8 / 14
第8話 雷神覚醒
しおりを挟む
夏の陽射しが、木曾谷を焼くように照りつける。
蝉の声が山々に響き、草木は青々と茂る。
しかし、その平和な風景とは裏腹に、居館には緊迫した空気が漂っていた。
急を告げる早馬が、次々と到着する。
馬の蹄の音が石畳に響き、汗まみれの伝令が飛び降りる。
「義仲様! 平家方の大軍が信濃に向けて進軍中!」
「越後の城助職が、一万の兵を率いて南下しております!」
義仲は、眉一つ動かさずにその報告を聞いた。
金色の瞳が、危険な光を放つ。
「……ついに来たか」
義仲の低い声が、軍議の間に響く。
集まった武将たちの顔には、緊張の色が浮かんでいた。
今井兼平、根井行親、楯親忠。
義仲軍の主要な武将たちは、一様に険しい表情を浮かべた。
「敵の兵力は我らの三倍以上」
行親が重々しく報告した。
「正面からぶつかれば、まず勝ち目は薄いでしょうな」
武将たちの間に、重苦しい沈黙が流れた。
誰もが、この戦いの難しさを理解していた。
その時、ともえが口を開いた。
「皆様、お聞きください」
鈴のような声が、静寂を破った。
武将たちの視線が、一斉にともえに向けられる。
「確かに敵は大軍ですが、それゆえに弱点もあります」
ともえは立ち上がり、地図を指差した。
「まずは情報です。敵の動きを正確に把握し、こちらの動きは悟られないようにすることこそが肝要」
ともえの現代の知識が、戦略に活かされていく。
「斥候を多数配置し、敵の進路、補給路を詳細に調べあげます。そして――」
ともえの指が、地図上の一点を示した。
「敵の補給線を断ちます。大軍であればあるほど補給は重要。それが絶えれば、相手に大損害を与えることができます」
武将たちは、ともえの提案に聞き入っていた。
その戦略的な思考に、皆が感嘆する。
「なるほど」
兼平が頷いた。
「正面から迎え撃つことは避け、大軍の弱みを突くというわけだな」
「その通りです、兄上」
ともえの瞳が、知性の光に輝いた。
「大軍の利点を封じ、こちらの機動力を活かします。それが勝利への道です」
義仲は、ともえの提案を黙って聞いていた。
その金色の瞳に、わずかな興味の色が浮かんでいる。
「悪くない」
義仲の声に、初めて感情らしきものの片鱗が宿った。
「その策、採用する」
---
義仲軍は、即座に行動を開始した。
斥候が四方に散り、敵の動向を探る。
補給路の調査も、同時に進められた。
数日後、ついに決戦の時は来た。
横田河原。
千曲川のほとりに広がる平原で、両軍は対峙した。
平家方の軍勢は、まさに雲霞のごとし。
赤い旗がはためき、鎧の音が響く。
城助職を総大将とする一万の大軍が、圧倒的な陣容を誇る。
対する義仲軍は、三千ほどの兵力だった。
しかし、その眼には強い闘志が漲っている。
ともえも、薙刀を手に馬上にあった。
美しい鎧に身を包み、まさに戦乙女と呼ぶに相応しい姿だ。
「ともえ」
義仲が、馬を寄せてきた。
整った顔に、野生の笑みを浮かべて。
「お前の策、首尾は上々のようだな」
敵の補給隊は、既に義仲軍の別働隊によって襲撃されていた。
長旅で疲れた大軍が、さらに補給不足に陥っている。
「はい、ありがとうございます」
ともえは静かに答えた。
しかしその心の奥では、感情が激しく渦を巻く。
義仲から、正当に評価された――
戦を目の前にして、そのことがなぜ、こんなにも心を奮い立たせるのだろう?
「さあ、始めるぞ――」
義仲の声が、戦場に響いた。
「かかれ!」
ドドドドド!
両軍の騎馬が、大地を蹴って駆け出した。
土煙が舞い上がり、鬨の声が空に響く。
ガシャン! ガシャン!
刀と刀がぶつかり合う音が、戦場に響いた。
兼平の刀が、敵の武将を斬り倒す。
シュバッ! ザシュッ!
親忠も、勇猛に戦っていた。
若い武将の刀が、次々と敵を倒していく。
しかし、敵の数は圧倒的だった。
義仲軍は、徐々に押されていく。
「くそ! 数が多すぎる!」
武将の一人が叫ぶ。
その時、ともえが薙刀を振るって戦場を駆けた。
ヒュン! ヒュン!
薙刀が風を切って踊る。
敵の攻撃を軽やかにかわし、反撃を加えていく。
ザシュッ! ドサッ!
ともえの薙刀が、次々と敵を倒す。
その戦いぶりは、まさに神がかっていた。
しかし、それでも敵の数は多すぎた。
義仲軍の劣勢は、覆らない。
義仲の怒りは、頂点に達した。
「人間風情が!」
義仲の叫び声が、戦場に響いた。
その瞬間、空に雷雲が湧き上がった。
ゴロゴロゴロ!
雷鳴が響き、稲妻が空を走る。
義仲の瞳が、金色に輝いた。
「俺は、雷神タケミカヅチ!」
義仲の全身から、雷光が迸った。
その姿は、もはや人間ではない。
ビカッ!
義仲の刀から、雷が放たれた。
敵の武将たちが、次々と倒れていく。
バリバリバリ!
雷の力が、戦場を駆け巡る。
敵軍は、その超常的な力に恐れおののいた。
「化け物だ!」
「鬼が現れた!」
敵兵たちは、恐怖に駆られて逃げ出した。
しかし、義仲の力が暴走する。
雷が無差別に襲いかかり、味方にも甚大な被害が及ぼうとしていた、まさにその時――
「義仲様! お静まりを!」
ともえの声が、義仲の耳に届いた。
その瞬間、暴走していた雷の力が、静まった。
義仲の瞳が、ともえを見つめる。
金色の光が、穏やかになっていく。
「ともえ……」
義仲の声は、人間のものに戻っていた。
ともえの存在が、義仲の力を安定させたのだ。
『絆』の効果が、見事に発揮された。
後に『横田河原の戦い』と呼ばれるこの戦は、義仲軍の圧勝に終わった。
敵将の城助職も討ち取られ、一万の平家軍は三千の義仲軍の前に壊滅した。
---
勝利の祝宴。
武将たちは、今までにない勝利の喜びに沸いていた。
「ともえ様の策、まことにお見事でした!」
親忠は興奮さめやらぬ様子だった。
「義仲様の神がかり的な強さ、圧巻でしたな!」
武将たちが、口々に賞賛の言葉を述べる。
しかし、義仲とともえの間には、いまだ微妙な空気が流れていた。
ふたりの距離は、いまだ遠い。
「今日の勝利は『契約』の効果の実証だ」
義仲が、ともえに言った。
「俺の力が暴走せずにすんだ。我が軍は大勝利を収めた。お前が使えることの証だ」
「はい。お役に立てて何よりです」
ともえの答えも、感情を排していた。
しかしこの戦いを経て、二人の心の奥では確実に何かが変化していた。
義仲は、ともえへの感謝を感じていた。
ただの契約以上の何かを。
ともえもまた、義仲への信頼が湧き上がるのを感じていた。
契約を超えた、不思議な感情を。
しかし、二人とも、それを表に出すことはなかった。
契約の軛が、感情の表現を妨げている。
兼平は、そんな二人を見つめていた。
妹の複雑な表情を見て、心を痛めている。
親忠もまた、ともえの様子を見つめていた。
叶わぬ恋への切ない思いを、胸に秘めながら。
祝宴は夜遅くまで続いた。
しかし、義仲とともえは、早めに席を立った。
---
月明かりの下、二人は並んで歩く。
長い沈黙。
やがて義仲が、静かに口を開いた。
「……今日は助かった。お前のおかげだ」
ともえは、驚いた。
そして、控えめに答える。
「いえ。義仲様こそ、お疲れ様でした」
その短い会話の中に、微妙な温かさがあった。
人間的な、感情の芽生え。
それだけ言葉を交わすと、ふたりはそれぞれの部屋に向かった。
---
義仲の将としてのあり方にも、変化の兆しが見えていた。
以前なら味方を巻き込んでも皆殺しにしていたところを、降伏を許すようになった。
より合理的に。
より寛容に。
それは確かに、ともえの影響だった。
人間への見方が、僅かずつ変化していた。
雷神としての自負と、人間的な感情の芽生え。
その矛盾は、義仲を苦しめる。
だがそれもまた、成長の証。
確実に言えることがあった。
義仲とともえの絆は、戦を通じて深まっていく。
夏の夜風が、木曾谷を吹き抜けていく。
新しい章の始まりを告げるように、静かに、そして確実に。
蝉の声が山々に響き、草木は青々と茂る。
