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10 · お黙りっ!
しおりを挟む帰り道
真理はバッグからスマホを取り出し電話を掛ける
プルル…プルル…
「もしもし、森下さん?」
「真理さん、どうしました?」
「見つけた!見つけたのよ!森下の言う通りマサとリッチャンがデキてるって証拠を」
「フフフ…結構早かったですね!」
森下、ほくそ笑みながら言う
「今から、マサん家に乗り込むから、森下、アンタも証拠として動向して!」
「良いですよ。その代わり自分の今までの行為を警察に言わないって約束してくれます?」
「当たり前じゃない。通報するならとっくにしてるわ」
「分かりました。じゃあ、真理さんのマンションの下で待ってます」
「宜しくね」
まさのりのマンション
1001号室
真理と森下が立っている
真理、インターホンを押す
ガチャガチャ
ドアが開いてまさのりが出て来る
「真理、何だよ、突然」
「突然来られたら困る事でも有るの!」
「何?その言い方。それにその男、誰だよ」
「ちょっとした知り合いよ!上がるわよ!」
ズカズカとリビングに上がり込む真理
ちゃっかり森下も上がり込む
【リビング】
ソファーに座る真理と森下
真理が切り出す
「今日、誰と旅行行って来たの?」
なるべく感情を出さないように言う真理
「なにぃ、取り引き先の連中だって言ったじゃん」
「へぇ~、そうなんだ」
納得したように見せて相手を油断させる
「これは何よ!!!!」
真理があのコンパクトミラーを黄門様のようにまさのりに見せる
「そ、そんなの真理のじゃないの?」
白を切るまさのり
「私もそう思いたいけど、これを見なさい!」
真理、ミラーをパコッと開けてまさのりの目の前に突き出す
「このヒビが目に入らぬか!!!!車の中に落ちててお母さんからもらった物だから捨てられないってあんたが言った鏡だよ!リッチャンが持ってたじゃん!」
真理が勝ち誇ったように言う
「そんなの、真理がこの前車で拾って自分のバッグにしまって帰ったんだろ」
「ウゥゥ…まだ白を切るか…」
真理、ミラーを握り締め歯を食いしばる
「あのぉ…」
森下が口を挟む
「何だよ!お前は黙ってろ!」
まさのり、森下をマジマジ見てハッとする
「あ、あ、お前!あの時の…」
「そうですよ。あの時の男です。自分、カラオケ店のトイレで貴方と梨津子さんが熱い抱擁を交わしているのを目撃してます」
「ウッウッウッ」
崩れ落ちるまさのり
「そうだよ。そうだよ。梨津子と俺は2年前から付き合ってるよ」
まさのり、開き直る
「2年前?じゃあ、私と付き合って直ぐじゃない!」
「そうさ、ちょっと変わってる所が真理の魅力と思って付き合ってるけど何だかお前、不思議ちゃん過ぎて気味悪いんだよ。やっぱり普通で若くてピチピチの子の方が普通の人間だったらいいと思うっしょ」
とまさのりが言い放つ
「なにぃ…なにぃ…なんて言った?」
「あー、何度でも言ってやるさ。妖怪オバサン」
まさのり、おちょくるように言う
【お黙りっ!!!!ざけんじゃねーーー!!!!】
真理、泣きながらキッチンへ走って行く
キッチンから包丁を取り出し右手に包丁を持ってまさのり目掛けて包丁で刺す
「ウゥゥ……」
まさのりを目掛けたてもりがうずくまったのは森下だった
「森下さん!」
真理が叫ぶ
森下はまさのりを庇って代わりに刺されたのだ
「何やってんだ!お前!警察だ!警察だ!」
まさのりが叫ぶ
「け…い…さ…つにも…びょういん…にも…れ…んらく…しないで…下さい」
と、力を振り絞って森下が言う
「警察だ!」
オロオロするまさのりのTシャツの裾を必死に引っ張るって警察に連絡するのを阻止する森下
真理が森下を抱きながら
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、森下ーーーー」
と言う
「だいじ…ょうぶ…です…これが…これが『たけうち…こもんじょ…』の【呪い】です…真理さんに…殺されるなら…ほんも…うで…す」
「イヤーーーーーー!!」
泣き叫ぶ真理
~読者の皆様へ~
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
ご感想をいただけると、とても励みになります!
「ここが好き」「このキャラが気になる」など、ほんの一言でも感想をいただけると、とても嬉しいです。
ぜひお気持ちをお聞かせください。皆さまのコメントが、次の執筆の原動力になっています。
感想・ご意見などぜひお寄せください。お待ちしております!
終
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YACHIYOさんの次回作、楽しみにしています。
こんにちは。いつも感想ありがとうございます
この作品は久々に【デキナイ】シリーズを書いていた時のようなワクワク感を持ちながら書き上げた作品でした
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流石っ!!鋭いっ!!
今、これの続編も考え中ですがそれより先にまた別の作品を構想中なのでその作品を先に公開するかもです
どうやら今年の夏も暑すぎて構想が異常発生してるようです笑
これからも、応援していただけると大変嬉しい限りでございます
なにとぞ宜しくお願い致します❣
拝読させていただきました。
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