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第二章『忘れられない過去』
『忘れられない過去』4
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森を抜けるとそこには静寂があった。
木々が風に揺れる音。そして、ゆったりとした波を作る、月に照らされた大きな泉。
「お待ちしておりました」
ブーワンが泉の側から聞こえる声の方を見ると、そこにはアマティスの姿があった。
「手紙の話は本当ですか?まだ可能性があると」
「ええ。貴方には真実を伝えます」
アマティスはブーワンの瞳をじっと見つめて答えた。
そして、放たれた言葉でブーワンは只々その場で立ち尽くした。
[翌日]
アマティスとゼノとオルガナは三人仲良くベッドで寝ていた。
——リリリリリリリリリンッ!
目覚まし時計の音が部屋中に響き渡った。
アマティスは手探りで頭上の目覚まし時計を探して、鈴の音を止めた。
そして、眠い目を擦りながら起き上がった。
「よし、二人とも起きて!」
ゼノとオルガナは眠さから半目を開けていた。
「朝ごはんを作るよ! 二人にも手伝ってもらうから」
アマティスは窓の方に移動してカーテンを開けて、鍵を解除すると窓を開いた。
ゼノとオルガナは日差しに目を覆った。
窓から小鳥とマーブが入って来た。
そして、マーブが机に着地すると、小鳥たちに指示を出して、散らかった部屋を飛び回り片付け始めた。
「えっ!」
二人は動物たちの行動に口を揃えて唖然とした。
「ぼーっとしてる暇ないよ! 二人は外の納屋の倉庫にある動物たちの餌を七袋出して!重いから二人で協力して運ぶのよ」
そう言うと、アマティスはゼノに納屋の鍵を渡した。
「餌は大きなお皿が七つあるからそこに入れて」
二人はドアを開けると急いで外に出た。
「えっ……」
外には鹿や熊、猪、牛などの森の動物たちが、ドアを囲むように動物たちが既に並んでいた。
オルガナとゼノが前に進むと、動物たちは納屋まで道を開けた。
「どうなってんだ?」
ゼノは警戒しながら進んで、オルガナは色々な動物と会えてワクワクしていた。
すると、一匹の大きな鹿がオルガナの顔を舐める。
「わぁ!」
びっくりしながら鹿を見ると、オルガナの胸に顔を埋めて甘えてきた。
オルガナは喜びながら顔を撫でる。
「よしよし! 良い子だね!」
ゼノはその光景を冷静な表情で見ていた。
「オル、そんなことしている場合じゃないぞ。早く餌やりしないと」
残念そうにゼノの方を向くと、撫でるのを止めて二人は再び歩き出した。
「分かったよ」
もっと撫でていたかったな。
オルガナは心の中で呟くと、こっそり振り返いて、鹿に向かって手を振る。
鹿はそんなオルガナにお辞儀をした。
納屋に着くと、大きな木で出来た倉庫が見えた。
ドアは大きな鎖と南京錠で固定されていた。
「よし、開けるぞ」
ゼノは鍵穴に鍵を入れると力いっぱい回した。
——ガシャン!
鍵は音を立てて開くと地面に落ちる。ゼノは左のドア、オルガナは右のドアの取手を持つと、二人は重いドアを開けた。
すると、大きな紙袋に入った餌が山積みになっていた。
「これを今から運ぶのか……」
「凄い量だね、ゼノ兄ちゃん」
ドタドタと大きな足音が複数聴こえて、二人は振り向いた。
そこには、オルガナに甘えていた体の大きな鹿、猪、熊が納屋の中に入ってきて、倉庫の前に来ると二人をじっと見つめていた。
「グゥフ」
鼻息を鳴らしながら鹿は、自分の背中に向かって角を当てた。
「背中に乗せろってことか?」
ゼノがそう言うと鹿は頷いた。
「うわぁ! 凄い! 言葉が分かるんだね!」
オルガナは目をキラキラさせながら鹿を見つめる。
「動物の皆んな一緒に頑張ろうね!」
動物たちはオルガナに向かって集まる。
ゼノはその光景を羨ましそうに見つめた。
コイツは良いな。いつも明るくて……。
ゼノとオルガナは二人で協力して動物の背中に餌袋を乗せて皿まで運んだ。
あっという間に餌が運び終わると、ゼノが紙袋の餌を皿に盛った。
そして、皿に全ての餌を盛ると、動物たちは皿を囲むように餌を食べ始めた。
ゼノはその光景に驚いた。そこには肉食動物と草食動物が争う事なく餌を食べている光景が広がっていた。
「皆んな仲良くだね! 凄いね、ゼノ兄ちゃん!」
オルガナは興奮しながらゼノにウキウキで笑みを浮かべて話す。
「そうだな」
ゼノはオルガナに微笑み返した。
動物たちは肉食草食関係なく仲良く皿を囲んで、餌を食べた。
