11 / 12
第5話 誇りを懸けた戯れ(後編)
しおりを挟む
訓練が長引いて、時刻は午後8時過ぎ。
食堂にはガストとアラドしか居なかった。
「はぁ~、またレポートか…」
「もう手伝わないからな。昨日は酷い目にあった」
「いや、悪かったって」
昨日はアラドの部屋に集まったが、ガストとユイは雑談ばかりで作業にならなかった。
様子を見に来たダンがいなかったらどうなっていたか。
流石にガストも反省して、今回は1人でなんとかしようと心に決めたのだが…なんとも不安でしょうがない。
夕食後に控えている作業に憂鬱になりながら、エビフライを咥える。
少しでも作業を先延ばしにするため、ゆっくり食べていると後ろから声をかけられた。
「よっ、遅い晩飯だな」
ガストはエビフライを飲み込み、頭だけ反らして後ろを確認する。
「なんだ、フォルトか」
「なんだ、とはごあいさつだな」
声の主、フォルト・ペグインは微笑みながら同じテーブルに座った。
フォルトは第二小隊のメンバーで、昨日顔合わせをしたばかりである。
だが、フォルトは年も近いということもあり、隊長たちと違って話しやすかった。
第二小隊は寡黙な隊長以外が女性ということもあり、フォルトは肩身が狭かった。
パイロットで気軽に話せるのはダンだけだった。
そのためフォルト自身もガストとアラドを歓迎した。
「そっちこそ遅いな。パトロールか?」
「ああ、少し前に帰ってきて、シャワー浴びてた」
フォルトはそう言うと、持って来た定食の生姜焼きを一切れ食べる。
食欲をそそる匂いとタレの絡まった豚肉を見て、次の注文はこれにしようとガストは喉を鳴らすのだった。
フォルトは豚肉を飲み込み、水を呷った後に再び口を開いた。
「今日もフラム大尉に絞られたのか?」
「まあな…でもいつか絶対に隊長の澄まし顔を崩してやる!」
ガストはフォークを持った手を握りしめ、高らかに宣言する。
「はは、意気込むのはいいが、焦りすぎるなよ? 第二小隊の俺たち3人だって、隊長相手には全然敵わないんだ」
「正規の訓練を受けたフォルトたちでも…か。これは一本取るまで長そうだ」
お手上げと言わんばかりにアラドは両手を広げる。
その言葉にフォルトは苦笑混じりに漏らした。
「とは言っても俺たちは実戦経験もない。案外、そっちの方が早く結果を出すかもな」
軽い冗談のつもりだったが、フォルトは皮肉的に受け取った。
フォルトとは出会ったばかりで、まだ多くを話していない。
それでもその少ない交流から分かることもある。
アラドから見てフォルトは、自信が無いのか、自分を卑下する傾向があった。
「まぁ、俺やガストの実戦経験と言っても1回だけで、それも機体性能のおかけで勝ったようなもんだ」
「十分だろ。初陣でサーフ中尉の小隊を撃破するなんてな」
知らない名前が出てきて、ガストとアラドは顔を見合せた。
加えて、中尉という軍の階級をつけているが、ガストたちが戦ったのは盗賊だったはずだ。
「サーフ中尉…?」
「ん、すまない。元中尉か」
「いや…誰だ? それ」
2人のリアクションを見て、フォルトは訝しげに尋ねた。
「フラム大尉やダン少尉から聞いてないのか? お前たちが戦った盗賊。あれは元レオーネ軍人だったんだ」
「…なるほど。道理で手強かったわけだ」
フォルトの話を聞いて、アラドは彼らの練度の高さに納得した。
あのような連携の取れた動きは、SAの力に頼った盗賊が出来るものではない。
「でも、なんで軍人が盗賊になってんだよ」
「戦時中、あの人がいた基地はキャンディア側の攻撃で壊滅したんだ。記録ではMIAとなってたが…たぶん、撤退中に味方とはぐれて帰るに帰れなくなった。それで盗賊稼業に手を出した…とかじゃないか?」
それっぽい理由をフォルトが説明する。
サーフたちがどういった経緯で盗賊になったかは定かではないが、最近でも平和に馴染めない軍人が装備ごと部隊から離脱した例が報告されている。
そういった連中が合流して、巨大な戦力になる前に対処するのもシェリフの任務の1つである。
「そのサーフ元中尉は有名だったのか?」
「そうだな。隊長やフラム大尉ほどではないけど、結構名の知れたパイロットだったよ」
