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君がいる今 10話
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ーアキラー
なんとか中間考査が終わった。
結果はみんな欠点以上、いや50点以上だったとつとむに聞いた。
南ちゃんは、だいたい平均くらい。美稀ちゃんは、南ちゃんよりも合計点が高く、新太とつとむは、学年の上の上!まさに頭のいい二人組ってわけだ。その上つとむは、今回学年1位。
中学の時は、10位以内は確実だったみたいだ。
でも、俺は…
「俺だけなんで、欠点あるんだよ~」
「自業自得ですね。勉強せずに毎日、新太と南さんの監視や女子生徒と遊んでばかりしてるからそうなるんですよ!」
俺はつとむに注意された。
つとむは、俺の正体を知った後から、よく俺の家に来る。
来た時に、新太のこととか色々聞けるから、すごく助かっている。
まぁ、そんなつとむに今は、とても呆れられているがな…呆れられてしまうのも無理がないか。
7教科中、5教科が欠点だからな…しかも欠点じゃなかった教科もギリギリだったし…
「そんなこと言われてもさ、俺はそうしないと死んじゃう運命だからさ~仕方なかったんだよ~」
「でも、このまま欠点ばかりだと、進級できずに近くで2人を見守ることはできませんよ!しっかりと使命と学校の両立しないと!」
「そりゃ、分かってるけどさ~」
つとむは、急に少し真剣な顔で俺のことを見てきた。
「どうした?」
「いや、前から思ってたんですけど、デルミン?っていう生物はみんなアキラさんみたいな運命なんですか?」
「それは…」
つとむが聞いてきたことは、俺が一生秘密にしておこうと思っていたことだった。
「お前のせいでかずよがぁぁ!!」
また思い出してしまった。
あの悪い記憶…おじいちゃんのあの言葉…
「アキラくん?」
「ごめん、なんかいろいろ思い出しちゃってさ…ヴァンパイアと悪魔のハーフは数少ない。何百年に1人の存在だといわれている。俺はその1人になってしまった。といっても、魔界では、だいたい同じ種族同士が恋に落ちるもんだし。ほら、人間とヴァンパイアが恋に落ちたらダメとかいう作品よくあるじゃん?それと同じで最初から悪魔側のおじいちゃんには反対されていた。そんな時に、俺は産まれた。」
俺は、いつの間にかつとむに自分の話をしていた。
つとむは、ものすごく真剣に聞いている。
なんだこの空気。俺らしくないな…
「でも、おばあちゃんのほうは俺がかわいすぎたのかめちゃくちゃ許してくれてねぇ~」
「そのかわいいって情報いります?」
「いるいる、絶対いるよ~なんなら、小さい頃の写真見る?
「大丈夫です。分かったので、続きを」
「ほんとつとむはまじめくんだな~」
「それ以上言うと南さんにいろいろ言いますよ?」
「こわっ!つとむくん、こわっ!まぁいいや、でどこまで話したっけ?」
「おばあちゃんは許してくれたってところまで」
「ああ、そうそう」
空気を変えようと話を少し逸らしたのに、戻されてしまった。
これは最後まで話すしかないか。
諦めて、俺はつとむに続きを話し始めた。
「それで、ハーフの俺に優しくするおばあちゃんが他の人たちにいろいろ言われたり、暴力をされたりして、おじいちゃんが守ろうとしたけど何百人って数だったから、さすがのおじいちゃんも無理で、おばあちゃんは殺されてしまった…おじいちゃんは俺がおばあちゃんと仲良くしていたから死んだと言い張った。そして、俺を殺そうとした。その時、お母さんとお父さんが守ってくれた。俺は、お母さんとお父さんに言われるまま、必死に逃げた。人間でいうところの5歳くらいだった俺は、ただ走ることしかできなかった。頑張って逃げ切ろうとしたが、おじいちゃんにはかなわなかった。俺はおじいちゃんに呪いをかけられた。」
