13 / 14
第13話 初夜
しおりを挟む
倶利伽羅峠の戦いから一夜明けた朝。
義仲軍の陣営は、勝利の余韻に包まれていた。
歴史的な大勝利を収めた武将たちの顔には、みな一様に誇らしげな笑みが浮かんでいる。
その中でも特に注目を集めているのが、義仲と巴の変化だった。
激しい戦いの中で、ふたりは愛を告白し合った。
契約結婚から始まった関係は、真の愛に昇華した。
巴を見つめる義仲の眼差しには、誰も見たことのない優しさがある。
巴もまた、義仲への想いを隠さない。
---
夕刻、義仲は巴を呼んだ。
その声には、これまでとは違う、どこか艶めいた響きがあった。
「巴」
「はい、義仲様」
巴の返事も、心なしか弾んでいる。
「お前に伽を命ずる。今宵、俺の寝所に来い」
義仲の言葉に、巴の心臓が激しく跳ねた。
頬が薔薇色に染まり、瞳が潤む。
これまで義仲は、誰ひとり自分の寝所に近づけたことがなかった。
そこは、雷神としての彼の聖域だったからだ。
しかし、今夜からは違う。
「承知いたしました」
巴の声は、期待と緊張で震えていた。
---
夜が更けていく。
巴は、侍女たちに手伝ってもらいながら、身支度を整えていた。
白い小袖に身を包み、髪を丁寧に結い上げる。
薄化粧を施し、ほのかに香を焚きしめた。
鏡に映る自分の姿を見つめながら、巴の心は高鳴る。
ついに、義仲と真の夫婦になる時が来たのだ。
月明かりが差し込む廊下を、巴は静かに歩く。
足音を立てないよう、そっと歩を進める。
義仲の寝所の前で、巴は深く息を吸い込んだ。
あまりの緊張に、全身が震える。
「義仲様、巴にございます」
巴の声が、静寂を破った。
「入れ」
義仲の声が、中から聞こえてきた。
巴は、そっと襖を開けた。
そこには、これまでに見たことのない、義仲の姿があった。
普段の武装を解いた義仲は、薄い夜着を身に纏っていた。
少しはだけた夜着の合わせから、男らしい、鍛え上げられた胸板が見える。
整った顔立ちに、切れ長の鋭い眼差し。
長い黒髪を後ろで軽く束ねただけの姿が、その精悍で野性的な美しさを、いっそう際立たせている。
金色の瞳が、巴を見つめてくる。
大人の余裕に満ちた眼差しには、これまでにない情熱の炎が宿っていた。
「美しいな」
その言葉に、巴の頬がさらに赤く染まる。
義仲の瞳に映る巴の姿は、美しくたおやかな乙女だった。
白い小袖が、透き通る肌を際立たせ、乙女の純潔を強調する。
艶やかな長い黒髪が肩に流れ、月光に照らされて絹のように輝く。
大きな瞳は潤み、桜色の唇が微かに震えている。
初々しい乙女の美しさが、そこにあった。
「こちらに来い」
義仲が、優しく手招きした。
巴は、恥ずかしそうに歩み寄る。
その仕草のひとつひとつが、義仲の心を揺さぶった。
義仲は、巴の手を取った。
その手は、温かく、そして力強かった。
「……怖いか?」
義仲の問いかけに、巴ははにかんで答えた。
「少しだけ……でも、義仲様となら、何も怖くはありません」
健気な巴の言葉に、義仲の心は熱くなった。
「巴」
義仲が、巴の名前を呼んだ。
愛おしさに満ちた声。
義仲は、巴の頬に手を添えた。
その手は無骨で大きく、そして意外にも優しかった。
「俺は、お前を愛している」
義仲の告白に、巴の瞳から嬉し涙が溢れた。
「私も……私も、義仲様を愛しております」
巴の返事と共に、義仲の唇が、巴の唇に重なった。
ふたりにとって、初めての口付け。
優しく、それでいて情熱的な口付け。
巴は、まさに夢見心地だった。
愛する人との口付け。
いつの世も変わらぬ、乙女にとっての永遠の憧れ。
それは想像以上に甘く、深く、巴の心と身体に染み渡る。
