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王の寵愛 3
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まだまだ拙い口淫だけれど、褒めるかのように大きな掌が優しく髪を撫でていく。
「上手になったな……。とても淫らだ。可愛らしい私のセナ……」
「んっ、んく……」
いつもセナばかり愛撫されて乱されているので、自分からも愛したかった。このまま、口淫でラシードに達してもらいたい。喉の奥に精を放ってほしい。
ところがラシードは腰を引いて、セナの唇から雄芯を外してしまう。
セナは口端から銀糸を滴らせながら、愕然としてラシードを見上げた。
「あ……兄さま、お願いです。このまま僕の口の中に放ってください。兄さまの濃厚な精で、僕のお腹をいっぱいにしてください」
幾千の濃密な夜を過ごしたけれど、精を飲まされたことは一度もなかった。口淫もたまにしかさせてもらえない。それはハリルも同様なので、ふたりの間ではなんらかの協定が交わされているのかと思うほどだ。
ふたりの性欲は無尽蔵なので、一度しか出せないからという理由ではないとわかる。
それならばセナだって納得できるのだ。
ラシードとハリルはひたすらセナの体中を愛撫して、花筒を貫き、体の奥に幾度も精を放つ。
まるで、妊娠させる目的しか存在しないかのように。
愛されていると実感するけれど、その一方で、自分は子を孕む器でしかないのだろうかという不安は常に付きまとった。
揺れる瞳で見上げると、いつものように優しい双眸で、ラシードはセナを見返した。
「それは今度にしよう。そなたの体の奥に精を注がせてくれ」
温かな掌が頬を包み込む。今はその手が、なぜか哀しみをもたらした。
「……なぜですか? 口に注いでも、妊娠しないからですか?」
懐妊しなければ抱きたくないと言われているようで、セナの目に涙が滲む。
ラシードはセナの額にくちづけをひとつ落とすと、華奢な体をゆっくり押し倒し、片足を抱え上げた。
ぐっちょりと濡れている蕾が晒される。
双眸を細めたラシードは、濡れた蕾と禍々しいほどに紅い淫紋を見つめた。
「そなたに無理をさせたくないのだ。男の精を飲むのは特別なことだ。そなたはしなくてよい」
「でも、ラシードさまもハリルさまも、僕の花芯を口淫してくれたときは必ず飲んでくれます。僕はおふたりを愛しています。僕だって、同じように愛したいから……あ、あっ!」
ぐちゅん、と濡れた音を立てて、猛った熱杭が押し入ってくる。
柔らかく綻んだ蕾は難なく口を開けて、硬い先端を含んだ。
「私に抱かれているときに他の男の名を口にするとは、許しがたいな。仕置きが必要だ」
「あ……ん……ごめんなさい。あ、あぁ……兄さま……あ、奥まで……」
狭い隘路を掻き分けて、ずくりずくりと獰猛な楔が挿入される。
濡れた襞を切っ先で舐られるたびに、体の芯から甘く痺れた。
やがて先端は、オメガが子を孕む、奥の口まで達する。
「仕置きとして、私の男根を奥深くで咥えたまま、精を飲むのだ。そんなに飲みたいのなら、腹一杯飲むがいい」
とんとんと、感じる奥の口を切っ先で穿たれる。
甘い快感に、きゅんと収縮した花筒は、硬い肉棒を引き絞った。
「あっ、あっ、にいさ……ま、僕が、言いたいのは……」
「さあ、飲め」
ずくずくと逞しい腰使いで媚肉を擦り上げられ、抗いがたい快楽に攫われる。楔を咥え込んだ淫らな肉筒は、離すまいとするかのように獰猛な熱杭をきゅうと包み込み、精の解放を促した。
「あっ、あ、あぁ――……んっ」
腰奥に凝っていた快楽が弾けた。同時に、膨れ上がった肉棒がどくりと脈打ち、奥深くで爆ぜる。先端から迸る濃厚な精が、子を孕む袋へと流された。
「飲んだな。いい子だ」
つう、と涙が眦を伝う。
セナが主張しているのはそういうことではないのだが、ラシードは微妙に論点をずらしているような気がする。
ラシードにはわかってもらえないのだろうか。
それともやはり、ラシードにとってセナは単なる孕み袋なのだろうか。
舌を這わせて眦の雫を舐め取ったラシードは、改めてセナの華奢な両足を抱え上げた。
「何も考えられなくしてやろう。さあ、たっぷりと快楽を味わえ」
ずちゅずちゅと再び激しい抽挿が始まる。
淫液と精でぐっちょり濡れた肉襞は、擦り上げられるたびに水音を鳴らして、美味そうに硬い男根を貪った。
「あっ、あっ、あぅ、あんん……あ、兄さま、いく……」
快楽に抗えない肉体は瞬く間に頂点へ押し上げられていく。
愛しい楔で穿たれれば、もはや達することしか考えられなくなってしまう。
「達しろ、セナ」
