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君がいる今 12話
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―アキラー
俺何度も見てしまった。
3年のサッカー部のマネージャーの桜井いお先輩とあらたが仲良く話しているのを。
そしてそれを見た南ちゃんが固まっているのを。
そのことを新太は全く気づいてない。
それどころか自分の今の気持ちにすら気づいてない。
おそらく、もう新太は南ちゃんへ気持ちは、少なからずあると思う。
が、全く気づかない。
ほんとに鈍感すぎて自分から先に言ってしまいたい。
でも、そんなことできてたらとっくの昔にしている。
できないからこっちは卒業したはずのチャラ男のふりして頑張ってるのに!!
「アキラ・スーザン!!」
「な、なに!?」
南ちゃんがいきなりものすごい勢いで、俺のところにきて俺のことをフルネームで呼んできた。
南ちゃんの顔は、険しい表情に見えたが、俺には、少し悲しそうな表情にも見えた。
「ねぇ!新太くんといお先輩って…なんであんなに仲いいの…アキラくんなら、何か知ってるんでしょ」
泣きながら2人の関係を聞いてきた。
どうやら2人が話しているのを何度も見て堪えているみたいだ。
「まぁ、確かに先輩と1年にしては仲いいよな~」
「いいよな~じゃないよ!!いいよな~じゃっ!!アキラくん絶対なんか知ってるでしょ!」
「それがさ…2人が元から知り合いっぽいのは分かっているけど…」
「けど?」
実はあの2人の仲の良さは試験休み前から知っていた。
だから、休み中に南ちゃんとあらたの進展がないか見ると同時に新太といお先輩の関係も調べていた。
でも、いくら調べても2人のどっちかにバレているかのように2人の関係は分からないままだった。
小中と学校は違うみたいだから、最初は、新太の兄弟の友達か何かかと思ったけど、そんな様子は全くない。
会話を聞くとそれらしきことがわかると思っていたけど、そういうエピソードもみつからない。
新太に直接聞くか…
「おーい!!聞いてる??」
南ちゃんの声で、我に帰った。
「あっ!ごめん、考え事してた。」
「考え事―?へぇーアキラくんも考え事するんだ~」
「するよ、考え事くらい」
「その考え事って…私とあらたくんのこと?」
俺は図星すぎて何も言えなかった。
「まぁ、自分の命もかかってるんだよね。どうにかしてでも実らせないと…って思うよね。」
「そうは思ってるけどちょっと違うよ。」
「どういう事?」
「言ってなかったけど、デルミン全員が俺見たな奴ってわけじゃないんだ。てか、こんなのあのじじいの家計に生まれた俺だけんだな。全部俺が生まれたせいで、おばあちゃんはみんなに殺されて、両親が悪魔のじいちゃんに殺された。その後、じいちゃんに前に言った内容の呪いをかけられたんだ」
「そんな…」
つとむに言っていたことを南ちゃんにはまだ言ってなから、簡単に説明した。
「そのあとからずっと1人なの?」
「うん。
俺が生まれただけで、両親が禁断愛をしただけで、両親が殺されたり、こんな呪いをかけられたのが許せなかった。
だから、おばあちゃんや両親の分までどうにかしてでも生きようと考えた。その女の子や相手の男子、そいつらが見つかったら、二人をくっつける。ただそれだけ。他は、どうでもいい。利用できる奴がいれば、利用する。そう思うってた。
でも、今は違う。ここに来てみんなと関わってまだ1学期も経ってない…けど、今は俺、本気で南ちゃんの恋を実らせたい!!って今は思ってるんだけど……えっ!?」
伝えたい事を言い終わって南ちゃんを見ると、つとむに話した時のつとむのように泣いていた。
「何これデジャブ?」
「デジャブ??」
俺とつとむの会話を知らない南ちゃんは頭に?が浮かんでいる。
ほんっとに、つとむも南ちゃんも意味が分かんねーよ。
人間ってのは分かんねー。
「はいはい、どこであれしたのわからないけど、もう泣かない!!さっきも泣いてたから目がめちゃくちゃ腫れちゃうよ!!」
「だってそんなの悲しいもん!今までお父さんが家を出て行ってからお母さんは仕事で忙しくなって、お兄ちゃんは散歩で夜はいなくて、私は家でずっと1人だと思ってた。」
そんな毎日を過ごしてたのか…
ってかお兄さん夜に散歩ってどんだけ日に弱いヴァンパイアなんだよ。
俺は心の中で、みなとさんの行動にツッコんだ。
「でも、私はアキラくんと違って家族はいる。こんなので1人だなんて言ったらダメだよね…」
「別に俺も南ちゃんも1人じゃないよ。家族がいなくたって、こうやってお互い話せる人がいるんだし、俺たち、友達だろ?」
「え?友達なの?」
「逆に友達じゃないの?」
「それは……」
別に「友達」と思われてなくていいけど、ハッキリ言われると…
なんてことを思いながら、南ちゃんのほうを見てみると、
何かを言いたいけど言っていいのかなぁという顔で考え事をしている。
「南ちゃん、言いたいことがあるなら文句でも何でも言っていいんだよ?いつもみたいに「このチャラ男~!!」とか、「クソヤロ~!!」とかさ」
俺は、冗談を言いながら、南ちゃんに笑いかけるが、南ちゃんは、「いつもそんなこと言ってない!」って言い返すわけでもなく、ただ不安そうな顔をしている。
「今は文句が言いたいんじゃなくて、その…アキラくんと友達でいていいのかなって」
自分が思っていたことと違う言葉を言われてびっくりした。
「友達でいいのかなって」なんだよ…
言うとしたら、俺のセリフじゃんかよ…
「もし、私の恋が実らなかったら?そうなったらアキラくん消えてしまうんでしょ?