「つまり、アキラくんの運命はおじいちゃんの呪いのせいということですね?」
「さっすが~やっぱり、つとむは頭がいいだけじゃなくて、勘がいいよな~」
「別に話を聞いてたら、誰でもわかりますよ!」
俺は、あることをいうか言わないか迷っていた。
つとむはとてもいいやつだ。
秘密も守りそうだし…
どうするべきか…
「あの、他にアキラくんが助かる方法はないんですか!?」
聞かれてしまった…
俺が助かる方法は他にある。だがしかししかしその方法を言うべきかどうか…
「方法があるならちゃんと言ってください!!それとアキラくんチャラ男っていうのも嘘なんじゃないですか?」
「そ、そんなわけねーだろ!俺は人間でいう中学の時からチャラ男デビューしたんだよ!」
「それは本当かもしれません。しかし、今だけは演じているのではないですか?」
「…」
なんで、なんでそこまでわかるんだよこいつ。
確かに、チャラ男は、南ちゃんたちの前で演じているだけで、他では、チャラ男ってわけではない。
でもなんでそこまで…
「アキラくんはチャラ男で、思っていたよりも勉強ができなくて、行動や発言がほんとイラつきますが…」
「おいおい、それは言いすぎだろ!」
「でも!!そんなアキラくんだけど、僕守りたいんです!なんでか…僕にもわかりませんが、アキラくんのことを守りたいんです!」
つとむはとても真剣な目で俺に言ってきた。
何か言葉に表すことができない感情が、俺の心に生まれた。
「なんで?なんでわかるんだよ!!俺とあってまだ少ししかたってないのに…なんでそんなにわかるんだよ!!」
気づいたら俺は涙を流していた。
この何故か少し嬉しい気持ちと苛立ち。
意味わかんねぇよ。
「わかるというかさっき言ったことは、全てアキラくんを守りたいとい気持ちからいろんなことを推測した結果です。全部当たるとは思っていませんでした。なんか全部あってたんなんて嬉しいです!」
つとむはそう言いながら笑顔で泣き始めた。
「おい、おい!なんでお前まで泣いてんだよ!!」
「だってぇぇ」
「とりあえず落ち着け!そんでもって泣き止め!俺も泣き止むから」
「じゃあ、泣き止んだらもう一つの方法教えてくれますか?」
「ま、まじかよ…ああ、言うよ。全部話すよ」
まんまとつとむにやられた…
言ってしまったもんはしょうがない。
つとむが泣き止んだらちゃんとほんとのことを言わなきゃな。
「はい!泣き止みました!!」
「まだ右目から涙流れてるけど?」
「右目から出る涙は嬉し涙らしいので大丈夫ですよ!てへっ☆」
つとむは、舌をぺろっと出してふざけた顔をした。
「お、お前そんな奴だったっけ?」
「アキラくんはまだ全然僕のこと知らないですからね」
「ん?そういうことなのか?」
「そういうことにしときましょ!」
そう言ってつとむはニコッと笑いかけた。
その笑顔を見て、俺はつとむに話す覚悟を決めた。
「実はつとむの言う通り、もう1つだけ方法があるんだ」
「もう1つだけ?」
「あぁ、簡単に説明すると…もし、俺が南ちゃんと新太をくっつけている途中に南ちゃんを好きになってしまったとするだろ?その時、南ちゃんと俺が両思いになれば俺は、ずっと生きていられる」
「じゃあ、両思いになれなかったら?」
「その時は、南ちゃんの恋が実っても実らなくても、俺は、人間でいう二十歳になったら死ぬ」
「それって…」
「大丈夫だ!俺は南ちゃんの事好きにはならないよ!」
そう。俺は、南ちゃんのことを好きにはならない。
人間なんて好きにならないし、恋を実らせて、俺は生き延びる。
つとむは、何か言いたそうにしている。
けど、もうつとむは何も言わなかった。
いや、言うのを抑えてくれたのかもしれない。
「ってことでよ、勉強とこの事よろしくな!」
「はい!…ってなんで、勉強を教えなきゃいけないんですか!!」
「いーじゃん!」
つとむ…これからたくさん世話になるかもしれないけどよろしくな!
