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「お前なんてもういらないから。別れてくれ」
『ああ、またか』、と私、レフィー侯爵令嬢は思った。
この振られ方の原因は、もちろん……
「代わりに俺は、レピアさんと婚約するよ」
レピアとは私の妹。つまり私は、妹に婚約者を略奪されたということになる。
今までに、もう八回もあった。これで九回目。さすがに慣れてくる。
昔よりも婚約解消が抵抗なく行われる時代とはいえど、私ほど経験のある人はそういないのではないか。
毎回、姉から妹に婚約する相手を乗り換えるというあまりよろしくない状況のため、男性側の家が、話自体をなるべく外部に漏らさないようにと注意を払っていることは知っている。
だから噂にはなっていないということもあるだろうけれど、しかしそれにしても、こんな婚約解消経験の多い私に、よく新しい婚約候補が見つかるなぁと、私は他人事のように驚いている。
そんなことはさておき。
今回の婚約相手も、妹の色香には勝てなかったということだ。
「分かりました。では、婚約は解消ということで」
そういうわけで、私は九人目の婚約者とも破談になった。
『ああ、またか』、と私、レフィー侯爵令嬢は思った。
この振られ方の原因は、もちろん……
「代わりに俺は、レピアさんと婚約するよ」
レピアとは私の妹。つまり私は、妹に婚約者を略奪されたということになる。
今までに、もう八回もあった。これで九回目。さすがに慣れてくる。
昔よりも婚約解消が抵抗なく行われる時代とはいえど、私ほど経験のある人はそういないのではないか。
毎回、姉から妹に婚約する相手を乗り換えるというあまりよろしくない状況のため、男性側の家が、話自体をなるべく外部に漏らさないようにと注意を払っていることは知っている。
だから噂にはなっていないということもあるだろうけれど、しかしそれにしても、こんな婚約解消経験の多い私に、よく新しい婚約候補が見つかるなぁと、私は他人事のように驚いている。
そんなことはさておき。
今回の婚約相手も、妹の色香には勝てなかったということだ。
「分かりました。では、婚約は解消ということで」
そういうわけで、私は九人目の婚約者とも破談になった。
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