その時アキラくんと友達だったら「さよなら」が悲しくなるじゃん…」
「そんな未来に俺は絶対…」
「好きなの!!」
「!?」
俺らの会話をタイミングよく遮るように俺たちが話している校舎の影と違うほうから誰かの声がした。
せっかく、南ちゃんに「そんな未来に俺は絶対しない!!」ってことを伝えようとしたのに。
南ちゃんと声が聞こえた方へと向かうと声の主は、いお先輩だと分かった。
どうやら、誰かに告白をしているみたいだ。
もしかしたら…
「もしかして!!」
「ちょっ!南ちゃん!!」
南ちゃんは、何かに気づいて、校舎のつくりで相手に見えなさそうなところに行ってしまった。
南ちゃんも同じことを予想したみたいだ。
でも、今の南ちゃんにそのシーンを見せたら、まずい…
俺も急いで近くへと行き、こそーっと顔を出し誰がいるのかを見た。
するとそこには、予想通りいお先輩と新太の姿があった。
「ワタシ、ベンキョウシナキャイケナイノデカエリマス」
「み、南ちゃん!?」
ショックだったのか、南ちゃんがおかしくなってしまった。
一応、南ちゃんが帰るのを止めた。
「いお、俺たちはいとこだ!だから」
「そんなのわかってる!!でも私は…中学の時に友達も恋人も離れて行って、私が1人になったあのとき、新太が声をかけてくれたあの時から…新太のことが好きなの!!」
「ヒトリ…」
南ちゃんは、ボソリと何かを呟いて、2人に見えそうなところへと…
ま、まずい!2人にバレてしまう!!
「南ちゃん!!」
「ア、アキラ!?…と柏木さん!?」
思わず大声を出してしまい、俺たちは2人に気づかれてしまった…
俺何度も見てしまった。
3年のサッカー部のマネージャーの桜井いお先輩とあらたが仲良く話しているのを。
そしてそれを見た南ちゃんが固まっているのを。
そのことを新太は全く気づいてない。
それどころか自分の今の気持ちにすら気づいてない。
おそらく、もう新太は南ちゃんへ気持ちは、少なからずあると思う。
が、全く気づかない。
ほんとに鈍感すぎて自分から先に言ってしまいたい。
でも、そんなことできてたらとっくの昔にしている。
できないからこっちは卒業したはずのチャラ男のふりして頑張ってるのに!!
「アキラ・スーザン!!」
「な、なに!?」
南ちゃんがいきなりものすごい勢いで、俺のところにきて俺のことをフルネームで呼んできた。
南ちゃんの顔は、険しい表情に見えたが、俺には、少し悲しそうな表情にも見えた。
「ねぇ!新太くんといお先輩って…なんであんなに仲いいの…アキラくんなら、何か知ってるんでしょ」
泣きながら2人の関係を聞いてきた。
どうやら2人が話しているのを何度も見て堪えているみたいだ。
「まぁ、確かに先輩と1年にしては仲いいよな~」
「いいよな~じゃないよ!!いいよな~じゃっ!!アキラくん絶対なんか知ってるでしょ!」
「それがさ…2人が元から知り合いっぽいのは分かっているけど…」
「けど?」
実はあの2人の仲の良さは試験休み前から知っていた。
だから、休み中に南ちゃんとあらたの進展がないか見ると同時に新太といお先輩の関係も調べていた。
でも、いくら調べても2人のどっちかにバレているかのように2人の関係は分からないままだった。
小中と学校は違うみたいだから、最初は、新太の兄弟の友達か何かかと思ったけど、そんな様子は全くない。
会話を聞くとそれらしきことがわかると思っていたけど、そういうエピソードもみつからない。
新太に直接聞くか…
「おーい!!聞いてる??」
南ちゃんの声で、我に帰った。
「あっ!ごめん、考え事してた。」
「考え事―?へぇーアキラくんも考え事するんだ~」
「するよ、考え事くらい」
「その考え事って…私とあらたくんのこと?」
俺は図星すぎて何も言えなかった。
「まぁ、自分の命もかかってるんだよね。どうにかしてでも実らせないと…って思うよね。」
「そうは思ってるけどちょっと違うよ。」
「どういう事?」
「言ってなかったけど、デルミン全員が俺見たな奴ってわけじゃないんだ。てか、こんなのあのじじいの家計に生まれた俺だけんだな。全部俺が生まれたせいで、おばあちゃんはみんなに殺されて、両親が悪魔のじいちゃんに殺された。その後、じいちゃんに前に言った内容の呪いをかけられたんだ」
「そんな…」
つとむに言っていたことを南ちゃんにはまだ言ってなから、簡単に説明した。
「そのあとからずっと1人なの?」
「うん。