なんとか中間考査が終わった。
結果はみんな欠点以上、いや50点以上だったとつとむに聞いた。
南ちゃんは、だいたい平均くらい。美稀ちゃんは、南ちゃんよりも合計点が高く、新太とつとむは、学年の上の上!まさに頭のいい二人組ってわけだ。その上つとむは、今回学年1位。
中学の時は、10位以内は確実だったみたいだ。
でも、俺は…
「俺だけなんで、欠点あるんだよ~」
「自業自得ですね。勉強せずに毎日、新太と南さんの監視や女子生徒と遊んでばかりしてるからそうなるんですよ!」
俺はつとむに注意された。
つとむは、俺の正体を知った後から、よく俺の家に来る。
来た時に、新太のこととか色々聞けるから、すごく助かっている。
まぁ、そんなつとむに今は、とても呆れられているがな…呆れられてしまうのも無理がないか。
7教科中、5教科が欠点だからな…しかも欠点じゃなかった教科もギリギリだったし…
「そんなこと言われてもさ、俺はそうしないと死んじゃう運命だからさ~仕方なかったんだよ~」
「でも、このまま欠点ばかりだと、進級できずに近くで2人を見守ることはできませんよ!しっかりと使命と学校の両立しないと!」
「そりゃ、分かってるけどさ~」
つとむは、急に少し真剣な顔で俺のことを見てきた。
「どうした?」
「いや、前から思ってたんですけど、デルミン?っていう生物はみんなアキラさんみたいな運命なんですか?」
「それは…」
つとむが聞いてきたことは、俺が一生秘密にしておこうと思っていたことだった。
「お前のせいでかずよがぁぁ!!」
また思い出してしまった。
あの悪い記憶…おじいちゃんのあの言葉…
「アキラくん?」
「ごめん、なんかいろいろ思い出しちゃってさ…ヴァンパイアと悪魔のハーフは数少ない。何百年に1人の存在だといわれている。俺はその1人になってしまった。といっても、魔界では、だいたい同じ種族同士が恋に落ちるもんだし。ほら、人間とヴァンパイアが恋に落ちたらダメとかいう作品よくあるじゃん?それと同じで最初から悪魔側のおじいちゃんには反対されていた。そんな時に、俺は産まれた。」
俺は、いつの間にかつとむに自分の話をしていた。
つとむは、ものすごく真剣に聞いている。
なんだこの空気。俺らしくないな…
「でも、おばあちゃんのほうは俺がかわいすぎたのかめちゃくちゃ許してくれてねぇ~」
「そのかわいいって情報いります?」
「いるいる、絶対いるよ~なんなら、小さい頃の写真見る?
「大丈夫です。分かったので、続きを」
「ほんとつとむはまじめくんだな~」
「それ以上言うと南さんにいろいろ言いますよ?」
「こわっ!つとむくん、こわっ!まぁいいや、でどこまで話したっけ?」
「おばあちゃんは許してくれたってところまで」
「ああ、そうそう」
空気を変えようと話を少し逸らしたのに、戻されてしまった。
これは最後まで話すしかないか。
諦めて、俺はつとむに続きを話し始めた。
「それで、ハーフの俺に優しくするおばあちゃんが他の人たちにいろいろ言われたり、暴力をされたりして、おじいちゃんが守ろうとしたけど何百人って数だったから、さすがのおじいちゃんも無理で、おばあちゃんは殺されてしまった…おじいちゃんは俺がおばあちゃんと仲良くしていたから死んだと言い張った。そして、俺を殺そうとした。その時、お母さんとお父さんが守ってくれた。俺は、お母さんとお父さんに言われるまま、必死に逃げた。人間でいうところの5歳くらいだった俺は、ただ走ることしかできなかった。頑張って逃げ切ろうとしたが、おじいちゃんにはかなわなかった。俺はおじいちゃんに呪いをかけられた。」
「つまり、アキラくんの運命はおじいちゃんの呪いのせいということですね?」
「さっすが~やっぱり、つとむは頭がいいだけじゃなくて、勘がいいよな~」
