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しおりを挟む「……わーっかったわよ! い、一分だからね!」
もそもそとベッドの上を動いて枕の方へ行く。
そして半身を起こした体勢で足を俺のいるほうに投げ出した。
うん、潔いぞ。
「へっへっへ。とうとうこのときが来たか……。この頃ずっと負け続けてたから……1ヶ月ぶりだな。つもりに積もった積年の恨み、ここで晴らしてやるぜぇ」
「せ、積年って、今一ヶ月って言ったじゃん。バカじゃないの!」
そんなミホミの憎たらしいセリフも足を掴まれてびくつきながら、心細そうに枕を抱いている様子を見れば全然気にならない。
掴んだ足の間に俺の足が入っていく。
つやつやすべすべした黒いスパッツの布地を割って、一番奥に触った瞬間。
むにゅ
やわらかくて弾力のある感触が俺の足の裏から伝わってきた。
「ひうっ!」
このミホミの顔っ!!
ざ、ざまーみろ、怯えろおびえろ!
俺のコレまでの屈辱と恐怖を少しでも味わえ!!
げはーっはっはっは!
普段はあんなに生意気でお気楽なヤツがビビッてるところはたまんねーぜっ!!
……はっ、いかんいかん、ちょっと盛り上がりすぎた。
少し冷静になろう。
「よしよし、じゃあルールどおり1分な」
「……目覚まし使ってよ……」
「わかってるよ。ちょちょいのちょい……っと。んじゃ、いくぞ」
「~~~~っ」
ぎゅーっと抱いた枕に顔を埋めるミホミ。
ふふふ、そうしてると可愛げがあるなぁ。
さて、いよいよこのときが来た。
感無量の心持で大きな深呼吸を一度する。
すーーーー、はぁーーーーー……。
時は……いま!
カッと目を見開き、始まりを告げる。
「よーーーい…………どんっ!!」
ずだだだだだだだっ!!
「うきゃーーーーーーーっ!!!!」
これまでの想いを全て込めた俺の連打がひらすらミホミの股間を攻め抜く。
がっつり掴んだ足首を自分の方へと引き寄せるように力を込めながら、ミホミの股の間に限界までめり込ませた足の裏をマシンガンのように打ち込み続ける。
叫びながらのたうちまわろうとするが、両足と股間の三点を固定された下半身は動かしようもなく、上半身だけを捩って跳ねさせてバタバタ暴れるミホミ。
涙目になって喚いてる。
最初は閉じようとがんばっていた足も、かまわずやっているうちに、いつしか引っ張られるままにピンと伸びて無防備に俺の攻めを受ける状態になっていた。
あまりの刺激に力が入らなくなったんだろう、その様子に俺は笑いが浮かんで止まらない。
しまいには上半身を暴れさせる力もなくなって、只管枕をぎゅーーっと抱きしめたまま声だけを上げてる始末。
わかるわかるぞうぅ、おしっこが漏れちゃいそうで力が抜けるような強張っちゃうような変な感じになっちゃうんだろう??
コレがお前が散々俺にやってくれたことだ。。。
さぁ、今こそ自分の身で味わえっ!!
ずだだだだだだだだだだだだだだっ!!!!
「あひゃひゃひゃひゃひゃっ、にゃははははははっ!! も、もう駄目ーーーーっ! あははははははっ!、くすぐったい!!くすぐったいって!! 死んじゃうっ!!」
「そーれ、それそれそれそれ、そーーーーーれっ!!」
「ひぃ、ひぎゃぅーーーーっ!! あ、あっ、あーーーーーっ、や、漏れちゃううううう!!」
このまま続ければ本当に漏らしちゃうこともあるのかもしれない。
そこまでの醜態を晒してしまえば、もうお互いの力関係は決定的だ。
だからちょっと行き着くところまで行ってみたいような気もしたけど。
そこを越えたら何か取り返しがつかないようなことになっちゃうっていう、怖気と躊躇がもわもわと沸き起こって思わず攻める力が弱くなった。
すると限界を迎えそうなミホミの想いが通じたのか。
ぴぴぴぴぴぴっ
「しゅーーーりょーーーーっ!!」
「~~~~っ!!」
目覚まし時計の音が響いて、俺の復讐タイムは終わりを告げた。
………
「はわわわぁぁぁぁ~……」
前回の俺と全く同じ、横になって手を股で強く挟んだ姿勢でミホミは転がっていた。
熱に浮かされたような汗みどろの赤い顔、半開きの口から涎が垂れて。
とろんとした目はどこを見てるのかもわからない。
その姿に俺は……。
「……ぷっ……ぷぷぷ、うぷっ、……な、ナハハハハハハハハハッ! あーーーっはっはっはっはっはっ、ぎゃははははははははっ!!」
大爆笑した。
もう、普段あんなにのーてんきで生意気なミホミの情けない姿は俺の笑いのツボをとことん抑えてくれて、止まらなかった。
何時見ても、これは面白い。。。
ミホミが俺を見て散々笑った気持ちもよくわかる。
腹を抱えてのたうちまわる。
バタバタと足を暴れさせて、ドンドンと床を手で叩く。
しまいには息が出来なくなって苦しいくらい。
あ、あかん、前回のミホミと全く一緒だ。
とうとう腹を抱えてうずくまった。
「ひー、ひー、も、もう駄目……。もう笑えない……」
「はわわわ……」
しばらくは相変わらずのミホミと悶絶する俺の呻きが部屋には響き続けていた。
………
「うーーー、まーだ変な感じがする……。なんかいつもより強くやってない?」
「そんなことねーよ、お前は久々だったからだろ? 俺はこれをいっつも受けてたんだぜ?」
足裏で揺さぶられまくってよじれたスパッツの位置をところどころ指先で摘(つま)んで直しながら言う、恨みがましいミホミの視線と言葉に俺は負けじと言い返す。
だけど、そうは言いつつも内心はそんなこともあるかもしれないと冷静に思っていた。
現状、ミホミは俺よりも成長が早くて背も高いから、明らかに有利とはいえ。
なんにしろ俺も毎日背が伸びてる成長期の真っ最中、足の長さも変わってるだろうし、力と体力も日々上がってるんだとは思う。
今は全然気になんないけど、何時かは男と女の成長の仕方の差が出始めて、こうして思い切りやりあうこともできなくなるんかなぁって、ちょっと物悲しい想いがよぎったとき。
「ふーん、まぁいいけど。次は絶対勝つから。今度復讐をするのはあたしだかんね」
そんな俺の気持ちも全然知らないだろうミホミの爛々とした攻撃的な光りをたくさん湛えた瞳が俺を射抜いた。
やる気まんまん。
その燃え立つようなミホミの様子にぎょっとしながらも何とか返す。
「ば、ばーか。負けねーよ。ま、また俺の電気アンマを味合わせてやるぜ」
ちょっと怖くてどもる。
ミホミのくせにびびらせやがって。
そうして後はだらだらと適当にダベってから部屋を後にする。
階段を下りたところでおばさんが料理する音に向かってあいさつするのもいつも通り。
ただし、その後の数秒で終わる帰宅の途の間。
なんとかもう負けずにすむようにならないか、対ミホミの攻略法をずっと考えていたことだけはちょっと違っていた。
別れ際のミホミの様子にこれまでとは違う、嵐の前触れを感じていたのかも知れない。
あいつ、自分がやってたときは全然気にしてないくせに。
たまに負けたからって、頭に血が上るところは昔から全然変わってない。
でもまぁ、力を抜くともっと怒るんだろうから。
全力でやんないとなぁ。。。
その結果、どうなったとしても。
俺はミホミに電気アンマをやるため、やられるため。
明日からも続く毎日を想い、ため息をついた。
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