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第1話 竜との出会い(後編)
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工場の外では盗賊の母艦が到着し、崩落した入口の前に陣取っていた。
そのブリッジで2人の男が話している。1人はパイロットスーツを着た細身の男だ。
もう1人は成金を絵に描いたような肥満体の中年で、派手な装飾品を身に着けている。
艦長席に座っている様子からこの男が盗賊のボスらしい。
「サーフ先生、この後ははどうするんです?」
「どうもこうもしない。出口は全部封鎖されてるんだ。そのうち向こうから助けを求めてくる」
「しかしですねぇ…」
「…ポルコ」
肥満体の男―――ポルコは不服そうだが、先生と呼ぶサーフに睨まれるとそれ以上は何も言わず愛想笑いに切り替えた。
盗賊のボスとは言え、一団の戦力の要であるサーフの機嫌は損ねたくない。
「いやはや、先生のおかげですよ、この物騒なエリアで大手を振って活動出来るのは。あなたのようなパイロットと出会えたのは本当に幸運だ!」
「そうかい」
分かりやすいおべっかにサーフは興味無さげに答え、視線を崩落した入り口に向けた。
人が昼飯を食べようとしたタイミングで目の前にジャンク屋が現れた。すぐさまポルコから出るように頼まれ、昼飯はお預けになった。
追撃に出たはいいが、足の速い船だったせいで追い詰めるのに時間を食ってしまった。
ただ向こうも大分焦ったのか勝手に逃げ場の無い工場内部に逃げ込んでくれた。おかげで先程ようやく昼飯にありつけた。
連中が中で苦しむしばらくの間、休憩させてもらおう。
サーフがポケットから取り出した煙草に火をつけようとした瞬間―――崩落した入口の瓦礫がビームで吹き飛んだ。
内部から放たれたビームはそのまま盗賊の船に直撃する。ブリッジが大きく揺れ、ポルコの巨体が艦長席から転げ落ちる。
「な、なんだぁ!」
よろよろと立ち上がりながらポルコが叫ぶ。
何が起きたのか分からない。商売敵である他の盗賊が攻めて来たのか?
パニックに陥るポルコに周囲を確認した部下の1人が報告する。
「ボス、工場からの砲撃です!」
「なんだとぉ!?」
工場には逃げ込んだジャンク屋しかいないはずだ。
奴らの船は小型の輸送艦でロクな武装もなかった。
ブリッジから入口を覗き込むと確かに崩落したはずのそこは大きな風穴が開けている。
先程の砲撃はここから放たれたようだ。
「先生が呑気に構えてるからですよ!奴ら、中で何か見つけたらしい!」
ポルコは先程と打って変わってサーフを非難する。よくもこう態度が変えられる。
盗賊のボスより俳優の方が向いてるんじゃないかと思うサーフだが反論出来ない。確かにこれは自分の判断ミスだ。
中で何を見つけたのかは知らないが、さっきの砲撃をもう一度撃たれたら堪ったものじゃない。
サーフは舌打ちをしながら格納庫に向かって走り出した。
ブリッジを出ていくサーフを見送り、ポルコも大声で部下に指示する。
「主砲を撃て!奴らをあぶり出すんだ!」
「よっしゃ、これで外に出られるぜ!」
「さすが私のスフィンクね!」
「想像以上だな…これなら盗賊もビビッて逃げ出すかもしれん」
実際に目にしたスフィンクの火力に感嘆の声を上げる3人。
やはりこの機体は並ではない。アラドが言うように恐れをなして逃げることも十分あり得る。
だがこの相手は違ったようで、轟音と共に工場内部に大きな揺れが伝わる。外からの砲撃だ。
「そんな利口な連中じゃなかったか…まぁ、人のことは言えんがね!」
アラドはグリフォスのブースターを全開させて外に突撃する。
外に出たグリフォスは飛び上がり、盗賊の船を見下ろした。
相手の母艦は旧式の陸上戦艦だった。2連装の主砲が2基と対空機銃がそこらに見える。
いきなり飛び出してきた見慣れないSAに戸惑ったのか、砲撃が一瞬止まる。
その隙をアラドは逃さなかった。
戦艦の周りを飛びながら、グリフォスのライフルとガンポッドが火を吹く。
主砲と対空機銃が次々に破壊されていく。
いくつかの対空機銃が応射するが、グリフォスの機動力はその全てを難なく避けてみせた。
遅れてガストとユイが出てきた時には無力化された戦艦があるのみだった。
「なんだよ、出番無しかよ…」
「悪いな、早い者勝ちだ」
2人の近くに降りてきたアラドが得意げに語る。
SAの操縦は借り物で何度か経験していたが、ここまで難なく戦艦を無力化出来たのは機体性能あってのものだ。
ユイが既にスフィンクを自分の物扱いしているが、アラドもこの機体、グリフォスを気に入っていた。
これならば戦えるだろう。そう、敵はまだ残っていた。
沈黙した戦艦の後部ハッチが開き、中から3機のSAが現れた。ガスト達の船を追撃していたリザッドだ。
「本命が残ってたか!」
ガストの叫びと同時に全員が戦闘態勢に移る。
グリフォスは再び飛翔し、スフィンクは下がり距離を取る。
ドラーケンはその場で背中から大剣・オールスレイヤーを抜き、前に構える。
リザッドの1機がビームソードで切りかかってくる。それを大剣で受け止めたガストは他の2人に目をやる。
アラドもユイも1機ずつリザッドの相手をしていた。ならば自分も目の前の相手に集中しよう。
「やってくれたな、ジャンク屋ぁ!」
リザッドからから通信が入る。若い男の声だ。
その声には苛立ちと怒りが込められていた。ろくな戦力もない獲物だと油断していたら、
だが、怒りを感じているのはガストも同じだった。
「そりゃこっちのセリフだ!人の船にドカドカ撃ち込みやがって!」
「こんな場所にノコノコやって来ておいてよく言う!」
「かもな…けど、おかげでこんなお宝と出会えたぜ!」
大剣を振り切り、押し込んできていたリザッドを吹き飛ばす。
リザッドのパイロット―――サーフ・エアストはそのパワーに驚いたが、なんとか姿勢を崩さずに着地する。
「今なら修理用のパーツ安くしとくぜ?」
「ガキがほざくな!」
サーフは激高しながらバズーカを発射する。
即座の反撃に避けられないと悟ったガストは大剣の剣先を地面に突き立て、盾のように構える。
バズーカの砲弾が直撃し、強い衝撃がコックピットに伝わる。だが攻撃を受けた大剣は傷一つなかった。見た目通り頑丈のようだ。
その様子を見たサーフは舌打ちする。ジャンク屋の機体はかなりの物らしい。
それに対してこちらの機体はジャンク品から修理したボロボロのリザッドだ。武器もバズーカとビームソードしかない。
補給したため弾はあるが、あの大剣を防御に使われるとダメージを与えるのは難しい。あの機体を倒すにビームソードで直接切りつけるしかない。
サーフは他の2機と交戦中の部下たちに通信を入れる。
「ナミ、トレント、そっちはどうだ?」
「隊長、あの飛行型はかなりのスピードです。この装備では厳しいかもしれません」
「こっちも弾幕が激しくて…」
2人から苦しい報告が返ってくる。やはり、相手の機体はリザッドをはるかに凌駕する性能を持っているようだ。
ならば1対1の戦闘で仕留めるの厳しいだろう。相手のパイロットがジャンク屋の子供であっても。
「なら、こちらに合流しろ。まずは大剣持ちを片付ける」
「「了解!」」
各個撃破は諦め、1機ずつ数を減らす作戦に切り替える。アラド、ユイと交戦していた2機がその場を離れる。
アラドは盗賊が諦めて逃げたと思い込んだが、レーダーを見ると違うことがすぐに分かった。
逃げた相手はガストと交戦している機体の元へ向かっていた。自身も即座にガストの元へ向かう。
「ガスト、すまんがそっちにもう1機向かった。注意しろ」
「あ、私の方も!」
「なんだよ、人気者はツライな!」
ガストはおどけて言うものの状況は良くない。機体性能では勝っていても、パイロットの腕は向こうの方が優れていた。
最初こそ怒りに任せて打ち込んで来たが、その後は冷静に距離を取りバズーカの砲撃、隙を見てはビームソードで切りかかってくる。
その素早い動きに翻弄され、オールスレイヤーの間合いに捕らえられないでいた。
代わりにマシンガンを放つが砂丘を盾にかわされる。
「クソッ、すばしっこい!」
砂丘の陰から出てきたリザッドは1機ではなく3機だ。アラドとユイの相手が合流していた。
その3機が縦一列に並び、バズーカを構える。
「冗談じゃねぇ!」
「ガスト!」
ドラーケンの後方からグリフォスとスフィンクが駆けつける。
リザッド達にアラドは両手のライフルとガンポッドを連射し、ユイもガトリング砲で弾幕を張る。
しかし、2機の攻撃をものともせず、サーフたちのリザッドは隊列を崩さずドラーケンに接近していく。
1機目のリザッドがバズーカを放つ。そしてすぐに隊列の後ろに下がっていく。続いて先頭に出た2機目もバズーカを撃ち、同じように後方に下がる。
ローテーションを組むことで連射の利かないバズーカでの連続攻撃をやってのけたのだ。
この3連射に晒されたガストはオールスレイヤーを盾に何とか耐えるが、ドラーケンは衝撃で尻もちをつくように倒れてしまう。
その目の前にはローテーションが一巡し先頭に戻って来たリザッドが迫っている。
「貰ったぞ、ジャンク屋っ!」
サーフの雄叫びと共にビームソードが振り下ろされる。
オールスレイヤーを構えられる体勢ではない…何か他の武器は!
