ノイジーガール ~ちょっとそこの地下アイドルさん適性間違っていませんか?~

草野猫彦

文字の大きさ
67 / 207
五章 フェスティバル

67 前日入り

しおりを挟む
 土日をかけて行われるライジング・ホープ・フェス。
 前日に会場に入って、機材のチェックをする。
 向こうで用意してくれるセットもあるが、基本的に機材は自分たちで使うものだ。
 その輸送のためのバンは、また俊が提供するわけである。
「そういえばフェスってチケットノルマもなくて、むしろお金がもらえるんだよね?」
 千歳が今さらなことを言ってくるが、確かにそうである。
「ぶっちゃけると俺たちの場合、むしろライブの方が稼げる」
 そもそも結成から三ヶ月しかなく、キャンセルしたバンドの代わりなので、選ばれたという経緯がある。
 さすがに赤字にはならないものの、前日から乗り込んで時間もかかることを考えると、儲かるものではない。
「ノイズは10万円だな」
「一人頭?」
「全員で」
「二万円か。スタジオに半日拘束されるより安いな」
 西園はそう言って笑うが、千歳はむしろ二万円はいいお小遣いであるという認識だ。

 ノイズに割り当てられた時間は、調整が入るかもしれないが、30分。
 30分の演奏をして、二万円が手に入る。
 そう考えるとお徳かもしれないが、それまでの過程を考えてみるといい。
「前日入りしてセッティングからリハまでして、それにどれぐらいかかる? まあ近場のホテルを取ってくれるだけまだありがたいけど」
「そうか~、拘束時間か~」
 俊の説明に、千歳はある程度納得する。
「でも二日で二万円なら、やっぱり高校生のアルバイトとしては高給だと思う」
 納得してもなお、そう言うのが高校生であると言おうか。

 まあこれでも、マシな方なのは確かだ。
 中には出演料は出すが、現地での宿泊などは自腹、という場合も多い。
 あるいはホテルがそもそも取れず、バンの中でゴロ寝というのも、西園や信吾は体験している。
 あれはあれで、楽しかったものだが。
 ライブハウスのツアーなどは、だいたいそういうものである。
「俺が仕事でレコーディングに入ったら、時給が一万ぐらいにはなるな」
 西園の説明に、千歳はびっくりしている。
「アキのお父さんなんかもっと高いだろ」
「どうかな。でもお金に困ったことはないから」
 暁の父は、マスターグレードのストラトや、ヒストリックコレクションのレスポールに加えて、PRSなどのギターも10本以上は持っている。
 だがそれで金に困ったという話はないし、住んでいるマンションもそこそこ小奇麗なところだ。

 あんな部屋に住んでいるのだから、それはかなりの高給取りなのだろうな、と千歳は想像がつく。
 もっともマジックアワーは一時期日本のトップを取っていたバンドなのだ。
 その時代の収入というのは、かなり多かったであろうとも思える。
「売れるまでの苦労話はけっこうするけど、楽しそうなんだよね」
「あ~、それはうちの父さんもそうだった気がする」
 成功したからこそ、楽しそうに語れるのかもしれない。
 だが西園も信吾も、ツアーなどは大変だが楽しかった、という思い出がある。
「儲からないどころか赤字だったりしたんだけどな」
「バンドを維持するためにバイトしてたりしましたからね」
 二人ぐらいの技術になると、金を出してヘルプを頼まれたりもした。
 実際には無料でチケットをもらって、それを売って稼いでくれ、というパターンが多い。



 先にホテルにチェックインし、手荷物はそこに運ぶ。
 ここからはスピーディに展開していかなければいけない。
 そもそも同じ日に、何組ものバンドが一つのステージで演奏するのだ。
 セッティングとリハも、与えられた時間でやっていく必要がある。
 バンで会場に到着。
 公園の地域を何箇所かに区切って、そこにステージを作っているのだ。

 一番大きなステージで、8000人を集められるようになっている。
 もっとも実際は、それよりずっと多い人数が集まったり、逆にガラガラになったりもするのだ。
「うちはどうなの?」
「どうなんだろうなあ」
 月子の不安そうな声は、会場の広さを見たからであろう。
 俊も甘いことを言えないのは、なにしろ今までとは桁が一つ違う規模だからだ。

 一応潜在的なファンの数を言うなら、アルバムを買ってくれた人数はいるはずなのだ。
 ただそれが遠くから交通費を出して、ここまで来てくれるか。
 宿泊することも考えたら、かなり厳しいだろう。
「一応都内から近いし、300人ぐらいは来てくれると思おう」
 俊は心に予防線を張っておくことにした。

