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7 ∞φ(むげんファイ)
しおりを挟む1階リビング
輪心(わこ)が自分の部屋へ入ったのを確認した弥生は葵(ひとみ)に
「ねぇ?どう思う?輪心(わこ)?」
「面白いじゃん」
気にも止めていない様子
「学校にも行かないし、最近あの調子で妙な事言い出すのよ」
弥生は神妙な面持ちだ
「将来、天文学者にするか?」
和茂が茶化す
「やめてよ。天文学者なんて、懲り懲りだわ」
弥生が言うと
「そーだよねー」
意味深に葵(ひとみ)が笑う
「2人とも、もっと真剣に輪心(わこ)の事考えてよ」
語尾を荒げて弥生が言ったにも関わらず
「ボブが宇宙人だったのかな?」
全く動じない葵(ひとみ)
「私達の育て方が悪かったのかしら」
真剣に悩む弥生
「まぁ、もう少し様子を見てみよう」
和茂が言うと
「案外、本当の事かもよ」
葵(ひとみ)がペロッと舌を出して笑った
3日程滞在すると
「輪心(わこ)ちゃん、又ね」
「うんっ、おばちゃ…あっお姉ちゃんっ!」
葵(ひとみ)は与論へ帰って行った
翌日
輪心(わこ)の部屋
輪心(わこ)がシャワーを浴びている間に部屋を掃除する弥生
ベッドの枕元にクッキーの缶を見付けると
「又、お菓子部屋に持って来てるわね」
ブツブツ文句を言いながら缶の蓋を開ける
「あら?空じゃない」
ゴミ袋に入れる
勉強机の上を拭いていると何気なく開いていたノートに大きくかかれた文字が目に飛び込む
ー∞φー
「何これ?」
ノートから破いてその紙をポケットに閉まって、ゴミ袋を持って下に降りる
パジャマ姿で髪の毛をクシャクシャと拭きながら部屋に戻る輪心(わこ)
直ぐ様異変に気付く
階段を駆け降りながら
「ママー!ママー!」
「どうしたの?輪心(わこ)ちゃん?」
リビングでポテチを食べながらテレビを観ていた弥生が不思議そうに聞く
輪心(わこ)は息をあらげて
「クッキーのっ、クッキーの缶どうした?!」
「空だったから捨てといたわよ。部屋にお菓子持って行っちゃあダメだっていつも言ってるでしょ?」
輪心(わこ)は急いでキッチンにあったゴミ袋をあさりクッキーの缶を見つけ出し開ける
確かに空だ
「アーク…」
「どうしたの?輪心(わこ)?」
弥生が不審に思ったのかやってきた
「何でもない!」
又もやプッと膨れて2階へ駆け上がって行った
絶望状態で部屋に入ると
*ボクはここだよ*
天井でアークが光っていた
「良かった。アーク」
輪心(わこ)に笑顔が戻る
*ボクは瞬間移動出来るんだ*
1階リビング
ソファーでおちょこの泡盛を舐める和茂。ストレートだ
「このねっとり感が…」
「その話、何万回も聞いてるわよ。それよりこれ見て」
ポケットから紙切れを出して和茂に見せる
ー∞φー
の文字
「輪心(わこ)の机の上のノートに書いてあったのよ」
「無限ファイ…∞(むげん)とギリシャ文字のφ(ファイ)だな…」
和茂も首を傾げる
「一体、何なのかしらね?」
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