【完結】覆面セクシーダンサーは昼職の上司に盲愛される

鳥見 ねこ

文字の大きさ
32 / 69
5章 しっぽりと入浴

32.めがねを汚す方法募集中

「冒険者は自由があるが、過酷でもあったな。戦闘時に爆発を起こすのが好きな炎系魔法士がやたらと爆破するから、右耳は聞こえにくくなるし、視力もちょっと悪くなってな。書類仕事が多いときはメガネをしている」
「メガネ! ウォーレンがメガネって学者みたいになりそうだな」
「副官から人前でメガネするのを禁止されている……似合わないんだろうな」

 いや、あいつはウォーレンに傾倒しているから、常に美しく保たれた理想のウォーレン像みたいなのがあるんだろ。

「残念。俺はメガネウォーレンも見たいけどな。禁欲的なイメージが増すじゃん? メガネの顔をぐちゃぐちゃに乱したくなるよな~」
「また……そうやってからかう。メガネがかけられなくなるだろ」
「なんだなんだ~? ぐちゃぐちゃに乱れた自分を想像しちゃったかな~」
「いや、嬉しそうに私を誘惑するランスを想像した」

 くそ~~~誘惑する俺が好きか?! 感じちゃうじゃんか!

「冒険者は過酷だから、神官にもどったのか?」
「過酷ではあったが……なにより、貧困や不幸な事情で死んでいく子供をたくさん見てな。それを見捨てて冒険を続けないといけないのが一番つらかった」

 神官長の孤児に対する肩入れはそこからか。
 神官長がウォーレンになってから孤児院は増築されたし、孤児は手厚く教育されているんだろう。

「私は冒険者でいるより、神官になって権力をもつ方が救える命が多いと思った。だから神官に戻ったんだ。戻るのはなかなか大変だったがな」

 そりゃあ、消えてほしい人間からしたら、無事に生還してまた神官になるなんて想定外だろう。
 そこから若くして神官長にまでのしあがったのを考えると、正攻法ではなかったんじゃないかな。

 いや~それにしても、昼職の時、神官長に嫌われていると思ったのは、やっぱり勘違いだったのかもな。
 髪を抜かれたのも裏ではこっそり呪いを払ってくれていた。
 挨拶して無視された時も、右耳が遠いからだったのか。
 神官長に手を踏まれたのも視力が落ちていたから不注意で……?

 他の積もり積もった嫌がらせじみたことも、もしかすると全部勘違いなかもしれない。
 ……とはいっても、女絡みの左遷の理由については、本気で嫌がってそうだけど。

「だいぶ温まったな。ランスに悪戯されないうちに出るか」
「ウォーレン……忘れてもらっちゃ困るな。この後、シラキスオイルの全身マッサージがあるってことを」
「……お手柔らかに頼む」

 なんて、脅しをかけていたのに、タオルに横になったウォーレンは気が抜けたように寝てしまった。
 本当に疲れていたらしい。
 悪戯したい気持ちを抑えて、俺は1時間かけて全身マッサージをしてやった……。

 さすがにやつれたウォーレンが哀れで俺のチンコも黙って見てた。
感想 12

あなたにおすすめの小説

俺は夜、社長の猫になる

衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。 ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。 言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。 タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。 けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。

魔性の男

久野字
BL
俺はとにかくモテる。学生の頃から、社会人になった今でも、異性問わずにモテてしまう。 最近、さえない同性の先輩に好意を持たれている。いつものことだろう。いい人だから、傷つけたくはないな。 そう、思っていた。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【完結】冷酷騎士団長を助けたら口移しでしか薬を飲まなくなりました

ざっしゅ
BL
異世界に転移してから一年、透(トオル)は、ゲームの知識を活かし、薬師としてのんびり暮らしていた。ある日、突然現れた洞窟を覗いてみると、そこにいたのは冷酷と噂される騎士団長・グレイド。毒に侵された彼を透は助けたが、その毒は、キスをしたり体を重ねないと完全に解毒できないらしい。 タイトルに※印がついている話はR描写が含まれています。

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。