流石にシェリフの隊長たちと同じクラスではないようだ。
それでもフォルトが悪く言わないということは、やはりエースではあったのだろう。
確かにそんなサーフの小隊を撃破したのは自信になる。
アラドがそんなことを考えると、ふと嫌な予感が過った。
その嫌な予感の元である横をチラリと見る。
「ということは…俺たち結構強いんじゃないか? こりゃ、隊長に勝つのも時間の問題だな!」
隣のガストは上機嫌で笑いながら飯をかき込んでいた。
今日、ボコボコにされた事をもう忘れたようだ。
「…きっと隊長はこうなると読んだから、このことを伝えなかったんだろうな」
「すまない…」
能天気な相方にアラドは呆れるしか出来なかった。
そんなガストたちの元へ近づいてくる人影が3つ。
「なーに食堂で騒いでんのよ」
「人がいないからと言って騒ぐのは感心しませんね」
突然、背後から聞きなれた声と冷や水を浴びせるような声がかけられ、ガストは勢いよく食べていた飯を喉に詰まらせそうになる。
慌てて水を飲んで事なきを得るが、危うく窒息するところだった。
恨めしい顔で振り返るとそこには新人メンバーの女性たちが揃っていた。
「やっほーっす。フォルトも一緒だったんすね」
女性陣で唯一、友好的な態度のジェニー・アウル。
トレーニング好きで、よく外で運動しているらしい。
好きな言葉は気合・努力・根性(ガスト予想)。
「遅かったな」
「更衣室でユイさんと会ってね。今日の訓練について話を聞いてたの」
第二小隊新人組のリーダー格、ソフィア・パロマはメガネを上げながら答えた。
ソフィアは見た目通りの堅物で、真面目過ぎるその性格からガストは苦手に感じていた。
ジェニーとは正反対だが、意外にも2人の仲は良好のようである。
ソフィアのキツイ物言いも、ジェニーはポジティブに受け取るからだろうか。
「2日目にしてはよくやってるけど、まだ連携が甘いですね。まずは―――」
さっそく聞いてもいないのに、こちらへのダメ出しが始まった。
アラドは特に気にした様子もなく味噌汁を飲んでいる。
だが、ガストからすれば同い年の奴に偉そうに言われるのはいい気はしなかった。
「特にガスト、あなたは前に出過ぎです」
適当に聞き流していると、ガストの心を読んだかのように名指しで注意された。
「出過ぎって、そういう作戦だったんだよ! そもそもドラーケンは接近戦用の機体だっての!」
つい強く言い返してしまった。
昨日、メテウスから聞いた機体の特性を踏まえて、自分なりに扱ったつもりだったし、アラドが考えた作戦通りにも行動したのだ。
それをとやかく言われるのは腹が立つ。
しかし、ソフィアは顔色一つ変えずに反論する。
「囮や足止めにしても、もう少し時間を稼ぐことを意識した方がいいのでは? 相手はフラム大尉です。まともに斬り合っても勝てるはずありません」
「ぐっ、それは…」
痛い所をつかれ、言葉に詰まる。
確かにそれはガストにとっても思うところがある。
と言っても気付いたのは終盤で、意識して実行する機会はなかったが。
「最後の戦闘にしても、グリフォスがやられた時に攻めるのではなく、スフィンクと合流するべきでしたね。ドラーケンはあの3機の中では貴重な前衛です。状況を見て、時には引くことも大切ですよ」
そして、トドメをさされる。
ぐうの音も出ないコメントにガストは燃え尽きた。
ソフィアは勝ち誇ったように、メガネに手を添えて胸を張る。
「フォルトは褒めてくれたが、ソフィアにかかればボコボコだな」
意気消沈したガストをからかうように、アラドが先ほどのフォルトとの話を引き合いに出す。
それを聞いて、ソフィアの雰囲気が変わった。
「…フォルト、後から来た新人を褒める前に自分のスキルを磨いたら?」
「…分かってる」
「ちょ、ちょっとソフィ…」
ジェニーが止めようとするが、ソフィアは構わず言葉を続けた。
「あなたは私たちの中で一番技術が未熟なのよ? 新しい人たちとの交流も大事だけど、その前にやることがあるんじゃないの?」
下を向いたフォルトは口元を歪め、拳を握りしめるが、反論はしなかった。
ジェニーは何か言いたげだが、ソフィアに気を使ってか黙っている。
