科学と魔法は紙一重

ハヤト

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第二章 最南端の町アルカディア

第六話 国最強の騎士

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 「ふざけんじゃねぇぇぇぇッ!」
絶叫しながら俺はゴブリンキングの一撃を紙一重でかわしていた

 最初は調子が良かったのだ。
ゴブリンキングの攻撃は遅く俺はスルスルとかわしていき相手を翻弄していた。ただ、調子に乗りすぎた。攻撃をかわしながら挑発していたら突然目が紅くなり始めて極端に攻撃速度が上がり今に至る。
「助けてくれ!マジで!死ぬから!殴り殺されるから!」
次第に体力がなくなりかわすのが辛くなってきた。魔法で援護してくれるも全く効いていない。
多分逃げても無駄だろう。体力の差があり過ぎる。俺はロングソードを再び構えゴブリンキングに向かい合う…その瞬間だった。白い影が横を通ったと思えばゴブリンキングが寝そべっていた。心臓部分にはレイピアが刺さっていた。
「帰ってきた…騎士団が帰ってきたぞ!」
一人が叫ぶと一斉に歓声が起こった。純白の鎧に身を包み、レイピアをしまった騎士。いかにもといった感じだ。
「間に合ったか。話は聞いてきる。君が魔法を使えない者だね?」
「あ、ああそうだ。俺は王都へは行かないぞ。」
「君に拒否権はない。だが君に不都合は無いのだがなぜ行きたくないのだね?むしろ光栄だと思うのだが?」
 訳わかんねぇよ。殺されて光栄とかどういう神経してんだ?
「先に名乗るべきたったな。私の名はエルフリード。一応、王都聖騎士団の団長をやっている。国最強の騎士などとも言われている。」
 この人、団長だったんだ。どうりでお強いわけで。
「俺は武田電磁郎。ジロって呼ばれているからそれでいい。」
 挨拶を交わした所で早速馬車へ進められた。後ろでクリスの声が聞こえるが振り返る事は出来なかった。こうして俺は普通の馬車に…ではなく一番綺麗な馬車に乗せられる。どういうことだ?最後の晩餐的なやつか?
「早く乗るといい。この町には騎士を十数人置いて行くから心配はないよ。」
 自分の身の方が心配なんだが。とりあえず座って待つ。そう言えば手錠すら掛けられていない。逃げても無駄だろうが…。
 そしてそのまま王都へ出発する。
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