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【015】魔王討伐戦
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紫色の瘴気が、一般人でも視認出来るぐらいの濃度で漂っている。乾いた大地の上をさあと流れていき、そして兵士の足元に絡みつく。兵士はひっと後ろに飛び退いて、後ろに立っていた仲間にぶつかる。
絡みついたのは錯覚だった。兵士はほっと溜息をつくが、だが嫌な悪寒は消えない。遠くでは先陣の兵士たちと魔物が戦っている音が響いている。自分の出番はあるのか……? いやこんな後段まで魔物がやってきたら、それは負け戦だろう。
ここは西の王国の東部。かつては肥沃な穀倉地帯であったが、今は「赤竜の魔王」の根拠地として魔界化している。大地は渇き、草木は異様な生物へと変容している。
王国軍はその乾いた大地に広く展開していた。その囲みの中央には、天地を逆にした様な巨大な廃城が建っている。その廃城に魔王が居て、今まさに勇者たちが討伐に乗り込んでいる。
「頼むよう……勇者様ぁ……」
まるで主神に祈るように、兵士は強く目を閉じて両手を合わせる。兵士たちは、小さな魔物の相手は出来ても魔王の前では全くの無力だ。その赤い鱗は弓矢など通じず、剣も通らない。そもそもこんな平原であれば、魔王は兵士たちの手が届かない空からブレスを吐くだけでいい。勇者が魔王討伐に失敗すれば、それが現実のものとなる。だから兵士は祈る。
——聞いた噂では、白銀の勇者の他に何人かの勇者が現れたそうだ。それが本当ならなんと心強いことか。でも一方で、白銀の勇者は北の魔竜討伐で死んだとも言われている。じゃあ今、廃城に突入した勇者は何者なのか?
(……なんでもいい。魔王を倒してくれるのであれば、誰でも良い……!)
そして、自分が無事に生きて帰れるのであれば、白銀だろうが黒曜だろうが何でもいい。それが名も無き兵士たちの、偽らざる気持ちであった。
—— ※ —— ※ ——
王都では雨が降っていた。低く垂れ込めた黒雲からごうごうと雨粒が降ってくる。幼いディアナ姫は窓際に寄り、じっとその雨を見つめている。いつもなら庭園で遊べずダダをこねるのだが、今日は静かだ。国王はその背を見つめながら、冷めた紅茶を啜る。
(いつの間に、子供というのは大きくなる……)
きっとディアナ姫にも、今日という日がどういう日なのか自覚があるのだろう。だからじっと黙っている。まだ六つだというのに王族としての自覚が芽生えつつある。それが良いことなのかどうか、父親である国王は複雑な心境だった。
——予定通りに進行していれば、そろそろ勇者のいずれかが魔王と接敵している頃だ。周辺の魔物は王国軍が引き受け、一部精鋭部隊が囮として廃城に突入している。一体どれだけの犠牲が出ているのか……。
国王はディアナ姫の隣に立ち、渋い顔で外の雨を見つめる。雨は強く、一向に止む気配を見せない。強くガラスを叩く音だけが、二人を包み込んでいる。
北の谷での一件は国王も知っていた。シエラ王女が報告に来たのだ。白銀の勇者の一行はほぼ壊滅し、黒曜の勇者が死に、そして偽勇者——国王は双刀の勇者と命名したが——が現れて、誓約目当てに魔王討伐を行おうとしている。
(よりによって、同士討ちとは……)
国王にとっては、それが苦々しいことだった。白銀の勇者が「勇者」でないということは、正直些末なことだ。この王国が、いや人類が一致団結にして魔王に立ち向かわなければならないその時に、欲の為に人類同士で足の引っ張りをする。それが腹立たしい。
シエラ王女は約束通り、白銀の勇者に魔王を討伐させると宣言して去っていった。双刀の勇者の動向は不明だが、恐らくは魔王の根城へ向かっていると思われた。
(皆、好き勝手にしてくれる……!)
