補佐官と報道官

紅林

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第五話

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結局俺はイーデンの思いを受け入れることにした
まぁ半ば無理矢理といった感じではあるが

「へへへっ」
「何笑ってるんだよ」
「僕の腕の中にクリフがいるのが嬉しくて」

ベットで横たわりながらイーデンは俺を抱き寄せた

「もう絶対離さないよ。なんなら報道官の立場を利用して大陸中にこの事を広めたいくらいだよ」
「頼むからやめてくれ」
「ふふっ、冗談だよ」

コイツならやりかねない気もするけどな

「ねぇねぇ、今度二人で出掛けようよ。デートしよう!」
「んなこと言っても中々休みが……」
「大丈夫だよ!最近、勤労基準法が定められたから僕達もきっちり休めるようになったんだよ!」
「……確かに」

そーいえば先々月位からそんな法律が施行されてたなぁ。すっかり忘れてた

「だからウィルマールとかにでも行こうよ!あ!いっそのこと条約の国に行くのも良いかもね!あぁでも大安連でもいいかも!」
「おいおい、流石に国外はむりだろ」
「えぇ、せっかくだし遠出したいのにぃ」

口を尖らせて不満そうにそういうイーデンの頭を俺はよしよしと撫でてやった

「まぁ、それなら年末年始の長期休みに行くか」
「うん!そうしよう!」
「今度の休みはウルフ男爵領に来てみるか?」

せっかくだし、国王陛下から賜った領地をコイツに見せておくのも悪くないだろう

「ほんとにっ!?」
「あぁ、ほんとだ。まぁ小さい村が三つあるだけの狭い領地だけどな」
「やったぁ!クリフが陛下から直接賜った領地だったからずっと気になってたんだ!」
「言っとくけどほんっとに何も無いぞ?カントリーハウスも狭いからな?」
「全然いいよ!僕の家なんて領地持ってないんだから!」
「マルセーヌ家は領地なんてなくても歴史が長いしウチと違って格式があるじゃないか」

ウルフ家は男爵家、マルセーヌ家は騎士爵家
家格ではウルフ家が上だけど歴史でいえばマルセーヌ家の方が長いし他の貴族との関わりも深いはずだ

「まぁそうかもしれないけど、僕はただクリフがすごいって言いたかったの!」
「ははっ、ありがとな」

また俺はイーデンの頭をクシャクシャと撫で回した

「もう、僕は犬じゃないんだよ?」
「嫌なら止めるぞ」
「……嫌じゃない」

イーデンはなんだか嬉しそうに微笑んだ

「こんな幸せがいつまでも続くといいなぁ」
「……きっと続くよ。きっとな」


END


─────────
ここまで読んでくださった読者様、ありがとうございました!

ではまた逢う日を願って    紅林こうりん
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