その光景に感動したゼノとオルガナは微笑みながら眺めた。
そして、二人はこう思った。
人間もこうなら良いのに……。
「二人ともご飯よ!」
二人は家の方を見ると美味しそうな匂いを感じる。
「良い匂い!」
「行くぞ」
「うん!」
二人は駆け足でアマティスの所へ向かった。
家の中央にある大きな円卓には、美味しそうな野菜を中心とした料理が席に置かれて、五芒星のように五つ置かれていた。
中央の席にはアマティスが座り、両隣にはマーブと小鳥たちが席に着いていた。
そして、アマティスの向かいにゼノとオルガナが座った。
「じゃあ手を合わせて!」
アマティスがそう言うと、マーブと小鳥が翼を前で合わせた。
その光景を見たゼノとオルガナも、急いで見様見真似で手を合わせた。
「今日も食料が無事食べれて私は幸せです。頂きます!」
そう言うとフォークを使って、アマティスが食事を始めた。
「ん~美味しい~! やっぱりマーブが目利きした食材は最高ね!」
すると、マーブは照れくさそうに翼をはためかせた。
「さっきの手を合わせるやつはどう言う意味だ?」
ゼノは不思議そうにアマティスたちを見つめた。
「アレはね今この食卓に並んでいる食べ物に対しての感謝よ」
「感謝?」
「ええ。こうやって皆んなとご飯が食べれていることは当たり前じゃ無いからね。今まで大変だった貴方たちなら分かるでしょ。だから感謝するの」
オルガナとゼノは理解して、同時に頷いた。
「さあ! 二人とも冷めないうちに食べなさい」
「うん!」
二人はニコッとすると料理を一口食べた。
「旨い!」
「おいしい!」
二人はあまりの美味しさに思わず立ち上がると、目を丸くしてマーブとアマティスを見つめた。
再びマーブは照れくさそうに翼をはためかせた。 二人は立ったままもう一口食べた。
「二人とも気持ちは嬉しいけど、ご飯は座って食べなさい。お行儀が悪いわ」
二人はスッと座ると黙々と食べ続けた。
「そんなに美味しかった?」
「凄く美味しいよ!」
オルガナはアマティスをキラキラした瞳で見ると、嬉しそうに微笑んだ。
「今まで食べたものと比べ物にならない」
そう言うとゼノは目を見開きながら、黙々と食べ続けた。
「フフッ。二人ともいっぱい食べて大きくなるのよ」
× × ×
食卓に並べられた料理はあっという間に無くなり、二人は満腹という今まで味わえなかった幸福に浸っていた。
「もう食えねぇ」
ゼノとオルガナはまんまるに膨らんだ腹を撫でた。
「そう言えば、二人は今までどんな食べ物を食べていたの?好物とかあったら教えて」
オルガナは目を丸くしながらアマティスに応える。
「日頃はね! ゴミ箱に入ってた食べ残しとか木の実とか。あんまりまともなものは食べれないね」
「たまにだけど、俺が上手く狩りが出来た時は肉を食うけどな。だから肉は好物かも」
ゼノは視線を感じて、そっちを見ると小鳥たちが睨んでいた。
「あ、ごめん……」
「カァ! カァ! カァ!」
ゼノに対してマーブは翼をばたつかせて笑った。
「じゃあ、食べ終わったことだし手を合わせて」
すると、皆が最初の様に手を合わせた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした!」
オルガナとゼノは、アマティスが言った後に続いて復唱した。
「この、ごちそうさまはどう意味なんだ?」
「それはね、食事を用意してくれたことに対しての感謝の言葉よ。この食事のための食材は色々な方を経由して手に入れたもの。だから関わった全ての事柄に対しての有り難さに感謝するの」
ゼノとオルガナは空になった皿をじっと見つめた。
「用意してくれた事への感謝か……人に対して感謝するなんてもう忘れてた」
「これからは貴方たちにとって、それが当たり前になる様に私は頑張るわ」
アマティスは二人に向かって満面の笑みを浮かべた。
オルガナとゼノも、そんなアマティスに応える様に笑みを返した。
To Be Continued…
木々が風に揺れる音。そして、ゆったりとした波を作る、月に照らされた大きな泉。
「お待ちしておりました」
ブーワンが泉の側から聞こえる声の方を見ると、そこにはアマティスの姿があった。
「手紙の話は本当ですか?まだ可能性があると」
「ええ。貴方には真実を伝えます」
アマティスはブーワンの瞳をじっと見つめて答えた。
そして、放たれた言葉でブーワンは只々その場で立ち尽くした。
[翌日]
アマティスとゼノとオルガナは三人仲良くベッドで寝ていた。
——リリリリリリリリリンッ!