俺が生まれただけで、両親が禁断愛をしただけで、両親が殺されたり、こんな呪いをかけられたのが許せなかった。
だから、おばあちゃんや両親の分までどうにかしてでも生きようと考えた。その女の子や相手の男子、そいつらが見つかったら、二人をくっつける。ただそれだけ。他は、どうでもいい。利用できる奴がいれば、利用する。そう思うってた。
でも、今は違う。ここに来てみんなと関わってまだ1学期も経ってない…けど、今は俺、本気で南ちゃんの恋を実らせたい!!って今は思ってるんだけど……えっ!?」
伝えたい事を言い終わって南ちゃんを見ると、つとむに話した時のつとむのように泣いていた。
「何これデジャブ?」
「デジャブ??」
俺とつとむの会話を知らない南ちゃんは頭に?が浮かんでいる。
ほんっとに、つとむも南ちゃんも意味が分かんねーよ。
人間ってのは分かんねー。
「はいはい、どこであれしたのわからないけど、もう泣かない!!さっきも泣いてたから目がめちゃくちゃ腫れちゃうよ!!」
「だってそんなの悲しいもん!今までお父さんが家を出て行ってからお母さんは仕事で忙しくなって、お兄ちゃんは散歩で夜はいなくて、私は家でずっと1人だと思ってた。」
そんな毎日を過ごしてたのか…
ってかお兄さん夜に散歩ってどんだけ日に弱いヴァンパイアなんだよ。
俺は心の中で、みなとさんの行動にツッコんだ。
「でも、私はアキラくんと違って家族はいる。こんなので1人だなんて言ったらダメだよね…」
「別に俺も南ちゃんも1人じゃないよ。家族がいなくたって、こうやってお互い話せる人がいるんだし、俺たち、友達だろ?」
「え?友達なの?」
「逆に友達じゃないの?」
「それは……」
別に「友達」と思われてなくていいけど、ハッキリ言われると…
なんてことを思いながら、南ちゃんのほうを見てみると、
何かを言いたいけど言っていいのかなぁという顔で考え事をしている。
「南ちゃん、言いたいことがあるなら文句でも何でも言っていいんだよ?いつもみたいに「このチャラ男~!!」とか、「クソヤロ~!!」とかさ」
俺は、冗談を言いながら、南ちゃんに笑いかけるが、南ちゃんは、「いつもそんなこと言ってない!」って言い返すわけでもなく、ただ不安そうな顔をしている。
「今は文句が言いたいんじゃなくて、その…アキラくんと友達でいていいのかなって」
自分が思っていたことと違う言葉を言われてびっくりした。
「友達でいいのかなって」なんだよ…
言うとしたら、俺のセリフじゃんかよ…
「もし、私の恋が実らなかったら?そうなったらアキラくん消えてしまうんでしょ?
その時アキラくんと友達だったら「さよなら」が悲しくなるじゃん…」
「そんな未来に俺は絶対…」
「好きなの!!」
「!?」
俺らの会話をタイミングよく遮るように俺たちが話している校舎の影と違うほうから誰かの声がした。
せっかく、南ちゃんに「そんな未来に俺は絶対しない!!」ってことを伝えようとしたのに。
南ちゃんと声が聞こえた方へと向かうと声の主は、いお先輩だと分かった。
どうやら、誰かに告白をしているみたいだ。
もしかしたら…
「もしかして!!」
「ちょっ!南ちゃん!!」
南ちゃんは、何かに気づいて、校舎のつくりで相手に見えなさそうなところに行ってしまった。
南ちゃんも同じことを予想したみたいだ。
でも、今の南ちゃんにそのシーンを見せたら、まずい…
俺も急いで近くへと行き、こそーっと顔を出し誰がいるのかを見た。
するとそこには、予想通りいお先輩と新太の姿があった。
「ワタシ、ベンキョウシナキャイケナイノデカエリマス」
「み、南ちゃん!?」
ショックだったのか、南ちゃんがおかしくなってしまった。
一応、南ちゃんが帰るのを止めた。
「いお、俺たちはいとこだ!だから」
「そんなのわかってる!!でも私は…中学の時に友達も恋人も離れて行って、私が1人になったあのとき、新太が声をかけてくれたあの時から…新太のことが好きなの!!」
「ヒトリ…」
南ちゃんは、ボソリと何かを呟いて、2人に見えそうなところへと…
ま、まずい!2人にバレてしまう!!
「南ちゃん!!」
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思わず大声を出してしまい、俺たちは2人に気づかれてしまった…
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