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小話 2  R

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トアの部屋では毎回、ベッドの檻に一日中二人で裸で閉じこもって過ごしている。

「ん…ん…ふ…」

座ったまま抱きしめ合って、触れ合う肌がもう気持ちいい。
舌を絡め、歯列をなぞられるだけで何度も軽く達する。
脚の間はもうびしょびしょに濡れていて愛液が太ももを流れ落ちる。

「はあ…もっと、ずっと二人切りでいられたらいいのに。リコのココだって俺が大きくしたのに皆喜んで弄りまわしちゃってさ」

「ひんっ」

そっと陰核を摘まれて、私は身動きがとれなくなった。
触れ合う部分のじんわりと移る体温だけでイきそうなのに、少しでも擦れたら…。

「イくっ…」

くちゅり…と水気の多い音を立てて摘んでいた指が滑る。
もうそれだけで簡単に絶頂してしまう絶頂スイッチを仕立て上げたのは、目の前にいる性的な事など知りませんと言うような無機質な美しさをもつ彼で。

「はぁはぁ…そうだよ。トアのせいで私の身体おかしくなっちゃったのに。もう、そんな嬉しそうな顔して」

甘いと分かっているけど、普段無口で無表情な彼が嬉しそうにしていると何も言えなくなってしまうし、なんでもお願いを聞いてあげたくなってしまう。
だけど…これは…。

最初から使うつもりで準備していたんだろう、先端にさくらんぼ大の玉が付いた棒を両手に握るトアに思わずズリズリと後退る。
前の世界と違って魔力というもので動いているそれは先端の玉が音もなく、けれどそれはもう激しく振動していた。

「リコ久しぶりにおもちゃ使お。これリコのために作ったんだよ」

「え…あの…私のここ、敏感過ぎちゃってるから慣れるまではおもちゃは使わないって…」

「うん。ほんの少しの刺激で…それこそ軽く触れただけ絶頂してしまうのは辛いだろうからってそう皆で決めたよね。もちろんほかの夫がするのは駄目。でも、俺ならいいでしょ?ねぇ、俺だけ特別…欲しい」

くっ…幼く見える整った甘い顔立ちは卑怯だ。
それに私の特別が欲しいと言われたら、なるべく応えたいと思ってしまう。
それはトアだけじゃなくて他の夫にも。
だって世界が違ったって好きな人の特別になりたいと思う感情は一緒だと思うから。
夫が複数いる分、それぞれに『特別』をあげたいと思ってはいるんだけど…ううん…大丈夫かな。

「わ…分かったよ。トアは特別だから。ね。でも、もうちょっと振動は弱められる?」

「ん…弱めたよ。これでいい?じゃあ自分で脚を開いて」

振動する玉が近づくだけで陰核がヒクヒクと震えて愛液が溢れる。
左右から肥大した陰核を振動する玉でギュッと挟まれて、一瞬で世界が反転した。

「ぎっっっっ!!!」

「あれ?気絶しちゃったの?あ、大丈夫みたいだね」

大丈夫じゃない。
身体…爆発したかと思った…。
絶頂の波が中々引かなくてびくびくと身体が震える。
心臓がバクバクする。
あ…ちょろちょろって漏らしちゃってるみたいだけど力が入らない。

「快楽に強い贈り者のリコが一瞬でも気絶しちゃうなんて相当良かったんだね。くふ…嬉しいな」

グミの果実そっくりに赤く染まった陰核にこんどはそっとおもちゃが触れる。

「イ゛ッッッ…はぁはぁ…これ…だめ。だめだよ…イ゛グッッ…や…振動…イ゛ッ」

振動は駄目だ。一瞬の爆発的な快楽の後にじんじんと振動の余波が残って下半身全体に快楽が残る。

「もう慣れたかな」

「え…いや…うぎぃっっっ!!ひぎっ!」

慣れる訳がないのにまた二つのおもちゃで陰核を挾まれた。
あまりの刺激に身体が固まって逃げる事も出来ない。

「こんな声も初めて聞いた。最高」

この時は頭が真っ白で何も考えられてなかったと思う。
何度も焼鏝を当てられているような恐ろしい快楽が陰核から爆発的に身体中に拡がって、脳が処理落ちしている状態だったのかも知れない。

「お゛っ、っっっ」

ぴぃんっとブリッジのように腰が上がったまま硬直していたみたいで、どさりと自分がベッドに落ちる音で気が付いた。

「すごい。すごいよリコ。可愛い。我慢できない」

腰を掴まれただけでイきそうなほど気持ちいい。快楽の余波が身体中を支配していた。

「ん゛~~~~っっっ!!!」

挿入された時、激しく絶頂したはずなのに何故か甘くて幸せ。と思った。
爆発する快楽の後の挿入での悦楽は、蕩けるような多幸感で私を満たしたのだった。

「イぐイぐイぐ~~~っっ!!もう…溶けちゃうっっいいっきもちっっイぐっ!!すきぃ…これ、すき、イくっイってりゅっっきもちっっ」

ぐちゅぐちゅ音を鳴らして出し入れされるのに合わせて私も腰を揺らす。
これいい。これがいい。ずっとこれがいいの。

「やっぱり一瞬で気絶しちゃうおもちゃの快感よりも俺のペニスでとんとんされてイく方が好きみたいだね。嬉しい。いっぱいいっぱいとんとんしてあげる。あ、でもやっぱり試させて」

「あぁ~っきもちっ…え?いやっ…それヤダッ!!
ひぎぃっっ!!!!」

「あ…すご…出ちゃった…」

挿入されながら陰核をおもちゃで挟まれた私の記憶はそこで途切れた。
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