バージン・クイーン -強面のイケメンのところに、性欲解消目的で呼ばれるデリヘル嬢の話-

福守りん

文字の大きさ
95 / 206
9.スイート・キング4

1-2

しおりを挟む
 手を引かれて、テーブルのところまで、つれていかれた。
「ここで、体を支えられる?」
「え……。テーブル、で?」
「上半身を倒して」
「えっ」
 やさしく、背中を押された。体を倒して、テーブルに両手をついた。
 わけがわからなかった。
 なに? これから、なにが起きるの?
「ちょっと、待ってて」

 礼慈さんがいなくなった。
 少ししてから、戻ってきた。
 コンドームの袋を持っていた。本当にするんだ……と思った。
 礼慈さんがつけるのを、じっと待っていた。
 すごく、混乱していた。現実じゃないような感じがした。
 ベランダに続く窓のカーテンは、閉めてあった。でも、ここはリビングで、寝室じゃない……。

 スカートが持ち上げられる。わたしの腰のあたりに、後ろの方をかけられた。
「足、持っていい?」
「えっ。きゃっ……」
 右足の膝の裏に、手を入れられて、持ち上げられた。足が、大きくひらいて、ものすごく、こころぼそくなった。
 わかった。後ろから、入れたいんだって。
「やだ。いれちゃ、いや……」
「だめ?」
「……ん、ううん」
「ゆっくりするから」
 礼慈さんの体が、わたしの上に倒れてくる。
 背中から、抱かれてるみたいになった。
 ぬるっとした感触があった。ジェルがついてるコンドームを使ってくれたんだって、それでわかった。わたしのあそこに、礼慈さんのあれが、こすりつけられる。
「息を吐いて」

 入ってくる。
「あっ、あ、いや、いや……」
 痛い。いつもとは違うところが、引っぱられてる感じ……。
 唇を噛んで、悲鳴を押し殺した。
 浅いところで、礼慈さんが動いている。だんだん、深くなっていった。
 奥に、あたるのが、気持ちよかった。でも、痛い。
 体だけじゃなくて、心も痛かった。
「あ、いやあ、いいっ……」
「いい?」
「だめ、いやっ、いや……」
 こわい。礼慈さんの、顔が見えない。
 頭の中に、社長の顔が浮かんだ。のどが、ひゅっと鳴った。
「祐奈?」
「いやなの。いや、……あ、あん」
 テーブルに、涙が落ちていった。はじけ飛んだしずくが、わたしの手にあたった。
「ごめん」
 わたしが泣いてるってことに……よくって、泣いてるんじゃなくて、こわくて泣いてるんだってことに、ちゃんと気づいてくれた。
 礼慈さんが、動くのをやめて、体を離していった。
「あぁ、あん」
 あれが、少しずつ抜けていって……。抜けるまでに、時間がかかったから。礼慈さんのって、大きいんだって、思った。
「こっちに、来て」
 テーブルから、ゆっくり引きはがされた。
 抱きかかえられて、運ばれていった。寝室まで。

 ベッドの上に、座らせてくれた。涙が止まらなかった。
 やめてくれて、安心したのと……。どうして、あんなことしたの?って、思う気持ちが、半分ずつ。
 礼慈さんが、ベッドから離れていった。
 少ししてから、戻ってきてくれた。

「泣かないで。もう、しないから」
「……テーブルは、いや」
「分かった。分かったから。反省してます」
「きらい」
 ものすごくショックを受けたような顔をした。
「うそ。すき……」
「ごめん。嫌いにならないで」
「ならないです」
「ありがとう」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...