淫神の孕み贄

沖田弥子

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三者からの寵愛 3

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「あ……あの、それではハリルさま……」
「ん? どうした」

 上半身を起こしたセナは照れながらも、提案を口にする。
 いずれ実現したいと希っていたことだ。

「僕を順番に愛してもらえるのは嬉しいんですけど、なんだか……唇が、寂しいんです。だから僕の上の口にも男根を挿入して、精を呑ませてはいただけないでしょうか……みなさんのを、順番に……」

 アルファたちは唖然として、目を見開いた。
 大胆なセナの主張に驚いたのだ。セナとしても、そんな淫らなことをしたいと提案するなんて、とてつもなく恥ずかしい。説明を終えた途端に、かぁっと顔が火照ってしまう。
 けれど、ずっと口淫してこちらからも愛したいと思っていた。ファルゼフとの懐妊指導で練習したわけだし、今度は上手にできるのではないだろうか。
 にやりと口端を吊り上げて、ハリルはいやらしく笑う。

「上と下の花びらを回転するってわけか。さすが百脚の肉棒椅子をこなした神の贄は、エロいことを考えるな」
「えっ⁉ そ、そんなんじゃありませんから。僕はみなさんに愛していただいた分、僕も愛したいと思っただけです」
「わかったわかった。じゃあ、ほら。しゃぶってみろ。まずは先っぽだけでいいぞ」

 そそり立つ極太の肉棒に手を添えたハリルは、セナの口元に寄せる。
 雄の匂いがする男根に、セナは誘われるように舌を差し出した。
 セナの腰を抱え上げたファルゼフに、体を裏返される。四つん這いの体勢にされたので、膝を立てて手を突いた。
 まるで犬のような格好で奉仕するのだ。
 被虐心が煽られて、ぞくんと期待に身を震わせる。

「では口淫しやすいように、後背位の体勢で花びらを愛でましょうか」
「よいだろう。今宵はセナの好きなようにさせてやろう」

 ラシードの了解も得ることができた。今夜は三人の肉棒を上と下の口の両方で咥え、しゃぶり、精を絞るのだ。そうして神の贄は屈強なアルファたちの精に塗れる。
 胸を昂ぶらせるセナは、ハリルの楔に舌を滑らせる。
 彼の雄芯はとても大きいので、セナの小さな口にすべては入りきらない。先端をちゅぷちゅぷとしゃぶってから、つう……と裏筋を舐め下ろした。

「うっ……」
「気持ちいいですか、ハリルさま?」
「ああ、いいぞ。……お、おい、セナ、無理するなよ」

 彼を翻弄させたかと思うと嬉しくなり、もっと気持ちよくしてあげようと奮起したセナは、大きく口を開けて亀頭を呑み込んだ。
 熱い亀頭が口腔いっぱいに含まれる。
 セナは唇を窄めて、咥えた先端をぬくぬくと扱き、懸命に愛撫した。
 ぐうっと深く幹を呑み込むと、先端が喉奥を突く。その感触が心地好い。
 頭上からはハリルの低い呻き声が漏れてくる。
 四つん這いになったセナは頭を前後させて、紅い唇から肉棒を出し挿れする。
 そうすると雄はいっそう漲り、愛撫にも熱が籠もる。

「ん……んく、んふ……」
「いいぞ、セナ……最高だ」

 ちゅぷちゅぷと、幹に絡ませた舌から唾液が溢れて男根を濡らす。
 ハリルは褒めるように、セナの黒髪を大きな掌でゆっくりと撫で回した。
 尻はファルゼフの掌に撫でられ、薄い胸はラシードの掌に覆われている。
 男たちの熱を全身で感じたセナは、うっとりとして性の快楽に溺れる。
 そのとき、蕾に熱い先端が宛がわれた。

「それでは、こちらの花びらも愛でてさしあげましょう」

 ぐちゅんっと水音が上がり、獰猛な熱杭に貫かれる。
 綻んだ蕾は新たに挿入された硬い屹立を容易に呑み込む。濡れた媚肉は、迎え入れた太い男根に絡みついた。
 ファルゼフは感嘆の息を吐く。

「なんという素晴らしい心地でしょう……。淫らな神の贄に成長してくださり、喜ばしい限りです」

 ずくずくと熱い雄芯が、ねっとりと媚肉を舐め上げながら、深いところまで挿し入れられた。

「んぅ……っ、んっんっ、んくぅ」

 挿入されたときに感じる甘い快感が、ぶわりと膨れ上がる。
 けれど、口腔が塞がれているので声を上げることができない。
 そのためか出口を求めた嬌声は、淫猥に体を揺らすことで代わりにする。
 セナは腰をくねらせ、花筒で咥えた楔を自ら擦り上げた。口腔からは極太の男根を出し挿れしながら。
 扇情的な神の贄に煽られた男たちは息を荒らげる。
 細腰を両手で掴んだファルゼフは、逞しい腰使いで律動を刻む。
 ぐっちゅぐっちゅと卑猥な音を立て、鼓膜まで犯す抜き差しに、セナの肢体はいっそう昂ぶる。
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