思わず、そのまま放置してやろうかとも考えた。しかし一晩悩んだ末に、国王は魔王討伐を優先することにした。難題がある場合、一つ一つ切り分けて解決していくのが常道だ。
白銀の勇者であろうと双刀の勇者であろうと、まずは魔王討伐させる。他の問題は、その後で考える。国王はそう決断したのだ。
国王はふと気がついた。隣に立つディアナ姫が、じっと自分の顔を見上げている。しまった。随分と深刻な顔をしていたか? 国王は出来るだけ柔和な表情へと切り替える。
「お父様」
「何かな、ディアナ?」
「バレンシア様は、勝ちますわよね?」
凛とした美声。疑問形だが、父親である国王には分かる。彼女は、バレンシアが負けるとは思ってもいないのだ。白銀の勇者なのだから、魔王に勝って自分を迎えに来てくれる。そう信じているのだ。
国王は思わず口元を綻ばせる。ああ、なんと無邪気なことか。出来ればずっと、そんな彼女であって欲しいし、それを見ていたい。
彼女はバレンシアが「勇者」でないことをまだ知らないし、仲間を失って窮地にあることも知らない。そしてもし双刀の勇者が魔王を倒せば、誓約に従い彼と結婚することになることも……。
(その試練に、我が子は耐えられるだろうか……)
国王は目を細める。そしてディアナの質問に答える代わりに、その頭をそっと撫でた。
—— ※ —— ※ ——
——廃城。
シエラが先頭に立ち、広い通路を進んでいく。瘴気が漂い、異様な雰囲気が漂っている。壁や床は石材の様だが、継ぎ目がない。そして日の光が当たらないのに、なぜか「見える」。
「……おえ」
感覚が敏感なシエラの表情は少し青い。酔っている感覚に近い。きっとこれが「魔界」なのだろう。だから確信した。魔王の居場所は、もう近い。
彼女はクロスボウをぎゅっと握り締める。魔法の巻上機がついたクロスボウは、北の谷で双刀の勇者に壊された。高かったのに!
今手にしているのは、普通の手巻きのクロスボウである。一射目は装着してあるが、恐らくそう何回も使えないだろう。
シエラに続いて、続いて剣を構えたバレンシアと老魔術師のビスケーが続く。
途中王都に寄ったが、仲間の増員はしなかった。正直に言えば出来なかったとも言う。魔王と直接戦ってくれる、それこそ「勇気ある者」などそうはいないのだ。
大体、対魔王戦において人数はさほど重要では無い。魔王討伐に勇者が活躍するのは、魔王の膨大な生命力と魔力を一気に刈り取ることのできる瞬間火力を出せるからだ。
逆にいえば、その瞬発力が無ければ魔王は斃せない。ちまちまダメージを与えても、強靱な生命力で再生してしまうからだ。魔王討伐に軍隊が不向きだという言説もこれに由来する。
廃城突入前、シエラはバレンシアに訪ねた。
『……そもそも、魔王斃せるの?』
今更聞く内容ではないが、当然の疑問ではある。勇者の強さは、闘気と魔力の同時使用という能力があればこそ。バレンシアは「勇気がある者」ではあっても「勇者」では無いのだ。冒険者組合の職業でいえば、闘気系の戦士でしかないのだ。
バレンシアは少し苦笑してから答えた。
『勿論、斃す術はある。勇者を騙って魔王を倒すつもりだったんだ。それは用意してある』
『そうよね、ちょっと頭の悪い質問だったわ』
『でも、準備に少し時間がかかる』
『そうよね、そんなにあっさり斃せるなら誰も苦労はしていないわ。……どれぐらい?』
『五分』
シエラは目を丸くした。その視線がビスケーと合う。彼も目を丸くしていた。
『つまり、五分間、魔王の攻撃を凌ぐ必要があるってことね。どう? ビスケー、やれそう?』
『なぜ私に聞くのかな? こういう時は全員で頑張るもんじゃないのかな?』
『すまない。私はその間、準備で動けない。……二人で頑張ってもらう必要がある』
再びシエラとビスケーは目を丸くして視線を合わせた。
