エルノア、エルノア、エルノア……。
次の瞬間、探すまでもない事に絶望する。
試験もアルファベット順なのだ。イザベラのIの次はエルノアのEだ。で、合格者の一番手前にある名前が、「フィー」だったあたりで察してほしい。
はあ、不合格……やっぱりパラノイア・ワールドじゃダメだったか。
ため息をついた。
にしてもいろんな名前の子がいるなあ。
ヒナ、ロゼッタ、サリエル、ラウナリエル、ミカエリアス、エルノア……える、のあ?
最後の方に、小さい文字で、「追伸」とあった。
いやおかしいでしょ。え? なんで不合格のはずの私の名前……が……。
あ、ああああぁ。
そこには、こうあった。
「追伸:エルノア・スターライトは、あとで会議室に来なさい」
やっぱり見る人が見ればわかるんだ。お説教コース? それとも人体実験切り刻まれコース?
どっちにしても御免被りたい。行くわけがないだろう。もし追手が来てもルナかたろくんかロザリーちゃんに撒いてもらうし。
いやでも、火魔法は駄目だな。つい今の今まで忘れていたけど、ここ一応世界樹の中なんだし。
絶対に、会議室になんて行ってやるもんか!
と思っていた時期が私にもありました。
文字を見た瞬間体に組み込まれるタイプの転移魔法でもあったのか、きっかり一時間後、私は会議室とやらに転移していた。
そこには、何故か水瀬くんも。
あと他にいるのは、イケメン、美少女、イケメン、ジジイ……ナニコノ顔面格差。
ジジイは、剥げ散らかした頭を光らせながら、にこやかに言った。
「これから君には、勇者コースに入ってもらう。自己紹介をどうぞ」
とか抜かした。
会議室の中は密閉され、静かな空間が訪れる。
その静寂を破ったのは、突き抜けるような明るい声だった。
「とりあえず自己紹介しませんか?」
まず最初に歩み出たのは、青に近い紫色の髪の毛をポニーテールにした、ワイン色の目の美少女だ。身長は低い。十代前半にギリギリ届いてる……かなぁ? ぐらい。
顔立ちは整っているが、全身からあふれ出るチャラ男……チャラ女? 感がすごい。
服装は、ハイネックのノースリーブの、真っ白な長いワンピースだ。ただし、明らかに後からされたと形跡でわかるのだが、一度スカート部を半分で切って、それぞれ縫い合わせたみたいに、たっぷりと余裕のあるパンツのようになっている。ズボンからは、両側に硬質な皮が吊られている。皮には、青で薔薇、黄色で牡丹、緑色で百合、その上に赤でハナズオウが描かれている。靴は動きやすそうな編み上げブーツだ。それ以外は無地。まったくの無地。たぶんワンピースは真っ白な無地だったんじゃないかな、縫い糸が生成り色のせいで邪魔してるけど。
「ライドール、しぐ、し、ぐ?」
「シグルドリーヴァ」
「そう、それ! ライドール・シグルドリーヴァ、っす。17歳、盾職っす。敬語は苦手だけど、よろしく頼む……っす」
あー、こんな喋り方の後輩いたな。以外なトコに発見。
さっきライドールさんに小さく言ったした美少年は、こちらを向いたまま、
「セラフィム・アルヴァイト。17歳、剣士」
アイスブルーの髪の毛に、金色の瞳をしている。顔立ちは整っているが、どこか冷たさを感じる。服装は、ライドールさんとおそろいだ。ただし、ライドールさんみたいに後から手直ししたのではなく、元々そういう作りだったように見える。違いといえば、襟元が少し開いているところか。
「あ、ちなみに故郷のあの子に片思いし続けて早数年……」
「ぶった斬るぞ」
ただでさえ目つきが悪いのに、さらに細めて、絶対零度と大差ない温度でライドールさんを見る。
そんな二人をもろともしない造作で、もう一人が声を出す。
もう一人は、小柄な二人と違い、全体的に大きい。身長は多分170こえてるんじゃないかな。銀色の髪の毛に抹茶色の瞳をした青年だ。例に違わずイケメン。ひょろなが。服装は、THE学者と言った感じで、簡素な服装の上に薬品染みらしいものをたくさんつけた白衣を着ている。
「レイチェル・フルンドカーラだ。薬師をしている。好きなものは砂糖、嫌いなものは塩。19歳だから、一応この中では最年長なのかな? よろしくね」
優しげな笑みを浮かべていった。
ん? いやおかしい。なんだ好きなもの砂糖って! なんだ嫌いなもの塩って!