しかし、その平和な風景とは裏腹に、居館には緊迫した空気が漂っていた。
急を告げる早馬が、次々と到着する。
馬の蹄の音が石畳に響き、汗まみれの伝令が飛び降りる。
「義仲様! 平家方の大軍が信濃に向けて進軍中!」
「越後の城助職が、一万の兵を率いて南下しております!」
義仲は、眉一つ動かさずにその報告を聞いた。
金色の瞳が、危険な光を放つ。
「……ついに来たか」
義仲の低い声が、軍議の間に響く。
集まった武将たちの顔には、緊張の色が浮かんでいた。
今井兼平、根井行親、楯親忠。
義仲軍の主要な武将たちは、一様に険しい表情を浮かべた。
「敵の兵力は我らの三倍以上」
行親が重々しく報告した。
「正面からぶつかれば、まず勝ち目は薄いでしょうな」
武将たちの間に、重苦しい沈黙が流れた。
誰もが、この戦いの難しさを理解していた。
その時、ともえが口を開いた。
「皆様、お聞きください」
鈴のような声が、静寂を破った。
武将たちの視線が、一斉にともえに向けられる。
「確かに敵は大軍ですが、それゆえに弱点もあります」
ともえは立ち上がり、地図を指差した。
「まずは情報です。敵の動きを正確に把握し、こちらの動きは悟られないようにすることこそが肝要」
ともえの現代の知識が、戦略に活かされていく。
「斥候を多数配置し、敵の進路、補給路を詳細に調べあげます。そして――」
ともえの指が、地図上の一点を示した。
「敵の補給線を断ちます。大軍であればあるほど補給は重要。それが絶えれば、相手に大損害を与えることができます」
武将たちは、ともえの提案に聞き入っていた。
その戦略的な思考に、皆が感嘆する。
「なるほど」
兼平が頷いた。
「正面から迎え撃つことは避け、大軍の弱みを突くというわけだな」
「その通りです、兄上」
ともえの瞳が、知性の光に輝いた。
「大軍の利点を封じ、こちらの機動力を活かします。それが勝利への道です」
義仲は、ともえの提案を黙って聞いていた。
その金色の瞳に、わずかな興味の色が浮かんでいる。
「悪くない」
義仲の声に、初めて感情らしきものの片鱗が宿った。
「その策、採用する」
---
義仲軍は、即座に行動を開始した。
斥候が四方に散り、敵の動向を探る。
補給路の調査も、同時に進められた。
数日後、ついに決戦の時は来た。
横田河原。
千曲川のほとりに広がる平原で、両軍は対峙した。
平家方の軍勢は、まさに雲霞のごとし。
赤い旗がはためき、鎧の音が響く。
城助職を総大将とする一万の大軍が、圧倒的な陣容を誇る。
対する義仲軍は、三千ほどの兵力だった。
しかし、その眼には強い闘志が漲っている。
ともえも、薙刀を手に馬上にあった。
美しい鎧に身を包み、まさに戦乙女と呼ぶに相応しい姿だ。
「ともえ」
義仲が、馬を寄せてきた。
整った顔に、野生の笑みを浮かべて。
「お前の策、首尾は上々のようだな」
敵の補給隊は、既に義仲軍の別働隊によって襲撃されていた。
長旅で疲れた大軍が、さらに補給不足に陥っている。
「はい、ありがとうございます」
ともえは静かに答えた。
しかしその心の奥では、感情が激しく渦を巻く。
義仲から、正当に評価された――
戦を目の前にして、そのことがなぜ、こんなにも心を奮い立たせるのだろう?
「さあ、始めるぞ――」
義仲の声が、戦場に響いた。
「かかれ!」
ドドドドド!
両軍の騎馬が、大地を蹴って駆け出した。
土煙が舞い上がり、鬨の声が空に響く。
ガシャン! ガシャン!
刀と刀がぶつかり合う音が、戦場に響いた。
兼平の刀が、敵の武将を斬り倒す。
シュバッ! ザシュッ!
親忠も、勇猛に戦っていた。
若い武将の刀が、次々と敵を倒していく。
しかし、敵の数は圧倒的だった。
義仲軍は、徐々に押されていく。
「くそ! 数が多すぎる!」
武将の一人が叫ぶ。
その時、ともえが薙刀を振るって戦場を駆けた。
ヒュン! ヒュン!
薙刀が風を切って踊る。
敵の攻撃を軽やかにかわし、反撃を加えていく。
ザシュッ! ドサッ!
ともえの薙刀が、次々と敵を倒す。
その戦いぶりは、まさに神がかっていた。
しかし、それでも敵の数は多すぎた。
義仲軍の劣勢は、覆らない。
義仲の怒りは、頂点に達した。
「人間風情が!」
義仲の叫び声が、戦場に響いた。
その瞬間、空に雷雲が湧き上がった。
ゴロゴロゴロ!
雷鳴が響き、稲妻が空を走る。
義仲の瞳が、金色に輝いた。
「俺は、雷神タケミカヅチ!」
義仲の全身から、雷光が迸った。
その姿は、もはや人間ではない。
ビカッ!
義仲の刀から、雷が放たれた。
敵の武将たちが、次々と倒れていく。
バリバリバリ!
雷の力が、戦場を駆け巡る。
敵軍は、その超常的な力に恐れおののいた。
「化け物だ!」
「鬼が現れた!」
敵兵たちは、恐怖に駆られて逃げ出した。
しかし、義仲の力が暴走する。
雷が無差別に襲いかかり、味方にも甚大な被害が及ぼうとしていた、まさにその時――
「義仲様! お静まりを!」
ともえの声が、義仲の耳に届いた。
その瞬間、暴走していた雷の力が、静まった。
義仲の瞳が、ともえを見つめる。
金色の光が、穏やかになっていく。
「ともえ……」
義仲の声は、人間のものに戻っていた。
ともえの存在が、義仲の力を安定させたのだ。
『絆』の効果が、見事に発揮された。
後に『横田河原の戦い』と呼ばれるこの戦は、義仲軍の圧勝に終わった。
敵将の城助職も討ち取られ、一万の平家軍は三千の義仲軍の前に壊滅した。
---
勝利の祝宴。
武将たちは、今までにない勝利の喜びに沸いていた。
「ともえ様の策、まことにお見事でした!」
親忠は興奮さめやらぬ様子だった。
「義仲様の神がかり的な強さ、圧巻でしたな!」
武将たちが、口々に賞賛の言葉を述べる。
しかし、義仲とともえの間には、いまだ微妙な空気が流れていた。
ふたりの距離は、いまだ遠い。
「今日の勝利は『契約』の効果の実証だ」
義仲が、ともえに言った。
「俺の力が暴走せずにすんだ。我が軍は大勝利を収めた。お前が使えることの証だ」
「はい。お役に立てて何よりです」
ともえの答えも、感情を排していた。
しかしこの戦いを経て、二人の心の奥では確実に何かが変化していた。
義仲は、ともえへの感謝を感じていた。
ただの契約以上の何かを。
ともえもまた、義仲への信頼が湧き上がるのを感じていた。
契約を超えた、不思議な感情を。
しかし、二人とも、それを表に出すことはなかった。
契約の軛が、感情の表現を妨げている。
兼平は、そんな二人を見つめていた。
妹の複雑な表情を見て、心を痛めている。
親忠もまた、ともえの様子を見つめていた。
叶わぬ恋への切ない思いを、胸に秘めながら。
祝宴は夜遅くまで続いた。
しかし、義仲とともえは、早めに席を立った。
---
月明かりの下、二人は並んで歩く。
長い沈黙。
やがて義仲が、静かに口を開いた。
「……今日は助かった。お前のおかげだ」
ともえは、驚いた。
そして、控えめに答える。
「いえ。義仲様こそ、お疲れ様でした」
その短い会話の中に、微妙な温かさがあった。
人間的な、感情の芽生え。
それだけ言葉を交わすと、ふたりはそれぞれの部屋に向かった。
---
義仲の将としてのあり方にも、変化の兆しが見えていた。
以前なら味方を巻き込んでも皆殺しにしていたところを、降伏を許すようになった。
より合理的に。
より寛容に。
それは確かに、ともえの影響だった。
人間への見方が、僅かずつ変化していた。
雷神としての自負と、人間的な感情の芽生え。
その矛盾は、義仲を苦しめる。
だがそれもまた、成長の証。
確実に言えることがあった。
義仲とともえの絆は、戦を通じて深まっていく。
夏の夜風が、木曾谷を吹き抜けていく。
新しい章の始まりを告げるように、静かに、そして確実に。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる