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3話
しおりを挟む「バイオレット・ホワード! お前との婚約を破棄する! そして新たにマリア・アンルーを婚約者とする!」
「……婚約破棄承りました。それでは失礼致しますわ」
むしろこんな男と結婚しなくて良かったわ。
「まて! お前はお前は罪を犯した! お前が認めなくとも犯罪者だ! 捕らえて犯罪者の刺青をして国外追放だ! 捕えよ!」
権力の横暴だわ。冤罪も冤罪じゃない!証拠もないのに片方の言い分しか聞かないなんて、こんなのが王になったら大変ね?
でも結局、シナリオは変えられなかった……。
目の前が真っ暗になりかけたその時……。
「そこまでですよ? マーロン殿」
声がした方に顔を向けると隣国の皇太子であるラディリアス・ミッチェルがいた。
「さっきから聞いていればバイオレット嬢は冤罪しゃないですか? マーロン殿、権力の横暴ですよ?」
「ラディリアス殿……」
そう言ってラディリアス様はわたしに近づいて来ました。わたしの目の前までくると突然小声で言いました。
(心春、これからもずっと一緒だよ? 大丈夫だよ)
「!?」
ラディリアス様が小声で言った事。それに心春って……。心春は前世の名前。それで合言葉の様にいつも言っていた、『これからもずっと一緒だよ』って言う言葉。前世でわたしは結婚を誓った彼氏がいた。鈴木春輝という。だけどその前に亡くなってしまった。なんで亡くなったのかは記憶無いけど、春輝と一緒だったのは覚えてる。
ってことはラディリアス様は春輝なの?一緒の世界に転生してたの?今、すごく嬉しい気持ちと泣きたい気持ちになった……。
「それにこの場本来なら卒業生のためなパーティーですよ? こんな騒ぎは起こすのはよく無いですよね? 国王陛下……」
「ああ、そうだな」
「!、ち、父上っ!」
「愚かな事をしたなマーロンよ」
そう言って入って来たのは国王陛下と王妃様。マーロンに国王様も王妃様も厳しい顔をしている。その次にお父様も一緒に入ってきた。そうお父様は宰相なの。お父様は鬼の形相をしているわ。これは努力が実ったのかしら?
「父上! 聞いてください!」
「何を聞くのだ? バイオレットが冤罪であることか?」
「バイオレットは冤罪ではありません! 罪を犯したのです!」
「なんの罪で? 決定的な証拠は?」
「マリアをいじめました。そして殺そうとした事です! 証拠はマリアの証言です!」
「話にならんな……」
国王様も『はぁ……』と深くため息をついた。王妃様も普段と違い恐ろしく怖い顔になっている……。
「ですが! マリアがいじめられたと訴えています!」
「愚かですね? そう思いませんか、国王陛下?」
「ああ……、そうだな……」
「なんだとお前! 同じ王太子の分際で!」
これは、ヤバくないかしら……?
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