52 / 99
協力者
山頂で待つ者
しおりを挟む
その後は、山脈を目指した。
明らかに、あの地は木も生えていない「不毛の大地」に見えたからだ。
山を昇っていくと、雪が深くなり、凍り付いている岩などもある。
足でしっかりと大地を掴んでいるつもりでも滑る。
そんな俺の姿を見かねて、エッジは二本のナイフを差し出した。
そして、自身の足を指さす。
足の親指と人差し指の間でナイフを握り、氷に差し込んでいた。
真似をしてみると、なるほど、アイゼンと言う登山道具のような役割をするのか、しっかりと雪や氷にナイフは刺さり滑らなくなった。
岩を昇り、坂を下り、崖を昇る。
数度繰り返していると太陽が沈む。
黒い月も出ていたが、黒い雲に隠れる。
雪が降りだしていた。
食事も休憩も不要で、疲労の無い俺達の移動は早い。
転送陣からかなり離れている。
だが、漠然と移動しているわけではない。
俺もエッジも、その存在を感じていた。強大な何かを。
尾根伝いに山頂を目指す。
稜線は歩きやすかった。
そこそこ広い雪原のような場所に到達した。
かなりの量の雪が積もっているが、違和感がある。
しんしんと雪が降っているが、風はない。
しかし、雪原の一部は猛吹雪になっている。
何かが動いているのはわかっていた。
俺たちがそこに到達すると、青白いゴーストのようなものがいた。
下半身は雪に埋まっているのか、無いのか、上半身しかみえない。
「あー」とか「ぎゃー」とか奇声を上げて、雪原を縦横無尽に走っている。
俺とエッジは一度、立ち止まり目を合わせる。
「なんだ、あれは」
「さあな」
俺の問いにエッジは肩をすくめる。
敵対する意志はないようだが、それはおれたちの方を向き、向かってきた。
口から白い息と同時に粉雪を大量に吐いて、その頭の上には雪が積もっている。
青白い顔の表情はわからない。
「おー。きゃー」
謎の奇声を上げて迫ってくる。
滑るように雪上を移動する速度は、早い。
「やるのか」
俺とエッジは身構えたが、奴は俺達をすり抜けて、背後に走り去る。
俺達は雪まみれになるが、冷たさや寒さを感じないこの体には意味がない。
まあ、良いか。この先、山頂の近くに強い存在はいる。
山頂が見える岩肌に挟まれた場所、自然にできた切り通しのようだ。
雪は岩に阻まれている為か、それほど積もっていない。
そこにそれはいた。
でかい。
どうみてもドラゴンだ。
長い首と尻尾。太い手足。大きな鱗。その巨体よりも大きな翼。
しかし、その色はくすんだ茶色。
俺の視界も赤くならない。既に死んで久しいようだ。
胴体を抱くように、長いしっぽと首は丸くなって地についている。
その首がゆっくりと持ち上がる。見開いた瞳は腐敗し灰色に濁っている。
ドラゴンゾンビだ。
生前のドラゴンよりも強いと噂されることもある存在。
その口が開き、表現しがたい「きー」とも「おー」とも言える叫び声が聞こえた。
同時に霧状の液体が飛んでいる。酸か。
「おい、エッジ」
エッジは二刀を抜き、一刀を順手、一刀を逆手に握っている。
足の指はナイフを握ったままだ。
そして、その声目掛け走り出した。
ドラゴンとの距離は十メートル。
ドラゴンは一度、口を閉じ、再度開き絶叫を上げる。
次は緑と桃色の霧が混ざっている。
俺の体にもその液体が当たるが、むしろ骨が白く輝いていた。
周囲の岩や地面はボロボロと崩れ、緑に変色している部分もある。
「毒と腐敗か?しかし、俺達は肉体がないぞ」
しかし、エッジのシミターの鞘や革ひも、腰のベルトが腐り地に落ちた。
背負っていた二本のシミターや腰のナイフは大事な物だろう。
俺はこっそりと回収した。
エッジはドラゴンの胴体に取りついた。
両足でその巨体を駆け上がるが、途中で滑るように落ちた。
着地でバランスを崩したところへ、ドラゴンの前足が迫る。
エッジは俺の近くまで蹴り飛ばされた。
数か所の骨折をして、砕けているエッジに近寄り、抱き起す。
「体が腐っていて、ナイフがささらん」