ドラーケンを起動させた時に確認したデータがガストの脳裏をよぎる。
左右の腰部アーマーに格納されているファングナイフを抜き、ビームソードの一撃を受け止める。
「ちっ!」
一撃を防がれたサーフ機はそのままドラーケンの横を通り抜ける。攻撃はこれだけで終わらなかった。
後続の2機もビームソードですれ違いざまに切りかかってくる。
同じようにファングナイフで受け流すも、続く3機目の攻撃で吹き飛ばされてしまった。
だが、一連の攻撃は受けきったようで、リザッドは再び距離を取り始めた。
ガストもオールスレイヤーを拾い上げ、アラドたちと合流する。
「すごいフォーメーションだな。3機による波状攻撃とは」
「感心してる場合!?あいつら、また仕掛けてくるわよ!」
いつもの落ち着いた声で敵を分析するアラドにユイが食ってかかった。こんな状況でも変わらない幼馴染2人にガストはつい笑みがこぼれる。
とは言えのんびりはしていられない。武器を再びバズーカに持ち替えたリザッドはこちらに接近している。
「俺に良い考えがあるぜ」
「ろくでもない事だろうが聞こう」
ひどい言われようだが、時間がないので気にしない。
ガストは口早に作戦を伝える。
「だ、大丈夫なの、それ?」
「大丈夫だって!そんじゃ頼むぜ!」
そう言うとガストは盗賊たちの方へ向かってしまった。
残されたアラドとユイは機体で顔を見合わせる。
「ああ言ってるけど、本当に大丈夫なの?」
「もう突っ込んじまったからな…そう信じるしかない。行くぞ!」
観念した2人はガストの後に続いた。
「隊長、大剣持ちが突出してきます」
「分かってる。さっきは防がれたが…二度目はない!」
突撃するドラーケン、その後方からグリフォスとスフィンクが全火器を連射する。
だがその射撃はサーフたちに当たらない。
(下手くそが。数撃ちゃ当たるってものでもないぞ)
サーフは勝ちを確信する。所詮機体性能で増長したジャンク屋だ。素人に負ける自分たちではない。
当たりもしない射撃を繰り返す2機を無視し、突っ込んでくるドラーケンに目をやる。それはおかしなことに大剣を盾にするのではなく、槍のように突き出している。
(ヤケクソの特攻か…バカめ)
いくらあの機体が並ではないとしても、対SA用バズーカの直撃に耐えられるはずはない。避けようにもあのスピードで進みながら迫ってくる砲弾に反応するのは至難の業だ。
サーフは狙いを定め、躊躇わずにバズーカのトリガーを引く。
ドラーケンは避ける素振りも見せずに進み続け、バズーカの砲弾が命中する。
これで残りは下手な射撃を繰り返す2機。飛行型は厄介だが、3機掛かりならどうとでもなるだろう。
そんなことを考えるサーフの目に映ったのは、爆炎の中から飛び出して来たドラーケンの姿だった。
「馬鹿な!?直撃したはずだ!」
無傷で突進を続けるその姿に驚愕する。確かに
先頭に出た2機目がバズーカを放ち、同じように直撃する。
それでもドラーケンはダメージを受けた様子無く直進してくる。
「た、隊長、こいつ攻撃が!?」
「うろたえるな! トレント、撃て!」
「りょ、了解…」
当てたはずの攻撃が効いていない。サーフは悲鳴のような声を上げるナミを一喝し、残るトレントを怒鳴りつけた
困惑しながらも放ったトレントの攻撃はドラーケンを捕らえるも、ドラーケンは大剣を構え弾丸のように迫っている。
もう目の前だ。普通ならここでボロボロの相手にビームソードで止めを刺すはずが、目の前の相手は無傷で武器を構え、突っ込んで来る。
(逃げ場がない!?)
逃げ道を探すが、左右はアラドとユイの攻撃が逃げ道を封じている。この射撃は当てようとしたものではなかったのだ。
ジャンク屋の狙いに気付いたサーフは自分の間抜けさを自嘲する。
「だがこいつを!」
相打ちでも自分がこの特攻機を仕留めれば条件は五分だ。
サーフのリザッドがドラーケンと同じようにビームソードを前に突き出す。
だが、頭部を狙ったビームソードの突きは見えない壁に弾かれた。
その瞬間、バズーカが効かなかった訳を理解した。
「これは…エネルギーシールドか!?」
「でえええええええええええや!!」
ガストの雄叫びと共にオールスレイヤーが3機のリザッドを貫いた。
そのままドラーケンが駆け抜け、リザッドは崩れ落ちた。
同時にエネルギーシールドが解除される。
その様子を確認したアラドとユイが集まってくる。
ようやく一息つけるようになりアラドが口を開く。
「やれやれ、何とかなったな」
「ああ、援護サンキューな」
「すごいわね。そのシールド」
ドラーケンの両肩部にはエネルギーシールド発生装置が内蔵されていた。
その名の通りエネルギーによる障壁を発生させ攻撃を防ぐ装備であるが、守れる範囲は機体正面に限られている。
また、消費エネルギーの多さから使用は1分が限界だった。
先程エネルギーシールドが解除されたのはこの限界を迎えたためで、間一髪ギリギリの勝利だった。
「よくもまぁぶっつけ本番で使ったもんだ」
「そういうの好きなんでね」
誇らしげに語るガストに呆れるアラドだが、その顔は笑っていた。
地面に横たわるリザッドを見下ろし、コックピットが無事なことを確認する。
「さて、こいつらをふん縛ってネメアに帰るか」
「そうだな。あ~腹減った…」
「まだ3時よ、我慢しなさい」
3人が笑い合う。後は帰るだけだ。
盗賊も捕らえたし、報奨金も入るだろうか。
占いは当てにならないと思ったが、そうでもないかもしれない。
やはり今日はツイている。そう確信し、倒れたリザッドから盗賊を救出しようとする。
その時だった。
突然グリフォスのウイングが撃ち抜かれた。
「何っ!?」
アラドが叫ぶ。
グリフォスは片方の翼を失い、墜落に近い形で不時着する。
「アラド、大丈夫か!?」
「ああ…だがグリフォスはダメだ。戦闘システムがダウンした…」
「な、なにが起こってるのよ!?」
突然の事態にパニックになる。
周りを見回しても敵は見当たらず、レーダーに反応もない。逃げるにしてもどちらへ行けばいいのか…。
ガストが周囲を警戒していると次の攻撃が来た。
グリフォスに近づいていたスフィンクの頭部が吹き飛ぶ。グリフォス同様、システムがダウンしたのかスフィンクはその場で膝をつき動かなくなった。
だが、遠方から飛来するビームをガストは見逃さなかった。
「狙撃されてる!」
ビームが飛んできた方向にオールスレイヤーを構えて盾にする。
直後に衝撃が走る。狙撃のビームが当たったのだろう。
だが、対SA用バズーカの直撃にも耐えるオールスレイヤーは無傷だ。これならば凌げる。
自身を壁にし、行動不能の2機に近づく。
こうなってはグリフォスとスフィンクは諦めて2人を回収するしかない。
片手でオールスレイヤーを持ち、空いた手をスフィンクのコックピットに添える。
ハッチが開き、ユイが出てくる。
「ガスト、後ろ!」
「!」
その言葉を聞いてすぐに振り返ると、何かが砂煙を上げながらこちらに接近していた。
狙撃ではこれ以上有効打を与えられないと判断したのかすさまじいスピードだ。
ユイがコックピットに戻ったのを確認してオールスレイヤーを両手で握り直す。
相手のシルエットが見えてきた。だが、ガストの記憶にはない機体だ。今日一日で未知のSAを4機も見ることになるとは…。
赤色で染め上げられた機体は剣を構え直進してくる。その剣はオールスレイヤーと同じ実体剣だった。
とは言え、一般的な直剣のサイズだ。押し合いになれば質量の大きいこちらが有利だろう。そう考え、飛び込んできた機体の剣を待ち構える。
肉薄した敵機の素早い斬撃をなんとか受け止める。だが、赤いSAはそのままドラーケンを押し込み、後退させる。
「嘘だろ!?」
リザッドと交戦してドラーケンの性能を直に感じていたガストは驚愕する。
この大剣を軽々と扱えるパワーを持つドラーケンが押し込まれている。
踏み止まることが出来ず、そのまま後ろにある工場の外壁に叩きつけられる。
バズーカどころではない衝撃がコックピット内部を襲う。
ガストはその中で頭を強く打ち、意識が薄れていく。
霞がかかったような意識でモニター正面に映る赤いSAを睨みつける。
(チクショウ…誰だか知らねぇけど滅茶苦茶しやがる…)
目の前が暗くなってきた。もう目を開けていられない。
アラドは、ユイは大丈夫だろうか?この隙に逃げていれば良いが。
(やっぱ占いは当てにならないな…)
その思考を最後にガストは意識を手放した。
そのブリッジで2人の男が話している。1人はパイロットスーツを着た細身の男だ。
もう1人は成金を絵に描いたような肥満体の中年で、派手な装飾品を身に着けている。
艦長席に座っている様子からこの男が盗賊のボスらしい。
「サーフ先生、この後ははどうするんです?」
「どうもこうもしない。出口は全部封鎖されてるんだ。そのうち向こうから助けを求めてくる」
「しかしですねぇ…」
「…ポルコ」
肥満体の男―――ポルコは不服そうだが、先生と呼ぶサーフに睨まれるとそれ以上は何も言わず愛想笑いに切り替えた。
盗賊のボスとは言え、一団の戦力の要であるサーフの機嫌は損ねたくない。
「いやはや、先生のおかげですよ、この物騒なエリアで大手を振って活動出来るのは。あなたのようなパイロットと出会えたのは本当に幸運だ!」
「そうかい」
分かりやすいおべっかにサーフは興味無さげに答え、視線を崩落した入り口に向けた。
人が昼飯を食べようとしたタイミングで目の前にジャンク屋が現れた。すぐさまポルコから出るように頼まれ、昼飯はお預けになった。
追撃に出たはいいが、足の速い船だったせいで追い詰めるのに時間を食ってしまった。
ただ向こうも大分焦ったのか勝手に逃げ場の無い工場内部に逃げ込んでくれた。おかげで先程ようやく昼飯にありつけた。
連中が中で苦しむしばらくの間、休憩させてもらおう。
サーフがポケットから取り出した煙草に火をつけようとした瞬間―――崩落した入口の瓦礫がビームで吹き飛んだ。
内部から放たれたビームはそのまま盗賊の船に直撃する。ブリッジが大きく揺れ、ポルコの巨体が艦長席から転げ落ちる。
「な、なんだぁ!」
よろよろと立ち上がりながらポルコが叫ぶ。
何が起きたのか分からない。商売敵である他の盗賊が攻めて来たのか?
パニックに陥るポルコに周囲を確認した部下の1人が報告する。
「ボス、工場からの砲撃です!」
「なんだとぉ!?」
工場には逃げ込んだジャンク屋しかいないはずだ。
奴らの船は小型の輸送艦でロクな武装もなかった。
ブリッジから入口を覗き込むと確かに崩落したはずのそこは大きな風穴が開けている。
先程の砲撃はここから放たれたようだ。
「先生が呑気に構えてるからですよ!奴ら、中で何か見つけたらしい!」
ポルコは先程と打って変わってサーフを非難する。よくもこう態度が変えられる。
盗賊のボスより俳優の方が向いてるんじゃないかと思うサーフだが反論出来ない。確かにこれは自分の判断ミスだ。
中で何を見つけたのかは知らないが、さっきの砲撃をもう一度撃たれたら堪ったものじゃない。
サーフは舌打ちをしながら格納庫に向かって走り出した。
ブリッジを出ていくサーフを見送り、ポルコも大声で部下に指示する。
「主砲を撃て!奴らをあぶり出すんだ!」
「よっしゃ、これで外に出られるぜ!」
「さすが私のスフィンクね!」
「想像以上だな…これなら盗賊もビビッて逃げ出すかもしれん」
実際に目にしたスフィンクの火力に感嘆の声を上げる3人。
やはりこの機体は並ではない。アラドが言うように恐れをなして逃げることも十分あり得る。
だがこの相手は違ったようで、轟音と共に工場内部に大きな揺れが伝わる。外からの砲撃だ。
「そんな利口な連中じゃなかったか…まぁ、人のことは言えんがね!」
アラドはグリフォスのブースターを全開させて外に突撃する。
外に出たグリフォスは飛び上がり、盗賊の船を見下ろした。
相手の母艦は旧式の陸上戦艦だった。2連装の主砲が2基と対空機銃がそこらに見える。
いきなり飛び出してきた見慣れないSAに戸惑ったのか、砲撃が一瞬止まる。
その隙をアラドは逃さなかった。
戦艦の周りを飛びながら、グリフォスのライフルとガンポッドが火を吹く。
主砲と対空機銃が次々に破壊されていく。
いくつかの対空機銃が応射するが、グリフォスの機動力はその全てを難なく避けてみせた。
遅れてガストとユイが出てきた時には無力化された戦艦があるのみだった。
「なんだよ、出番無しかよ…」
「悪いな、早い者勝ちだ」
2人の近くに降りてきたアラドが得意げに語る。
SAの操縦は借り物で何度か経験していたが、ここまで難なく戦艦を無力化出来たのは機体性能あってのものだ。
ユイが既にスフィンクを自分の物扱いしているが、アラドもこの機体、グリフォスを気に入っていた。
これならば戦えるだろう。そう、敵はまだ残っていた。
