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第二章:帝国の滅亡
十三話:世界を救うための計画 二
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「シャイアって、シャイア教の?」
「そう。この世界――フィオレンティアを創造したと言われてる、あのシャイアよ」
ん?
何かすごく変なことを言っている気がするが……。
「えーと、それの何が問題なんだ? この世界を創造した神様なら、召喚されたって別にいいんじゃないか?」
「アナタの言う通り、シャイア自体に問題は無いの。問題があるのはそれを召喚する人間とその目的のほう」
「彼奴ら、シャイア様を利用して……こともあろうに世界の再創造をしようと画策しておるのだ」
「この世界をそいつらの都合のいいように作り替える、みたいなことか?」
「うむ」
正直、スケールがデカすぎてとんでもなく突飛な話に思えるが、おっさんが冗談を言っている雰囲気はもちろん無く、むしろこの世界に来てから起こったことを考えると……信じざるを得ないだろう。
「現在のオールタニア教国が布教しているシャイア教は、エリウスの手によって欺瞞に満ちた悪教へと成り下がりつつあるのだが……随分前にメリシアの父、教皇ヴィッレ・コーネルスがエリウスの傀儡となっていることに気付いてからここまで、細心の注意を払いながら調査と準備を進めておったのだ」
「あの隠れ家周辺に人が住んでなかったりしたのがそれか」
「うむ……しかしお主、メリシアの父が教皇であったことに驚かぬのだな」
「あぁ、メリシアから直接聞いてたからな」
「なんと。メリシアが自分で打ち明けるとは珍しいこともあったものだが……ならば話は早い」
「諸費用は今のところ私がすべて賄えているし、これから必要になりそうな分も問題なさそうね。戦力としてはおじさまとメリシアちゃん、あとはあの三兄弟がいるわ。ただ、今後の計画のためにはまだまだ足りないから増強させる計画も考えているところね」
「なるほど」
「ただ、こういう……私たちが自力で整えられるものならいいのだけど、召喚を阻止するためには、私たちではどうしようもない……他にどうしても必要なものがあったの」
ひと呼吸置くかのように組んでいた足をテーブルの下で組み替えてから、ルルーさんが続ける。
「それが、アナタってワケ。もちろん、それだけの器かどうか試させて貰う必要があったから、おじさまに無理を言ってここまでアナタを連れてきてもらって……さっきも言ったように、三兄弟と戦ってもらったの」
メリシアのあの大仰さや、おっさんやルルーさんが一芝居打ってまでここに俺を連れてきたこと……その異常なほどの慎重さにはそんな理由があったのか。
ようやく合点がいった。
「それでだ。今後の計画の全容を話す前に、お主に聞かなくてはならないことがある」
咥えていた葉巻を灰皿に置くと、おっさんが今までになく真面目な顔でこちらを向く。
「な、なんだよ。あらたまって……」
「お主、元の世界に帰りたくはないのか?」
「え……いや、え? か、帰れるのか?」
「歯切れの悪い物言いですまぬが、もしその手段があったとして……という仮定のもと、今の率直な考えを教えて貰いたい」
「う~ん……」
俺は元の世界じゃ死んでるんだぞ?
帰ったところで、骨になって土の下に埋まってるんじゃ?
……って、そういうことじゃないか。おっさんが聞いているのは帰りたいかどうかだ。
それは恐らく、この世界でおっさん達と共に生きていくつもりはあるのかという意味で、ひいては例の――バルギスの侵攻を止めるという依頼を受けるのかどうかという答えに繋がっている。
「……実は俺さ、この世界に来てから、そのことはずっと考えないようにしてたんだよ」
「気持ちは分かる。お主ほどではないが、オレにも似た経験があるからな」
「あぁ、いや……俺も、この世界にきたこと自体は、多分おっさんが考えてるほど深刻には捉えてないんだ」
「ほう?」
「さっきちょっと話したけど、俺、元の世界ではただ何となく生きてただけで、何かやり残してることとか、未練があったりとか別にないんだ」
アニメの続きが気になったり、攻略途中のヒロインがいたり――
「ハハッ……まぁ、ほんとその程度なんだ。自分が一度死んだことだって、ああ俺死んだのか、くらいにしか考えてなくてさ。でも、この世界での自分は、今までのあの自分とは違うんだよな……そう、違うんだよ――」
机に落としていた視線を上げて、おっさんをまっすぐに見る。
「ってのが、今の俺に出せる答え……かな」
「何よアナタ。そんないっぱしの男みたいな顔が出来たのね」
「いつもは締まらない顔だとでも言いたいのかよ!?」
「そうね、ザリガニみたいな顔よね」
「また出たよザリガニ! やめてくれよザリガニ!」
ほんとザリガニ呼ばわり何なの!? この世界でのザリガニが分からないから怖いんだけども!
いい表現じゃないのはニュアンスで分かるけどね!?