『この二人で、やれると思ったの……?』
『やれるやれないじゃない。もう私には、やるしかないんだよ……ドウロたちの死を無駄にしない為にも』
『あ、ああ……うん』
瞳孔の開いたバレンシアの表情に、シエラはちょっと引いた。彼を焚きつけたのは自分だが、もしかしたら焚きつける方向を間違ったのかも知れなかった。
絡みついたのは錯覚だった。兵士はほっと溜息をつくが、だが嫌な悪寒は消えない。遠くでは先陣の兵士たちと魔物が戦っている音が響いている。自分の出番はあるのか……? いやこんな後段まで魔物がやってきたら、それは負け戦だろう。
ここは西の王国の東部。かつては肥沃な穀倉地帯であったが、今は「赤竜の魔王」の根拠地として魔界化している。大地は渇き、草木は異様な生物へと変容している。
王国軍はその乾いた大地に広く展開していた。その囲みの中央には、天地を逆にした様な巨大な廃城が建っている。その廃城に魔王が居て、今まさに勇者たちが討伐に乗り込んでいる。
「頼むよう……勇者様ぁ……」
まるで主神に祈るように、兵士は強く目を閉じて両手を合わせる。兵士たちは、小さな魔物の相手は出来ても魔王の前では全くの無力だ。その赤い鱗は弓矢など通じず、剣も通らない。そもそもこんな平原であれば、魔王は兵士たちの手が届かない空からブレスを吐くだけでいい。勇者が魔王討伐に失敗すれば、それが現実のものとなる。だから兵士は祈る。
——聞いた噂では、白銀の勇者の他に何人かの勇者が現れたそうだ。それが本当ならなんと心強いことか。でも一方で、白銀の勇者は北の魔竜討伐で死んだとも言われている。じゃあ今、廃城に突入した勇者は何者なのか?
(……なんでもいい。魔王を倒してくれるのであれば、誰でも良い……!)
そして、自分が無事に生きて帰れるのであれば、白銀だろうが黒曜だろうが何でもいい。それが名も無き兵士たちの、偽らざる気持ちであった。
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王都では雨が降っていた。低く垂れ込めた黒雲からごうごうと雨粒が降ってくる。幼いディアナ姫は窓際に寄り、じっとその雨を見つめている。いつもなら庭園で遊べずダダをこねるのだが、今日は静かだ。国王はその背を見つめながら、冷めた紅茶を啜る。
(いつの間に、子供というのは大きくなる……)
きっとディアナ姫にも、今日という日がどういう日なのか自覚があるのだろう。だからじっと黙っている。まだ六つだというのに王族としての自覚が芽生えつつある。それが良いことなのかどうか、父親である国王は複雑な心境だった。
——予定通りに進行していれば、そろそろ勇者のいずれかが魔王と接敵している頃だ。周辺の魔物は王国軍が引き受け、一部精鋭部隊が囮として廃城に突入している。一体どれだけの犠牲が出ているのか……。
国王はディアナ姫の隣に立ち、渋い顔で外の雨を見つめる。雨は強く、一向に止む気配を見せない。強くガラスを叩く音だけが、二人を包み込んでいる。
北の谷での一件は国王も知っていた。シエラ王女が報告に来たのだ。白銀の勇者の一行はほぼ壊滅し、黒曜の勇者が死に、そして偽勇者——国王は双刀の勇者と命名したが——が現れて、誓約目当てに魔王討伐を行おうとしている。
(よりによって、同士討ちとは……)
国王にとっては、それが苦々しいことだった。白銀の勇者が「勇者」でないということは、正直些末なことだ。この王国が、いや人類が一致団結にして魔王に立ち向かわなければならないその時に、欲の為に人類同士で足の引っ張りをする。それが腹立たしい。
シエラ王女は約束通り、白銀の勇者に魔王を討伐させると宣言して去っていった。双刀の勇者の動向は不明だが、恐らくは魔王の根城へ向かっていると思われた。
(皆、好き勝手にしてくれる……!)
