ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります

はぶさん

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第二百一話:王室御用達のボロ宿と、忍び寄る影

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 建国記念の夜会から一夜明けた、王城「白亜宮」の謁見の間。
 朝の光がステンドグラスを通して極彩色の粒子となり、磨き上げられた大理石の床に降り注ぐ神聖な空間で、俺は再びリアム陛下の御前に跪いていた。
 ただし、今回は昨夜のような即席の乱入者としてではなく、国を救った正式な「功労者」として。

「面を上げよ、ルークス」

 玉座に座るリアム陛下の声は、威厳の中に隠しきれない弾んだ響きを含んでいた。その傍らには、まだ昨夜の感動の余韻に浸っているような、薔薇色の頬をしたエレナ様。そして反対側には、苦虫を噛み潰したような――いや、もはや魂が抜けたような土気色の顔をした宰相オルコが控えている。

「昨夜の『カスタードプリン』、そして其方の堂々たる演説、実に見事であった。余は久方ぶりに、心から震える体験をしたぞ。あの甘美な衝撃は、我が国の歴史に新たな1ページを刻んだと言っても過言ではない」

「過分なお言葉、恐悦至極に存じます。あれは、大地の恵みと、エレナ様の笑顔を守りたいという一心が生んだものです」

「うむ。……して、褒美じゃ。宰相オルコの専横を止め、余に『幸福の味』をもたらした功績は大きい。……どうだ、男爵位を授けるというのは? 領地はそうだな、王都近郊の、水源豊かな肥沃な土地をやろう」

 周囲の貴族たちが「おおっ……!」とどよめく。
 農民から一足飛びに貴族へ。しかも王都近郊の優良物件付き。通常なら、感涙にむせび泣き、額を床に擦り付けて感謝する場面だ。出世街道のゴールテープがいきなり目の前に現れたようなものだ。

 だが、俺は即座に、迷いなく首を横に振った。

「恐れながら陛下。爵位は辞退させていただきます」

「……ほう? 欲がないな。貴族になれば、もう泥にまみれる必要もないのだぞ?」

「いいえ、陛下。俺にとって泥は汚れではなく、勲章です。それに、爵位などいただいては、貴族同士の付き合いや儀礼、舞踏会への出席で忙殺され、肝心の畑仕事ができなくなってしまいます。作物の世話がおろそかになれば、あのプリンの品質も維持できません」

 俺の言葉に、貴族たちが呆気にとられたような顔をする。
 「出世より畑仕事を選ぶ」という価値観は、彼らの辞書にはないらしい。だが、リアム陛下だけは、楽しそうに瞳を輝かせた。

「面白い。……では、何を望む? 金か? 名誉か?」

「俺が望むのはただ一つ……俺の生産活動への『不干渉特権』と、この看板だけでございます」

 俺は懐から、一枚の図案を取り出した。
 それは、昨夜フェンと一緒に宿の床で徹夜で考えた、『王室御用達(ロイヤル・ワラント)』の紋章デザインだ。王家の紋章に、麦の穂とスプーンをあしらった、シンプルだが力強い意匠。

「この看板を掲げることをお許しください。そして、俺が育てる作物、作る料理に対して、いかなる権力者も不当な介入や独占を行えないという『保証』をいただきたいのです」

「……くく、はははは! 傑作だ! 爵位よりも、畑の自由を取るか! 良いだろう、認める! 今日より其方は、余が直々に認めた『王室御用達農民』である! 何人たりとも、その農作業を邪魔することは許さん!」

 陛下が高らかに宣言した瞬間、俺の視界でウィンドウが爆発的な輝きを放った。

【偉業達成:一国の歴史と食文化を変革し、最高権力者の後ろ盾を獲得しました】
【称号獲得:『王室御用達(ロイヤル・ワラント)』】
【効果:国内における社会的信用度が最大化。貴族・商人との取引レート一律 20% アップ。公的機関へのフリーパス権限付与】
【特別ボーナス:+100,000pt 獲得!】

 十万。
 桁が違う。俺が必死にスライムを狩り、雑草を抜き続け、スープを売り捌いてチマチマと貯めてきた数字が、たった一夜の「交渉」で、文字通り桁違いに跳ね上がった。
 震える指を隠しながら、俺は深く頭を下げた。

