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9 本心
しおりを挟む部屋にとり残された和茂と弥生が深いため息を付き顔を見合せる
「行かなくて良いのか?」
和茂が玄関の方に顎で合図する
弥生は一呼吸するとスクッと立ち上がって葵(ひとみ)の後を追う
「雅」の看板
カランコロン
勢い良くドアを開ける
「あら、弥生ちゃん、いらっしゃい」
とグラスを拭きながら弥生を見てママが言う
「葵(ひとみ)来なかった?」
弥生は荒い息で言う
「来てないわよ?どうかしたの?」
ママがグラスを拭く手を止めて心配そうに聞く
「うん。ちょっとね。詳しい事は又今度」
と弥生は急いで店を出て走る。が葵(ひとみ)の姿は見当たらない
駅前「Y」の看板
ドアを開けて中に入ると接客中の手を止めて大門が弥生に近づいて
「橘さん?どうしました?」
と言う。
「あの、葵(ひとみ)、私の友達の葵(ひとみ)見かけなかった?」
と息を切らせて言う弥生
「ああ、さっき駅の方に歩いて行きましたよ。何かあったんすか?」
不思議がる大門
「う…ん。ちょっとケンカしちゃって」
弥生が言うと
「ケンカですか?何でまた?あの人弥生さんの事凄く誉めてましたよ。お世話になってるし感謝してるって」
大門が言う
弥生はしまったと言う顔で
「そ、そう。有り難う」
と言い残し店を出て走って駅迄行く。そして改札を抜け電車に飛び乗った
弥生に思い当たる場所はあそこしかない
新宿「KAMOME」の看板
勢い良くドアを開ける
「いらっしゃいませ。何名様…」
と言う定員の言葉を振り切ってズカズカと店に入り、中を見回す
窓際の席で遠くを見つめている葵(ひとみ)を見付ける
「葵(ひとみ) っ !」
弥生が大声で言ったので他の客が注目する。葵(ひとみ)もハッとして弥生を見る。弥生がその席に駆け寄ると
「弥生…」
葵(ひとみ)が呟やいた
目には涙。テーブルにはウーロン茶
「ごめんね…葵(ひとみ)。私…言い過ぎたわ」
弥生が言うと
「私も…」
と葵(ひとみ)
弥生が葵(ひとみ)の肩を擦りながら
「恋愛は本と一緒。一つの恋しか知らない人は本を一冊しか読んでいないのと同じだ、と私は思っているわ。自由に生きてる葵(ひとみ)が羨ましかったのよ」
と賑やかに言うと
「私も幸せそうな弥生が羨ましかったんだ」
葵(ひとみ)が言った
そう言うと葵(ひとみ)が弥生に抱き付いてきて人目も気にせず2人で抱き合い泣く
「帰りましょう」
弥生が葵(ひとみ)に言うと葵(ひとみ)も
「うん」
と静かに頷いた
会計を済ませて帰ろとすると葵(ひとみ)が
「あー!今日、隆史(たかふみ)とデートだったんだ !」
デキナイ男と病気の女3につづく
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第1話は、恋愛の急展開にハラハラドキドキしました。
逆に、第2話は、親友の葵への嫉妬をかと思いきや、実はお互いに自分と違うところを羨ましく思っていたんだという所や、お互いの深い信頼感に感動してしまいました。
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また、小説書いてくださいね。
待ってます。
有り難うございます。
毎回アップされるのが楽しみでした。
面白かったです。
もっと読んでいたかったです(笑)
「完」の文字にガッカリ(笑)
また楽しいお話、お待ちしています!
有り難うございます。
2も楽しく読ませて頂きました。
YACHIYOさんらしい展開のスピード感をまた楽しむことができました。
主人公のリアルな日常と比べ、
葵の非現実的な日常のギャップが
面白く描かれていて、また引き込まれました。
次回作も楽しみにしています。
有り難うございます。