沈黙した戦艦の後部ハッチが開き、中から3機のSAが現れた。ガスト達の船を追撃していたリザッドだ。
「本命が残ってたか!」
ガストの叫びと同時に全員が戦闘態勢に移る。
グリフォスは再び飛翔し、スフィンクは下がり距離を取る。
ドラーケンはその場で背中から大剣・オールスレイヤーを抜き、前に構える。
リザッドの1機がビームソードで切りかかってくる。それを大剣で受け止めたガストは他の2人に目をやる。
アラドもユイも1機ずつリザッドの相手をしていた。ならば自分も目の前の相手に集中しよう。
「やってくれたな、ジャンク屋ぁ!」
リザッドからから通信が入る。若い男の声だ。
その声には苛立ちと怒りが込められていた。ろくな戦力もない獲物だと油断していたら、
だが、怒りを感じているのはガストも同じだった。
「そりゃこっちのセリフだ!人の船にドカドカ撃ち込みやがって!」
「こんな場所にノコノコやって来ておいてよく言う!」
「かもな…けど、おかげでこんなお宝と出会えたぜ!」
大剣を振り切り、押し込んできていたリザッドを吹き飛ばす。
リザッドのパイロット―――サーフ・エアストはそのパワーに驚いたが、なんとか姿勢を崩さずに着地する。
「今なら修理用のパーツ安くしとくぜ?」
「ガキがほざくな!」
サーフは激高しながらバズーカを発射する。
即座の反撃に避けられないと悟ったガストは大剣の剣先を地面に突き立て、盾のように構える。
バズーカの砲弾が直撃し、強い衝撃がコックピットに伝わる。だが攻撃を受けた大剣は傷一つなかった。見た目通り頑丈のようだ。
その様子を見たサーフは舌打ちする。ジャンク屋の機体はかなりの物らしい。
それに対してこちらの機体はジャンク品から修理したボロボロのリザッドだ。武器もバズーカとビームソードしかない。
補給したため弾はあるが、あの大剣を防御に使われるとダメージを与えるのは難しい。あの機体を倒すにビームソードで直接切りつけるしかない。
サーフは他の2機と交戦中の部下たちに通信を入れる。
「ナミ、トレント、そっちはどうだ?」
「隊長、あの飛行型はかなりのスピードです。この装備では厳しいかもしれません」
「こっちも弾幕が激しくて…」
2人から苦しい報告が返ってくる。やはり、相手の機体はリザッドをはるかに凌駕する性能を持っているようだ。
ならば1対1の戦闘で仕留めるの厳しいだろう。相手のパイロットがジャンク屋の子供であっても。
「なら、こちらに合流しろ。まずは大剣持ちを片付ける」
「「了解!」」
各個撃破は諦め、1機ずつ数を減らす作戦に切り替える。アラド、ユイと交戦していた2機がその場を離れる。
アラドは盗賊が諦めて逃げたと思い込んだが、レーダーを見ると違うことがすぐに分かった。
逃げた相手はガストと交戦している機体の元へ向かっていた。自身も即座にガストの元へ向かう。
「ガスト、すまんがそっちにもう1機向かった。注意しろ」
「あ、私の方も!」
「なんだよ、人気者はツライな!」
ガストはおどけて言うものの状況は良くない。機体性能では勝っていても、パイロットの腕は向こうの方が優れていた。
最初こそ怒りに任せて打ち込んで来たが、その後は冷静に距離を取りバズーカの砲撃、隙を見てはビームソードで切りかかってくる。
その素早い動きに翻弄され、オールスレイヤーの間合いに捕らえられないでいた。
代わりにマシンガンを放つが砂丘を盾にかわされる。
「クソッ、すばしっこい!」
砂丘の陰から出てきたリザッドは1機ではなく3機だ。アラドとユイの相手が合流していた。
その3機が縦一列に並び、バズーカを構える。
「冗談じゃねぇ!」
「ガスト!」
ドラーケンの後方からグリフォスとスフィンクが駆けつける。
リザッド達にアラドは両手のライフルとガンポッドを連射し、ユイもガトリング砲で弾幕を張る。
しかし、2機の攻撃をものともせず、サーフたちのリザッドは隊列を崩さずドラーケンに接近していく。
1機目のリザッドがバズーカを放つ。そしてすぐに隊列の後ろに下がっていく。続いて先頭に出た2機目もバズーカを撃ち、同じように後方に下がる。
ローテーションを組むことで連射の利かないバズーカでの連続攻撃をやってのけたのだ。
この3連射に晒されたガストはオールスレイヤーを盾に何とか耐えるが、ドラーケンは衝撃で尻もちをつくように倒れてしまう。
その目の前にはローテーションが一巡し先頭に戻って来たリザッドが迫っている。
「貰ったぞ、ジャンク屋っ!」
サーフの雄叫びと共にビームソードが振り下ろされる。
オールスレイヤーを構えられる体勢ではない…何か他の武器は!
