おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。

はぶさん

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第四十五話『川辺の洗濯革命と、手作り石鹸』

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夏の盛り、畑仕事や建築作業で、俺たちの服はすぐに泥と汗で汚れた。その日も、リディアが川辺の岩に服を叩きつけて洗っているのを見て、俺は、生活の次なる改善を決意した。
「リディアさん、今日は『洗濯革命』を起こします!」

革命の第一歩は、洗剤作りから。俺は、かまどの灰を水に溶かして作った『灰汁』と、キバいのししの脂を、鉄の大鍋でゆっくりと煮詰めていく。やがて、油が化学反応を起こし、固まり始めた。仕上げにハーブを混ぜ込み、木の型枠に流し込んで冷やせば、天然素材の『手作り石鹸』の完成だ。

だが、革命はこれだけでは終わらない。
「次に、洗濯の労力を十分の一にする、魔法の道具を作ります」

俺が取り出したのは、得意の木工技術で作った、頑丈な『木枠』。そして、スキルでいくつかの100均グッズを召喚した。

ポンッ!ポンッ!
【創造力:125/150 → 120/150】

現れたのは、大容量の『折りたたみ式の防水ランドリーバスケット』と、『トイレのつまりを取るラバーカップ』。
俺は、ランドリーバスケットを広げ、それがぴったりと収まるように作った木枠の中にセットした。ぐにゃぐにゃだった洗濯カゴが、頑丈な『洗濯槽』へと生まれ変わる。
さらに、木の蓋に穴を開けてラバーカップを差し込み、ここに、俺たちの『ハイブリッド式・人力洗濯機』が誕生した。

「さあ、革命の時間です!」
川辺に洗濯機を運び、洗濯物と水、そして削ったばかりの手作り石鹸を入れる。
そして、俺が蓋の穴から突き出たラバーカップの柄を掴み、リズミカルに上下させると、ザッパン、ザッパンと、バケツの中で強力な水流が発生した。

「おお…!中で水が渦を巻いている!これが…洗濯機…!」
リディアが、その画期的な仕組みに目を輝かせる。シラタマも、楽しそうにラバーカップを一緒に押してくれた。
しばらくして中身を出すと、これまでどんなに擦っても落ちなかった泥汚れが、驚くほど綺麗になっている。

仕上げに、俺は『物干しロープ』と『洗濯ばさみ』を召喚。
洗い上がった洗濯物を、夏の太陽の下にずらりと干していく。
ハーブの爽やかな香りをまとった清潔な服が、青空の下で気持ちよさそうに風にそよいでいた。
その光景を眺めながら、リディアがぽつりと呟く。

「…不思議だな。服が綺麗になっただけで、心まで晴れやかになるようだ」

その言葉に、俺は静かに頷いた。
俺たちが手に入れたのは、ただの洗濯術ではない。『快適に、心地よく生きる』という、スローライフの新たな幸福だった。
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