あまりの濃密さに、頭がくらくらする。
義仲の腕が、巴の腰を強く抱き寄せた。
巴の細い身体が、義仲の胸に押し付けられる。
ふたりは、そのまま寝具に倒れ込んだ。
月明かりが、ふたりを優しく照らす。
義仲の手が、巴の髪を撫でた。
戦場での荒々しさとは正反対の、優しさに満ちた手つき。
「お前は、美しい」
義仲が、巴の美しさに見とれてつぶやいた。
巴は、恥ずかしそうに顔を伏せる。
その仕草が、さらに義仲の内なる情熱を掻き立てた。
義仲の唇が、巴の首筋にそっと触れる。
巴の身体が、小さく跳ねた。
「義仲様……」
巴の声が、甘く、そして切なくかすれる。
義仲もまた、巴の初々しい反応の前に、理性を失いそうになっていた。
大人の余裕が、なくなってくる。
口付けの雨を降らせながら、義仲は巴の耳元で、吐息混じりに熱く囁いた。
「……これからお前を奪う。許せ、巴」
巴も、上気した頬で義仲を見上げる。
「……私の全ては、すでに義仲様のものにございますれば」
そこから先はもはや、言葉は不要だった。
ふたりの愛が、情熱的に燃え上がる。
月が西に傾くまで、尽きることなくふたりは愛し合い続けた。
明け方近くになって、ふたりはようやく眠りにつく。
義仲の腕の中で、巴は幸せそうに寝息を立てていた。
義仲もまた、愛する妻を抱いたまま、深い眠りに落ちた。
---
昼過ぎに目を覚ました義仲は、兼平と親忠を呼び出した。
その顔には、満足げな笑みが浮かんでいる。
「兼平、親忠、来い」
義仲の声には、これまでにない余裕があった。
二人が義仲の前に平伏すると、義仲は巴を呼んだ。
「巴、こちらに来い」
現れた巴を前に、兼平と親忠は息を呑んだ。
よく知る彼女の美しさが、今日は全く違った色香を纏っている。
それは愛し愛された女だけが持つ、特別なものだった。
義仲は、巴の細い腰に手を回した。
その仕草は、明らかに一線を越えた関係を示していた。
「見ての通りだ」
義仲は、男の嫉妬を隠そうともしない。
「巴は、俺の妻だ。誰にも渡さん」
その宣言に、兼平は苦笑いを浮かべた。
「義仲様にも、存外子供っぽいところがおありになる」
兼平の言葉に、義仲は少し悪戯な面差しを見せた。
しかし、すぐに真剣な表情に戻る。
「兼平、親忠、よく聞け」
義仲の声が、厳しくなった。
「巴に不埒な想いを抱くことは、この俺が許さん」
義仲の警告に、兼平と親忠は、それぞれ複雑な表情を浮かべた。
兼平は、深く息を吸い込んだ。
そして、決心したように口を開いた。
「義仲様、私からお願いがあります」
「申してみよ」
「妹を……巴を、どうかよろしくお願いいたします」
兼平の言葉には、禁断の想いを断ち切る覚悟があった。
実の妹への許されぬ想いを、ついに手放す決意を固めたのだ。
「兄上……」
巴の瞳から、涙が溢れた。
愛する兄の苦悩を、誰よりも理解していたからだ。
親忠もまた、決意を固めていた。
「義仲様、私からもお願いがあります」
「何だ?」
「巴様を……巴様を、どうか幸せにしてください」
親忠の言葉には、初恋にケジメをつける、若武者の成長があった。
叶わぬ恋だったが、巴の幸せを心から望む。
親忠なりの、愛の形だった。
「親忠……」
巴の声は、感謝に満ちていた。
義仲は、ふたりの男の覚悟を受け入れた。
「分かった。巴は、俺が必ず幸せにする」
義仲の約束に、兼平と親忠は、深く頭を下げた。
こうして、長きにわたるそれぞれの複雑な思いに、決着がついた。
男たちは、それぞれの想いを胸に秘めながら、愛する女の幸せを願う。
木曾谷の空に、日の光が眩しく輝く。
新しい愛の始まりを祝福するように、温かく、希望に満ちて。
