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ギルド?何それ
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【ギルド?何それ】
俺ってそんなチートだったんだ。よくわからない単語が多いけどとりあえず強いってことはよくわかったがこの備考のところ何?さっきバルトの奴は無意識にそらしたけどなんで童貞とかもはいってんの!?そして、処女いらねぇ!マジで意味わかんねぇ!
「どうしたんだ?大丈夫?」
俺が騒いでいるせいでバルトがこちらの方へ近ずいて来た。
「あ、いやちょっと眠れなくて…」
何とか誤魔化すがバルトはとても心配そうに俺を見つめる。わぁ、イケメン(怒)
「そっか。そうだよね。昼あんな事あったから。」
さっきも思ったけどなんでそれ掘り起こすの?馬鹿なの?
「いや、それも気にしてない。自業自得だしな。」
俺はさっさと寝たいんだ。俺に構うな!
だが、その願いは聞き取ってくれなかったようだ。バルトは何故か俺の上に馬乗りしてきた。
「もしかして、まだ媚薬が抜けてないのかな?交尾はした?」
こいつぅぅぅ。ムカつく!構うなって!大丈夫って言っただろ!交尾した?何それ!してねぇよ!されそうになったけど大丈夫だよ!
「し、してない、です。」
怒りを殺しながらも敬語になってしまう。俺は今バルトに押し倒されている状況だ。そんな俺を見つめるバルトがだなんか怖い。
「そうか。もしかしたらまた発情するかもしれない。ちょっと触るよ。」
そう言って俺の服の中に手を入れてきた。
「うひっ」
急なことだしこれは腰が弱いから少し反応してしまった。うん、恥ずかしい。てか、何やってんの?
「ちょっ、やめろ!」
「……もうちょっと可愛い声出せないの?」
「出すか!ボケ!」
慌てる俺にバルトはクスリと笑う。そして、ツーっと俺の肌をまさぐっていくがもう耐えられない。
ゴッ
人にゲンコツをするのは初めてだがこっちの拳も痛かった。
「……っ!」
バルトは頭を抱えてもだえるが俺はすぐに服を直して寝床に戻った。
翌朝のことだ。どうやらバルトはあの後なのもしなかったらしい。件のバルトを見ると片付けをしているようで俺に気づくとニッコリと笑う。俺は苦笑いしかできなかった。
「おはよう。」
「お、おはよう。」
「昨日はよく眠れた?」
「まぁ。」
お前が襲おうとしなかったらもっとぐっすり眠れたよ。しかも、なに?何事も無かったように俺に聞いてくるとはなぁ。殺すよ?
「プッ」
「なんで笑う?」
「いや、何でもないよ。」
そう言いながら立ち上がり俺に手を伸ばしてくれた。俺は戸惑いながらもそれを取る。
「昨日は助けてくれてありがとな。」
「いいよ。でも、君どうするの?記憶喪失だし行く所とかあるのかい?」
「あぁ。そういえば。」
これからどう過ごしたらいいのかわからないし、この世界の常識がわからない。この勇者さんがこんなんじゃ世界は大丈夫なのか?
