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5章 しっぽりと入浴
32.めがねを汚す方法募集中
「冒険者は自由があるが、過酷でもあったな。戦闘時に爆発を起こすのが好きな炎系魔法士がやたらと爆破するから、右耳は聞こえにくくなるし、視力もちょっと悪くなってな。書類仕事が多いときはメガネをしている」
「メガネ! ウォーレンがメガネって学者みたいになりそうだな」
「副官から人前でメガネするのを禁止されている……似合わないんだろうな」
いや、あいつはウォーレンに傾倒しているから、常に美しく保たれた理想のウォーレン像みたいなのがあるんだろ。
「残念。俺はメガネウォーレンも見たいけどな。禁欲的なイメージが増すじゃん? メガネの顔をぐちゃぐちゃに乱したくなるよな~」
「また……そうやってからかう。メガネがかけられなくなるだろ」
「なんだなんだ~? ぐちゃぐちゃに乱れた自分を想像しちゃったかな~」
「いや、嬉しそうに私を誘惑するランスを想像した」
くそ~~~誘惑する俺が好きか?! 感じちゃうじゃんか!
「冒険者は過酷だから、神官にもどったのか?」
「過酷ではあったが……なにより、貧困や不幸な事情で死んでいく子供をたくさん見てな。それを見捨てて冒険を続けないといけないのが一番つらかった」
神官長の孤児に対する肩入れはそこからか。
神官長がウォーレンになってから孤児院は増築されたし、孤児は手厚く教育されているんだろう。
「私は冒険者でいるより、神官になって権力をもつ方が救える命が多いと思った。だから神官に戻ったんだ。戻るのはなかなか大変だったがな」
そりゃあ、消えてほしい人間からしたら、無事に生還してまた神官になるなんて想定外だろう。
そこから若くして神官長にまでのしあがったのを考えると、正攻法ではなかったんじゃないかな。
いや~それにしても、昼職の時、神官長に嫌われていると思ったのは、やっぱり勘違いだったのかもな。
髪を抜かれたのも裏ではこっそり呪いを払ってくれていた。
挨拶して無視された時も、右耳が遠いからだったのか。
神官長に手を踏まれたのも視力が落ちていたから不注意で……?
他の積もり積もった嫌がらせじみたことも、もしかすると全部勘違いなかもしれない。
……とはいっても、女絡みの左遷の理由については、本気で嫌がってそうだけど。
「だいぶ温まったな。ランスに悪戯されないうちに出るか」
「ウォーレン……忘れてもらっちゃ困るな。この後、シラキスオイルの全身マッサージがあるってことを」
「……お手柔らかに頼む」
なんて、脅しをかけていたのに、タオルに横になったウォーレンは気が抜けたように寝てしまった。
本当に疲れていたらしい。
悪戯したい気持ちを抑えて、俺は1時間かけて全身マッサージをしてやった……。
さすがにやつれたウォーレンが哀れで俺のチンコも黙って見てた。
「メガネ! ウォーレンがメガネって学者みたいになりそうだな」
「副官から人前でメガネするのを禁止されている……似合わないんだろうな」
いや、あいつはウォーレンに傾倒しているから、常に美しく保たれた理想のウォーレン像みたいなのがあるんだろ。
「残念。俺はメガネウォーレンも見たいけどな。禁欲的なイメージが増すじゃん? メガネの顔をぐちゃぐちゃに乱したくなるよな~」
「また……そうやってからかう。メガネがかけられなくなるだろ」
「なんだなんだ~? ぐちゃぐちゃに乱れた自分を想像しちゃったかな~」
「いや、嬉しそうに私を誘惑するランスを想像した」
くそ~~~誘惑する俺が好きか?! 感じちゃうじゃんか!
「冒険者は過酷だから、神官にもどったのか?」
「過酷ではあったが……なにより、貧困や不幸な事情で死んでいく子供をたくさん見てな。それを見捨てて冒険を続けないといけないのが一番つらかった」
神官長の孤児に対する肩入れはそこからか。
神官長がウォーレンになってから孤児院は増築されたし、孤児は手厚く教育されているんだろう。
「私は冒険者でいるより、神官になって権力をもつ方が救える命が多いと思った。だから神官に戻ったんだ。戻るのはなかなか大変だったがな」
そりゃあ、消えてほしい人間からしたら、無事に生還してまた神官になるなんて想定外だろう。
そこから若くして神官長にまでのしあがったのを考えると、正攻法ではなかったんじゃないかな。
いや~それにしても、昼職の時、神官長に嫌われていると思ったのは、やっぱり勘違いだったのかもな。
髪を抜かれたのも裏ではこっそり呪いを払ってくれていた。
挨拶して無視された時も、右耳が遠いからだったのか。
神官長に手を踏まれたのも視力が落ちていたから不注意で……?
他の積もり積もった嫌がらせじみたことも、もしかすると全部勘違いなかもしれない。
……とはいっても、女絡みの左遷の理由については、本気で嫌がってそうだけど。
「だいぶ温まったな。ランスに悪戯されないうちに出るか」
「ウォーレン……忘れてもらっちゃ困るな。この後、シラキスオイルの全身マッサージがあるってことを」
「……お手柔らかに頼む」
なんて、脅しをかけていたのに、タオルに横になったウォーレンは気が抜けたように寝てしまった。
本当に疲れていたらしい。
悪戯したい気持ちを抑えて、俺は1時間かけて全身マッサージをしてやった……。
さすがにやつれたウォーレンが哀れで俺のチンコも黙って見てた。
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