ドラーケンを起動させた時に確認したデータがガストの脳裏をよぎる。
左右の腰部アーマーに格納されているファングナイフを抜き、ビームソードの一撃を受け止める。
「ちっ!」
一撃を防がれたサーフ機はそのままドラーケンの横を通り抜ける。攻撃はこれだけで終わらなかった。
後続の2機もビームソードですれ違いざまに切りかかってくる。
同じようにファングナイフで受け流すも、続く3機目の攻撃で吹き飛ばされてしまった。
だが、一連の攻撃は受けきったようで、リザッドは再び距離を取り始めた。
ガストもオールスレイヤーを拾い上げ、アラドたちと合流する。
「すごいフォーメーションだな。3機による波状攻撃とは」
「感心してる場合!?あいつら、また仕掛けてくるわよ!」
いつもの落ち着いた声で敵を分析するアラドにユイが食ってかかった。こんな状況でも変わらない幼馴染2人にガストはつい笑みがこぼれる。
とは言えのんびりはしていられない。武器を再びバズーカに持ち替えたリザッドはこちらに接近している。
「俺に良い考えがあるぜ」
「ろくでもない事だろうが聞こう」
ひどい言われようだが、時間がないので気にしない。
ガストは口早に作戦を伝える。
「だ、大丈夫なの、それ?」
「大丈夫だって!そんじゃ頼むぜ!」
そう言うとガストは盗賊たちの方へ向かってしまった。
残されたアラドとユイは機体で顔を見合わせる。
「ああ言ってるけど、本当に大丈夫なの?」
「もう突っ込んじまったからな…そう信じるしかない。行くぞ!」
観念した2人はガストの後に続いた。
「隊長、大剣持ちが突出してきます」
「分かってる。さっきは防がれたが…二度目はない!」
突撃するドラーケン、その後方からグリフォスとスフィンクが全火器を連射する。
だがその射撃はサーフたちに当たらない。
(下手くそが。数撃ちゃ当たるってものでもないぞ)
サーフは勝ちを確信する。所詮機体性能で増長したジャンク屋だ。素人に負ける自分たちではない。
当たりもしない射撃を繰り返す2機を無視し、突っ込んでくるドラーケンに目をやる。それはおかしなことに大剣を盾にするのではなく、槍のように突き出している。
(ヤケクソの特攻か…バカめ)
いくらあの機体が並ではないとしても、対SA用バズーカの直撃に耐えられるはずはない。避けようにもあのスピードで進みながら迫ってくる砲弾に反応するのは至難の業だ。
サーフは狙いを定め、躊躇わずにバズーカのトリガーを引く。
ドラーケンは避ける素振りも見せずに進み続け、バズーカの砲弾が命中する。
これで残りは下手な射撃を繰り返す2機。飛行型は厄介だが、3機掛かりならどうとでもなるだろう。
そんなことを考えるサーフの目に映ったのは、爆炎の中から飛び出して来たドラーケンの姿だった。
「馬鹿な!?直撃したはずだ!」
無傷で突進を続けるその姿に驚愕する。確かに
先頭に出た2機目がバズーカを放ち、同じように直撃する。
それでもドラーケンはダメージを受けた様子無く直進してくる。
「た、隊長、こいつ攻撃が!?」
「うろたえるな! トレント、撃て!」
「りょ、了解…」
当てたはずの攻撃が効いていない。サーフは悲鳴のような声を上げるナミを一喝し、残るトレントを怒鳴りつけた
困惑しながらも放ったトレントの攻撃はドラーケンを捕らえるも、ドラーケンは大剣を構え弾丸のように迫っている。
もう目の前だ。普通ならここでボロボロの相手にビームソードで止めを刺すはずが、目の前の相手は無傷で武器を構え、突っ込んで来る。
(逃げ場がない!?)