がくがくと揺さぶられた体は官能に塗れた。またしても絶頂の予感が走り、弓なりに背を撓らせる。雄を深く迎え入れるかのように、セナの両足は大きく開かれた。
「上手になったな……。とても淫らだ。可愛らしい私のセナ……」
「んっ、んく……」
いつもセナばかり愛撫されて乱されているので、自分からも愛したかった。このまま、口淫でラシードに達してもらいたい。喉の奥に精を放ってほしい。
ところがラシードは腰を引いて、セナの唇から雄芯を外してしまう。
セナは口端から銀糸を滴らせながら、愕然としてラシードを見上げた。
「あ……兄さま、お願いです。このまま僕の口の中に放ってください。兄さまの濃厚な精で、僕のお腹をいっぱいにしてください」
幾千の濃密な夜を過ごしたけれど、精を飲まされたことは一度もなかった。口淫もたまにしかさせてもらえない。それはハリルも同様なので、ふたりの間ではなんらかの協定が交わされているのかと思うほどだ。
ふたりの性欲は無尽蔵なので、一度しか出せないからという理由ではないとわかる。
それならばセナだって納得できるのだ。
ラシードとハリルはひたすらセナの体中を愛撫して、花筒を貫き、体の奥に幾度も精を放つ。
まるで、妊娠させる目的しか存在しないかのように。
愛されていると実感するけれど、その一方で、自分は子を孕む器でしかないのだろうかという不安は常に付きまとった。
揺れる瞳で見上げると、いつものように優しい双眸で、ラシードはセナを見返した。
「それは今度にしよう。そなたの体の奥に精を注がせてくれ」
温かな掌が頬を包み込む。今はその手が、なぜか哀しみをもたらした。
「……なぜですか? 口に注いでも、妊娠しないからですか?」
懐妊しなければ抱きたくないと言われているようで、セナの目に涙が滲む。
ラシードはセナの額にくちづけをひとつ落とすと、華奢な体をゆっくり押し倒し、片足を抱え上げた。
ぐっちょりと濡れている蕾が晒される。
双眸を細めたラシードは、濡れた蕾と禍々しいほどに紅い淫紋を見つめた。
「そなたに無理をさせたくないのだ。男の精を飲むのは特別なことだ。そなたはしなくてよい」
「でも、ラシードさまもハリルさまも、僕の花芯を口淫してくれたときは必ず飲んでくれます。僕はおふたりを愛しています。僕だって、同じように愛したいから……あ、あっ!」
ぐちゅん、と濡れた音を立てて、猛った熱杭が押し入ってくる。
柔らかく綻んだ蕾は難なく口を開けて、硬い先端を含んだ。
「私に抱かれているときに他の男の名を口にするとは、許しがたいな。仕置きが必要だ」
「あ……ん……ごめんなさい。あ、あぁ……兄さま……あ、奥まで……」
狭い隘路を掻き分けて、ずくりずくりと獰猛な楔が挿入される。
濡れた襞を切っ先で舐られるたびに、体の芯から甘く痺れた。
やがて先端は、オメガが子を孕む、奥の口まで達する。
「仕置きとして、私の男根を奥深くで咥えたまま、精を飲むのだ。そんなに飲みたいのなら、腹一杯飲むがいい」
とんとんと、感じる奥の口を切っ先で穿たれる。
甘い快感に、きゅんと収縮した花筒は、硬い肉棒を引き絞った。
「あっ、あっ、にいさ……ま、僕が、言いたいのは……」
「さあ、飲め」
ずくずくと逞しい腰使いで媚肉を擦り上げられ、抗いがたい快楽に攫われる。楔を咥え込んだ淫らな肉筒は、離すまいとするかのように獰猛な熱杭をきゅうと包み込み、精の解放を促した。
「あっ、あ、あぁ――……んっ」
腰奥に凝っていた快楽が弾けた。同時に、膨れ上がった肉棒がどくりと脈打ち、奥深くで爆ぜる。先端から迸る濃厚な精が、子を孕む袋へと流された。
「飲んだな。いい子だ」
つう、と涙が眦を伝う。
セナが主張しているのはそういうことではないのだが、ラシードは微妙に論点をずらしているような気がする。
ラシードにはわかってもらえないのだろうか。
それともやはり、ラシードにとってセナは単なる孕み袋なのだろうか。
舌を這わせて眦の雫を舐め取ったラシードは、改めてセナの華奢な両足を抱え上げた。
「何も考えられなくしてやろう。さあ、たっぷりと快楽を味わえ」
ずちゅずちゅと再び激しい抽挿が始まる。
淫液と精でぐっちょり濡れた肉襞は、擦り上げられるたびに水音を鳴らして、美味そうに硬い男根を貪った。
「あっ、あっ、あぅ、あんん……あ、兄さま、いく……」
快楽に抗えない肉体は瞬く間に頂点へ押し上げられていく。
愛しい楔で穿たれれば、もはや達することしか考えられなくなってしまう。
「達しろ、セナ」
がくがくと揺さぶられた体は官能に塗れた。またしても絶頂の予感が走り、弓なりに背を撓らせる。雄を深く迎え入れるかのように、セナの両足は大きく開かれた。
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