義仲軍の陣営は、勝利の余韻に包まれていた。
歴史的な大勝利を収めた武将たちの顔には、みな一様に誇らしげな笑みが浮かんでいる。
その中でも特に注目を集めているのが、義仲と巴の変化だった。
激しい戦いの中で、ふたりは愛を告白し合った。
契約結婚から始まった関係は、真の愛に昇華した。
巴を見つめる義仲の眼差しには、誰も見たことのない優しさがある。
巴もまた、義仲への想いを隠さない。
---
夕刻、義仲は巴を呼んだ。
その声には、これまでとは違う、どこか艶めいた響きがあった。
「巴」
「はい、義仲様」
巴の返事も、心なしか弾んでいる。
「お前に伽を命ずる。今宵、俺の寝所に来い」
義仲の言葉に、巴の心臓が激しく跳ねた。
頬が薔薇色に染まり、瞳が潤む。
これまで義仲は、誰ひとり自分の寝所に近づけたことがなかった。
そこは、雷神としての彼の聖域だったからだ。
しかし、今夜からは違う。
「承知いたしました」
巴の声は、期待と緊張で震えていた。
---
夜が更けていく。
巴は、侍女たちに手伝ってもらいながら、身支度を整えていた。
白い小袖に身を包み、髪を丁寧に結い上げる。
薄化粧を施し、ほのかに香を焚きしめた。
鏡に映る自分の姿を見つめながら、巴の心は高鳴る。
ついに、義仲と真の夫婦になる時が来たのだ。
月明かりが差し込む廊下を、巴は静かに歩く。
足音を立てないよう、そっと歩を進める。
義仲の寝所の前で、巴は深く息を吸い込んだ。
あまりの緊張に、全身が震える。
「義仲様、巴にございます」
巴の声が、静寂を破った。
「入れ」
義仲の声が、中から聞こえてきた。
巴は、そっと襖を開けた。
そこには、これまでに見たことのない、義仲の姿があった。
普段の武装を解いた義仲は、薄い夜着を身に纏っていた。
少しはだけた夜着の合わせから、男らしい、鍛え上げられた胸板が見える。
整った顔立ちに、切れ長の鋭い眼差し。
長い黒髪を後ろで軽く束ねただけの姿が、その精悍で野性的な美しさを、いっそう際立たせている。
金色の瞳が、巴を見つめてくる。
大人の余裕に満ちた眼差しには、これまでにない情熱の炎が宿っていた。
「美しいな」
その言葉に、巴の頬がさらに赤く染まる。
義仲の瞳に映る巴の姿は、美しくたおやかな乙女だった。
白い小袖が、透き通る肌を際立たせ、乙女の純潔を強調する。
艶やかな長い黒髪が肩に流れ、月光に照らされて絹のように輝く。
大きな瞳は潤み、桜色の唇が微かに震えている。
初々しい乙女の美しさが、そこにあった。
「こちらに来い」
義仲が、優しく手招きした。
巴は、恥ずかしそうに歩み寄る。
その仕草のひとつひとつが、義仲の心を揺さぶった。
義仲は、巴の手を取った。
その手は、温かく、そして力強かった。
「……怖いか?」
義仲の問いかけに、巴ははにかんで答えた。
「少しだけ……でも、義仲様となら、何も怖くはありません」
健気な巴の言葉に、義仲の心は熱くなった。
「巴」
義仲が、巴の名前を呼んだ。
愛おしさに満ちた声。
義仲は、巴の頬に手を添えた。
その手は無骨で大きく、そして意外にも優しかった。
「俺は、お前を愛している」
義仲の告白に、巴の瞳から嬉し涙が溢れた。
「私も……私も、義仲様を愛しております」
巴の返事と共に、義仲の唇が、巴の唇に重なった。
ふたりにとって、初めての口付け。
優しく、それでいて情熱的な口付け。
巴は、まさに夢見心地だった。
愛する人との口付け。
いつの世も変わらぬ、乙女にとっての永遠の憧れ。
それは想像以上に甘く、深く、巴の心と身体に染み渡る。
あまりの濃密さに、頭がくらくらする。
義仲の腕が、巴の腰を強く抱き寄せた。