アラドとユイからしてもソフィアの言い分は理解出来るが、肯定することは出来なかった。
だが、新入りの自分たちが口を出していいか問題か分からず口を閉ざす。
数秒だが、とても長く感じる沈黙が場を支配した。
「おうおうおう、黙って聞いてりゃ好き放題言ってくれんじゃねぇか!」
その沈黙をガストの啖呵が破った。
全員の視線がガストに向く。
ガストは席から立ち上がり、ソフィアの前に歩み寄る。
「俺のことをボロクソに言うのはいいが…いや、よくないけど! 仲間のフォルトにまで酷い言い様だな!」
アラドとユイはやっぱりな、と言いたげに苦笑いする。
しかし、今回はガストの行動を責める気は起きなかった。
一方、突然の啖呵にソフィアとジェニーは驚いた表情を浮かべていた。
そして、それ以上に驚いているのがフォルトだった。
「そりゃサボってんならしょうがねぇさ。けど、フォルトはお前らや隊長たちに追い付こうと頑張ってんだろ? だったら、それでいいじゃねぇか。ちゃんといつか強くなれるさ」
フォルトは目の奥から熱い物が込み上げてくるのを感じた。
自分より新人の、昨日知り合ったばかりの奴に庇われている自分が情けない。
それと同時に、努力しても結果を出せずにいた胸のつかえが少し取れた気がした。
話を聞いたソフィアは冷静な顔に戻り、ガストの言葉に反論する。
「未熟な者は戦闘に出れば足を引っ張ります。私たちは任務のためにも一刻も早く一人前にならなければ…」
変わらない態度に、ガストは大きくため息をついて言葉を遮った。
「随分気がはえーな。それまでは仲間のお前が助けてやれよ。それとも偉そうなこと言っといて、自分のことで精一杯ってか?」
さっきのお返しとばかりに、ソフィアを煽っていく。
流石にソフィアもここまで言われると冷静な顔ではいられなかった。
「そちらも好き勝手言ってくれますね…」
眉をピクピクさせながら言葉を吐き出す。
ソフィアが感情的になってきたことで、ガストもそう来なくてはと笑みを浮かべている。
フォルトとユイは黙り、ジェニーがあわあわしてる中、アラドはその様子を眺めていた。
考え事をアラドに投げているガストを思うと、自分を棚に上げた物言いだが、ここは言わぬが花だろう。
アラド自身はフォルト側だが、ガストがソフィアを挑発し過ぎた為、おいそれと口出し出来ない空気になった。
一触即発の雰囲気だが、お互いに直接手を出すことはないだろう。
一体どうしたものかと考えていると。
「元気が有り余ってるなぁ、若い衆」
「喧嘩はダメだよー? もっと仲良くしないと」
ガストでもソフィアでもない第三者たちが現れた…と言うか後ろのテーブルにいた。
「アルシェ中尉、ダン少尉、いつの間に…」
「フッフッフ…私たちくらいになると、気付かれずに注文を受け取って席に着くことが出来るのだよ!」
確かに2人の手前にはラーメンと唐揚げ定食がそれぞれあった。
わざわざ意図して気配を殺していたのなら、とてつもなく無駄なスキルだ。
しかし、おかげで緊張した空気が和らぐ。
「話は聞いてたけどよぉ」
ダンは喋りながらラーメンを冷まして、一口啜る。
喋るのか食べるのか、どっちかにして欲しいが、水を差すのも野暮なので全員黙って話を聞く。
「まぁー、どっちの言い分も理解できる。こればっかりはどっちが正しくてどっちが間違ってるってわけじゃねぇ」
新人組の全員が肩を落とす。
確かにそうだが、だからこそ今喧嘩のようになっている。
だが、ダンの話はこれで終わりではなかった。
「そ・こ・で、第一と第二小隊の新人たちで模擬戦を行おうと思いまーす!」
「あぉ~!」
芝居っぽくビシッと右腕を突き上げたダンが宣言する。
これまた芝居っぽく感嘆したアルシェがパチパチと手を叩く。
遅れてジェニーも拍手するが、残りのメンバーは冷めた目でダンを見つめる。
いたたまれなくなったダンは咳払いをして話を続けた。
「おほん…それじゃアルシェ、隊長2人から許可を取ってきてくれるか」
「りょーかい!」
アルシェは素早く敬礼をして、唐揚げ定食に手をつけずに食堂から走り去っていった。
「いや…ダン、なんで模擬戦?」