目覚まし時計の音が部屋中に響き渡った。
アマティスは手探りで頭上の目覚まし時計を探して、鈴の音を止めた。
そして、眠い目を擦りながら起き上がった。
「よし、二人とも起きて!」
ゼノとオルガナは眠さから半目を開けていた。
「朝ごはんを作るよ! 二人にも手伝ってもらうから」
アマティスは窓の方に移動してカーテンを開けて、鍵を解除すると窓を開いた。
ゼノとオルガナは日差しに目を覆った。
窓から小鳥とマーブが入って来た。
そして、マーブが机に着地すると、小鳥たちに指示を出して、散らかった部屋を飛び回り片付け始めた。
「えっ!」
二人は動物たちの行動に口を揃えて唖然とした。
「ぼーっとしてる暇ないよ! 二人は外の納屋の倉庫にある動物たちの餌を七袋出して!重いから二人で協力して運ぶのよ」
そう言うと、アマティスはゼノに納屋の鍵を渡した。
「餌は大きなお皿が七つあるからそこに入れて」
二人はドアを開けると急いで外に出た。
「えっ……」
外には鹿や熊、猪、牛などの森の動物たちが、ドアを囲むように動物たちが既に並んでいた。
オルガナとゼノが前に進むと、動物たちは納屋まで道を開けた。
「どうなってんだ?」
ゼノは警戒しながら進んで、オルガナは色々な動物と会えてワクワクしていた。
すると、一匹の大きな鹿がオルガナの顔を舐める。
「わぁ!」
びっくりしながら鹿を見ると、オルガナの胸に顔を埋めて甘えてきた。
オルガナは喜びながら顔を撫でる。
「よしよし! 良い子だね!」
ゼノはその光景を冷静な表情で見ていた。
「オル、そんなことしている場合じゃないぞ。早く餌やりしないと」
残念そうにゼノの方を向くと、撫でるのを止めて二人は再び歩き出した。
「分かったよ」
もっと撫でていたかったな。
オルガナは心の中で呟くと、こっそり振り返いて、鹿に向かって手を振る。
鹿はそんなオルガナにお辞儀をした。
納屋に着くと、大きな木で出来た倉庫が見えた。
ドアは大きな鎖と南京錠で固定されていた。
「よし、開けるぞ」
ゼノは鍵穴に鍵を入れると力いっぱい回した。
——ガシャン!
鍵は音を立てて開くと地面に落ちる。ゼノは左のドア、オルガナは右のドアの取手を持つと、二人は重いドアを開けた。
すると、大きな紙袋に入った餌が山積みになっていた。
「これを今から運ぶのか……」
「凄い量だね、ゼノ兄ちゃん」
ドタドタと大きな足音が複数聴こえて、二人は振り向いた。
そこには、オルガナに甘えていた体の大きな鹿、猪、熊が納屋の中に入ってきて、倉庫の前に来ると二人をじっと見つめていた。
「グゥフ」
鼻息を鳴らしながら鹿は、自分の背中に向かって角を当てた。
「背中に乗せろってことか?」
ゼノがそう言うと鹿は頷いた。
「うわぁ! 凄い! 言葉が分かるんだね!」
オルガナは目をキラキラさせながら鹿を見つめる。
「動物の皆んな一緒に頑張ろうね!」
動物たちはオルガナに向かって集まる。
ゼノはその光景を羨ましそうに見つめた。
コイツは良いな。いつも明るくて……。
ゼノとオルガナは二人で協力して動物の背中に餌袋を乗せて皿まで運んだ。
あっという間に餌が運び終わると、ゼノが紙袋の餌を皿に盛った。
そして、皿に全ての餌を盛ると、動物たちは皿を囲むように餌を食べ始めた。
ゼノはその光景に驚いた。そこには肉食動物と草食動物が争う事なく餌を食べている光景が広がっていた。
「皆んな仲良くだね! 凄いね、ゼノ兄ちゃん!」
オルガナは興奮しながらゼノにウキウキで笑みを浮かべて話す。
「そうだな」
ゼノはオルガナに微笑み返した。
動物たちは肉食草食関係なく仲良く皿を囲んで、餌を食べた。
その光景に感動したゼノとオルガナは微笑みながら眺めた。
そして、二人はこう思った。
人間もこうなら良いのに……。
「二人ともご飯よ!」
二人は家の方を見ると美味しそうな匂いを感じる。
「良い匂い!」
