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第四十六話『夏の保存食作りと、瓶詰めの宝石』
しおりを挟む夏の盛りを迎え、森と畑の恵みは最高潮に達していた。木々には酸味の強いベリーがたわわに実り、俺たちの畑では、最初の野菜が収穫の時を待っている。
「この夏の味を、冬の間も楽しめるように、宝物に変えましょう」
俺は、来るべき季節に備えるための、大規模な『保存食』作りを宣言した。
最初のプロジェクトは、ジャム作りだ。リディアとシラタマがカゴいっぱいに摘んできてくれたベリーを、鉄の大鍋に入れ、蜂蜜を加えてコトコトと煮詰めていく。拠点中に、めまいがするほど甘く、フルーティーな香りが立ち込めた。
ポンッ!ポンッ!
【創造力:120/150 → 100/150】
俺はスキルで、大量の『ガラスの保存瓶』と、作業を効率化するための『漏斗』を召喚。
熱いジャムを、漏斗を使って一つ一つの瓶に注いでいく。ルビーのように輝く液体が瓶に満たされていく光景は、まさに「瓶詰めの宝石」を作る作業のようだった。味見係のシラタマは、もちろん白い毛皮を鮮やかな赤色に染めていた。
次のプロジェクトは、ピクルス作り。そのためには、まず『酢』が必要だ。
俺は、以前醸造した果実酒を、召喚した『ステンレス製のバット』にあけた。表面積を広くして空気に触れさせ、酢酸発酵を促すためだ。虫除けに『キッチンクロス』を被せて、数日間寝かせる。
酢が完成するまでの間、俺たちは畑で採れた最初の野菜を、岩塩で『塩漬け』にした。
そして、三つ目のプロジェクトは『乾燥ハーブ』作り。
森で収穫した香り高いハーブを、冬の料理や飲み物のために保存する。
ここで活躍したのが、100均の便利グッズ、『魚干し網』だ。
ポンッ!
【創造力:100/150 → 95/150】
数段に分かれたネット状のカゴを拠点の日当たりの良い軒下に吊るせば、虫からハーブを守りながら、風通し良く完璧に乾燥させることができる。その合理的な構造に、リディアは「なんと無駄のない設計だ…!」といたく感心していた。
数日後。
俺たちの家の棚は、見違えるように豊かになっていた。
西日を浴びてキラキラと輝く、ジャムの瓶の列。
天井から吊るされ、心地よい香りを放つ、乾燥ハーブの束。
そして、じっくりと味が染み込んでいる塩漬け野菜の壺。
それは、俺たちが夏の恵みをただ消費するだけでなく、未来を予測し、計画的に備えるという、新たなステージに進んだ証だった。
俺は、満たされた食糧庫を眺め、最高の笑顔で仲間たちに言った。
「これだけあれば、今年の冬が来ても、怖くありませんね」
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