「別に話を聞いてたら、誰でもわかりますよ!」
俺は、あることをいうか言わないか迷っていた。
つとむはとてもいいやつだ。
秘密も守りそうだし…
どうするべきか…
「あの、他にアキラくんが助かる方法はないんですか!?」
聞かれてしまった…
俺が助かる方法は他にある。だがしかししかしその方法を言うべきかどうか…
「方法があるならちゃんと言ってください!!それとアキラくんチャラ男っていうのも嘘なんじゃないですか?」
「そ、そんなわけねーだろ!俺は人間でいう中学の時からチャラ男デビューしたんだよ!」
「それは本当かもしれません。しかし、今だけは演じているのではないですか?」
「…」
なんで、なんでそこまでわかるんだよこいつ。
確かに、チャラ男は、南ちゃんたちの前で演じているだけで、他では、チャラ男ってわけではない。
でもなんでそこまで…
「アキラくんはチャラ男で、思っていたよりも勉強ができなくて、行動や発言がほんとイラつきますが…」
「おいおい、それは言いすぎだろ!」
「でも!!そんなアキラくんだけど、僕守りたいんです!なんでか…僕にもわかりませんが、アキラくんのことを守りたいんです!」
つとむはとても真剣な目で俺に言ってきた。
何か言葉に表すことができない感情が、俺の心に生まれた。
「なんで?なんでわかるんだよ!!俺とあってまだ少ししかたってないのに…なんでそんなにわかるんだよ!!」
気づいたら俺は涙を流していた。
この何故か少し嬉しい気持ちと苛立ち。
意味わかんねぇよ。
「わかるというかさっき言ったことは、全てアキラくんを守りたいとい気持ちからいろんなことを推測した結果です。全部当たるとは思っていませんでした。なんか全部あってたんなんて嬉しいです!」
つとむはそう言いながら笑顔で泣き始めた。
「おい、おい!なんでお前まで泣いてんだよ!!」
「だってぇぇ」
「とりあえず落ち着け!そんでもって泣き止め!俺も泣き止むから」
「じゃあ、泣き止んだらもう一つの方法教えてくれますか?」
「ま、まじかよ…ああ、言うよ。全部話すよ」
まんまとつとむにやられた…
言ってしまったもんはしょうがない。
つとむが泣き止んだらちゃんとほんとのことを言わなきゃな。
「はい!泣き止みました!!」
「まだ右目から涙流れてるけど?」
「右目から出る涙は嬉し涙らしいので大丈夫ですよ!てへっ☆」
つとむは、舌をぺろっと出してふざけた顔をした。
「お、お前そんな奴だったっけ?」
「アキラくんはまだ全然僕のこと知らないですからね」
「ん?そういうことなのか?」
「そういうことにしときましょ!」
そう言ってつとむはニコッと笑いかけた。
その笑顔を見て、俺はつとむに話す覚悟を決めた。
「実はつとむの言う通り、もう1つだけ方法があるんだ」
「もう1つだけ?」
「あぁ、簡単に説明すると…もし、俺が南ちゃんと新太をくっつけている途中に南ちゃんを好きになってしまったとするだろ?その時、南ちゃんと俺が両思いになれば俺は、ずっと生きていられる」
「じゃあ、両思いになれなかったら?」
「その時は、南ちゃんの恋が実っても実らなくても、俺は、人間でいう二十歳になったら死ぬ」
「それって…」
「大丈夫だ!俺は南ちゃんの事好きにはならないよ!」
そう。俺は、南ちゃんのことを好きにはならない。
人間なんて好きにならないし、恋を実らせて、俺は生き延びる。
つとむは、何か言いたそうにしている。
けど、もうつとむは何も言わなかった。
いや、言うのを抑えてくれたのかもしれない。
「ってことでよ、勉強とこの事よろしくな!」
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