困惑した一同を代表したかのようにガストが聞く。
話が跳躍しすぎてついていけない。
しかし、この反応は予想済みだったのか、ダンは芝居のかかった態度を崩さない。
「フッ…こういう時は拳で語って、お互いを理解するのがお約束ってもんなのだよ、ガスト君」
ダンはシュッシュとシャドーボクシングをしながら答える。
そして、もう語るべきは語ったと、のびかけのラーメンを啜り始めた。
「あの…そうは言っても、許可が降りるとは限らないのでは?」
「大丈夫、大丈夫。姐さんはこういうの好きだし、旦那もアルシェが頼んどけば、大抵折れる」
もはや模擬戦は避けられない流れのようだ。
確かに理由はともかく、ここで口論を続けるよりかは訓練にもなるそちらの方がまだ有益だ。
気持ちを切り替え、ガストはソフィアに向き直る。
「おもしれぇ、偉そうなインテリメガネの鼻を明かしてやるぜ!」
ガストはソフィアを指差しながら、もはやただの悪口を放つ。
そして、アルシェの唐揚げを1つ取って口に放り込んだ。
アルシェがいないのを良いことにつまみ食いを行う。
あまりのしょうもなさにアラドが呆れる。
「何、しれっと唐揚げ食ってんだよ…」
アラドのツッコミも空しく、ガストの勢いのせいか、ソフィアも売り言葉に買い言葉で応じる。
「そちらこそ私たちの実力、己の未熟さを思いしることになるでしょう!」
そして、同じようにアルシェの唐揚げを1つ摘まみ上げて食べてしまう。
「ソフィ、なに食べてるの!?」
「こ、これはガストに釣られて…やってくれましたね!」
「いや、お前が勝手に食ったんだろ」
流された自分が恥ずかしいのかソフィアは顔を真っ赤にしてガストを睨み付ける。
そしてタイミングが良いのか悪いのか、ソフィアが戻ってきた。
「許可貰ってきたよ~ん」
「よし、そんじゃ明日の昼だ。両チーム、打ち合わせは済ませとけよ」
スキップするアルシェから申請書を取り上げ、ダンはガストたちに予定を伝える。
ガストとソフィアは火花を散らす視線を外してそれぞれの食事に戻った。
アルシェも一仕事を終えて満足したようで、席へ戻る。
そこで皿上に違和感を覚える。
「あれ? 私の唐揚げ1個か2個減ってない?」
ソフィアがビクッとするが、その場の全員が黙々と食事を進める。
目線を合わさず、アルシェの問いかけに答える者は誰もいなかった。
「ねぇ、これ減ってるよね? ねぇ、ねぇ!?」
アルシェの悲痛な叫びだけが食堂に木霊した。
数時間後、自室でパソコンの入力をしていたガストが解放されたように背伸びをする。
「やっと終わったぁ~…」
アラドが言った通り手伝ってくれなかったので、1人レポート作成をやっていた。
昨日のと比べると出来は酷いものだが、ここはしょうがない。
とりあえず提出した事実があればなんとかなるだろうと開き直る。
ようやく安心して眠れるとベッドにダイブする。
そうして部屋の明かりを消した時、枕元に投げていたPギアの通知が点滅しているのに気付く。
レポートに夢中で気付かなかったのか。
もう夜も遅い。返事は出来ないだろうが目は通しておこうと、ガストは送り主を確認する。
「…フウカか」
メッセージの送り主は、そよかぜで出会ったキャンディアの王女、フウカ・クレープストだった。
メッセージには今日、フウカが訪れた場所や出会った人との交流が綿密に書かれていた。
ガストは読み進めながら小さく笑う。
また余計なことに興味を持って、カナードに心配をかけているのではないだろうか。
カナードに怒られているフウカが容易に想像できる。
もう寝るつもりだったが、ガストはその内容を最初から最後までじっくりと読んでしまった。
最後の方に式典の前日、シェリフに顔を出すともあった。
丁度いいと、ガストはシェリフに来てから体験した怒濤の日々を聞かせてやろうと決めた。
その為にも明日の模擬戦は負けられない。
隊長であるフラムはまだしも、同い年の奴らに負けたのを話すのは気が引ける。
ガストは両手で顔を叩いて気合いを入れた。
「よし、絶対に勝つ!」
声も出し、気合い十分で布団を被り、就寝体制になる。
そして、強く叩き過ぎたせいで頬が痛み、中々寝付けずに苦労するのだった。