「ありがたき幸せ。……これにて、陛下と国民の皆様に、最高のプリンを納品し続けることをお約束いたします」

 俺はチラリとオルコを見た。彼は屈辱に顔を歪めながらも、王の決定の前には沈黙するしかなかった。
 勝った。
 「農民」という立場のまま、俺はこの国のトップランカーに食い込んだのだ。

---

 謁見を終え、俺は意気揚々と拠点である下町の『夕暮れ亭』へと戻った。
 懐には、陛下から下賜された『王室御用達』の金看板(通行手形兼用)と、報奨金の金貨袋。そしてウィンドウには輝く十万ポイント。
 これでしばらくは、どんな高級肥料も、最新鋭の農業用魔導具も、フェンのための最高級寝具も買い放題だ。

 鼻歌交じりに貴族街を抜け、腐臭漂うスラムの入り口へと差し掛かった俺は、しかし、そこで足を止めた。

「……なんだ、これは」

 そこには、異様な光景が広がっていた。
 泥と汚水にまみれたスラムの狭い路地に、場違い極まりない煌びやかな馬車が、長蛇の列を作っていたのだ。
 車体に描かれた紋章を見れば、伯爵家、子爵家、さらには王都の大手商会のものまである。
 そして、その主たち――シルクやベルベットを着飾った貴族たちが、泥で靴が汚れるのも厭わず、ハンカチで鼻を押さえながら、ボロ宿『夕暮れ亭』の前に整列していた。

「おい、まだか! 余は一時間も待っているのだぞ! 私の前に並んでいるその浮浪者を退かせなさい!」
「ああっ、良い匂い……! 昨夜の夜会で噂になった『再生のスープ』とはこれか! 早く、早く私にその奇跡を!」

 俺が人混みをかき分けて店に入ると、そこはカオスだった。
 本来なら交わるはずのない二つの世界が、一杯のスープを求めて混在している。
 テーブル席では、ドレスを着た貴婦人と、ボロ布を纏ったスラムの労働者が相席し、同じスープを啜っている。
 カウンターの中では、店主のゲイルさんが悲鳴を上げながら包丁を振るっていた。

「な、なんなんだよコイツらぁ! 『金貨出すから席を空けろ』だの『レシピを教えろ』だの、貴族様がなんでこんなゴミ溜めに並んでんだよぉッ!? おい、誰かルークスを呼んでくれぇ!」

「大将、落ち着いて! ……ただいま戻りました!」

 俺はすぐさまタキシード(農民の正装)からエプロンへと早着替えし、ホールに出た。

「お待たせしました! 当店『夕暮れ亭』店員、ルークスです!」

「おお、君か! 昨夜の英雄! さあ、私に個室を用意したまえ。金貨ならいくらでも……」

 一人の太った貴族が、横柄に金貨袋を差し出してきた。
 だが、俺は笑顔でそれを手で制した。

「申し訳ありませんが、当店に個室はございません。身分問わず完全前払い制、到着順の相席上等となっております。お急ぎでないなら最後尾へ、お急ぎならお引き取りを!」

「なっ、無礼な! 私は男爵だぞ! こんな薄汚れた平民と同じ席に座れと言うのか!」

「男爵様でも、ここではただの『腹を空かせた客』です。……それとも、この看板に泥を塗るおつもりで?」

 俺が高々と掲げたのは、先ほど拝領したばかりの『王室御用達』の金看板。
 王家の紋章が陽光を反射して輝くと、文句を言っていた貴族たちは「ヒッ……!」と息を呑み、借りてきた猫のように大人しくなった。

「ぐぬぬ……わ、わかった。並べばいいのだろう、並べば!」

 大人しく銀貨を支払って、労働者の隣の席につく貴族たち。
 むしろ、一部の食通を気取る貴族たちは「この無礼さが、逆に本物の職人らしくて良い」「媚びない姿勢こそが、究極の味を生むのだ」と、勝手に好意的に解釈してくれているようだ。

 そして、店の奥では、もう一人の主役が君臨していた。

「おお、よしよし。賢いワンちゃんだ。これを食べなさい、最高級の霜降り肉だぞ」
「まあ、私の持ってきた子羊のローストも! なんて毛並みが良いのかしら!」

 フェンが、貴族たちに囲まれ、貢ぎ物の山に埋もれていた。
 
「はぐっ、ムグムグ……。ふん、悪くない肉だ。焼き加減も上々。……主よ、王室御用達というのも、なかなか悪くない響きだな。もっと肉を持ってこさせろ」

 完全に調子に乗っている。普段は俺の粗末な干し肉で満足していたくせに、舌が肥えてきているようだ。
 だが、その愛らしい姿(中身は魔獣だが)が客寄せパンダとなり、貴族たちの財布の紐を緩めさせているのも事実だ。

