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第7話 迷いの春
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※本話には一部、近親相姦を想起させる表現がございます。苦手な方はブラウザバックをお願いします。
春の陽射しが、木曾谷の居館に差し込む。
桜の花びらが風に舞い、新緑の香りが空気を満たしていた。
しかし、その美しい空気とはうらはらに、居館の中には微妙な緊張感が漂っていた。
朝の軍議が終わった後、ともえは久しぶりに義仲の部屋に呼び出された。
人払いをした部屋で、二人はいつかのように向き合う。
「お前の献策、なかなか的を射ていた」
義仲の声は冷ややかで、感情がない。
ともえは小さく頭を下げた。
「ありがとうございます。お役に立てて何よりです」
「俺の力もずっと安定している。『契約』の効果が現れているようだな。お前を嫁にしたのは正解だった」
義仲の金色の瞳が、ともえを見据えた。
言葉の内容こそ温かいが、そこに一切の感情はない。
「それは良うございました。私も、この役目を全うできているということでしょうか」
ともえの言葉にも、感情の起伏はなかった。
二人の間には、相変わらず見えない壁が立ちはだかっている。
「そうだ。だが、忘れるな。これは『契約』だ。ゆめゆめ、己の感情を持ち込むな」
義仲の念押しに、ともえは静かに頷いた。
「承知しております」
しかし、ともえの心の奥では、複雑な感情が渦巻いていた。
義仲の冷たい態度には慣れたつもりでいたが、時々胸が痛むのはなぜだろう。
「ならば良い。下がれ」
義仲もまた、内心では葛藤していた。
人間風情に情など抱くはずがない。
そう自分に言い聞かせているのに、ともえの存在になぜか心を揺さぶられる。
雷神としての自負と、心に芽生え始めた人間的な感情の矛盾に、義仲は苦しんでいた。
だからこそ、ともえを呼んで、わざわざ念押しまでしたのだ。
---
義仲の部屋を後にするともえ。
その後ろ姿を、離れた場所から見つめる人影があった。
ともえの兄、今井兼平だ。
兼平は、肩を落として歩く妹の様子を見て、深いため息をついた。
ともえと義仲は、表面的には夫婦として振る舞っているが、そこに愛情は全く感じられない。
政略結婚は世の習わしとはいえ、これではあまりにも冷たいと言わざるを得ない。
「ともえ……」
兼平の心に、深い後悔が湧き上がった。
やはり、妹を嫁がせるべきではなかったのではないか。
その時、ともえが兼平の方に歩いてきた。
兼平の姿を見つけると、ともえの表情が一変した。
まるで太陽が雲間から顔を出したように、明るい笑顔を浮かべた。
「兄上! お疲れ様です」
その笑顔は美しかったが、兼平にはどこか作り物のように見えた。
妹は、自分の前では無理に明るく振る舞おうとしている。
「ともえ、体調はどうだ? 最近、少し痩せたように見えるが」
兼平の心配そうな声に、ともえは慌てて首を振った。
「いえ! とても元気です。義仲様にも大変良くしていただいております」
嘘だ。
ともえは兼平に心配をかけたくない一心で、明るく振る舞っていた。
しかし、最初から破綻している結婚生活の実態を、兄に隠すのは辛かった。
「そうか……それなら良いのだが」
兼平は納得していなかった。
妹の無理な明るさが、かえって心配を増大させた。
やはり嫁入りなど、させるべきではなかった――
そんな後悔が、日増しに強くなっていく。
そして、兼平の心の奥にはもうひとつ、誰にも知られてはならない別の感情が潜んでいた。
実の妹でさえなければ、ともえは自分が娶っていたのに――
禁じられた想いが、頭をもたげてくる。
義仲への感情も複雑だった。
主君としては心から尊敬している。
しかし妹の夫としては、不満と嫉妬を感じずにはいられなかった。
なぜ、あれほど美しく聡明な妹を大切にしないのか。
なぜ、もっと愛情を示さないのか。
兼平の心は、矛盾した感情に引き裂かれていた。
---
その頃、居館の別の場所では、楯親忠が一人で庭を歩いていた。
桜の花びらが舞い散る中、やはり親忠の心は重かった。
軍議での義仲とともえの様子を見続けて、はや数ヶ月。
親忠は違和感を覚えていた。