食堂にはガストとアラドしか居なかった。
「はぁ~、またレポートか…」
「もう手伝わないからな。昨日は酷い目にあった」
「いや、悪かったって」
昨日はアラドの部屋に集まったが、ガストとユイは雑談ばかりで作業にならなかった。
様子を見に来たダンがいなかったらどうなっていたか。
流石にガストも反省して、今回は1人でなんとかしようと心に決めたのだが…なんとも不安でしょうがない。
夕食後に控えている作業に憂鬱になりながら、エビフライを咥える。
少しでも作業を先延ばしにするため、ゆっくり食べていると後ろから声をかけられた。
「よっ、遅い晩飯だな」
ガストはエビフライを飲み込み、頭だけ反らして後ろを確認する。
「なんだ、フォルトか」
「なんだ、とはごあいさつだな」
声の主、フォルト・ペグインは微笑みながら同じテーブルに座った。
フォルトは第二小隊のメンバーで、昨日顔合わせをしたばかりである。
だが、フォルトは年も近いということもあり、隊長たちと違って話しやすかった。
第二小隊は寡黙な隊長以外が女性ということもあり、フォルトは肩身が狭かった。
パイロットで気軽に話せるのはダンだけだった。
そのためフォルト自身もガストとアラドを歓迎した。
「そっちこそ遅いな。パトロールか?」
「ああ、少し前に帰ってきて、シャワー浴びてた」
フォルトはそう言うと、持って来た定食の生姜焼きを一切れ食べる。
食欲をそそる匂いとタレの絡まった豚肉を見て、次の注文はこれにしようとガストは喉を鳴らすのだった。
フォルトは豚肉を飲み込み、水を呷った後に再び口を開いた。
「今日もフラム大尉に絞られたのか?」
「まあな…でもいつか絶対に隊長の澄まし顔を崩してやる!」
ガストはフォークを持った手を握りしめ、高らかに宣言する。
「はは、意気込むのはいいが、焦りすぎるなよ? 第二小隊の俺たち3人だって、隊長相手には全然敵わないんだ」
「正規の訓練を受けたフォルトたちでも…か。これは一本取るまで長そうだ」
お手上げと言わんばかりにアラドは両手を広げる。
その言葉にフォルトは苦笑混じりに漏らした。
「とは言っても俺たちは実戦経験もない。案外、そっちの方が早く結果を出すかもな」
軽い冗談のつもりだったが、フォルトは皮肉的に受け取った。
フォルトとは出会ったばかりで、まだ多くを話していない。
それでもその少ない交流から分かることもある。
アラドから見てフォルトは、自信が無いのか、自分を卑下する傾向があった。
「まぁ、俺やガストの実戦経験と言っても1回だけで、それも機体性能のおかけで勝ったようなもんだ」
「十分だろ。初陣でサーフ中尉の小隊を撃破するなんてな」
知らない名前が出てきて、ガストとアラドは顔を見合せた。
加えて、中尉という軍の階級をつけているが、ガストたちが戦ったのは盗賊だったはずだ。
「サーフ中尉…?」
「ん、すまない。元中尉か」
「いや…誰だ? それ」
2人のリアクションを見て、フォルトは訝しげに尋ねた。
「フラム大尉やダン少尉から聞いてないのか? お前たちが戦った盗賊。あれは元レオーネ軍人だったんだ」
「…なるほど。道理で手強かったわけだ」
フォルトの話を聞いて、アラドは彼らの練度の高さに納得した。
あのような連携の取れた動きは、SAの力に頼った盗賊が出来るものではない。
「でも、なんで軍人が盗賊になってんだよ」
「戦時中、あの人がいた基地はキャンディア側の攻撃で壊滅したんだ。記録ではMIAとなってたが…たぶん、撤退中に味方とはぐれて帰るに帰れなくなった。それで盗賊稼業に手を出した…とかじゃないか?」
それっぽい理由をフォルトが説明する。
サーフたちがどういった経緯で盗賊になったかは定かではないが、最近でも平和に馴染めない軍人が装備ごと部隊から離脱した例が報告されている。
そういった連中が合流して、巨大な戦力になる前に対処するのもシェリフの任務の1つである。
「そのサーフ元中尉は有名だったのか?」
「そうだな。隊長やフラム大尉ほどではないけど、結構名の知れたパイロットだったよ」
流石にシェリフの隊長たちと同じクラスではないようだ。