 これまでノイズのライブというのは、致命的な失敗をしたことはない。
 ほぼハコのキャパシティの上限近い集客をしている。
 だが大人気でチケットが全く手に入らない、ということまではさすがにないのだ。
 おそらく安定的に集められるのは、300人までだ。
 それも普段とは違う、日中の時間帯。
 正直な話、全く読めないところはある。

 ただイベント会社は、ちゃんと宣伝はしてくれている。
 SNSやブログでの宣伝にも、ちゃんと反応はあるのだ。
「メインステージの出演者のヘッドライナーはザ・ビジョンなんだよな」
「俺らの時間帯は完全に昼間だから関係ないな」
 せっかくだから同世代の音楽も聞いておいていいかもしれない。
 出演者の特権ではある。



 他の出演者のセットやリハを見るのも、充分に勉強になる。
 こういったイベントに参加経験のある西園と信吾の二人で分けられて、メンバーはステージを見て回った。
「100人ぐらいのステージもあるんですね」
「むしろこういう小さいステージをどれだけ作るかも、重要な仕事なんだ」
 西園に連れられていったのは、俊と月子の二人である。
 より経験の多い西園は、俊にノウハウを教えるため。
 月子は俊と一緒の方が、突発的な事態に対応出来るだろうと考えた。
 ただ信吾の方も、女子高生二人を引率するのは大変だったろうか。

 月子はいまだに、顔出しをしていないため、この日もサングラスをしている。
 さすがに暑いため、マスクなどはしていないが。
 美人なのに顔出しをしないという戦略を取ってきたアーティストは、過去にもいる。
 むしろ今はボカロ出身の歌い手など、Vtuberという者も、コンサートでさえ素顔は見せない。
 既にあるイメージを崩したくない、というのもあるが後に顔出しすれば美人だった、という者はそれなりにいる。

 当初はテレビにも出ていたが、後に露出を減らしていった美人というと、ZARDの坂井泉水などがいる。
 レースクイーンをするほどの美人であったが、全盛期はその容姿の露出を相当に抑えた。
 月子の場合は、メイプルカラーへの混同を防ぐという目的もある。
 俊が思うに、元アイドルというだけで、歌唱力に疑問符を付ける人間はいるだろうからだ。
 しかし誰もがその歌唱力を認めたら、逆に露出はしていくべきかもしれない。
 もっとも月子のコミュニケーション能力は、かなり偏りがあるので危険でもあるが。

 完全に本名でやっているのは信吾だけで、これはアトミック・ハートから続いている。
 西園もだが、ジャックナイフの頃はEIJIなどと記述していた。
 俊はサリエリと名乗っているが、普通に楽屋でも俊と呼ばれているので、知っている者は名前までは知っている。
 月子もツキちゃん、暁もアキと呼ばれているので、別に正体を隠しているわけではない。
 ただ俊の場合は、自分の名前はともかく、親の名前がバレるのはまずいと考えている。

 父の存在が巨大すぎるのだ。
 それもおおよそは、晩年のマイナスのイメージが強い。
 母を妻としたのも、半ば金で買ったようなもの。
 ただ離婚後の母は、自分に似た顔立ちの俊を、それなりに愛してくれていたとは思う。
 もっとも影響を受けたのは、やはり父であったが。

 クラシックの素養は、むしろ大学で声楽をやっていた母からのものだ。
 楽器の演奏はともかく、全く音程が合っていない俊の歌には、完全に失望というか、それを超えて笑われたが。
(彩に、あとは父さんを追い詰めたやつ)
 遺産相続時のごたごたは、ひどかったものだ。
 確かに財産もあったが、借金なども相当にあって、どちらがマシかを考えた。
 俊のように生前贈与で色々と楽器などを贈られたのは、おおよそ母に金を出してもらって、かなりプラスにはなった。
 だがどうしても手に入れたい、本物のヴィンテージの楽器は、多くが手に入らなかった。
 それでも父の子の中では、一番マシというか、唯一得をしていたのだが。



 こういったフェスにおいても、国内最大級フェスのヘッドライナーを務めたマジックアワー。
 またその解散後も、父のプロディースしたミュージシャンはたくさん活躍している。
「早く、父さんのレベルにまで上がらないと……」
 そんな俊の呟きに、西園は考える。
 確かに俊の父は、この年齢の頃には既にメジャーシーンにいた。
 しかしそれは、時代が違うということもある。
 西園自身はこの年齢で、アーティストからサラリーマンのミュージシャンへと己の存在を変えた。

 俊は生き急いでいるイメージがある。
 本人としてはどうやら、やりたいことをやっているだけらしいが。
 多種の楽器を演奏できるところなど、プリンスかと西園は笑ったが、俊はレベルが全く違うと言った。
 とにかく目標が高すぎることは確かだ。
 もちろんそれはいいことでもあるが、足元も見ていった方がいいだろう。

 さしあたって一通りを見たため、メンバー全員で揃って、運営会社に挨拶に行く。
 このフェスの企画から何から、根底の部分を果たしたのが、メタルナックルというイベント会社である。
 俊は以前に一度会ったし、西園や信吾も面識はある。
 だがフロント女子三人衆は初めてである。
 前日ともなれば忙しくもあり、下手に挨拶をするのは邪魔になる。
 かといって挨拶をしなければ相手の心情を害するので、そのタイミングは難しい。

 こういうことは実際に、イベントに参加したことのある者が強い。
 あちこちへの指示をしながら、ほっと一息。
 まさにこういう仕事にうってつけなのだろうな、という精力的な50歳ほどの男。
「お久しぶりです、袴田さん」
 西園が声をかけると、その凄みのある目をこちらに向ける。
「おう、栄二か。ヘルプか?」
「今のところは、ですけど」
「ほう?」
 その言葉の含みに、彼は気づいているのだろう。
「紹介します。うちのリーダーのサリエリ、俊です」
「サリエリとはまた、ひねくれちゃったな!」
 握手をすると、その握力がはっきり分かる。
「アルバム、実物が売れてるらしいな」
「はい。なぜか」
 俊にもやはり、決定的なその理由は分からない。

 だが袴田には、ある程度分かっているらしい。
「聞いたけど、ボーカル二人のパワーに、リードギターの歌と音が、凄くフィジカルに感じたな」
 実物的、という意味であろうか。
「また今度、ちょっと話してみたいな」
 それ以上はどうやら、時間が取れないらしい。
 作業の進捗をまた確認する。
 現場にまで足を運ぶのだ。
「メジャーならともかく、インディーズである程度活動するなら、絶対に抑えておきたい伝手の一つだぞ」
 西園も、そう囁いたのであった。



 ライブハウスはまた違うが、ライブにも使える大規模施設というのは、イベント会社がずっと押さえている場合がある。
 つまりライブをしたいのであれば、こういったイベント会社との交渉は避けられない。
 メジャーデビューでもすれば、それは事務所が交渉してくれる。
 だが今のところ、俊はメジャーに主戦場を移すつもりはない。
 月子の問題や西園の問題が解決しなければ、スケジュールを拘束されるメジャーレーベルの事務所とは、なかなか契約しがたい。

 そういったものも全て、メジャーデビューすれば解決する場合もある。
 月子の住居問題などは、その一つではあるだろう。
 事務所が住居を用意してくれるというのは、当たり前のことなのだ。
 だがメリットとデメリットを計算し、今はまだデメリットの方が大きいと考える。

 月子はともかくとして、暁と千歳は普通の高校生であるのだ。
 下手に露出が大きくなると、問題になりかねない。
 そういう場合は芸能科がある私立に転校する、というのも一般的ではあるのだが。
「エネルギッシュな人ですね」
「地方のライブハウスにも顔が利くから、中規模のハコでツアーをするなら、あそこを通すのが簡単だ」
「う~ん……」
「インディーズでもある程度のマネジメントをしてくれるレーベルもあるぞ」
「分かってはいるんですが」
 俊の頭にあるのは、とにかく搾取されたくない、という気持ちである。

 5000枚が売れたのだ。
 正確にはまだ、全てが売れたわけではないが、再プレスもされている。
 おそらくもう一度、シェヘラザードと組むことは出来るだろう。
 流通と販売に関しては、確かに強いレーベルだ。
 だがツアーなどをマネジメントするレーベルではない。

 小回りが利いて、今のノイズの状況に対応してくれる。
 そういう事務所に入るべきであるのかもしれない。
 インディーズでもそういう事務所はあって、実際に90年代などは、そこから出てきて覇権を握ったバンドなどもいる。
 むしろ素早く動けることが、強みなのである。
「今のままだと、お前に事務作業が集中しすぎている」
「それはそうなんですが」
 とりあえず目の前のフェスが重要なのは確かだ。
 ここで名前を売っていかなければ、せっかくの大規模な露出になった意味がない。

 幸いと言うべきか、緊張しているのがはっきり分かるのは千歳ぐらいだろう。
 暁も緊張はしているが、どうせギターを握らせれば戦闘モードになるのだ。
 意外と緊張していないのは月子で、それはライブハウスでの経験によるものではない。
「東北の民謡コンテストとかだと、1000人以上入る施設で演奏することもあったし」
 なるほど、と思える返答であった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-

ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。 1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。 わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。 だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。 これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。 希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。 ※アルファポリス限定投稿

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

処理中です...