「あの、よく分かんないけど職業とか?まず稼ぐところからやりたい。」
「うん。じゃあ、近くの街行こっか?そこにギルドとかあるし。」
「ギルド?何それ。」
「えっ」
「えっ」
「あ、ギルドっているのは冒険者たちが依頼とかを受けてその依頼に見合った報酬を貰うんだ。」
「万事屋みたいな?」
「ヨロズヤ?」
「……何でもないです。」
ギルドって初めて聞いたなぁ。RPGゲームってだいたいそうなんだろうか。よくわからんがそのギルドに行って色々と聞いた方がいいな。しかし、俺ば訳が分からないところに異世界トリップしたがこんな無知だとすぐ死にそうだな。最初はレベルの低い依頼からこなして少しずつ貯めていこう。空いた時間は図書館とかで調べ物をして……。
「カケル?」
俺が考え事をしていると不思議に思ったのかバルトが顔を覗く。
「あ、ごめん。」
「いいよ。じゃあ、行こうか。ここの森は危険だし街までは少し遠いけど僕が守るから安心していいよ。」
「ありがとう?」
男に守られるのはとても癪だがしかたない。ここで意地をはって大丈夫ですなんで言ったらすぐ死ぬ。
「ここは色んなスライムとかが沢山出てくるんだ。一体では害はあんまり無いけど群れで動く習性があってね。かなり危険だ。とりあえず群れを見つけたら僕に知らせて。」
「わかった。」
俺はあまり危険かどうかわからないが昨日のことを思い出すと悪寒がする。
「あとは……群れで動くとしたらゴブリンかな。でもゴブリンの生息は西の方だから僕達がいる東の方には滅多に来ない。スライムの群れはかなり厄介だからね。」
ゴブリンってあの気持ち悪いやつだろ?なんか知ってる。中学の頃友達がキモカワだよね!?って言ってきたが一切わからなかった。
「他に何がいるんだ?」
「うーん、色々いるけど森でスライムとゴブリンだよ。まぁ、色々っているのはレベルが強すぎるんだけどね。」
なんでそっちの説明をしなかったの?え、この人は一体何考えてんだ?そっちの説明が欲しい。
「強すぎるって言っても群れでは行動しないし、無闇に襲ってこないから。大丈夫。レベルが高ければ高いほど知性も発達するし人間の言葉や人型に変身することも出来るよ。」
「へー…。」
この人の説明は良いけどもっと知りたいかな。やっぱり自分で調べよ。
「着いたよ。」
どうやら長い話をしていると着いたらしい。森が開けて丘の下に大きな街が見えた。街の外には大きな川があってキラキラと輝いている。そして、街の中心には白のようなものが。国ではないから領主とか?わからん。しかし、こんな中世のヨーロッパみたいな街がRPGゲームに出てくるとは。テンプレだろうか。
「さあ、行こう。」
「えっあ、うん。」
街の光景に見入っているとバルトが、話しかけてきた。
「あの街はアール街僕の故郷で大都市なんだ。」
懐かしそうにバルトは言った。
俺ってそんなチートだったんだ。よくわからない単語が多いけどとりあえず強いってことはよくわかったがこの備考のところ何?さっきバルトの奴は無意識にそらしたけどなんで童貞とかもはいってんの!?そして、処女いらねぇ!マジで意味わかんねぇ!
「どうしたんだ?大丈夫?」
俺が騒いでいるせいでバルトがこちらの方へ近ずいて来た。
「あ、いやちょっと眠れなくて…」
何とか誤魔化すがバルトはとても心配そうに俺を見つめる。わぁ、イケメン(怒)
「そっか。そうだよね。昼あんな事あったから。」
さっきも思ったけどなんでそれ掘り起こすの?馬鹿なの?
「いや、それも気にしてない。自業自得だしな。」
俺はさっさと寝たいんだ。俺に構うな!
だが、その願いは聞き取ってくれなかったようだ。バルトは何故か俺の上に馬乗りしてきた。
「もしかして、まだ媚薬が抜けてないのかな?交尾はした?」
こいつぅぅぅ。ムカつく!構うなって!大丈夫って言っただろ!交尾した?何それ!してねぇよ!されそうになったけど大丈夫だよ!
「し、してない、です。」
怒りを殺しながらも敬語になってしまう。俺は今バルトに押し倒されている状況だ。そんな俺を見つめるバルトがだなんか怖い。
「そうか。もしかしたらまた発情するかもしれない。ちょっと触るよ。」
そう言って俺の服の中に手を入れてきた。
「うひっ」
急なことだしこれは腰が弱いから少し反応してしまった。うん、恥ずかしい。てか、何やってんの?
