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第二章:帝国の滅亡
十二話:世界を救うための計画
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「貴様……武神を退けるとは……いったい……」
ハッと我にかえったラオが、疲れ切ったかのように崩れ落ちていく。
その顔は元のラオのそれであり、赤黒く怒張していた角はもちろん、皺も綺麗さっぱり消えていた。
「なるほどねぇ」
「ん――っ!?」
ふいに女性の声が聞こえたので目を向けると、いつの間にか店の扉が開いていて、おっさんと美人代表がこちらに向かって歩いてきていた。
俺が二人に気付くと、美人代表はニッコリと微笑みながら手を振った。
「お疲れ様。三兄弟がまるで歯が立たないなんて、アナタ、見かけによらず相当な化け物ね」
「お疲れ様って……ど、どういうことだ? おっさん?」
「すまぬイマイソウタ!」
状況が飲み込めずおっさんに答えを求めたのだが、意図せず謝罪の言葉が返ってきたため、さらに混乱してしまう。
「あなた、オールタニアから逃亡した宵闇の使徒としてギルドに捕獲依頼が出されてるわよ」
「ま、待て待て、待ってくれ……この状況もそうだが、どうしてギルドにそんな依頼が出されてるんだよ。さっき、そこのやつらも同じようなこと言ってたけど……ギルドって、ロイタージェンのことだろ? なんでそんな依頼が出されてるのに、あそこの協力を受けられてるんだ?」
「まぁそう慌てないで。まずは中に入ってお酒でも飲みましょう」
そう言って美人代表が踵を返す。
「ちょ、オイ!」
そのあまりなマイペースっぷりに戸惑って思わず声をかけると、クルッと半身だけこちらを振り返り
「私の名前はクシュナ・ルルーよ。次に私のことをオイなんて呼んだらタダじゃおかないわ」
と、クルッと再び建物に向き直り歩き出してしまった。
完全に主導権を握られている……。
「ここでは人の目もある……すまぬが、今はクシュナの言う通りにしてもらえまいか」
「……わかった。でもおっさん、これで今までの分は貸し借り無しだからな」
どうやら二人にハメられていたらしいことを薄っすら悟り、そう告げる。
「元よりお主には貸しなど無いが……恩に着る」
珍しく申し訳なさそうに頭を下げるおっさんに、なんだかこっちが悪いことをしているような気になってしまう。
しかし、いくら恩人であろうと……いや、恩人だからこそ、ようやく信頼関係が出来かけていたところへ冷や水をぶっかけるかのようなこの行為は、さすがに見過ごすことはできない。
……あのくらいは言ってもバチは当たらないよな。
♦
個室に通されると、何故か用意されていた着替え用の服を給仕係から渡された。
「上等な樽酒を一瓶と、食前に果実酒を三つ。料理は任せるから適当に持ってきて頂戴。量は多めにね」
おっさんに手伝って貰いながら着替えを済ませ椅子に座ると、メニュー表を見もせずに給仕係へ注文を終えたルルーさんがこちらへ視線を移した。
「さて、アナタ……えぇと、イマイソウタ、だったかしら? 宵闇の使徒にしては随分と……覇気がないわね」
「覇気が無くて悪かったな!?」
「冗談よ」
あの目、絶対冗談じゃねぇ……。
「昼間は気を遣わせたみたいで悪かったわね。お陰でおじさまとは心ゆくまでたっぷりお話できたわ。ね、おじさま?」
「ぬ、う……む……」
おっさんが顔を赤くしてそっぽを向く。
ははぁん、こりゃ何かあったな?
「おいおいおっさん、なんだよ。いったいどんな話をしたんだ?」
復讐のチャンス到来! とばかりに積極的にイジっていく。
「いわぬ……いえぬ……」
「あら? 私に口づけをしながら甘い言葉で一生添い遂げる約束をして下さったではありませんの」
「ばっ!?」
「ブッ!」
おっさんと俺がシンクロしたかのように同時かつ盛大に吹き出す。
「クシュナっ! いつも思っておったが、事実を誇張し捻じ曲げて話すその癖は直さなければならぬぞ!!」
「あら? やっぱりおじさまは私のことをいつも考えて下さっていたのね。嬉しいわ……!」
「ぐっ、そういうことではなくな……」
昼間も思ったが、いつも強引かつマイペースなおっさんをここまで手玉に取るこのひとは、やはりただ者ではない。
しどろもどろのおっさんを微笑み交じりに堪能した様子のルルーさんが、ふたたび俺へと視線を戻す。
「あらためて、三兄弟との立ち合い、見事だったわ。あの三人には普段から私の警護を任せているのだけど、拳術の最高位にいる彼らをまるで寄せ付けない、アナタのあの絶対的な力……おじさまの存在があるとは言え、宵闇の使徒として捕縛依頼が出ているアナタにロイタージェンが肩入れするのも、今なら確かに頷けるわね」
「そうだ。その、俺が逃亡中の宵闇の使徒で、ギルドに捕縛の依頼があったとかいう話……伝わるのが早すぎないか?」
「おじさまから聞いたけど、アナタ実際には転生者で、しかも創世の救主なんですってね。存在自体は聞いたことがあったけれど、本物と会うのは初めてだから、どのくらいの情報強度で話せばいいのかイマイチ分からないのよね」
「じょ、情報強度って……えーと、まだこっちの世界に来てそんなに経ってないから、できるだけ分かり易く話してくれたらありがたいんだが……」
「分かったわ」
そう言うと、話が長くなりそうだと察したおっさんが葉巻を取り出す――と、すかさずルルーさんが指先から火を出しておっさんに近づける。
「おお、すまぬな」
「いいえ。おじさまのためなら、なんだってしてあげたいもの……なんだって、ね」
指先だけではなく顔も寄せていくスタイルのルルーさんにタジタジのおっさん。
なにこれ? 何見させられてんの?
俺のことは置き物か何かとでも思われてそうだが、その置き物に見られていることに気が付いたのか、迷惑そうな表情を浮かべたルルーさんが、キビキビとした口調で現状を説明し始めた。
「魔術……は、さすがに知ってるわよね。一部の高位魔術師だけが使う魔術に、物体を遠いところに一瞬で移動させたりするのがあるんだけど、ギルドにはそれを使って依頼書が送られているようね。ギルドとしてさすがに依頼自体を隠すことは無理だけど、その対象者への依頼行使は、原則としてギルドではなく管理下にいる登録者が行うことになっているから、そこを抜け道にしてロイタージェンがあなた達を半ば保護する形で、個人的に受け入れているというわけ」
「じゃあ、おっさんが受けた例の依頼は? そんな、指名手配されたヤツとその一味に、あんな重要な依頼を任せるとは思えないんだが」
おっさんに問いかけたのだが、なぜかルルーさんが質問に答える。
「さっきも言ったけど、おじさまの存在が大きいわね。ロイタージェンにはおじさまに返しきれないほどの大恩があるの」
「ガッハッハッハ、それほど大げさなものでもないわ。カースディル殿は、過去に同じ戦場を駆けた戦友だからな。多少、気心が知れているだけよ」
「まぁ、おじさまったら。謙遜がお上手ね」
とにかくおっさんの役に立ちたい、隙あらば持ち上げたい、といった様子のルルーさんを見ていると、まるで俺が高級クラブでおっさんを接待しているような気になってくるが、めげずに話しを続ける。