逃げ道を探すが、左右はアラドとユイの攻撃が逃げ道を封じている。この射撃は当てようとしたものではなかったのだ。
ジャンク屋の狙いに気付いたサーフは自分の間抜けさを自嘲する。
「だがこいつを!」
相打ちでも自分がこの特攻機を仕留めれば条件は五分だ。
サーフのリザッドがドラーケンと同じようにビームソードを前に突き出す。
だが、頭部を狙ったビームソードの突きは見えない壁に弾かれた。
その瞬間、バズーカが効かなかった訳を理解した。
「これは…エネルギーシールドか!?」
「でえええええええええええや!!」
ガストの雄叫びと共にオールスレイヤーが3機のリザッドを貫いた。
そのままドラーケンが駆け抜け、リザッドは崩れ落ちた。
同時にエネルギーシールドが解除される。
その様子を確認したアラドとユイが集まってくる。
ようやく一息つけるようになりアラドが口を開く。
「やれやれ、何とかなったな」
「ああ、援護サンキューな」
「すごいわね。そのシールド」
ドラーケンの両肩部にはエネルギーシールド発生装置が内蔵されていた。
その名の通りエネルギーによる障壁を発生させ攻撃を防ぐ装備であるが、守れる範囲は機体正面に限られている。
また、消費エネルギーの多さから使用は1分が限界だった。
先程エネルギーシールドが解除されたのはこの限界を迎えたためで、間一髪ギリギリの勝利だった。
「よくもまぁぶっつけ本番で使ったもんだ」
「そういうの好きなんでね」
誇らしげに語るガストに呆れるアラドだが、その顔は笑っていた。
地面に横たわるリザッドを見下ろし、コックピットが無事なことを確認する。
「さて、こいつらをふん縛ってネメアに帰るか」
「そうだな。あ~腹減った…」
「まだ3時よ、我慢しなさい」
3人が笑い合う。後は帰るだけだ。
盗賊も捕らえたし、報奨金も入るだろうか。
占いは当てにならないと思ったが、そうでもないかもしれない。
やはり今日はツイている。そう確信し、倒れたリザッドから盗賊を救出しようとする。
その時だった。
突然グリフォスのウイングが撃ち抜かれた。
「何っ!?」
アラドが叫ぶ。
グリフォスは片方の翼を失い、墜落に近い形で不時着する。
「アラド、大丈夫か!?」
「ああ…だがグリフォスはダメだ。戦闘システムがダウンした…」
「な、なにが起こってるのよ!?」
突然の事態にパニックになる。
周りを見回しても敵は見当たらず、レーダーに反応もない。逃げるにしてもどちらへ行けばいいのか…。
ガストが周囲を警戒していると次の攻撃が来た。
グリフォスに近づいていたスフィンクの頭部が吹き飛ぶ。グリフォス同様、システムがダウンしたのかスフィンクはその場で膝をつき動かなくなった。
だが、遠方から飛来するビームをガストは見逃さなかった。
「狙撃されてる!」
ビームが飛んできた方向にオールスレイヤーを構えて盾にする。
直後に衝撃が走る。狙撃のビームが当たったのだろう。
だが、対SA用バズーカの直撃にも耐えるオールスレイヤーは無傷だ。これならば凌げる。
自身を壁にし、行動不能の2機に近づく。
こうなってはグリフォスとスフィンクは諦めて2人を回収するしかない。
片手でオールスレイヤーを持ち、空いた手をスフィンクのコックピットに添える。
ハッチが開き、ユイが出てくる。
「ガスト、後ろ!」
「!」
その言葉を聞いてすぐに振り返ると、何かが砂煙を上げながらこちらに接近していた。
狙撃ではこれ以上有効打を与えられないと判断したのかすさまじいスピードだ。
ユイがコックピットに戻ったのを確認してオールスレイヤーを両手で握り直す。
相手のシルエットが見えてきた。だが、ガストの記憶にはない機体だ。今日一日で未知のSAを4機も見ることになるとは…。
赤色で染め上げられた機体は剣を構え直進してくる。その剣はオールスレイヤーと同じ実体剣だった。
とは言え、一般的な直剣のサイズだ。押し合いになれば質量の大きいこちらが有利だろう。そう考え、飛び込んできた機体の剣を待ち構える。
肉薄した敵機の素早い斬撃をなんとか受け止める。だが、赤いSAはそのままドラーケンを押し込み、後退させる。
「嘘だろ!?」
リザッドと交戦してドラーケンの性能を直に感じていたガストは驚愕する。
この大剣を軽々と扱えるパワーを持つドラーケンが押し込まれている。
踏み止まることが出来ず、そのまま後ろにある工場の外壁に叩きつけられる。
バズーカどころではない衝撃がコックピット内部を襲う。
ガストはその中で頭を強く打ち、意識が薄れていく。
霞がかかったような意識でモニター正面に映る赤いSAを睨みつける。
(チクショウ…誰だか知らねぇけど滅茶苦茶しやがる…)
目の前が暗くなってきた。もう目を開けていられない。
アラドは、ユイは大丈夫だろうか?この隙に逃げていれば良いが。
(やっぱ占いは当てにならないな…)
その思考を最後にガストは意識を手放した。
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