水瀬くんが、微笑みながら甲高い声を響かせる。
「ミシェルです。貴族に類する者ですが、神殿育ちのため世俗には弱いので、何かと迷惑をかけるかもしれないですがよろしくお願いいたします」
……自然と私が最後になってしまった。
「え、と、エルノア・スターライトです。み……シェルの家の本家の養女ですが、ほとんど名ばかりの平民です。見た目はこうですが二歳です。よろしく」
一瞬水瀬くんといいそうになり焦った。
しかしみんなは気付かなかったらしく、初老の男性は、笑みを崩さずに言った。
「君たちには、世界の悪の根源である『魔王』を討伐していただきます。一月後には出発するので、それまでに準備を整えてください。あとミシェル様とエルノアは残るように、解散」
水瀬くんには『様』を付けて私は呼び捨てにするあたり、軽んじられてる事が透けて見える。
すると、これまで少し離れていたライドールさんがダッシュでこっちに向かってきた。ダッシュ、と言っても遅い。トロい。鈍い。しかし、距離が距離なのであっという間に近くに寄られる。
そして、大きな瞳をさらに見開いて、キラキラと光を映してこちらを見た。
「うわあ可愛い! えっとエルノアちゃんだよね、エルって呼んでいい!? 呼んでいいよね!?」
「え、あ、はい……?」
「わあうれしい! あたしこう見えて可愛いのとか大好きなんっすよ! ライって呼んでね、エルっち!」
某バスケアニメの黄色い人みたいな口調が若干混じる。呼び方もそんな感じだ。そして、なんかすごいまくし立てられる。
近くによると、盾職だというのが信じられないぐらい華奢だと分かった。
すると突然、ライド……ライ? が持ち上がる。
「迷惑をかけるな阿呆。こんど親睦会があるらしいからそこで思う存分愛でればいいだろう」
「ああそうっすね! 楽しみだなあ、エルっちにあんな服やこんな服を……ぐふふ」
気色悪い笑みを上げていると、華奢で可愛らしい容姿が台無しである。
それを苦笑しながら見るレイチェルさんは、耳に心地よいテノールボイスで言った。
「すまんね、やかましくて。あんなのでも根はイイヤツなんだ。許してやってくれ」
「は……い?」
それでいいんだ、と言う代わりに、レイチェルさんは、こくんと一回頷いた。
「えと、親睦会は一週間後、ここでですよね」
「ああ」
私のいない所で勝手に話が進んでる。水瀬くんとセラフィムさんが話した。
「それまでは学院は休みだ、存分に羽を伸ばすといいよ」
一週間、学院が休み?
つまりアレだ。ゴールデンウイークだ。違うけど。
「じゃあねエルっち! 一週間後を楽しみにしてるっすよ!」
向日葵のような笑み、という抽象的な言葉がよく似合う笑顔を見せて、セラフィムさん、ライ、レイチェルさんは去っていった。
「あ、エルノアさん、一週間は本家で過ごすそうですよ。この部屋から出たら転移するので、覚えておいてください」
一生ここで過ごしてもいいだろうか。と聞く勇気はなかった。
やだ、お貴族様の屋敷とか絶対ロクな事がない。
寮にいても毎日お風呂にはいれるし、ご飯も美味しいし、フカフカのベットで寝られるし。
とにかく、サテライト家になんて行きたくない。
しかし現実は非情かな、部屋唯一の出入り口である扉から外に出なければ、そのお風呂もご飯もベットも使えないのだ。
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