「……なるほど、それは分かった。じゃあさっきのあれは? どうやらあの三人とやりあうように仕向けたみたいだが、いったいなんの意味があったんだ」
「そうね……おじさま?」
「うむ。もう打ち明けてもいい頃合いだろう」
何やらおっさんが目配せすると、ルルーさんが真面目な顔で俺をまっすぐ見て、言った。
「おじさまとメリシアちゃんと私は、この世界を救うために長い間準備を進めてきたの」
「世界を救う……」
そういえば以前、メリシアちゃんがそんなことを言っていた気がする。
「具体的には?」
「オールタニアとディブロダールが手を結んで――シャイアを召喚しようとしているわ」
ハッと我にかえったラオが、疲れ切ったかのように崩れ落ちていく。
その顔は元のラオのそれであり、赤黒く怒張していた角はもちろん、皺も綺麗さっぱり消えていた。
「なるほどねぇ」
「ん――っ!?」
ふいに女性の声が聞こえたので目を向けると、いつの間にか店の扉が開いていて、おっさんと美人代表がこちらに向かって歩いてきていた。
俺が二人に気付くと、美人代表はニッコリと微笑みながら手を振った。
「お疲れ様。三兄弟がまるで歯が立たないなんて、アナタ、見かけによらず相当な化け物ね」
「お疲れ様って……ど、どういうことだ? おっさん?」
「すまぬイマイソウタ!」
状況が飲み込めずおっさんに答えを求めたのだが、意図せず謝罪の言葉が返ってきたため、さらに混乱してしまう。
「あなた、オールタニアから逃亡した宵闇の使徒としてギルドに捕獲依頼が出されてるわよ」
「ま、待て待て、待ってくれ……この状況もそうだが、どうしてギルドにそんな依頼が出されてるんだよ。さっき、そこのやつらも同じようなこと言ってたけど……ギルドって、ロイタージェンのことだろ? なんでそんな依頼が出されてるのに、あそこの協力を受けられてるんだ?」
「まぁそう慌てないで。まずは中に入ってお酒でも飲みましょう」
そう言って美人代表が踵を返す。
「ちょ、オイ!」
そのあまりなマイペースっぷりに戸惑って思わず声をかけると、クルッと半身だけこちらを振り返り
「私の名前はクシュナ・ルルーよ。次に私のことをオイなんて呼んだらタダじゃおかないわ」
と、クルッと再び建物に向き直り歩き出してしまった。
完全に主導権を握られている……。
「ここでは人の目もある……すまぬが、今はクシュナの言う通りにしてもらえまいか」
「……わかった。でもおっさん、これで今までの分は貸し借り無しだからな」
どうやら二人にハメられていたらしいことを薄っすら悟り、そう告げる。
「元よりお主には貸しなど無いが……恩に着る」
珍しく申し訳なさそうに頭を下げるおっさんに、なんだかこっちが悪いことをしているような気になってしまう。
しかし、いくら恩人であろうと……いや、恩人だからこそ、ようやく信頼関係が出来かけていたところへ冷や水をぶっかけるかのようなこの行為は、さすがに見過ごすことはできない。
……あのくらいは言ってもバチは当たらないよな。
♦
個室に通されると、何故か用意されていた着替え用の服を給仕係から渡された。
「上等な樽酒を一瓶と、食前に果実酒を三つ。料理は任せるから適当に持ってきて頂戴。量は多めにね」
おっさんに手伝って貰いながら着替えを済ませ椅子に座ると、メニュー表を見もせずに給仕係へ注文を終えたルルーさんがこちらへ視線を移した。
「さて、アナタ……えぇと、イマイソウタ、だったかしら? 宵闇の使徒にしては随分と……覇気がないわね」
「覇気が無くて悪かったな!?」
「冗談よ」
あの目、絶対冗談じゃねぇ……。
「昼間は気を遣わせたみたいで悪かったわね。お陰でおじさまとは心ゆくまでたっぷりお話できたわ。ね、おじさま?」
「ぬ、う……む……」
おっさんが顔を赤くしてそっぽを向く。
ははぁん、こりゃ何かあったな?
「おいおいおっさん、なんだよ。いったいどんな話をしたんだ?」
復讐のチャンス到来! とばかりに積極的にイジっていく。
「いわぬ……いえぬ……」
「あら? 私に口づけをしながら甘い言葉で一生添い遂げる約束をして下さったではありませんの」
「ばっ!?」
「ブッ!」
おっさんと俺がシンクロしたかのように同時かつ盛大に吹き出す。
「クシュナっ! いつも思っておったが、事実を誇張し捻じ曲げて話すその癖は直さなければならぬぞ!!」
「あら? やっぱりおじさまは私のことをいつも考えて下さっていたのね。嬉しいわ……!」
「ぐっ、そういうことではなくな……」
昼間も思ったが、いつも強引かつマイペースなおっさんをここまで手玉に取るこのひとは、やはりただ者ではない。
しどろもどろのおっさんを微笑み交じりに堪能した様子のルルーさんが、ふたたび俺へと視線を戻す。
「あらためて、三兄弟との立ち合い、見事だったわ。あの三人には普段から私の警護を任せているのだけど、拳術の最高位にいる彼らをまるで寄せ付けない、アナタのあの絶対的な力……おじさまの存在があるとは言え、宵闇の使徒として捕縛依頼が出ているアナタにロイタージェンが肩入れするのも、今なら確かに頷けるわね」
「そうだ。その、俺が逃亡中の宵闇の使徒で、ギルドに捕縛の依頼があったとかいう話……伝わるのが早すぎないか?」
「おじさまから聞いたけど、アナタ実際には転生者で、しかも創世の救主なんですってね。存在自体は聞いたことがあったけれど、本物と会うのは初めてだから、どのくらいの情報強度で話せばいいのかイマイチ分からないのよね」
「じょ、情報強度って……えーと、まだこっちの世界に来てそんなに経ってないから、できるだけ分かり易く話してくれたらありがたいんだが……」
「分かったわ」
そう言うと、話が長くなりそうだと察したおっさんが葉巻を取り出す――と、すかさずルルーさんが指先から火を出しておっさんに近づける。
「おお、すまぬな」
「いいえ。おじさまのためなら、なんだってしてあげたいもの……なんだって、ね」
指先だけではなく顔も寄せていくスタイルのルルーさんにタジタジのおっさん。
なにこれ? 何見させられてんの?
俺のことは置き物か何かとでも思われてそうだが、その置き物に見られていることに気が付いたのか、迷惑そうな表情を浮かべたルルーさんが、キビキビとした口調で現状を説明し始めた。
「魔術……は、さすがに知ってるわよね。一部の高位魔術師だけが使う魔術に、物体を遠いところに一瞬で移動させたりするのがあるんだけど、ギルドにはそれを使って依頼書が送られているようね。ギルドとしてさすがに依頼自体を隠すことは無理だけど、その対象者への依頼行使は、原則としてギルドではなく管理下にいる登録者が行うことになっているから、そこを抜け道にしてロイタージェンがあなた達を半ば保護する形で、個人的に受け入れているというわけ」
「じゃあ、おっさんが受けた例の依頼は? そんな、指名手配されたヤツとその一味に、あんな重要な依頼を任せるとは思えないんだが」
おっさんに問いかけたのだが、なぜかルルーさんが質問に答える。
「さっきも言ったけど、おじさまの存在が大きいわね。ロイタージェンにはおじさまに返しきれないほどの大恩があるの」
「ガッハッハッハ、それほど大げさなものでもないわ。カースディル殿は、過去に同じ戦場を駆けた戦友だからな。多少、気心が知れているだけよ」
「まぁ、おじさまったら。謙遜がお上手ね」
とにかくおっさんの役に立ちたい、隙あらば持ち上げたい、といった様子のルルーさんを見ていると、まるで俺が高級クラブでおっさんを接待しているような気になってくるが、めげずに話しを続ける。
「……なるほど、それは分かった。じゃあさっきのあれは? どうやらあの三人とやりあうように仕向けたみたいだが、いったいなんの意味があったんだ」
「そうね……おじさま?」
「うむ。もう打ち明けてもいい頃合いだろう」
何やらおっさんが目配せすると、ルルーさんが真面目な顔で俺をまっすぐ見て、言った。
「おじさまとメリシアちゃんと私は、この世界を救うために長い間準備を進めてきたの」
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