毒華は自らの毒で華を染める

夜船 紡

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馬を走らせる振動で出っ張りが何度となく自身の敏感な陰核にあたり、アネモネは何度となくイきそうになりなる。

—コリュ クリッ

「ん、あぁあ・・・」

ミュゲに気づかれないように耐える彼女だが、思わず漏れる、甘い吐息は隠しきれない。
それでも、ミュゲは走るのを止めず、彼女のその淫靡な姿を味わう。
生殺しの状態に耐えきれず、アネモネが達し、力が抜け落馬しかける。
しかし、それすらもミュゲは計算に入れていたのだろう。
侍女が落ちかけたアネモネを支え、大事には至らなかった。
だが、アネモネの下肢は達した快感故に足が震え、その股の部分は彼女の愛液でしっとりと湿っていた。
快感から瞳には涙が浮かび、顔は紅く火照っている。

「アネモネ様、大丈夫ですか?」
「あ、はぁ・・・え、ええ。ごめん、なさ、い。久々だからか、手が滑ってしまったみたい・・・」
「・・・顔も赤いし、心配ですわ。戻りましょう」
「そ、そうね・・・風邪でも引いたのかしら・・・」

ミュゲに自分が発情していることがバレないよう、アネモネは必死に耐える。

念のためと、馬車まで、侍女と共に馬に乗ることになり、アネモネは更に身体をくねらせた。

侍女は自身の役割をよくわかっていた。
アネモネの首元や耳元で息を吹きかけ、時々漏れる甘い吐息に気づかないフリをして侍女はアネモネの身体を気遣うふりをしてゆっくりと馬を走らせる。
その分、行きよりも帰りのほうが長く、長くアネモネの身体を刺激し、敏感な肌を弄られ、逃げ場のないそこでアネモネは更に昂ぶっていく。
さらに侍女は時々、綱を引くふりをしてアネモネの胸の中心に振動を与え、陰核の刺激と共に彼女を苦しめる。

「んっあ・・・」

それでも、1つ1つの刺激はアネモネを達するまでには至らず、馬車に戻るまでアネモネは生殺しのような侍女と馬が与える快感に身を委ねるしかなかったのだった。

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