何故か、俺の手はうっすらと黒いモヤがかかっていた。
その手はエッジの折れた骨に黒い力を送り込んで治していた。
「すまんな、兄弟」
エッジは治りきる前に、再度地を蹴ってドラゴンゾンビに向かう。
本来は、奴の勧誘が目的なのだ。
しかし、エッジにそんな事は通じない。
俺はその戦いを見守る事にした。
ドラゴンゾンビは、ブレスが効かないと諦めたようで、吠えなくなった。
変わりに尻尾が伸びる。
びたん、びたんと上空からエッジを押しつぶそうと叩きつける。
その度に、地面にその肉片が落ちている。
横ぶりの尻尾で地を薙ぎ払う。
尻尾の太さだけで、エッジの身長ほどもある。
そして、今までの叩きつけからは想像もつかない速度。
その尻尾が巻き起こす風で、離れた俺もよろめくほどだ。
だが
エッジは避けもせず、その攻撃を受けた。
両手の刃で受けた尻尾は骨ごと断ち切られ、そのままの勢いで、岩に轟音を立てて激突して止まる。
痛みを感じるのか、ドラゴンゾンビは空気を震わす絶叫を上げるが音は無い。
そして大きな翼を広げ、突風を起こしエッジを吹き飛ばす。
その突風は、離れた俺をも吹き飛ばそうとする。
なんとか岩にしがみつき、耐えたが…
エッジは吹き上げられ、崖から落ちてしまった。
落ちた崖を見る。
ほぼ垂直な崖にシミターを差し、ぶら下がっているエッジの姿を確認した。
エッジならば、なんとか昇ってくるだろう。
そう思い、ドラゴンゾンビを見る。
奴は、俺に戦う気が無いとみると大人しくしていた。
俺はなんとなく、切れた尻尾を転がしてヤツの元へ運んでやった。
ドラゴンゾンビは器用に両手両足で、自身の切れた尻尾の断面を合わせた。
ぐずぐずと言う音を立てて、尻尾はつながっているようだ。
「お前は…優しいのだな。さっきのヤツも良かったが」
俺の頭に声が響いた。
「やはり、知能が高くしゃべれるのだな」
俺は返事をしたが、やはり触れていないと聞こえないようだった。
明らかに、あの地は木も生えていない「不毛の大地」に見えたからだ。
山を昇っていくと、雪が深くなり、凍り付いている岩などもある。
足でしっかりと大地を掴んでいるつもりでも滑る。
そんな俺の姿を見かねて、エッジは二本のナイフを差し出した。
そして、自身の足を指さす。
足の親指と人差し指の間でナイフを握り、氷に差し込んでいた。
真似をしてみると、なるほど、アイゼンと言う登山道具のような役割をするのか、しっかりと雪や氷にナイフは刺さり滑らなくなった。
岩を昇り、坂を下り、崖を昇る。
数度繰り返していると太陽が沈む。
黒い月も出ていたが、黒い雲に隠れる。
雪が降りだしていた。
食事も休憩も不要で、疲労の無い俺達の移動は早い。
転送陣からかなり離れている。
だが、漠然と移動しているわけではない。
俺もエッジも、その存在を感じていた。強大な何かを。
尾根伝いに山頂を目指す。
稜線は歩きやすかった。
そこそこ広い雪原のような場所に到達した。
かなりの量の雪が積もっているが、違和感がある。
しんしんと雪が降っているが、風はない。
しかし、雪原の一部は猛吹雪になっている。
何かが動いているのはわかっていた。
俺たちがそこに到達すると、青白いゴーストのようなものがいた。
下半身は雪に埋まっているのか、無いのか、上半身しかみえない。
「あー」とか「ぎゃー」とか奇声を上げて、雪原を縦横無尽に走っている。
俺とエッジは一度、立ち止まり目を合わせる。
「なんだ、あれは」
「さあな」
俺の問いにエッジは肩をすくめる。
敵対する意志はないようだが、それはおれたちの方を向き、向かってきた。
口から白い息と同時に粉雪を大量に吐いて、その頭の上には雪が積もっている。
青白い顔の表情はわからない。
「おー。きゃー」
謎の奇声を上げて迫ってくる。
滑るように雪上を移動する速度は、早い。
「やるのか」
俺とエッジは身構えたが、奴は俺達をすり抜けて、背後に走り去る。