夫婦なのに、あまりにもやりとりが冷淡過ぎる。
「なぜ、義仲様はともえ様をもっと大切にされないのだろう?」
親忠には理解できなかった。
あれほど美しく、優しく、武芸にも優れた女性を、なぜ冷たく扱うのか。
もし自分がともえの夫だったら――
親忠はそんなことを考えて、慌てて頭を振った。
主君の妻に対して、そのような邪な考えを抱くなど、許されることではない。
しかし、自分ではどうしようもなかった。
ともえへの恋心は、日に日に強くなっていく。
親忠は、ともえへの同情と義仲への不満を抱いていた。
同時に、立場の違いへの絶望も感じていた。
自分はまだ、義仲軍に加わったばかりの新参武将に過ぎない。
そしてともえは主君の妻であり、親忠には手の届かない存在だった。
---
その日の午後、軍議が開かれた。
親忠は、ともえに認められたい一心で、積極的に発言する。
「敵の動きを見ると、こちらの出方を探っているようです。偽の情報を流して、敵を誘い出してはいかがでしょうか」
親忠の提案に、ともえは感心したように頷いた。
「素晴らしい献策ですね、親忠様。敵の心理を巧みに突いた戦略だと思います」
ともえの賞賛に、親忠の心は激しくときめいた。
認められた喜びで、胸がいっぱいになった。
「ありがとうございます、ともえ様!」
親忠の声は、嬉しさで震えていた。
しかし、その様子を見ていたともえの兄、兼平は、複雑な表情を浮かべていた。
親忠がともえに特別な感情を抱いていることは、火を見るより明らかだった。
兼平は、親忠の気持ちを理解した。
そして、同時に警戒心も抱いた。
妹を慕う者が現れることは、兼平にとって複雑な心境だった。
妹が愛されることは、兄として嬉しく思う。
しかし、恋敵に妹を取られる嫉妬が勝った。
ともえが義仲の妻であろうがなかろうが、実の兄である自分がともえと結ばれることは、絶対にあり得ないのだから。
---
軍議が終わった後、親忠は一人で居館の外に出た。
夕日が山々を染めている。
それは美しい景色だったが、親忠の心は晴れなかった。
「ともえ様……」
親忠は、ともえの名前を小さくつぶやいた。
胸の奥に、切ない想いが募る。
ともえの美しさ、聡明さ、優しさ。
そのすべてが、親忠の心を捉えて離さない。
親忠は、ともえを諦めることができなかった。
せめて、ともえに認められる武将になりたい。
その想いだけが、親忠の心を支えていた。
---
一方、ともえもまた自分の部屋で、複雑な思いを抱いていた。
親忠の純粋な自分への想いは、ともえにとっては初めての体験であり、心を動かされる出来事だった。
自由の身であれば、あるいはともえも、彼の気持ちに応じたかも知れない。
親忠とは歳も家格も釣り合っており、さぞ似合いの夫婦になったことであろう。
しかしこの時代、特に武家においては、結婚した女性が他の男性から想いを寄せられることは、非常に危険なことだった。
姦通は死罪である。
愛がなくとも自分は義仲の妻であり、誰かを愛することも、愛されることも許されない。
ともえは窓の外を見つめた。
夜空に星が瞬いている。
美しい夜だったが、ともえの心は重かった。
兼平、親忠、そして義仲。
三人の男性に囲まれてなお、ともえは孤独を感じていた。
兼平は兄として、心から愛している。
だからこそ、笑顔以外を見せてはならない。
親忠の想いは純粋で美しい。
だが、その想いに応えることは許されない。
義仲との関係は『契約』に過ぎず、愛情などは望むべくもない。
夜は更けていく。
ともえは深いため息をついた。
---
同時刻。
それぞれの部屋で、それぞれの男性が、ともえのことを想う。
兼平は、妹への愛と後悔に苦しんでいた。
親忠は、叶わぬ恋に胸を焦がしていた。
義仲は、感情の芽生えに戸惑っていた。
そしてともえは、誰にも理解されない孤独に包まれていた。
春の夜は静かに過ぎていく。
四人の心に、それぞれ違った想いを抱かせながら。
桜の花びらが風に舞い、やがて地面に落ちていく。
美しくも儚い花のように、彼らの想いもまた、複雑に絡み合いながら、時の流れの中で変化していく。
しかし、それがいつなのか、そしてどのような形になるのかは、まだ誰にも分からなかった。
春の陽射しが、木曾谷の居館に差し込む。
桜の花びらが風に舞い、新緑の香りが空気を満たしていた。
しかし、その美しい空気とはうらはらに、居館の中には微妙な緊張感が漂っていた。
朝の軍議が終わった後、ともえは久しぶりに義仲の部屋に呼び出された。
人払いをした部屋で、二人はいつかのように向き合う。
「お前の献策、なかなか的を射ていた」
義仲の声は冷ややかで、感情がない。
ともえは小さく頭を下げた。
「ありがとうございます。お役に立てて何よりです」
「俺の力もずっと安定している。『契約』の効果が現れているようだな。お前を嫁にしたのは正解だった」
義仲の金色の瞳が、ともえを見据えた。
言葉の内容こそ温かいが、そこに一切の感情はない。
「それは良うございました。私も、この役目を全うできているということでしょうか」
ともえの言葉にも、感情の起伏はなかった。
二人の間には、相変わらず見えない壁が立ちはだかっている。
「そうだ。だが、忘れるな。これは『契約』だ。ゆめゆめ、己の感情を持ち込むな」
義仲の念押しに、ともえは静かに頷いた。
「承知しております」
しかし、ともえの心の奥では、複雑な感情が渦巻いていた。
義仲の冷たい態度には慣れたつもりでいたが、時々胸が痛むのはなぜだろう。
「ならば良い。下がれ」
義仲もまた、内心では葛藤していた。
人間風情に情など抱くはずがない。
そう自分に言い聞かせているのに、ともえの存在になぜか心を揺さぶられる。
雷神としての自負と、心に芽生え始めた人間的な感情の矛盾に、義仲は苦しんでいた。
だからこそ、ともえを呼んで、わざわざ念押しまでしたのだ。
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義仲の部屋を後にするともえ。
その後ろ姿を、離れた場所から見つめる人影があった。
ともえの兄、今井兼平だ。
兼平は、肩を落として歩く妹の様子を見て、深いため息をついた。
ともえと義仲は、表面的には夫婦として振る舞っているが、そこに愛情は全く感じられない。
政略結婚は世の習わしとはいえ、これではあまりにも冷たいと言わざるを得ない。
「ともえ……」
兼平の心に、深い後悔が湧き上がった。
やはり、妹を嫁がせるべきではなかったのではないか。
その時、ともえが兼平の方に歩いてきた。
兼平の姿を見つけると、ともえの表情が一変した。
まるで太陽が雲間から顔を出したように、明るい笑顔を浮かべた。
「兄上! お疲れ様です」
その笑顔は美しかったが、兼平にはどこか作り物のように見えた。
妹は、自分の前では無理に明るく振る舞おうとしている。
「ともえ、体調はどうだ? 最近、少し痩せたように見えるが」
兼平の心配そうな声に、ともえは慌てて首を振った。
「いえ! とても元気です。義仲様にも大変良くしていただいております」
嘘だ。
ともえは兼平に心配をかけたくない一心で、明るく振る舞っていた。
しかし、最初から破綻している結婚生活の実態を、兄に隠すのは辛かった。
「そうか……それなら良いのだが」
兼平は納得していなかった。
妹の無理な明るさが、かえって心配を増大させた。
やはり嫁入りなど、させるべきではなかった――
そんな後悔が、日増しに強くなっていく。
そして、兼平の心の奥にはもうひとつ、誰にも知られてはならない別の感情が潜んでいた。
実の妹でさえなければ、ともえは自分が娶っていたのに――
禁じられた想いが、頭をもたげてくる。
義仲への感情も複雑だった。
主君としては心から尊敬している。
しかし妹の夫としては、不満と嫉妬を感じずにはいられなかった。
なぜ、あれほど美しく聡明な妹を大切にしないのか。
なぜ、もっと愛情を示さないのか。
兼平の心は、矛盾した感情に引き裂かれていた。
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その頃、居館の別の場所では、楯親忠が一人で庭を歩いていた。
桜の花びらが舞い散る中、やはり親忠の心は重かった。
軍議での義仲とともえの様子を見続けて、はや数ヶ月。
親忠は違和感を覚えていた。
夫婦なのに、あまりにもやりとりが冷淡過ぎる。
「なぜ、義仲様はともえ様をもっと大切にされないのだろう?」
親忠には理解できなかった。
あれほど美しく、優しく、武芸にも優れた女性を、なぜ冷たく扱うのか。
もし自分がともえの夫だったら――
