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12話
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ブランシェ聖国の考え……。ブランシェ聖国はアルバニア神を唯一神とし、それ以外の神は認めないと頑なな考え方だ。その使いである神獣セフィド様は白い狼だ。実際はブランシェ聖国にセフィド様はいないという噂だが……。確かにブランシェ聖国の敬っている神獣様が白い毛並みとはいえそれだけで、なぜ神獣は白だという認識が広まってしまったのか?と思い始めた。
「人は短命だからな……」
昔々、神獣が白い毛並みだと信仰を広めようとしたブランシェ聖国の神官達が民達に尊い神獣様は美しい白色の毛並みを持つと。そして、白い動物を讃えれば何事にも救われると。そう教えたのだ。
それがいつの間にか人々に伝わってしまった……。貴族や勉強ができる者、あるいは国に違う神獣様いれば神獣は白色だけでは無いと正す事ができたが、学問のない貧しい民達をはじめに、瞬く間に広がっていったという。そして長い年月が経ち神獣は白だという認識が出来てしまったという。
「まあ、中々神獣には会わないわな。それそこ、一つの国にずっと居ることなどありえん。ブランシェ聖国も含めてな……」
シュヴァルツはニヤリと笑った。安易にブランシェ聖国に神獣はいないと言った様なものだ。
「シュヴァルツ様は何故魔国に?」
「我が魔国に居るのはヴィンスが居るからだ! ヴィンスはオニキス様の加護も貰っておるしな!」
「ああ、光栄だな」
2人は笑っている。なんとも羨ましい関係だ。そして思う。私の唯一の味方ーリラの事を……。
リラは大丈夫かしら……?私の事を聞いて悲しんでいないといいけど……。
「何かしたか?」
「!、何でもありませんわ」
「……そうか」
顔に出てしまっていたのかしら?私はあまり表情は出ない方だと思うのだけど……。ヴィンス様に会ってからちょっと感情が出やすくなったのかしら?
「話を進めるぞ」
「はい」
「して、なぜアレクシアを知っているかという質問だな。それはなオニキス様が気にかけて見ていた子だから」
「!? 何故魔神様が私の事を……」
「それはお主が魔族の先祖返りだからだ……」
「!」
私が先祖返り……?魔族の……?
「急に言われても混乱するだろうな……」
「それは私の先祖が魔族だったと言う事ですよね?」
「そうだ」
「しかも、そちらの貴族は大体が昔、魔族と交わって魔族の血を引いている」
「パンテル国は魔族と人間のハーフの国だぞ? 今は人間の血の方が強いみたいだがな。だから他の国より寿命が長いだろう?」
確かに私の国は周りの国より寿命が長い。でも、魔族の血を引いているからだとは思わなかった……。
「知らなかった……」
「それは、そうだろう。この秘密を知るのは王と王妃、王太子になった者。それにオニキス神の教会の者達しか知れない事だからな」
王家と教会だけしか知らない真実。
「人は短命だからな……」
昔々、神獣が白い毛並みだと信仰を広めようとしたブランシェ聖国の神官達が民達に尊い神獣様は美しい白色の毛並みを持つと。そして、白い動物を讃えれば何事にも救われると。そう教えたのだ。
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「まあ、中々神獣には会わないわな。それそこ、一つの国にずっと居ることなどありえん。ブランシェ聖国も含めてな……」
シュヴァルツはニヤリと笑った。安易にブランシェ聖国に神獣はいないと言った様なものだ。
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「ああ、光栄だな」
2人は笑っている。なんとも羨ましい関係だ。そして思う。私の唯一の味方ーリラの事を……。
リラは大丈夫かしら……?私の事を聞いて悲しんでいないといいけど……。
「何かしたか?」
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顔に出てしまっていたのかしら?私はあまり表情は出ない方だと思うのだけど……。ヴィンス様に会ってからちょっと感情が出やすくなったのかしら?
「話を進めるぞ」
「はい」
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「!」
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「知らなかった……」
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