ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります

はぶさん

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第二百二話:月下の防衛戦と、農民の要塞

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 夜の王都エストリアは、二つの全く異なる顔を持っている。
 一つは、魔導具の街灯が輝き、夜会帰りの馬車が行き交う貴族街の煌びやかな「光」の顔。
 そしてもう一つは、月明かりさえ届かぬ路地裏で、欲望と犯罪が澱(おり)のように沈殿する、濃密な「闇」の顔だ。

 下町の最奥、廃屋同然だったボロ宿――今は『王室御用達』の看板を掲げる『夕暮れ亭』の屋根の上で、俺は静かにウィンドウを展開した。
 夜風が頬を撫でる中、青白い光だけが俺の顔を照らしている。

【現在の所持ポイント:108,500pt】

 この数字を見るたびに、背筋が震えるほどの全能感が湧き上がってくる。
 これまでの俺なら、ポーション一本、肥料一袋を買うのにも頭を悩ませ、1ポイント単位で節約していた。だが、今の俺は違う。一国の王から「御用達」の印籠を渡され、巨万の富を手に入れた、正真正銘の「強者(ポイント長者)」だ。
 
 俺は躊躇なく、これまで「高すぎて見るだけ無駄だ」と閉じていた高額スキルのタブを開いた。

「さて、農具を揃えるとするか。……大切な畑を荒らす害虫駆除には、それなりの道具が必要だからな」

 指先が、流れるようにスキルを選択し、購入ボタンをタップしていく。
 チャリン、チャリン、という決済音が、心地よいリズムとなって脳内に響く。

【スキル習得:『土壌操作【中級】(地形変化)』 15,000pt】
……地面の硬度、形状、性質を自由自在に操る、大規模開拓用スキル。
【スキル習得:『植物操作(急成長)』 10,000pt】
……種子を一瞬で発芽させ、魔力を込めて変異・成長させる園芸スキル。
【スキル習得:『広域結界【対物理・遮音・認識阻害】』 25,000pt】
……指定範囲内での物理的干渉を遮断し、内部の音を完全に消し去る、聖域作成スキル。
【アイテム交換:『最高級・モルフェウスの安眠アロマ(神話級)』 1,000pt】
……ドラゴンですら三日三晩眠り続けるという、禁断の睡眠導入剤。

「……しめて 51,000pt。半額使っちまったか」

 一瞬で五万ポイントが消えた。普通の農民なら卒倒する額だ。
 だが、この投資が「安眠」と「平和」を買うためのものなら、安いものだ。
 
 俺はまず、階下の寝室に向けて『モルフェウスの安眠アロマ』の瓶を開け、風魔法で微量を送り込んだ。
 これで店主のゲイルさんと、近隣の住民たちは朝まで泥のように深く、幸せな夢を見ながら眠り続けるだろう。たとえ外で戦争が起きようとも、彼らの安眠は妨げられない。

「準備完了だ。……フェン、配置につけ」

「ふん。主よ、あまり獲物を独り占めするなよ? 久しぶりの運動なのだからな」

 フェンが影の中に溶け込むように姿を消す。その気配は完全に断たれ、そこにブラックフェンリルがいるとは誰も気づかないだろう。
 
 直後。
 路地裏の入り口から、音もなく黒い影たちが侵入してきた。
 三人、五人……いや、十五人以上。
 足音を完全に殺し、気配を周囲の闇と同化させ、プロの連携で店を取り囲もうとする「掃除屋(クリーナー)」たち。宰相オルコが金に糸目をつけずに雇った、裏社会の精鋭部隊だ。
 
 だが、彼らは知らない。
 彼らが足を踏み入れたその場所が、既に俺という農民が丹精込めて作り上げた「要塞(はたけ)」であることを。

---

「……ターゲット確認。二階、屋根の上だ」
「速やかに処理しろ。ボロ宿ごと焼き払え。事故死に見せかけるのを忘れるな」

 暗殺者たちのリーダーらしき男が、指先だけのハンドサインで突入を指示した。
 彼らの目に迷いはない。「たかが農民一人」を始末するだけの、簡単な仕事だと思っているのだろう。
 彼らが一斉に、路地裏の石畳を蹴った――その瞬間だった。

「ようこそ、俺の庭へ」

 俺が屋根の上で、指をパチンと鳴らす。
 
 ズズズズズ……ッ!