親忠はそんなことを考えて、慌てて頭を振った。
主君の妻に対して、そのような邪な考えを抱くなど、許されることではない。
しかし、自分ではどうしようもなかった。
ともえへの恋心は、日に日に強くなっていく。
親忠は、ともえへの同情と義仲への不満を抱いていた。
同時に、立場の違いへの絶望も感じていた。
自分はまだ、義仲軍に加わったばかりの新参武将に過ぎない。
そしてともえは主君の妻であり、親忠には手の届かない存在だった。
---
その日の午後、軍議が開かれた。
親忠は、ともえに認められたい一心で、積極的に発言する。
「敵の動きを見ると、こちらの出方を探っているようです。偽の情報を流して、敵を誘い出してはいかがでしょうか」
親忠の提案に、ともえは感心したように頷いた。
「素晴らしい献策ですね、親忠様。敵の心理を巧みに突いた戦略だと思います」
ともえの賞賛に、親忠の心は激しくときめいた。
認められた喜びで、胸がいっぱいになった。
「ありがとうございます、ともえ様!」
親忠の声は、嬉しさで震えていた。
しかし、その様子を見ていたともえの兄、兼平は、複雑な表情を浮かべていた。
親忠がともえに特別な感情を抱いていることは、火を見るより明らかだった。
兼平は、親忠の気持ちを理解した。
そして、同時に警戒心も抱いた。
妹を慕う者が現れることは、兼平にとって複雑な心境だった。
妹が愛されることは、兄として嬉しく思う。
しかし、恋敵に妹を取られる嫉妬が勝った。
ともえが義仲の妻であろうがなかろうが、実の兄である自分がともえと結ばれることは、絶対にあり得ないのだから。
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軍議が終わった後、親忠は一人で居館の外に出た。
夕日が山々を染めている。
それは美しい景色だったが、親忠の心は晴れなかった。
「ともえ様……」
親忠は、ともえの名前を小さくつぶやいた。
胸の奥に、切ない想いが募る。
ともえの美しさ、聡明さ、優しさ。
そのすべてが、親忠の心を捉えて離さない。
親忠は、ともえを諦めることができなかった。
せめて、ともえに認められる武将になりたい。
その想いだけが、親忠の心を支えていた。
---
一方、ともえもまた自分の部屋で、複雑な思いを抱いていた。
親忠の純粋な自分への想いは、ともえにとっては初めての体験であり、心を動かされる出来事だった。
自由の身であれば、あるいはともえも、彼の気持ちに応じたかも知れない。
親忠とは歳も家格も釣り合っており、さぞ似合いの夫婦になったことであろう。
しかしこの時代、特に武家においては、結婚した女性が他の男性から想いを寄せられることは、非常に危険なことだった。
姦通は死罪である。
愛がなくとも自分は義仲の妻であり、誰かを愛することも、愛されることも許されない。
ともえは窓の外を見つめた。
夜空に星が瞬いている。
美しい夜だったが、ともえの心は重かった。
兼平、親忠、そして義仲。
三人の男性に囲まれてなお、ともえは孤独を感じていた。
兼平は兄として、心から愛している。
だからこそ、笑顔以外を見せてはならない。
親忠の想いは純粋で美しい。
だが、その想いに応えることは許されない。
義仲との関係は『契約』に過ぎず、愛情などは望むべくもない。
夜は更けていく。
ともえは深いため息をついた。
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同時刻。
それぞれの部屋で、それぞれの男性が、ともえのことを想う。
兼平は、妹への愛と後悔に苦しんでいた。
親忠は、叶わぬ恋に胸を焦がしていた。
義仲は、感情の芽生えに戸惑っていた。
そしてともえは、誰にも理解されない孤独に包まれていた。
春の夜は静かに過ぎていく。
四人の心に、それぞれ違った想いを抱かせながら。
桜の花びらが風に舞い、やがて地面に落ちていく。
美しくも儚い花のように、彼らの想いもまた、複雑に絡み合いながら、時の流れの中で変化していく。
しかし、それがいつなのか、そしてどのような形になるのかは、まだ誰にも分からなかった。
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