 俺は厨房でスープをよそいながら、チャリンチャリンと増え続けるポイントの通知音に耳を傾け、ほくそ笑んだ。
 光(貴族)も影(スラム)も、俺にとっては等しく「養分」だ。
 この店は、王都中の情報を吸い上げ、ポイントを吐き出す巨大なポンプと化したのだ。

---

 一方その頃。王都の一等地にある宰相オルコの屋敷。
 その執務室は、嵐が過ぎ去った後のように荒れ果てていた。
 高価な壺は壁に叩きつけられて砕け散り、机の上の書類は雪のように散乱している。

「……おのれ、おのれぇッ!! たかが農民風情が……! 私の顔に泥を塗り、あまつさえ王の寵愛まで掠め取るとは……ッ!!」

 オルコは、手にしたワイングラスを素手で握り潰した。赤い液体が、血のように手首を伝って滴り落ち、絨毯にどす黒い染みを作る。
 政治的な圧力は、もう使えない。
 王が公然と「不干渉」を宣言し、「王室御用達」の看板を与えた以上、法や権力でルークスを縛ることは、王への反逆と同義になる。
 表舞台での戦いは、完全に俺の敗北だ。完敗だ。

 だが。
 表がダメなら、裏がある。

「……ならば、消すしかあるまい。あの生意気な農民も、あの忌々しい菓子も。……物理的に、この世から」

 オルコは引き出しの二重底を開け、一枚の黒い紙を取り出した。
 そこには、王都の裏社会を牛耳る闇ギルドへの依頼文が記されている。

「奴は下町に潜んでいるというな。……事故に見せかけろ。路地裏の火事か、食中毒か、あるいは強盗の仕業か。……とにかく、跡形もなく消し去れ」

 震える手でサインをし、オルコは闇に向かって呟いた。

「『ジルヴァ』……。貴様が推薦していた『掃除屋(クリーナー)』どもの手並み、見せてもらおうか。金なら幾らでも払う。あの農民の絶望した顔が見られるならな」

---

 夜が更け、『夕暮れ亭』の狂騒もようやく静まり返った頃。
 俺は屋根の上に座り、フェンと共に星を見上げていた。
 ウィンドウの残高は『108,500pt』。
 これで、いつでも『身体能力強化』だろうが、『高級肥料』だろうが、『結界魔法』だろうが交換できる。まさに無敵の状態だ。
 
「……平和だな、フェン。今日の売り上げで、明日は特上の骨付き肉を買ってやるよ」

「……いや、主よ」

 フェンが不意に立ち上がり、夜風に鼻を向けた。
 その瞳が、金色に鋭く光る。愛玩動物の顔は消え、そこには野生の魔獣の警戒色があった。

「……甘い匂いは消えたが、今度はドブのような臭いが風に乗ってきているぞ。……それも、一つや二つではない。群れだ」

 俺は夜景に目を凝らす。
 煌びやかな貴族街の明かりとは対照的な、下町の深い闇。その奥底で、何かが蠢いている気配がした。
 昼間の貴族たちとは違う、明確な殺意を持った「客」が近づいている。

「……宰相の差し金か。仕事が早いな」

 俺は立ち上がり、パンパンとズボンの埃を払った。
 恐怖はない。あるのは、これから始まる「害虫駆除」への静かな闘志だけだ。

「上等だ。せっかく貯まった十万ポイントだ、お披露目のテストに使わせてもらおうか」

 俺はニヤリと笑い、ウィンドウに手をかざした。
 栄光の絶頂にいる今こそ、足元を掬われないよう、最大の火力を。
 最強の農民による、王都防衛戦の幕が上がろうとしていた。

---


読者の皆様、第二百一話「王室御用達のボロ宿と、忍び寄る影」をお読みいただきありがとうございました!
王室御用達の称号と、十万ポイントという莫大な富!
しかし、光が強ければ影もまた濃くなるもの。
宰相オルコの殺意と、忍び寄る「掃除屋」の影。
次回の展開も、どうぞお見逃しなく!

【読者様へのお願い】
「続きが気になる!」「フェンのグルメ生活が羨ましい!」と思ってくださった方は、ぜひ【評価】や【ブックマーク】をお願いします! 皆様の一票が、ルークスの防衛資金になります!
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