巴の細い身体が、義仲の胸に押し付けられる。
ふたりは、そのまま寝具に倒れ込んだ。
月明かりが、ふたりを優しく照らす。
義仲の手が、巴の髪を撫でた。
戦場での荒々しさとは正反対の、優しさに満ちた手つき。
「お前は、美しい」
義仲が、巴の美しさに見とれてつぶやいた。
巴は、恥ずかしそうに顔を伏せる。
その仕草が、さらに義仲の内なる情熱を掻き立てた。
義仲の唇が、巴の首筋にそっと触れる。
巴の身体が、小さく跳ねた。
「義仲様……」
巴の声が、甘く、そして切なくかすれる。
義仲もまた、巴の初々しい反応の前に、理性を失いそうになっていた。
大人の余裕が、なくなってくる。
口付けの雨を降らせながら、義仲は巴の耳元で、吐息混じりに熱く囁いた。
「……これからお前を奪う。許せ、巴」
巴も、上気した頬で義仲を見上げる。
「……私の全ては、すでに義仲様のものにございますれば」
そこから先はもはや、言葉は不要だった。
ふたりの愛が、情熱的に燃え上がる。
月が西に傾くまで、尽きることなくふたりは愛し合い続けた。
明け方近くになって、ふたりはようやく眠りにつく。
義仲の腕の中で、巴は幸せそうに寝息を立てていた。
義仲もまた、愛する妻を抱いたまま、深い眠りに落ちた。
---
昼過ぎに目を覚ました義仲は、兼平と親忠を呼び出した。
その顔には、満足げな笑みが浮かんでいる。
「兼平、親忠、来い」
義仲の声には、これまでにない余裕があった。
二人が義仲の前に平伏すると、義仲は巴を呼んだ。
「巴、こちらに来い」
現れた巴を前に、兼平と親忠は息を呑んだ。
よく知る彼女の美しさが、今日は全く違った色香を纏っている。
それは愛し愛された女だけが持つ、特別なものだった。
義仲は、巴の細い腰に手を回した。
その仕草は、明らかに一線を越えた関係を示していた。
「見ての通りだ」
義仲は、男の嫉妬を隠そうともしない。
「巴は、俺の妻だ。誰にも渡さん」
その宣言に、兼平は苦笑いを浮かべた。
「義仲様にも、存外子供っぽいところがおありになる」
兼平の言葉に、義仲は少し悪戯な面差しを見せた。
しかし、すぐに真剣な表情に戻る。
「兼平、親忠、よく聞け」
義仲の声が、厳しくなった。
「巴に不埒な想いを抱くことは、この俺が許さん」
義仲の警告に、兼平と親忠は、それぞれ複雑な表情を浮かべた。
兼平は、深く息を吸い込んだ。
そして、決心したように口を開いた。
「義仲様、私からお願いがあります」
「申してみよ」
「妹を……巴を、どうかよろしくお願いいたします」
兼平の言葉には、禁断の想いを断ち切る覚悟があった。
実の妹への許されぬ想いを、ついに手放す決意を固めたのだ。
「兄上……」
巴の瞳から、涙が溢れた。
愛する兄の苦悩を、誰よりも理解していたからだ。
親忠もまた、決意を固めていた。
「義仲様、私からもお願いがあります」
「何だ?」
「巴様を……巴様を、どうか幸せにしてください」
親忠の言葉には、初恋にケジメをつける、若武者の成長があった。
叶わぬ恋だったが、巴の幸せを心から望む。
親忠なりの、愛の形だった。
「親忠……」
巴の声は、感謝に満ちていた。
義仲は、ふたりの男の覚悟を受け入れた。
「分かった。巴は、俺が必ず幸せにする」
義仲の約束に、兼平と親忠は、深く頭を下げた。
こうして、長きにわたるそれぞれの複雑な思いに、決着がついた。
男たちは、それぞれの想いを胸に秘めながら、愛する女の幸せを願う。
木曾谷の空に、日の光が眩しく輝く。
新しい愛の始まりを祝福するように、温かく、希望に満ちて。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる