氷剣の皇子は紫水晶と謳われる最強の精霊族を愛でる

梶原たかや

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2話◆ノヂシャに愛を捧ぐ

4-1

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 イルがカイの家に来てから五日が過ぎた。実際に同じ屋根の下で一緒に暮らしてみると、イルは驚くほど無口で大人しい人物だった。初めて会った夜も、その翌日も、それなりによく喋ってくれる人だと思ったが、それはこちらからの問いと必要に駆られて口にしていたに過ぎず、元々の彼の気質はそういうものなのだということが判った。成程、これは確かに『温厚な個体』なのだと理解する。改めてアシュフォード邸を案内した際には、屋敷の地下に広がる大規模な書庫に興味を示し、そこから何冊かの本を見繕っては日がな一日読み耽るようになった。基本的に人間の食事を摂らないので、眠る以外は本当に一日中本を読んでいる。最初に彼に宛がった部屋を好きに使って良いと伝えたのだが、屋敷を案内する中でカイの自室を教えると、書庫の本を携えて極々自然な態度で勝手にカイの部屋に入り込み、本を読んで寛いではソファに転がって眠るのだ。構ってくれとこちらに働きかけてくることも無く、ふと目を向ければソファで静かに本を読んでおり、気が付いたら眠っている。宛がわれた部屋に引きこもるでもなく、カイの部屋に入り浸っているとはいっても決してカイ本人に干渉してくるわけでもない。寂しくてカイの部屋に入り浸るのか、はたまた人が煩わしくて同室のカイに接触してこないのか、どちらも有るようでどちらでも無いようで、判然としない距離感である。
(……本当に猫みたいだな)
 今まさに猫のようにカイの部屋のソファに長々と寝そべって静かに眠っている姿を、カイは数冊の本が積まれたテーブルの横からまじまじと見下ろした。食事を必要とせず、一人遊びが出来て、甘えも苦言も口にせず、いるのかいないのか分からないほどに目立たず手がかからない。ペットの動物以上に存在の主張が無い彼は、気質自体が大人しく物静かな方だというのもあるだろうが、カイは彼がこれまで置かれていた環境を垣間見たような気がして胸が痛んだ。ソファの傍に膝をつき、カイは近しい位置から彼を見つめる。長い睫も、白磁の膚も、艶やかな烏羽の髪も、その人形めいた全てが、愛玩用の飾り物などではなく確固たる意志を持った彼という存在であることを今のカイは知っている。知っていてその上で、そろりと手を伸べる。髪に触れて、ゆっくりと一度二度と指を滑らせて撫でる。さらりとしているがしなやかで柔らかい髪の手触りが良くてずっと触れていると、閉じていた瞼が緩と開かれる。思わずカイは手を引っ込めた。
「……すまない、起こしたか」
 ゆっくりと瞬いて、紫水晶がこちらを見遣る。イルはソファの上で緩慢に身を起こした。結っていない黒髪が背や肩口からさらりと零れる様は、本人にその気が無くても妖艶に映る。
「……何だ。したくなったのか」
「した……ッ……、……そう、じゃない」
 喉の渇きでも訊ねるくらいの気軽さであんまりなことを言うものだから、カイの首から上が一気に朱く染まってしまう。つっかえながらも何とか否定して、カイはゆっくりと長く息をついた。
「……良い機会だからちゃんと擦り合わせておこうか……」
 その場で立ち上がると、カイはテーブルを回り込んでイルの隣へと腰を下ろした。上体を少し捻る形で隣の相手と向き合うと、彼の両手をとって軽く握る。イルは握られた手に一度視線を落としてから、再び顔を上げる。カイは机の上に座った猫にでも話し掛けるかのような気持ちで、そっと切り出した。
「王太子殿下は個体差が有ると仰っていたけれど、イルはどれくらいの周期でお腹が空くんだ」
「……枯渇のことを言ってるのか?一月半ほど開けばお前と出会った時の状態になる。二月も超えれば完全に枯れて死ぬ」
「結構長い周期なんだな……。でもそれって本当に飢える限界ぎりぎりの数字なんだろう?そんなに開けるつもりは無いし、俺達が一日数回の食事を摂ることで健康に生きていられるように、君にも飢えを感じない周期で提供出来ればと思っている」
 窶れて冷たい体をしていたときの彼を思い出してカイは僅かに眉根を寄せる。精霊族の身体のことを知らずとも、何とかしてやりたいと焦燥に駆られる程度にあの状態は心配になった。まだ情を交わすという行為自体に自分が慣れないところは有るが、彼を迎え入れると覚悟を決めたのだから、彼の体を最良の状態に保ってやりたいと思った。
「そういうことなら……十日も開けば少し枯れ始めを感じるようになる」
「十日か……。じゃあ、キリよく習慣付けるということで、毎週末はどうだろうか」
 七日に一度なら彼も空腹を感じないだろうし、毎週末なら基本的に休日だからカイも時間を取りやすい。良い提案が出来たのではないかと自賛を籠めた眼差しで見つめてくる真剣な若者に、イルはぽつりと告げる。
「……そんなきっちり決めなくても、別にお前の気紛れで抱いてくれればそれでいい。したければ毎日でも構わない。一月以上開けられると流石に困るが」
「……っ、……だから、そういうのは無しだ、イル」
 何故こうも目の前の麗人は、見た目に合わぬあけすけな物言いをするのだろう。それが日常だった環境に身を置いていたのだろうことは理解しているが、それにしても、とカイは耳先を朱に染めて息をつく。
「俺が君に気紛れに手を出すことは無いし、君に触れるのはそれが君が生きる為に必要なことだからだ。……俺は君を身体目的で連れてきた訳じゃない」
 見つめる先の薄紫の双眸が僅かに瞠られる。一つ二つとゆっくり瞬いて、イルは視線を落とした。
「……そうだったな」
 カイは胸中で安堵した。彼を不当に扱う者がこの屋敷に居なくとも、彼は当然のように自分を性奴として捉え、言動する。もうその必要は無いのだと説いたところで、きっと彼の認識がすぐに書き換わることは無い。それでも、こうして都度伝えることでいつか完全に改まるだろうか。
(……そうなると良いけれど)
 そもそも人間の体液が精霊族の糧になったりなどするから話がややこしくなるのだ。今更ながらにカイは腹立たしい気持ちになる。そんな事実さえ無ければ、きっと今もこの綺麗な生き物は人間に脅かされることも無く故郷の森で静かに暮らせていたに違いないのだから。
「……俺も悪かったが、そんな顔をするほどのことか」
 ふと、低い声が言い難そうに呟くのを耳にして、カイははたと相手に意識を戻す。どうやら腹立たしさがうっかり顔に出ていたらしい。この流れだとイルの言葉に立腹したように見えると解して、決まりが悪く視線を泳がせている彼にカイは苦笑した。
「ああ、違うよ。君の所為じゃないから」
「…………?」
 訝る相手ににこりと笑んでみせて、カイは小さく息をつく。
「……ひとまず、週に一度ということで様子を見ていこう。その他、何か欲しいものや必要なことは有るだろうか。遠慮なく言ってほしい」
 依然として大人しく両手を握られたままイルは思案していたが、特に何も思い浮かばなかったらしい。
「……今は、別に。衣服に本に、色々と良くしてもらっているしな」
「そうか、それなら良かった。……じゃあ、何か有れば教えてくれ」
 分かった、と首肯するイルが、尖った片耳をぴくりと揺らすと同時に、握られていた手を急に前触れなくさっと引いて顔を逸らす。拒絶とも取れる突然の動きに、何が起こったのかよく分からず複数の疑問符を頭に浮かべるカイだったが、一呼吸置いたタイミングで部屋の扉をノックする音が響き、そちらに顔を向けた。
(……もしかして、部屋の近くに人が来たから離れたのか……?)
 ノックに返事をしながら、先日河原で賊から馬車を救助した時のことを思い返す。あの時も自分が全く気付かなかった喧噪を捉えていたし、彼の耳はかなり良く聞こえるのかもしれない。そっと開けられた扉の向こうから現れたのはマルクだった。清潔な三つ揃えに身を包んだ彼はカイに向かって丁寧に一礼する。
「旦那様、ロレーヌ公爵閣下がお見えです。どちらにご案内致しますか」
「師団長殿が?……そうだな、天気も良いし庭にお通ししてくれ。あと、ヘレナにアップルティーを淹れるよう頼んでくれないか」
「かしこまりました」
 マルクは再度一礼すると静かに扉を閉めてその場を離れていく。完全に気配が消えたところでカイはちらりとソファの隅のイルを見遣った。こちらにもマルクにも視線を向けず、関わる気が一切無いような姿勢の相手に、カイはそっと声を掛ける。
「イル。マルクのことが怖いのか」
「……別に、そういうのじゃない」
 規格外の戦闘力を誇る彼が、只の人間であるマルクを恐れるとは思えない。だが、実際に遠慮しているところは見受けられる。敢えて恐怖という言葉を選んで彼に告げたのは、そこを浮き彫りにしたかったからだ。
「マルクもニコライもスヴェンもヘレナもみんな、イルのことを無下に扱ったりはしないよ。……特にマルクには、今の俺が持ち得る君に関する情報を全て伝えてある。何か困ったことが有って俺が不在のときには、彼を頼ると良い」