それでもフォルトが悪く言わないということは、やはりエースではあったのだろう。
確かにそんなサーフの小隊を撃破したのは自信になる。
アラドがそんなことを考えると、ふと嫌な予感が過った。
その嫌な予感の元である横をチラリと見る。
「ということは…俺たち結構強いんじゃないか? こりゃ、隊長に勝つのも時間の問題だな!」
隣のガストは上機嫌で笑いながら飯をかき込んでいた。
今日、ボコボコにされた事をもう忘れたようだ。
「…きっと隊長はこうなると読んだから、このことを伝えなかったんだろうな」
「すまない…」
能天気な相方にアラドは呆れるしか出来なかった。
そんなガストたちの元へ近づいてくる人影が3つ。
「なーに食堂で騒いでんのよ」
「人がいないからと言って騒ぐのは感心しませんね」
突然、背後から聞きなれた声と冷や水を浴びせるような声がかけられ、ガストは勢いよく食べていた飯を喉に詰まらせそうになる。
慌てて水を飲んで事なきを得るが、危うく窒息するところだった。
恨めしい顔で振り返るとそこには新人メンバーの女性たちが揃っていた。
「やっほーっす。フォルトも一緒だったんすね」
女性陣で唯一、友好的な態度のジェニー・アウル。
トレーニング好きで、よく外で運動しているらしい。
好きな言葉は気合・努力・根性(ガスト予想)。
「遅かったな」
「更衣室でユイさんと会ってね。今日の訓練について話を聞いてたの」
第二小隊新人組のリーダー格、ソフィア・パロマはメガネを上げながら答えた。
ソフィアは見た目通りの堅物で、真面目過ぎるその性格からガストは苦手に感じていた。
ジェニーとは正反対だが、意外にも2人の仲は良好のようである。
ソフィアのキツイ物言いも、ジェニーはポジティブに受け取るからだろうか。
「2日目にしてはよくやってるけど、まだ連携が甘いですね。まずは―――」
さっそく聞いてもいないのに、こちらへのダメ出しが始まった。
アラドは特に気にした様子もなく味噌汁を飲んでいる。
だが、ガストからすれば同い年の奴に偉そうに言われるのはいい気はしなかった。
「特にガスト、あなたは前に出過ぎです」
適当に聞き流していると、ガストの心を読んだかのように名指しで注意された。
「出過ぎって、そういう作戦だったんだよ! そもそもドラーケンは接近戦用の機体だっての!」
つい強く言い返してしまった。
昨日、メテウスから聞いた機体の特性を踏まえて、自分なりに扱ったつもりだったし、アラドが考えた作戦通りにも行動したのだ。
それをとやかく言われるのは腹が立つ。
しかし、ソフィアは顔色一つ変えずに反論する。
「囮や足止めにしても、もう少し時間を稼ぐことを意識した方がいいのでは? 相手はフラム大尉です。まともに斬り合っても勝てるはずありません」
「ぐっ、それは…」
痛い所をつかれ、言葉に詰まる。
確かにそれはガストにとっても思うところがある。
と言っても気付いたのは終盤で、意識して実行する機会はなかったが。
「最後の戦闘にしても、グリフォスがやられた時に攻めるのではなく、スフィンクと合流するべきでしたね。ドラーケンはあの3機の中では貴重な前衛です。状況を見て、時には引くことも大切ですよ」
そして、トドメをさされる。
ぐうの音も出ないコメントにガストは燃え尽きた。
ソフィアは勝ち誇ったように、メガネに手を添えて胸を張る。
「フォルトは褒めてくれたが、ソフィアにかかればボコボコだな」
意気消沈したガストをからかうように、アラドが先ほどのフォルトとの話を引き合いに出す。
それを聞いて、ソフィアの雰囲気が変わった。
「…フォルト、後から来た新人を褒める前に自分のスキルを磨いたら?」
「…分かってる」
「ちょ、ちょっとソフィ…」
ジェニーが止めようとするが、ソフィアは構わず言葉を続けた。
「あなたは私たちの中で一番技術が未熟なのよ? 新しい人たちとの交流も大事だけど、その前にやることがあるんじゃないの?」
下を向いたフォルトは口元を歪め、拳を握りしめるが、反論はしなかった。
ジェニーは何か言いたげだが、ソフィアに気を使ってか黙っている。
アラドとユイからしてもソフィアの言い分は理解出来るが、肯定することは出来なかった。