 硬質な石畳だったはずの地面が、突然、底なし沼のように波打ち、黒い泥へと液状化した。
 『土壌操作【中級】』。
 本来は、岩盤を砕いて畑にするためのスキルだが、魔力を過剰に込めれば、地面そのものを「捕食者」に変えることができる。

「なっ……!? あ、足が……抜けない!?」
「バカな、石畳だぞ!? なぜ泥沼に……!?」

 前衛の数人が、腰まで泥に飲み込まれて身動きが取れなくなる。もがけばもがくほど、泥は粘着質を増し、彼らの自由を奪っていく。
 そこへ、俺は追撃の「種」を撒いた。
 夕食の仕込みで出た野菜くずから採取した種や、路地裏に生えていた名もなき雑草の種だ。

「さあ、芽吹け。『植物操作』」

 ボッ、ボボボッ! ギギギギギッ!

 泥の中から、植物とは思えない不快な成長音と共に、太い蔦(つた)が爆発的に噴出した。
 それは蛇のように鎌首をもたげ、泥に囚われた暗殺者たちの手足に絡みつき、締め上げる。
 ただの雑草ではない。俺の十万ポイント分の魔力を吸って、「鋼鉄の硬度」と「ゴムの弾力」を併せ持った、対人捕縛用の変異植物だ。

「うわぁぁっ!? なんだこの草は! き、斬れないぞ!?」
「ひ、引きずり込まれる……! 助け……ぐえっ!?」

 蔦は容赦なく彼らの口を塞ぎ、悲鳴すら許さない。
 『広域結界』の遮音効果も相まって、路地裏では無言のパニックホラーが展開されていた。
 もはや戦闘ではない。これは一方的な「草むしり」だ。
 俺は屋根の上から一歩も動かず、指揮者のように指を振るだけで、王都の闇を震え上がらせるプロの暗殺者たちを、次々と無力化していく。

「バカな……魔法使いの情報など聞いていないぞ! 農民じゃなかったのか!?」

 リーダー格の男と、辛うじて泥沼の範囲外にいた手練れ二人が、壁を蹴って屋根の上の俺へと肉薄する。
 流石はプロだ。仲間の全滅を瞬時に切り捨て、標的(俺)の首だけを狙いに来た。
 毒塗りの短剣が、月光を反射して俺の喉元に迫る。

 だが、俺は動かない。
 なぜなら、俺には最強の番犬がいるからだ。

「グルァッ!!」

 漆黒の暴風が吹き荒れた。
 屋根の影から、「若体期」の姿に戻ったフェンが飛び出し、空中で一閃。
 その鋭利な爪が、前衛の一人の短剣ごと腕を粉砕し、そのまま遠心力で隣のビルの壁へと叩きつけた。

「ガハッ……!? な、なんだこの化け物……!?」

「化け物とは失礼な。ウチの可愛いポチだ」

 フェンは着地と同時に、もう一人の背後に回り込み、その太い顎で襟首を咥え、雑巾のように地面へと放り投げた。
 
「くそっ……! 撤退だ! これは罠だ!」

 ただ一人残ったリーダーが、恐怖に顔を歪ませて逃走を図る。
 だが、俺の『植物操作』は逃がさない。
 屋根の瓦の隙間から生えた蔦が、リーダーの足首を掴み、逆さ吊りにした。

「……逃がすわけないだろ。害虫は、根こそぎ駆除するのが農家の鉄則だ」

 開始からわずか数分。
 宰相オルコの切り札だった精鋭部隊は、路地裏という名の「プランター」に植えられた、哀れな苗木と化していた。全員が蔦に巻かれ、泥に沈み、あるいはフェンに踏みつけられ、ピクリとも動かない。

「……さて。これで全員か?」

 俺が眼下の惨状を冷徹に見下ろしていると、路地裏の最も深い闇の中から、乾いた拍手の音が響いた。

 パチ、パチ、パチ。

「素晴らしい。まさか、農耕スキルを対人制圧に応用するとはね。……感服したよ、ルークス君」

 その男は、空間から染み出すように現れた。
 月光のような銀髪に、アメジストのような紫の瞳。そして、狂気を孕んだ優雅な微笑み。
 第1章で俺たちを苦しめ、行方をくらませていた宿敵。

「ジルヴァ……!」

 俺は警戒を最大レベルに引き上げる。フェンも喉の奥で低く唸り、牙を剥く。
 だが、ジルヴァは両手を上げて戦意がないことを示した。彼は泥に沈んだ部下たち(掃除屋)の頭を、まるで踏み石のように踏んで歩いてきた。

「安心しなよ。今日の僕はただの観客だ。……オルコ宰相の稚拙な依頼が、どう処理されるか見に来ただけさ」

 彼は逆さ吊りにされたリーダーを一瞥し、冷笑した。

「それにしても、君は育ちすぎた。……君の作る作物は、あまりにも美味すぎる。エネルギーに満ち溢れすぎているんだ」

「……何が言いたい? 俺の野菜を褒めに来たのか?」

「忠告だよ。君の『ポイント』と『作物』が生み出す輝きは、人間だけでなく、もっと厄介な連中の食欲も刺激し始めている」

 ジルヴァの瞳が、爬虫類のように細められた。その奥に、底知れぬ闇が見える。

「『世界の捕食者』……。かつてこの大陸を喰い尽くしかけた奴らは、美味い餌がある場所に現れる。君が王都を豊かにすればするほど、奴らの足音は近づく。……せいぜい気をつけることだね。最高の肥料(君)が、収穫される前に喰われないように」

 それだけ言い残すと、ジルヴァの姿は揺らぎ、黒い霧となって夜風に溶けた。
 気配察知にも引っかからない。完全に消滅したかのような去り際。
 後には、不気味な予言と、静寂だけが残された。

「……『世界の捕食者』か」

 得体の知れない不安が胸をよぎる。ジルヴァがただの脅しで動くような男じゃないことは、あの地下水路の戦いで知っている。
 だが、今は目の前の後始末が先だ。
 俺は『収納魔法』を展開し、簀巻きになった暗殺者たちを次々と「収納」していく。
 生きたまま収納するのは骨が折れるし、MP(精神力)も削られるが、一時的な拘束と証拠隠滅には最適だ。彼らは後で、匿名で騎士団屯所の前、あるいはギデオンさんの寝室にでも「出荷」しておこう。

「『土壌修復』」

 最後に、泥沼化した路地裏を元の石畳に戻し、蔦を粒子レベルで分解・消滅させる。
 数分後。そこには、戦闘の痕跡一つない、いつもの静かな下町の風景だけがあった。
 結界を解除すると、虫の声だけが戻ってくる。

「……完璧だ。これぞ完全犯罪(害虫駆除)」

 俺は大きく息を吐き、屋根に寝転がった。

---

 翌朝。
 小鳥のさえずりと共に、『夕暮れ亭』に爽やかな朝日が差し込んだ。
 
「んぁ……? うぉっ、もう朝か!」

 ゲイルさんが、カウンターで大きな伸びをした。その顔色は驚くほど良く、肌には艶さえある。『神話級アロマ』の効果は絶大だったようだ。

「すげぇ……こんなにぐっすり眠れたのは何年ぶりだ? 夢も見ずに、泥のように眠っちまってたぞ。……ルークス、お前昨日の夜、何かしたか?」

 厨房で朝食の仕込みをしていた俺は、爽やかな笑顔で振り返った。

「いえ? ただ、少し店の換気を良くして、ハーブを焚いただけですよ。リラックス効果があったみたいですね」

「へぇ、ハーブか。お前の知識には驚かされるな。……よし! 今日もやるか!」

 ゲイルさんが元気よくエプロンを締める。
 平和な朝だ。
 昨夜の死闘など、路地裏での惨劇など、まるで悪い夢だったかのように、誰も知らない。
 
 俺はウィンドウを開き、五万ポイントほど減った残高を見た。

「……ま、必要経費だな」

 王都の闇を耕し、害虫を駆除するのも、王室御用達農民の仕事のうちだ。
 俺は焼き上がったパンの香ばしい匂いを胸いっぱいに吸い込み、今日も始まる「稼ぎ時」に備えた。
 オルコも、ジルヴァも、そして『捕食者』とやらも、来るなら来い。
 俺の畑は、俺が守る。

---



読者の皆様、第二百二話「月下の防衛戦と、農民の要塞」をお読みいただきありがとうございました!
十万ポイントを投入した「農民流タワーディフェンス」、いかがでしたでしょうか?
圧倒的な力で外敵を排除しつつ、日常を守り抜くルークスの姿。
そして、ジルヴァが残した「世界の捕食者」という不穏なワード。
物語は、王都の政争を超えた、さらなる領域へと進んでいきます。

次回、第二百三話。
「王都大改革! スラムを農園に変える日」。
ルークスの内政チートが、下町の景色を一変させます!
続きが気になる方は、ぜひ【評価】や【ブックマーク】をお願いします!
皆様の応援が、ルークスの「防衛費」になります!
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