デキナイ男と病気の女番外編~WAKO ~

Yachiyo

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6 謎の星

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テーブルに、フライドポテト、唐揚げ、弥生特製サラダ、ミニカップ寿司、ステーキが並ぶ

赤ワインに泡盛、ウーロン茶にオレンジジュース

バースデーパーティーのスタンバイはOKだ

「♪ハッピーバースデーワコー、ハッピーバースデーワコー……♪」

3人で手を叩きながら合唱

弥生がキッチンからホールのチョコレートケーキを持って来てテーブルに置く

7本のローソクを輪心(わこ)が吹き消す

「おめでとう!!」

拍手が起きる

「早いわねぇー。輪心(わこ)ちゃん、もう、7歳だもんね。私も年取る訳だわ」

葵(ひとみ)が嘆く

「そうね」

弥生が笑う

「でも、葵(ひとみ)ちゃん、変わらないよね。相変わらずTバック?」

和茂がヘラヘラ言う

「全くぅ」

と弥生が呆れるので

「泡盛、このねっとり口の中にまとわりつく感じがいいねぇ」

おちょこ片手に和茂が話を反らす

「ところで、学校楽しい?」

葵(ひとみ)が輪心(わこ)の顔に近付いて言う

「……」

言葉に詰まってうつ向く輪心(わこ)

葵(ひとみ)が空気を読んで弥生を見ると、首を横に振っている

「そっか。まーいいね。学校行かなくったって、ねっ?」

輪心(わこ)を励ます葵(ひとみ)

「うん。でもね、輪心(わこ)、お友達出来たの」

急にパッと明るい顔つきになる輪心(わこ)

「そうそう、2件先の、蓮くんね」

弥生が口を挟むと

「ううん、アークだよ」

「アーク?」

葵(ひとみ)と弥生は顔を見合せて不思議がる。

「うん。アイリーン星から来たの」

目を輝かせて言う

「どこにあるの?アイリーン星って?」

葵(ひとみ)が興味深げに聞く

「地球から1億8000万光年離れた場所だよ」

「あら、随分遠いわね」

葵(ひとみ)は驚きを隠しながらも輪心(わこ)の言葉に乗っかる

「どんな星なの?」

「1日が25時間で、1週間は8日、1ヶ月が28日で1年は13ヵ月なの」

「へぇー、変わった星ね」

葵(ひとみ)は話を合わせる

「止めなさい!輪心(わこ)!」

弥生が怒る

「輪心(わこ)じゃなくて、マリーだもんっ!」

後片付けをしながら、弥生がため息混じりに

「そろそろ寝なさい」

吐き捨てる様に言う

輪心(わこ)は、プッと膨れっ面のまま2階へ上がって行った



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