だが、新入りの自分たちが口を出していいか問題か分からず口を閉ざす。
数秒だが、とても長く感じる沈黙が場を支配した。
「おうおうおう、黙って聞いてりゃ好き放題言ってくれんじゃねぇか!」
その沈黙をガストの啖呵が破った。
全員の視線がガストに向く。
ガストは席から立ち上がり、ソフィアの前に歩み寄る。
「俺のことをボロクソに言うのはいいが…いや、よくないけど! 仲間のフォルトにまで酷い言い様だな!」
アラドとユイはやっぱりな、と言いたげに苦笑いする。
しかし、今回はガストの行動を責める気は起きなかった。
一方、突然の啖呵にソフィアとジェニーは驚いた表情を浮かべていた。
そして、それ以上に驚いているのがフォルトだった。
「そりゃサボってんならしょうがねぇさ。けど、フォルトはお前らや隊長たちに追い付こうと頑張ってんだろ? だったら、それでいいじゃねぇか。ちゃんといつか強くなれるさ」
フォルトは目の奥から熱い物が込み上げてくるのを感じた。
自分より新人の、昨日知り合ったばかりの奴に庇われている自分が情けない。
それと同時に、努力しても結果を出せずにいた胸のつかえが少し取れた気がした。
話を聞いたソフィアは冷静な顔に戻り、ガストの言葉に反論する。
「未熟な者は戦闘に出れば足を引っ張ります。私たちは任務のためにも一刻も早く一人前にならなければ…」
変わらない態度に、ガストは大きくため息をついて言葉を遮った。
「随分気がはえーな。それまでは仲間のお前が助けてやれよ。それとも偉そうなこと言っといて、自分のことで精一杯ってか?」
さっきのお返しとばかりに、ソフィアを煽っていく。
流石にソフィアもここまで言われると冷静な顔ではいられなかった。
「そちらも好き勝手言ってくれますね…」
眉をピクピクさせながら言葉を吐き出す。
ソフィアが感情的になってきたことで、ガストもそう来なくてはと笑みを浮かべている。
フォルトとユイは黙り、ジェニーがあわあわしてる中、アラドはその様子を眺めていた。
考え事をアラドに投げているガストを思うと、自分を棚に上げた物言いだが、ここは言わぬが花だろう。
アラド自身はフォルト側だが、ガストがソフィアを挑発し過ぎた為、おいそれと口出し出来ない空気になった。
一触即発の雰囲気だが、お互いに直接手を出すことはないだろう。
一体どうしたものかと考えていると。
「元気が有り余ってるなぁ、若い衆」
「喧嘩はダメだよー? もっと仲良くしないと」
ガストでもソフィアでもない第三者たちが現れた…と言うか後ろのテーブルにいた。
「アルシェ中尉、ダン少尉、いつの間に…」
「フッフッフ…私たちくらいになると、気付かれずに注文を受け取って席に着くことが出来るのだよ!」
確かに2人の手前にはラーメンと唐揚げ定食がそれぞれあった。
わざわざ意図して気配を殺していたのなら、とてつもなく無駄なスキルだ。
しかし、おかげで緊張した空気が和らぐ。
「話は聞いてたけどよぉ」
ダンは喋りながらラーメンを冷まして、一口啜る。
喋るのか食べるのか、どっちかにして欲しいが、水を差すのも野暮なので全員黙って話を聞く。
「まぁー、どっちの言い分も理解できる。こればっかりはどっちが正しくてどっちが間違ってるってわけじゃねぇ」
新人組の全員が肩を落とす。
確かにそうだが、だからこそ今喧嘩のようになっている。
だが、ダンの話はこれで終わりではなかった。
「そ・こ・で、第一と第二小隊の新人たちで模擬戦を行おうと思いまーす!」
「あぉ~!」
芝居っぽくビシッと右腕を突き上げたダンが宣言する。
これまた芝居っぽく感嘆したアルシェがパチパチと手を叩く。
遅れてジェニーも拍手するが、残りのメンバーは冷めた目でダンを見つめる。
いたたまれなくなったダンは咳払いをして話を続けた。
「おほん…それじゃアルシェ、隊長2人から許可を取ってきてくれるか」
「りょーかい!」
アルシェは素早く敬礼をして、唐揚げ定食に手をつけずに食堂から走り去っていった。
「いや…ダン、なんで模擬戦?」
困惑した一同を代表したかのようにガストが聞く。
話が跳躍しすぎてついていけない。