「ちょっ、やめろ!」
「……もうちょっと可愛い声出せないの?」
「出すか!ボケ!」
慌てる俺にバルトはクスリと笑う。そして、ツーっと俺の肌をまさぐっていくがもう耐えられない。
ゴッ
人にゲンコツをするのは初めてだがこっちの拳も痛かった。
「……っ!」
バルトは頭を抱えてもだえるが俺はすぐに服を直して寝床に戻った。
翌朝のことだ。どうやらバルトはあの後なのもしなかったらしい。件のバルトを見ると片付けをしているようで俺に気づくとニッコリと笑う。俺は苦笑いしかできなかった。
「おはよう。」
「お、おはよう。」
「昨日はよく眠れた?」
「まぁ。」
お前が襲おうとしなかったらもっとぐっすり眠れたよ。しかも、なに?何事も無かったように俺に聞いてくるとはなぁ。殺すよ?
「プッ」
「なんで笑う?」
「いや、何でもないよ。」
そう言いながら立ち上がり俺に手を伸ばしてくれた。俺は戸惑いながらもそれを取る。
「昨日は助けてくれてありがとな。」
「いいよ。でも、君どうするの?記憶喪失だし行く所とかあるのかい?」
「あぁ。そういえば。」
これからどう過ごしたらいいのかわからないし、この世界の常識がわからない。この勇者さんがこんなんじゃ世界は大丈夫なのか?
「あの、よく分かんないけど職業とか?まず稼ぐところからやりたい。」
「うん。じゃあ、近くの街行こっか?そこにギルドとかあるし。」
「ギルド?何それ。」
「えっ」
「えっ」
「あ、ギルドっているのは冒険者たちが依頼とかを受けてその依頼に見合った報酬を貰うんだ。」
「万事屋みたいな?」
「ヨロズヤ?」
「……何でもないです。」
ギルドって初めて聞いたなぁ。RPGゲームってだいたいそうなんだろうか。よくわからんがそのギルドに行って色々と聞いた方がいいな。しかし、俺ば訳が分からないところに異世界トリップしたがこんな無知だとすぐ死にそうだな。最初はレベルの低い依頼からこなして少しずつ貯めていこう。空いた時間は図書館とかで調べ物をして……。
「カケル?」
俺が考え事をしていると不思議に思ったのかバルトが顔を覗く。
「あ、ごめん。」
「いいよ。じゃあ、行こうか。ここの森は危険だし街までは少し遠いけど僕が守るから安心していいよ。」
「ありがとう?」
男に守られるのはとても癪だがしかたない。ここで意地をはって大丈夫ですなんで言ったらすぐ死ぬ。
「ここは色んなスライムとかが沢山出てくるんだ。一体では害はあんまり無いけど群れで動く習性があってね。かなり危険だ。とりあえず群れを見つけたら僕に知らせて。」
「わかった。」
俺はあまり危険かどうかわからないが昨日のことを思い出すと悪寒がする。
「あとは……群れで動くとしたらゴブリンかな。でもゴブリンの生息は西の方だから僕達がいる東の方には滅多に来ない。スライムの群れはかなり厄介だからね。」
ゴブリンってあの気持ち悪いやつだろ?なんか知ってる。中学の頃友達がキモカワだよね!?って言ってきたが一切わからなかった。
「他に何がいるんだ?」
「うーん、色々いるけど森でスライムとゴブリンだよ。まぁ、色々っているのはレベルが強すぎるんだけどね。」
なんでそっちの説明をしなかったの?え、この人は一体何考えてんだ?そっちの説明が欲しい。
「強すぎるって言っても群れでは行動しないし、無闇に襲ってこないから。大丈夫。レベルが高ければ高いほど知性も発達するし人間の言葉や人型に変身することも出来るよ。」
「へー…。」
この人の説明は良いけどもっと知りたいかな。やっぱり自分で調べよ。
「着いたよ。」
どうやら長い話をしていると着いたらしい。森が開けて丘の下に大きな街が見えた。街の外には大きな川があってキラキラと輝いている。そして、街の中心には白のようなものが。国ではないから領主とか?わからん。しかし、こんな中世のヨーロッパみたいな街がRPGゲームに出てくるとは。テンプレだろうか。
「さあ、行こう。」
「えっあ、うん。」
街の光景に見入っているとバルトが、話しかけてきた。
「あの街はアール街僕の故郷で大都市なんだ。」
懐かしそうにバルトは言った。
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