思わず、そのまま放置してやろうかとも考えた。しかし一晩悩んだ末に、国王は魔王討伐を優先することにした。難題がある場合、一つ一つ切り分けて解決していくのが常道だ。
白銀の勇者であろうと双刀の勇者であろうと、まずは魔王討伐させる。他の問題は、その後で考える。国王はそう決断したのだ。
国王はふと気がついた。隣に立つディアナ姫が、じっと自分の顔を見上げている。しまった。随分と深刻な顔をしていたか? 国王は出来るだけ柔和な表情へと切り替える。
「お父様」
「何かな、ディアナ?」
「バレンシア様は、勝ちますわよね?」
凛とした美声。疑問形だが、父親である国王には分かる。彼女は、バレンシアが負けるとは思ってもいないのだ。白銀の勇者なのだから、魔王に勝って自分を迎えに来てくれる。そう信じているのだ。
国王は思わず口元を綻ばせる。ああ、なんと無邪気なことか。出来ればずっと、そんな彼女であって欲しいし、それを見ていたい。
彼女はバレンシアが「勇者」でないことをまだ知らないし、仲間を失って窮地にあることも知らない。そしてもし双刀の勇者が魔王を倒せば、誓約に従い彼と結婚することになることも……。
(その試練に、我が子は耐えられるだろうか……)
国王は目を細める。そしてディアナの質問に答える代わりに、その頭をそっと撫でた。
—— ※ —— ※ ——
——廃城。
シエラが先頭に立ち、広い通路を進んでいく。瘴気が漂い、異様な雰囲気が漂っている。壁や床は石材の様だが、継ぎ目がない。そして日の光が当たらないのに、なぜか「見える」。
「……おえ」
感覚が敏感なシエラの表情は少し青い。酔っている感覚に近い。きっとこれが「魔界」なのだろう。だから確信した。魔王の居場所は、もう近い。
彼女はクロスボウをぎゅっと握り締める。魔法の巻上機がついたクロスボウは、北の谷で双刀の勇者に壊された。高かったのに!
今手にしているのは、普通の手巻きのクロスボウである。一射目は装着してあるが、恐らくそう何回も使えないだろう。
シエラに続いて、続いて剣を構えたバレンシアと老魔術師のビスケーが続く。
途中王都に寄ったが、仲間の増員はしなかった。正直に言えば出来なかったとも言う。魔王と直接戦ってくれる、それこそ「勇気ある者」などそうはいないのだ。
大体、対魔王戦において人数はさほど重要では無い。魔王討伐に勇者が活躍するのは、魔王の膨大な生命力と魔力を一気に刈り取ることのできる瞬間火力を出せるからだ。
逆にいえば、その瞬発力が無ければ魔王は斃せない。ちまちまダメージを与えても、強靱な生命力で再生してしまうからだ。魔王討伐に軍隊が不向きだという言説もこれに由来する。
廃城突入前、シエラはバレンシアに訪ねた。
『……そもそも、魔王斃せるの?』
今更聞く内容ではないが、当然の疑問ではある。勇者の強さは、闘気と魔力の同時使用という能力があればこそ。バレンシアは「勇気がある者」ではあっても「勇者」では無いのだ。冒険者組合の職業でいえば、闘気系の戦士でしかないのだ。
バレンシアは少し苦笑してから答えた。
『勿論、斃す術はある。勇者を騙って魔王を倒すつもりだったんだ。それは用意してある』
『そうよね、ちょっと頭の悪い質問だったわ』
『でも、準備に少し時間がかかる』
『そうよね、そんなにあっさり斃せるなら誰も苦労はしていないわ。……どれぐらい?』
『五分』
シエラは目を丸くした。その視線がビスケーと合う。彼も目を丸くしていた。
『つまり、五分間、魔王の攻撃を凌ぐ必要があるってことね。どう? ビスケー、やれそう?』
『なぜ私に聞くのかな? こういう時は全員で頑張るもんじゃないのかな?』
『すまない。私はその間、準備で動けない。……二人で頑張ってもらう必要がある』
再びシエラとビスケーは目を丸くして視線を合わせた。
『この二人で、やれると思ったの……?』
『やれるやれないじゃない。もう私には、やるしかないんだよ……ドウロたちの死を無駄にしない為にも』
『あ、ああ……うん』
瞳孔の開いたバレンシアの表情に、シエラはちょっと引いた。彼を焚きつけたのは自分だが、もしかしたら焚きつける方向を間違ったのかも知れなかった。
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