俺達は雪まみれになるが、冷たさや寒さを感じないこの体には意味がない。
まあ、良いか。この先、山頂の近くに強い存在はいる。
山頂が見える岩肌に挟まれた場所、自然にできた切り通しのようだ。
雪は岩に阻まれている為か、それほど積もっていない。
そこにそれはいた。
でかい。
どうみてもドラゴンだ。
長い首と尻尾。太い手足。大きな鱗。その巨体よりも大きな翼。
しかし、その色はくすんだ茶色。
俺の視界も赤くならない。既に死んで久しいようだ。
胴体を抱くように、長いしっぽと首は丸くなって地についている。
その首がゆっくりと持ち上がる。見開いた瞳は腐敗し灰色に濁っている。
ドラゴンゾンビだ。
生前のドラゴンよりも強いと噂されることもある存在。
その口が開き、表現しがたい「きー」とも「おー」とも言える叫び声が聞こえた。
同時に霧状の液体が飛んでいる。酸か。
「おい、エッジ」
エッジは二刀を抜き、一刀を順手、一刀を逆手に握っている。
足の指はナイフを握ったままだ。
そして、その声目掛け走り出した。
ドラゴンとの距離は十メートル。
ドラゴンは一度、口を閉じ、再度開き絶叫を上げる。
次は緑と桃色の霧が混ざっている。
俺の体にもその液体が当たるが、むしろ骨が白く輝いていた。
周囲の岩や地面はボロボロと崩れ、緑に変色している部分もある。
「毒と腐敗か?しかし、俺達は肉体がないぞ」
しかし、エッジのシミターの鞘や革ひも、腰のベルトが腐り地に落ちた。
背負っていた二本のシミターや腰のナイフは大事な物だろう。
俺はこっそりと回収した。
エッジはドラゴンの胴体に取りついた。
両足でその巨体を駆け上がるが、途中で滑るように落ちた。
着地でバランスを崩したところへ、ドラゴンの前足が迫る。
エッジは俺の近くまで蹴り飛ばされた。
数か所の骨折をして、砕けているエッジに近寄り、抱き起す。
「体が腐っていて、ナイフがささらん」
何故か、俺の手はうっすらと黒いモヤがかかっていた。
その手はエッジの折れた骨に黒い力を送り込んで治していた。
「すまんな、兄弟」
エッジは治りきる前に、再度地を蹴ってドラゴンゾンビに向かう。
本来は、奴の勧誘が目的なのだ。
しかし、エッジにそんな事は通じない。
俺はその戦いを見守る事にした。
ドラゴンゾンビは、ブレスが効かないと諦めたようで、吠えなくなった。
変わりに尻尾が伸びる。
びたん、びたんと上空からエッジを押しつぶそうと叩きつける。
その度に、地面にその肉片が落ちている。
横ぶりの尻尾で地を薙ぎ払う。
尻尾の太さだけで、エッジの身長ほどもある。
そして、今までの叩きつけからは想像もつかない速度。
その尻尾が巻き起こす風で、離れた俺もよろめくほどだ。
だが
エッジは避けもせず、その攻撃を受けた。
両手の刃で受けた尻尾は骨ごと断ち切られ、そのままの勢いで、岩に轟音を立てて激突して止まる。
痛みを感じるのか、ドラゴンゾンビは空気を震わす絶叫を上げるが音は無い。
そして大きな翼を広げ、突風を起こしエッジを吹き飛ばす。
その突風は、離れた俺をも吹き飛ばそうとする。
なんとか岩にしがみつき、耐えたが…
エッジは吹き上げられ、崖から落ちてしまった。
落ちた崖を見る。
ほぼ垂直な崖にシミターを差し、ぶら下がっているエッジの姿を確認した。
エッジならば、なんとか昇ってくるだろう。
そう思い、ドラゴンゾンビを見る。
奴は、俺に戦う気が無いとみると大人しくしていた。
俺はなんとなく、切れた尻尾を転がしてヤツの元へ運んでやった。
ドラゴンゾンビは器用に両手両足で、自身の切れた尻尾の断面を合わせた。
ぐずぐずと言う音を立てて、尻尾はつながっているようだ。
「お前は…優しいのだな。さっきのヤツも良かったが」
俺の頭に声が響いた。
「やはり、知能が高くしゃべれるのだな」
俺は返事をしたが、やはり触れていないと聞こえないようだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる