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密やかな別荘 4
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それは水面に沈んでふたりの目には見えなかったが、まるで花筒と連動しているかのように戦慄いている。
ぐっちゅぐっちゅと淫猥な水音を奏でながら律動していたハリルは、喉奥で呻いた。
胴震いすると、爆ぜた雄芯から濃厚な精が迸る。
アルファの精を待ち望んでいた奥の口は、美味そうにごくりごくりと白濁を飲み干す。
「あぅ……あぁ……熱い……淫紋が、熱いです……」
水に浸っているというのに、下腹は燃えるように熱かった。
力尽きたセナはオブジェから手を放し、ずるずるとプールに沈んでいく。間髪入れずに、ハリルがその体を掬い上げた。
「おっと。危ないな。そろそろベッドに行くか」
繫がったままの状態でセナの足と胴を抱えたハリルは石段を上り、プールから上がる。
彼はすぐ傍のガゼボへ足を運んだ。
天蓋のあるガゼボは陽射しを遮ることができるうえ、一面にふかふかのベッドが巡らされていた。外に設置された寝台といった扱いで、ここに寝転びながらプールサイドの景色を眺めることができる。
ガゼボの寝台にふたりで沈み込む。
吹き抜ける風が、火照った体を爽やかに撫でていった。水に濡れた体は風により、瞬く間に乾いてしまう。
けれど花筒に挿入されたままの雄芯は圧倒的な質量で、密着した粘膜から熱を生み出している。ここだけは乾くことを知らない。
「どれ。淫紋が動いたか見てやる」
セナの足を取って体を返すと、ハリルは位置をずらした。ベッドに背を付けたセナの体に覆い被さる体勢になる。
体を起こしたハリルは腰を押し込めて、しっかり楔を根元まで挿し入れる。
ずちゅう……と猛々しい肉棒に奥まで貫かれ、甘い衝撃にセナの喉が反り返る。
正常位の体勢になり、改めて下腹の淫紋を見下ろしたハリルは目を瞠った。
「お……動いてるぞ」
「えっ?」
セナが目を向けると、確かに淫紋の端が蠢いていた。
ただ、その脈動は儀式のときよりはずっと微弱だ。舞踏会での動き方と同じくらいだろう。
ハリルは、にやりと口端を吊り上げる。
「よしよし、発情してきたな。この調子で、のたうち回らせてやる」
また激しく擦り上げられてしまう……
期待を込めた花筒が、きゅんと収縮して咥えた雄芯を引き絞った。
ところがハリルは雄芯を出し挿れしない。押し込めたまま、セナの首筋に、ちゅ、ちゅとくちづける。
「あっ……ぁん」
淡い快感に、また花筒はきゅんと締まった。首筋に紅い花を散らされながら、胸の尖りを指先で弄られる。そこはもう、つんと硬く勃ち上がっていた。
「あんん……」
通常は唇や胸にくちづけてから下腹へ降り、口淫や肉環への愛撫を施したのちに男根を挿入するという順序なのだが、今日のハリルは逆だ。雄芯を咥えさせてから初めて胸への愛撫ということは、これまでの閨では記憶にない。そのためか、まるで触れられるのを待ち望んでいたかのように、乳首は紅く色づいて弾んだ。
プールで行為が始まってしまったので、そのせいかもしれない。順序通りにしてほしいわけではないが、体が覚え込んでいた手順が異なると、より新鮮味を感じてしまう。屋外という場所の変化もあって、余計に快感を得た体は身悶えた。
こりこりと両の胸の尖りを、男の太い指で捏ね回される。きゅ、と摘ままれれば、鋭い快楽が伝播した。楔を咥え込んだ花筒は、ぎゅうっと収縮する。
「ひぁあっ! あっ、あぅん」
びくんと腰は跳ね上がり、淫紋は蠢く。
片手で乳首を弄りながら、ハリルはもう片方の手で揺れる花芯を撫で上げる。ささやかな花芯は大きな掌に、すっぽりと収まった。先端から零れた白蜜をぬるぬると、快楽ごと塗り込められる。
胸と花芯への愛撫を施しながら、ハリルは小刻みに腰を揺らした。
ぐちゅぐちゅと淫猥な水音を立てながら、濡れた媚肉が擦り上げられる。
「ふぁあ……あっ、あっ……そんなに……らめ……あぁ……ん」
体中を快楽漬けにされたセナは、がくがくと腰を震わせることしかできない。乳首と花芯、そして花筒から同時に生まれる甘い悦楽は、舌先から爪先まで痺れさせた。
ゆっくりと、絶頂へ昇っていく。
背を仰け反らせながら、縺れる舌で快楽を訴える。
「んぁ……あぁ……いく……いっ……あぁあ……っ」
「いけよ。何度でもな」
低い囁きが引き金となり、最後の階を駆け上がる。
頂点を極めた体は弓なりに撓り、白蜜を吹き上げた。
ぐりっと奥を抉った楔が膨れ上がり、先端から白濁が迸る。花筒は淫液と白濁で、ぐっちょりと濡らされた。
はぁはぁと荒い息を吐いたセナは虚空を見つめる。絶頂の余韻に身を任せていると、覆い被さってきたハリルが唇にくちづけてきた。
最後にキスするなんて、ずるい。
そう思いながらも待ち望んでいた男の熱に抗えず、セナは強靱な背に腕を回して抱きしめた。
ぐっちゅぐっちゅと淫猥な水音を奏でながら律動していたハリルは、喉奥で呻いた。
胴震いすると、爆ぜた雄芯から濃厚な精が迸る。
アルファの精を待ち望んでいた奥の口は、美味そうにごくりごくりと白濁を飲み干す。
「あぅ……あぁ……熱い……淫紋が、熱いです……」
水に浸っているというのに、下腹は燃えるように熱かった。
力尽きたセナはオブジェから手を放し、ずるずるとプールに沈んでいく。間髪入れずに、ハリルがその体を掬い上げた。
「おっと。危ないな。そろそろベッドに行くか」
繫がったままの状態でセナの足と胴を抱えたハリルは石段を上り、プールから上がる。
彼はすぐ傍のガゼボへ足を運んだ。
天蓋のあるガゼボは陽射しを遮ることができるうえ、一面にふかふかのベッドが巡らされていた。外に設置された寝台といった扱いで、ここに寝転びながらプールサイドの景色を眺めることができる。
ガゼボの寝台にふたりで沈み込む。
吹き抜ける風が、火照った体を爽やかに撫でていった。水に濡れた体は風により、瞬く間に乾いてしまう。
けれど花筒に挿入されたままの雄芯は圧倒的な質量で、密着した粘膜から熱を生み出している。ここだけは乾くことを知らない。
「どれ。淫紋が動いたか見てやる」
セナの足を取って体を返すと、ハリルは位置をずらした。ベッドに背を付けたセナの体に覆い被さる体勢になる。
体を起こしたハリルは腰を押し込めて、しっかり楔を根元まで挿し入れる。
ずちゅう……と猛々しい肉棒に奥まで貫かれ、甘い衝撃にセナの喉が反り返る。
正常位の体勢になり、改めて下腹の淫紋を見下ろしたハリルは目を瞠った。
「お……動いてるぞ」
「えっ?」
セナが目を向けると、確かに淫紋の端が蠢いていた。
ただ、その脈動は儀式のときよりはずっと微弱だ。舞踏会での動き方と同じくらいだろう。
ハリルは、にやりと口端を吊り上げる。
「よしよし、発情してきたな。この調子で、のたうち回らせてやる」
また激しく擦り上げられてしまう……
期待を込めた花筒が、きゅんと収縮して咥えた雄芯を引き絞った。
ところがハリルは雄芯を出し挿れしない。押し込めたまま、セナの首筋に、ちゅ、ちゅとくちづける。
「あっ……ぁん」
淡い快感に、また花筒はきゅんと締まった。首筋に紅い花を散らされながら、胸の尖りを指先で弄られる。そこはもう、つんと硬く勃ち上がっていた。
「あんん……」
通常は唇や胸にくちづけてから下腹へ降り、口淫や肉環への愛撫を施したのちに男根を挿入するという順序なのだが、今日のハリルは逆だ。雄芯を咥えさせてから初めて胸への愛撫ということは、これまでの閨では記憶にない。そのためか、まるで触れられるのを待ち望んでいたかのように、乳首は紅く色づいて弾んだ。
プールで行為が始まってしまったので、そのせいかもしれない。順序通りにしてほしいわけではないが、体が覚え込んでいた手順が異なると、より新鮮味を感じてしまう。屋外という場所の変化もあって、余計に快感を得た体は身悶えた。
こりこりと両の胸の尖りを、男の太い指で捏ね回される。きゅ、と摘ままれれば、鋭い快楽が伝播した。楔を咥え込んだ花筒は、ぎゅうっと収縮する。
「ひぁあっ! あっ、あぅん」
びくんと腰は跳ね上がり、淫紋は蠢く。
片手で乳首を弄りながら、ハリルはもう片方の手で揺れる花芯を撫で上げる。ささやかな花芯は大きな掌に、すっぽりと収まった。先端から零れた白蜜をぬるぬると、快楽ごと塗り込められる。
胸と花芯への愛撫を施しながら、ハリルは小刻みに腰を揺らした。
ぐちゅぐちゅと淫猥な水音を立てながら、濡れた媚肉が擦り上げられる。
「ふぁあ……あっ、あっ……そんなに……らめ……あぁ……ん」
体中を快楽漬けにされたセナは、がくがくと腰を震わせることしかできない。乳首と花芯、そして花筒から同時に生まれる甘い悦楽は、舌先から爪先まで痺れさせた。
ゆっくりと、絶頂へ昇っていく。
背を仰け反らせながら、縺れる舌で快楽を訴える。
「んぁ……あぁ……いく……いっ……あぁあ……っ」
「いけよ。何度でもな」
低い囁きが引き金となり、最後の階を駆け上がる。
頂点を極めた体は弓なりに撓り、白蜜を吹き上げた。
ぐりっと奥を抉った楔が膨れ上がり、先端から白濁が迸る。花筒は淫液と白濁で、ぐっちょりと濡らされた。
はぁはぁと荒い息を吐いたセナは虚空を見つめる。絶頂の余韻に身を任せていると、覆い被さってきたハリルが唇にくちづけてきた。
最後にキスするなんて、ずるい。
そう思いながらも待ち望んでいた男の熱に抗えず、セナは強靱な背に腕を回して抱きしめた。
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