しかし、この反応は予想済みだったのか、ダンは芝居のかかった態度を崩さない。
「フッ…こういう時は拳で語って、お互いを理解するのがお約束ってもんなのだよ、ガスト君」
ダンはシュッシュとシャドーボクシングをしながら答える。
そして、もう語るべきは語ったと、のびかけのラーメンを啜り始めた。
「あの…そうは言っても、許可が降りるとは限らないのでは?」
「大丈夫、大丈夫。姐さんはこういうの好きだし、旦那もアルシェが頼んどけば、大抵折れる」
もはや模擬戦は避けられない流れのようだ。
確かに理由はともかく、ここで口論を続けるよりかは訓練にもなるそちらの方がまだ有益だ。
気持ちを切り替え、ガストはソフィアに向き直る。
「おもしれぇ、偉そうなインテリメガネの鼻を明かしてやるぜ!」
ガストはソフィアを指差しながら、もはやただの悪口を放つ。
そして、アルシェの唐揚げを1つ取って口に放り込んだ。
アルシェがいないのを良いことにつまみ食いを行う。
あまりのしょうもなさにアラドが呆れる。
「何、しれっと唐揚げ食ってんだよ…」
アラドのツッコミも空しく、ガストの勢いのせいか、ソフィアも売り言葉に買い言葉で応じる。
「そちらこそ私たちの実力、己の未熟さを思いしることになるでしょう!」
そして、同じようにアルシェの唐揚げを1つ摘まみ上げて食べてしまう。
「ソフィ、なに食べてるの!?」
「こ、これはガストに釣られて…やってくれましたね!」
「いや、お前が勝手に食ったんだろ」
流された自分が恥ずかしいのかソフィアは顔を真っ赤にしてガストを睨み付ける。
そしてタイミングが良いのか悪いのか、ソフィアが戻ってきた。
「許可貰ってきたよ~ん」
「よし、そんじゃ明日の昼だ。両チーム、打ち合わせは済ませとけよ」
スキップするアルシェから申請書を取り上げ、ダンはガストたちに予定を伝える。
ガストとソフィアは火花を散らす視線を外してそれぞれの食事に戻った。
アルシェも一仕事を終えて満足したようで、席へ戻る。
そこで皿上に違和感を覚える。
「あれ? 私の唐揚げ1個か2個減ってない?」
ソフィアがビクッとするが、その場の全員が黙々と食事を進める。
目線を合わさず、アルシェの問いかけに答える者は誰もいなかった。
「ねぇ、これ減ってるよね? ねぇ、ねぇ!?」
アルシェの悲痛な叫びだけが食堂に木霊した。
数時間後、自室でパソコンの入力をしていたガストが解放されたように背伸びをする。
「やっと終わったぁ~…」
アラドが言った通り手伝ってくれなかったので、1人レポート作成をやっていた。
昨日のと比べると出来は酷いものだが、ここはしょうがない。
とりあえず提出した事実があればなんとかなるだろうと開き直る。
ようやく安心して眠れるとベッドにダイブする。
そうして部屋の明かりを消した時、枕元に投げていたPギアの通知が点滅しているのに気付く。
レポートに夢中で気付かなかったのか。
もう夜も遅い。返事は出来ないだろうが目は通しておこうと、ガストは送り主を確認する。
「…フウカか」
メッセージの送り主は、そよかぜで出会ったキャンディアの王女、フウカ・クレープストだった。
メッセージには今日、フウカが訪れた場所や出会った人との交流が綿密に書かれていた。
ガストは読み進めながら小さく笑う。
また余計なことに興味を持って、カナードに心配をかけているのではないだろうか。
カナードに怒られているフウカが容易に想像できる。
もう寝るつもりだったが、ガストはその内容を最初から最後までじっくりと読んでしまった。
最後の方に式典の前日、シェリフに顔を出すともあった。
丁度いいと、ガストはシェリフに来てから体験した怒濤の日々を聞かせてやろうと決めた。
その為にも明日の模擬戦は負けられない。
隊長であるフラムはまだしも、同い年の奴らに負けたのを話すのは気が引ける。
ガストは両手で顔を叩いて気合いを入れた。
「よし、絶対に勝つ!」
声も出し、気合い十分で布団を被り、就寝体制になる。
そして、強く叩き過ぎたせいで頬が痛み、中々寝付けずに苦労するのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる