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勇者になるための準備
十九話・勇者コース準備実技その1【聖域】
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あの親睦会(?)から二日たち、出発前に学ぶ事があるとかなんとかで、水瀬くんと一緒に白髪赤目の男性の前に連れてこられた。
肌も抜けるように真っ白だ。きっとアルビノなのだろう、珍しい。……いや? 光魔法と炎魔法の使い手だったりするのか?
室内だというのに深々と黒い帽子をかぶっている。服装は、かなり肌を隠す……法衣というのだろうか? だった。全体的に白い。
男性は、どこか焦点の合わない瞳でこちらを見ると、普通に比べるとかなり遅い速度で話し始めた。
「君達が、ゆうしゃなのかい?」
優しげに微笑むと、
「私から教えられることは少ないが、生かしてくれよ」
といった。
そこから話された事はある意味で驚きの連続だったので、ちょっとまとめさせていただく。
まず、この世界には「魔子」と呼ばれる原子的なモノがあるのは説明したと思う。しかしこの魔子、何も無限にあるというわけではなく、魔法などを使って何度も使い続ければいずれ消滅する。それを防ぐために意図的に行うのが、国家機密レベルの技である【聖域】である。
半径10m以内で敵味方かまわず十回魔法を使った状態になると、空気中の魔子はかなり希薄になる。そこで、聖域を作り出せる人物が11回目の魔法を使うと、その時点で聖域が発動する。
聖域は、自らの寿命を縮めることになるが、全身に宿る魔子を分解し、それを空気中に放出することで、一時的に空気中を自分という存在で埋めることを指す。人間魔子は一番別の魔子とくっつきやすいので、しばらくすると空気中は元の状態に戻る。その間は、聖域を発動した人物特有の効果があるとか。
これは、ライとレイとセラも使えるらしい。というか対魔王戦では魔法ぶっぱしまくるので、使えなければヤバいとか。で、聖域魔法を使えるようにするには、こうして聖域の存在を知るだけでいいとか。使うときは、【聖域】と詠唱すればいいだけのお手軽設計。
また、聖域にはそれぞれ名前があり、「〇〇聖域」の形がとられていて、聖域の前の文字が多いほど力が強い聖域になるのだとか。
効果や名前は使ってみるまでのお楽しみらしいが、多分パラノイア・ワールドで効果は見れると思う。
とりあえず、男性はそれだけ言ったら転移してしまったので、どんなのかだけ確認してみようと思う。
エルノア=ユグド=サテライト(旧姓 エルノア・スターライト) 五歳 女 レベル12
HP:100/100
MP:10000000000000000/10000000000000000
筋力:5
魔法攻撃力:1600000000
敏捷性:20
耐久力:6
魔法対抗力:∞
運:-56
状態異常:喘息 魔法飽和 MPオートリジェネ
使用可能魔法
【魔法全皆伝しました! おめでとう! すべての基礎魔法を使えるよ!】
使用可能特技
妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」 ポーション醸造 魔法飽和 MP消費削減【基礎魔法】 聖域【星月日ノ聖域】
称号 異世界からの来訪者
説明
異世界から転生してきた者。喘息のせいでいつも死にそう。
黒い髪と目をしており、父母には似ていない。
備考:神様の加護を賜っている。
聖域【星月日ノ聖域】
条件:敵味方併せて10回魔法を使った状態で、術者が11回目の魔法を発動したときに発動する。
効果:3ターンだけ、敵のステータスをすべて術者が奪う。また、【これ以上の観覧はセキュリティクリアランス違反となるためできません】
ミシェル・ユグ・ムーンパレス__憑依【貴方は観覧権限を持ちません】 【貴方は閲覧権限を持ちません】歳 男 レベル【貴方は御覧になれません】
HP:
MP:
筋力:
魔法攻撃力: 【貴方はパラメーターを見ることができません】
敏捷性:
耐久力:
魔法対抗力:
運:
状態異常 【貴方は見れません】
使用可能魔法
【これ以上見るにはセキュリティクリアランス__神__が必要です】
使用可能特技
【見れません】
称号 【見ることはできないとなんど言えばわかるんですか?】
説明
【見れねーっつってんだろカス】
また、普段は【貴方は観覧権限を持ちません】は常に出ているわけではない。
うーん……なんか水瀬くんのステータスがおかしいことになってる。あと、私の聖域にも観覧できませんうんぬんと書かれている。わけがわからないよ。
というか、最後口悪いな。このパラノイア・ワールドがポンコツすぎて失笑する。
水瀬くんは、にこにこ笑いながら、ありがとうございます名も知らぬあるびのさん、といった。
にしても、聖域【星月日ノ聖域】ってチートだよね。すべてのステータスを奪うってことは、動くことができない人形みたいな状態になるということだ。その間にタコ殴りすれば、赤ん坊でも魔物を倒せる。
そんなことを考えてはいるが、一つ気がかりがあった。
前、ロキに憑依されていた時は、すべての情報がプライバシーもへったくれもなく見る事が出来た。
じゃあ、今水瀬くんに憑いている神は誰なのか。
確か北欧神話の最高神はオーディンとか言う名前だったような気がする。というか、魔物に憑かれた可能性もあるのか?
とにかく、クリアランスに神が必要なぐらい、高位のお方が憑いていることだけはわかった。
とにかく、魔王を倒して100年だか1000年だかの支配権さえ手に入れれば、もうそれでその後の私のはっぴぃらいふは約束されたようなもの。
私がいる限りは、きっと浮遊島に住む神や地底界の勝ちはないんだろうなあ、なむなむ。
……………………ん?
なんかつっかかるんだけど……気のせいかな?
喉元まで出てるとはこのことなのか、あと少しきっかけがあればわかりそうだけど……。
言いようのない違和感を感じながらも、その日の授業は幕を閉じた。
肌も抜けるように真っ白だ。きっとアルビノなのだろう、珍しい。……いや? 光魔法と炎魔法の使い手だったりするのか?
室内だというのに深々と黒い帽子をかぶっている。服装は、かなり肌を隠す……法衣というのだろうか? だった。全体的に白い。
男性は、どこか焦点の合わない瞳でこちらを見ると、普通に比べるとかなり遅い速度で話し始めた。
「君達が、ゆうしゃなのかい?」
優しげに微笑むと、
「私から教えられることは少ないが、生かしてくれよ」
といった。
そこから話された事はある意味で驚きの連続だったので、ちょっとまとめさせていただく。
まず、この世界には「魔子」と呼ばれる原子的なモノがあるのは説明したと思う。しかしこの魔子、何も無限にあるというわけではなく、魔法などを使って何度も使い続ければいずれ消滅する。それを防ぐために意図的に行うのが、国家機密レベルの技である【聖域】である。
半径10m以内で敵味方かまわず十回魔法を使った状態になると、空気中の魔子はかなり希薄になる。そこで、聖域を作り出せる人物が11回目の魔法を使うと、その時点で聖域が発動する。
聖域は、自らの寿命を縮めることになるが、全身に宿る魔子を分解し、それを空気中に放出することで、一時的に空気中を自分という存在で埋めることを指す。人間魔子は一番別の魔子とくっつきやすいので、しばらくすると空気中は元の状態に戻る。その間は、聖域を発動した人物特有の効果があるとか。
これは、ライとレイとセラも使えるらしい。というか対魔王戦では魔法ぶっぱしまくるので、使えなければヤバいとか。で、聖域魔法を使えるようにするには、こうして聖域の存在を知るだけでいいとか。使うときは、【聖域】と詠唱すればいいだけのお手軽設計。
また、聖域にはそれぞれ名前があり、「〇〇聖域」の形がとられていて、聖域の前の文字が多いほど力が強い聖域になるのだとか。
効果や名前は使ってみるまでのお楽しみらしいが、多分パラノイア・ワールドで効果は見れると思う。
とりあえず、男性はそれだけ言ったら転移してしまったので、どんなのかだけ確認してみようと思う。
エルノア=ユグド=サテライト(旧姓 エルノア・スターライト) 五歳 女 レベル12
HP:100/100
MP:10000000000000000/10000000000000000
筋力:5
魔法攻撃力:1600000000
敏捷性:20
耐久力:6
魔法対抗力:∞
運:-56
状態異常:喘息 魔法飽和 MPオートリジェネ
使用可能魔法
【魔法全皆伝しました! おめでとう! すべての基礎魔法を使えるよ!】
使用可能特技
妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」 ポーション醸造 魔法飽和 MP消費削減【基礎魔法】 聖域【星月日ノ聖域】
称号 異世界からの来訪者
説明
異世界から転生してきた者。喘息のせいでいつも死にそう。
黒い髪と目をしており、父母には似ていない。
備考:神様の加護を賜っている。
聖域【星月日ノ聖域】
条件:敵味方併せて10回魔法を使った状態で、術者が11回目の魔法を発動したときに発動する。
効果:3ターンだけ、敵のステータスをすべて術者が奪う。また、【これ以上の観覧はセキュリティクリアランス違反となるためできません】
ミシェル・ユグ・ムーンパレス__憑依【貴方は観覧権限を持ちません】 【貴方は閲覧権限を持ちません】歳 男 レベル【貴方は御覧になれません】
HP:
MP:
筋力:
魔法攻撃力: 【貴方はパラメーターを見ることができません】
敏捷性:
耐久力:
魔法対抗力:
運:
状態異常 【貴方は見れません】
使用可能魔法
【これ以上見るにはセキュリティクリアランス__神__が必要です】
使用可能特技
【見れません】
称号 【見ることはできないとなんど言えばわかるんですか?】
説明
【見れねーっつってんだろカス】
また、普段は【貴方は観覧権限を持ちません】は常に出ているわけではない。
うーん……なんか水瀬くんのステータスがおかしいことになってる。あと、私の聖域にも観覧できませんうんぬんと書かれている。わけがわからないよ。
というか、最後口悪いな。このパラノイア・ワールドがポンコツすぎて失笑する。
水瀬くんは、にこにこ笑いながら、ありがとうございます名も知らぬあるびのさん、といった。
にしても、聖域【星月日ノ聖域】ってチートだよね。すべてのステータスを奪うってことは、動くことができない人形みたいな状態になるということだ。その間にタコ殴りすれば、赤ん坊でも魔物を倒せる。
そんなことを考えてはいるが、一つ気がかりがあった。
前、ロキに憑依されていた時は、すべての情報がプライバシーもへったくれもなく見る事が出来た。
じゃあ、今水瀬くんに憑いている神は誰なのか。
確か北欧神話の最高神はオーディンとか言う名前だったような気がする。というか、魔物に憑かれた可能性もあるのか?
とにかく、クリアランスに神が必要なぐらい、高位のお方が憑いていることだけはわかった。
とにかく、魔王を倒して100年だか1000年だかの支配権さえ手に入れれば、もうそれでその後の私のはっぴぃらいふは約束されたようなもの。
私がいる限りは、きっと浮遊島に住む神や地底界の勝ちはないんだろうなあ、なむなむ。
……………………ん?
なんかつっかかるんだけど……気のせいかな?
喉元まで出てるとはこのことなのか、あと少しきっかけがあればわかりそうだけど……。
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