「行くぞ」
「うん!」
二人は駆け足でアマティスの所へ向かった。
家の中央にある大きな円卓には、美味しそうな野菜を中心とした料理が席に置かれて、五芒星のように五つ置かれていた。
中央の席にはアマティスが座り、両隣にはマーブと小鳥たちが席に着いていた。
そして、アマティスの向かいにゼノとオルガナが座った。
「じゃあ手を合わせて!」
アマティスがそう言うと、マーブと小鳥が翼を前で合わせた。
その光景を見たゼノとオルガナも、急いで見様見真似で手を合わせた。
「今日も食料が無事食べれて私は幸せです。頂きます!」
そう言うとフォークを使って、アマティスが食事を始めた。
「ん~美味しい~! やっぱりマーブが目利きした食材は最高ね!」
すると、マーブは照れくさそうに翼をはためかせた。
「さっきの手を合わせるやつはどう言う意味だ?」
ゼノは不思議そうにアマティスたちを見つめた。
「アレはね今この食卓に並んでいる食べ物に対しての感謝よ」
「感謝?」
「ええ。こうやって皆んなとご飯が食べれていることは当たり前じゃ無いからね。今まで大変だった貴方たちなら分かるでしょ。だから感謝するの」
オルガナとゼノは理解して、同時に頷いた。
「さあ! 二人とも冷めないうちに食べなさい」
「うん!」
二人はニコッとすると料理を一口食べた。
「旨い!」
「おいしい!」
二人はあまりの美味しさに思わず立ち上がると、目を丸くしてマーブとアマティスを見つめた。
再びマーブは照れくさそうに翼をはためかせた。 二人は立ったままもう一口食べた。
「二人とも気持ちは嬉しいけど、ご飯は座って食べなさい。お行儀が悪いわ」
二人はスッと座ると黙々と食べ続けた。
「そんなに美味しかった?」
「凄く美味しいよ!」
オルガナはアマティスをキラキラした瞳で見ると、嬉しそうに微笑んだ。
「今まで食べたものと比べ物にならない」
そう言うとゼノは目を見開きながら、黙々と食べ続けた。
「フフッ。二人ともいっぱい食べて大きくなるのよ」
× × ×
食卓に並べられた料理はあっという間に無くなり、二人は満腹という今まで味わえなかった幸福に浸っていた。
「もう食えねぇ」
ゼノとオルガナはまんまるに膨らんだ腹を撫でた。
「そう言えば、二人は今までどんな食べ物を食べていたの?好物とかあったら教えて」
オルガナは目を丸くしながらアマティスに応える。
「日頃はね! ゴミ箱に入ってた食べ残しとか木の実とか。あんまりまともなものは食べれないね」
「たまにだけど、俺が上手く狩りが出来た時は肉を食うけどな。だから肉は好物かも」
ゼノは視線を感じて、そっちを見ると小鳥たちが睨んでいた。
「あ、ごめん……」
「カァ! カァ! カァ!」
ゼノに対してマーブは翼をばたつかせて笑った。
「じゃあ、食べ終わったことだし手を合わせて」
すると、皆が最初の様に手を合わせた。
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした!」
オルガナとゼノは、アマティスが言った後に続いて復唱した。
「この、ごちそうさまはどう意味なんだ?」
「それはね、食事を用意してくれたことに対しての感謝の言葉よ。この食事のための食材は色々な方を経由して手に入れたもの。だから関わった全ての事柄に対しての有り難さに感謝するの」
ゼノとオルガナは空になった皿をじっと見つめた。
「用意してくれた事への感謝か……人に対して感謝するなんてもう忘れてた」
「これからは貴方たちにとって、それが当たり前になる様に私は頑張るわ」
アマティスは二人に向かって満面の笑みを浮かべた。
オルガナとゼノも、そんなアマティスに応える様に笑みを返した。
To Be Continued…
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