 イルは顔を背けたまま無言でカイの言葉を聞いていたが、何かに思い至ったのか、はっとしてカイを見遣る。
「伝えてあるって、まさか俺の糧のことも……」
「うん、話した。俺が提供することも全部」
「――――…………」
 絶句した様子のイルにカイは苦笑する。
「やっぱりその辺りを負い目に感じていたんだな。大丈夫だ、彼は伊達にこの家の家令を長く勤めていない。……周りがあまり知らないだけで、結構色々有るんだよ、この家も」
 カイは誰にともなく声を潜め、肩を竦めてみせる。どういった意味の『色々』なのかは推して知るべし。イルも何となく察したようで、戸惑うような視線を向けてくる。
「……この家に、そんな面が有るなんて思えないが……」
「まぁ、そうだろうな。俺だってお爺様の言葉じゃなければ信じていないよ」
 はは、と苦笑してカイはソファから立ち上がる。さて、と気持ちを改めてソファの隅の相手に手を伸べた。
「行こうか、イル。師団長殿がわざわざいらしたということは、もしかしたら王太子殿下のご依頼かもな。君にも同席してもらった方が良いかもしれない」
 頷いてイルもまたカイに引かれてソファを立ち、二人で連れ立って部屋から庭へと移動する。良く晴れた昼過ぎの屋外は高い位置から陽光が降り注ぎ、風も爽やかだ。パーテアに並ぶトピアリーは今日も緻密に刈り込まれていて美しい。機械的な正確さというよりは職人による芸術という方向性の繊細さで、手掛けた庭師の真面目で丁寧な仕事振りが覗える。一見無造作に見えて、計算し尽くして植えられたボーダーガーデンの色合いと瑞々しさについ引き込まれそうになりながらも、二人はパーテアの奥のガゼボへと進んだ。ひらりひらりと淡色の花弁が舞い降りる薄い色調のガゼボには先客が居た。この人物がカイの直属の上司となる第一師団長ロレーヌ公爵なのだろう。
「お待たせしました、師団長殿」
 ガゼボの中の椅子に腰掛けて湯気の立つカップを傾けている男性に、カイは丁寧に一礼する。ロレーヌ公爵は現王の歳の離れた弟で、エディアルドの叔父に当たる。年の頃は三十台半ばほどで、兄である王よりも甥である王太子の方に年齢が近い。実際に二人の関係性は叔父甥というよりは友人のような気安さだという。
「すまないな、折角の休日に。お茶、いただいているよ。ヘレナが淹れてくれるアップルティーはやっぱり美味しいな」
 果物の甘酸っぱさが混ざる紅茶の香気を胸いっぱいに吸い込んで、公爵は上機嫌である。
(……この男が現在の第一師団長)
 イルは不躾にならない程度の視線を初対面の相手に定める。自分が騎士団を離れた間にそこそこの異動や入退団が有ったことは王太子から聞いていたが、筆頭花形と言われる第一師団の長がこの人物に替わったということも勿論共有されている。黒に近い焦げ茶の髪をさっぱりと短く切った人好きのする顔。騎士として鍛えられた長身の体躯に明るく温厚そうな雰囲気。王弟という生まれも申し分なく、確かに第一師団を牽引する『広告塔』としてはこの上ない人物に違いない、とイルは理解する。つまり、カイとよく似ているのだ。そしてカイとは異なりエディアルドが己の求める人材ではないと密やかに切り捨てた相手とも解釈出来る。カイが王太子に期待されなければ、この公爵のように光り輝く表舞台だけを歩むことになったのだろう。
「お気になさらず。早く取れと言われていた振替休日を適当に入れただけなので特に予定も有りませんでしたし」
「もしかしてやることが無いから仕事を持ち帰ったなんて言わないだろうな。休むときはきちんと休みたまえよ」
「……はい」
 ばつの悪い顔で苦笑するカイをイルは視線だけで見遣る。そういえば本を読みながら窺った限りでは、何やら私室の机でずっと書類を書いていたな、と思い出す。
「……で、隣の彼が件の精霊族か」
 自分のことに話が及び、イルは再びロレーヌ公爵に視線を戻した。上級貴族ではあるが自分を見る眼にこれといって悪意を感じない。やはりあの王太子の親族なだけのことはある。王族はエディアルドが精霊族の問題に本腰を入れるずっと前から王国の暗い部分を把握し、手を入れる為に必死になってきた。立場上積極的に関わってきた訳ではないといっても、理解は有るのだろう。ロレーヌ公爵は立ち上がってガゼボから出てくると、イルに対して片手を差し伸べた。
「第一師団の長を務めるマルクティア・ヴィス・ロレーヌだ。カイと組んで任務に当たると聞いている。よろしく頼むよ」
 差し出された手に視線を落としてからイルは隣のカイを見遣る。カイは笑んで頷いた。マルクティアに視線を戻して、イルは躊躇いがちに手を伸べる。その手を摑まえる形でマルクティアはしっかりと握手して微笑んだ。
「私自身は精霊族を傍に置いていないが、エディアルドが大事にしている子達とは仲良くさせてもらっているよ。……やはりトゥーラに似ているね。同じ一族だからかな」
「……ああ」
 エディアルドがどのような精霊族を現在所持しているのかもイルは本人から聞いている。その中に同郷の女性が居るということも。精霊族は基本的に、同じ女王蜂から産まれた同じ特徴を持つ数十人が、大樹と化した女王蜂を護るように小さな集落を築いて暮らす。一族は全てが繋がりの有る親類のようなものであり、勿論イルもそのトゥーラという女性のことをよく知っている。恐らく向こうも自分のことは王太子経由で知っているだろうが、まだ再会は果たしていない。
「さて、……では本題といこうか」
 物腰柔らかく親しみやすい雰囲気を持つマルクティアだが、表情を改めると第一師団長としての貫禄を見せる。王太子が望む方向性の人材ではないといっても、決して愚鈍な人物という訳ではないのだ。表舞台で大勢を纏める力もカリスマ性も十分に持っている。寧ろその方面に特化しているから、適材適所であると言えるだろう。三人はガゼボの中に入り、椅子に腰を下ろす。マルクティアが懐から取り出したのは一通の封筒。厚手の上等な紙で作られた封筒は封がされておらず、その中に更に一通の封書が入っていた。取り出されたその封書は無惨に靴裏で踏まれたかのように薄汚れている。どうやら、その汚れた封書をそれ以上傷めず持ち運ぶ為に、マルクティアが自前の封筒に入れてきたようだった。薄汚れた封筒から、これまた汚れやインク染みの激しい便箋を取り出して軽く広げ、マルクティアはカイに渡す。丁寧に受け取るとカイはその便箋に目を通した。
「……これは……投書ですか」
「そのようだ。ただ、該当の邸宅は特に今迄精霊族の話はおろか、噂すら聞いたことが無い家でね。便箋も封筒も妙に汚れているし、文字の筆跡も丁寧ではあるがどこか歪だ。只の悪戯ではないかとも思ったのだが……。万が一ということも有るからな」
 投書の内容は、とある伯爵邸の裏庭に在る建物に、精霊族が不当に囲われているといったものだった。名指しであり、邸宅の場所もはっきりと記されていて、実際の位置とも合致している。差出人などの情報は一切無いので、確かに悪戯ならば質が悪いが、もし事実であれば見過ごす訳にはいかない。カイは便箋を折り畳むとマルクティアに返した。
「承知しました。この場所に向かいます」
「流石に今から行けと言うつもりは無い。これを書いた本人の思惑は分かりかねるが、投書という方法を選んだことから一刻一秒を争うほどの緊急性は無いと見ている。……ただ、それも私の判断に過ぎない。君が行けるときで構わないから、優先的に気に掛けてもらえないか」
 マルクティアの言葉にカイは首肯した。公爵は一旦返してもらった便箋を元の封筒に収め、更に持ち運んできたときのように自前の上等な封筒に入れてから改めてカイに手渡した。今後はその公爵家の紋が入った封筒が、事件に携わる際のあらゆる通行手形のような役割を果たすこととなる。侯爵家当主であるカイ自身もそれ相応の権限を持つが、王家に近しい者のお墨付きが有れば、事はより円滑に進むだろう。
 騎士団屯所に戻るマルクティアを見送った後、カイは自室に戻ってワードローブの扉に手を掛けながら申し訳なさそうにイルを見遣った。テーブルの上には彼の読みかけの本が置いてあることを知っている為、カイは彼がその続きを読みたいのではないかと思ったのだ。
「師団長殿はああ言って下さったけど、イルさえ良ければ今からでも向かいたいのだが……」
「そう言うと思った」
 想像に易いとばかりに薄く笑って、イルはカイの隣に立ち、彼の代わりにワードローブの扉を開けて中を眺める。やはりシンプルなデザインのコートを選んで取り出すと、さっと羽織って両手を頭に回し髪を一括りに纏め始めた。
「さっさと行くぞ。今から出向くなら現地に着くのは夕方になる」
「うん。……有難う、イル」
 不平不満の一つも零さずについてきてくれる彼に嬉しくなってカイは目を細めると、自分もまたワードローブに並んだ中から一着のコートを選んだ。
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