「ガッハッハッハ! イマイソウタよ、お主の答えしかと受け取った!!」
「……つっても、期待に応えられるかは分からないけどな」
「構わんさ。オレとしては、お主が今できることを全力でやってくれさえすれば、これ以上の望みはない」
「結論は出たわね。それじゃ、料理も来たみたいだし、細かい話は後にして、まずは乾杯するとしましょう」
ルルーさんの声に応えるようにして扉が開かれると、料理がこんもり盛られた大皿を持った給仕係が、次々と部屋の中へと入ってきては丸テーブルに並べていく。
少し遅れて腕に謎の白い布を巻いたソムリエスタイルの店員も現れ、それぞれのグラスに濃紫色の酒(ワイン!?)を注ぐと、給仕係と同じように一礼して出ていった。
「よし! では世界の救済を祈って、乾杯!」
「乾杯」
「かんぱーい!」
……おお、やっぱりワインだ。しかもすっげぇ美味しいヤツだこれ。
一口飲んだ瞬間、ふくよかなブドウの味わいがアルコールと共に鼻から抜けていくこの感じ――
「うっま!」
「あら、気に入ってくれた?」
「これはなんていう酒なんだ?」
「葡萄酒のキュルゼーラよ。このお店に来たときはいつも食前酒として頼んでるの」
「元いた世界だとワインって呼ばれてたけど、こんな美味いの飲んだことないわ」
「それなら、このあとに来る樽酒もきっと気に入るわよ」
「マジか、楽しみだわ」
その後も続々と登場する酒――樽酒は甘めの日本酒だった――や料理を堪能しながら、今後の計画とやらを説明されたのだが、要約するとこんな感じか。
第一段階……バルギスの侵攻阻止
グステンを守らなければルルーさんの資金源を守ることもできず、結果的に計画が破綻してしまうため必須。
第二段階……バルギスの帝都攻略及び平定
戦力的には現状のままオールタニアを攻めることもできるが、その場合オールタニアとはグステンを挟んで反対側に位置するバルギスへ対応する策がなくなるため、侵攻を阻止したその足でバルギスの帝都に行き、混乱に乗じて一気に平定してしまう。
第三段階……オールタニア攻略及び平定
バルギスの平定にかかる期間や平定後の動向次第で変わる可能性もある。
最終段階……ディブロダール攻略及び平定
――主だった国を順番にすべて抑えていって、最後にディブロダールと決戦……気が遠くなりそうだ。
計画の説明もひと段落つき、おっさんが食後の一服を始めたため、気になったことを質問してみる。
「で、バルギスの侵攻を阻止するってのは、具体的にどうすればいいんだ?」
ナプキンで上品に口元を拭っていたルルーさんがこちらを見る。
「そうねぇ……方法はいくつかあるわね」
「うむ。よいかイマイソウタ、基本的に軍隊とは指揮系統が全てだ。兵士は上からの命令でのみ動くからな」
「……ん、なら兵士全部を相手にする必要はないってことか?」
「その通り。軍隊というカラダから、ディモズというアタマだけを切り離してしまえば良いのだ」
「おお」
一人だけを相手にすればいいなら何とかなりそうだ。
「が、まぁ……これが難しいのだがな」
「そうなのか?」
「お主だって、オレに顔を殴られんとしたときには防御しただろう。軍隊とて同じよ。アタマに危険があればカラダがそれを守ろうとする」
「ん? いや、不意打ちみたいにして気づかれないように……例えば、そのディモズとかいう奴のところまで、高いところから跳躍して一気に近づいたりすればいいんじゃないのか?」
「それが出来ればな」
「当然、矢への対策として上には結界が張られているでしょうね。それもかなり強力なやつ」
「あ……」
そうか、魔術か……この世界での常識的な考えを持ち合わせていないので、どうしてもこういう間の抜けた発想をしてしまう。
「奴に近づくならば、やはり正面突破しかないだろう。オレとメリシアの二人ではお主の後ろをついていくことくらいしかできぬから、兵士との戦闘は避けられぬものと覚悟するしかない」
「そう、か……そうだよな……」
「やはり戦闘は出来ぬか?」
「う~ん……」
おっさんがテーブルに肘をつきながら手に持っている葉巻から、バサっと灰が落ちる。
反射的にスローモーション状態に移行して席を立ち、その灰を灰皿で受け止める――と、おっさんは「ん? おお、すまん」と言って葉巻を灰皿へ置いた。
……見えてない。
「これだ」
「どうした?」
「兵士と戦わずに頭だけを狙う……いい方法を思いついた」
「そう。この世界――フィオレンティアを創造したと言われてる、あのシャイアよ」
ん?
何かすごく変なことを言っている気がするが……。
「えーと、それの何が問題なんだ? この世界を創造した神様なら、召喚されたって別にいいんじゃないか?」
「アナタの言う通り、シャイア自体に問題は無いの。問題があるのはそれを召喚する人間とその目的のほう」
「彼奴ら、シャイア様を利用して……こともあろうに世界の再創造をしようと画策しておるのだ」
「この世界をそいつらの都合のいいように作り替える、みたいなことか?」
「うむ」
正直、スケールがデカすぎてとんでもなく突飛な話に思えるが、おっさんが冗談を言っている雰囲気はもちろん無く、むしろこの世界に来てから起こったことを考えると……信じざるを得ないだろう。
「現在のオールタニア教国が布教しているシャイア教は、エリウスの手によって欺瞞に満ちた悪教へと成り下がりつつあるのだが……随分前にメリシアの父、教皇ヴィッレ・コーネルスがエリウスの傀儡となっていることに気付いてからここまで、細心の注意を払いながら調査と準備を進めておったのだ」
「あの隠れ家周辺に人が住んでなかったりしたのがそれか」
「うむ……しかしお主、メリシアの父が教皇であったことに驚かぬのだな」
「あぁ、メリシアから直接聞いてたからな」
「なんと。メリシアが自分で打ち明けるとは珍しいこともあったものだが……ならば話は早い」
「諸費用は今のところ私がすべて賄えているし、これから必要になりそうな分も問題なさそうね。戦力としてはおじさまとメリシアちゃん、あとはあの三兄弟がいるわ。ただ、今後の計画のためにはまだまだ足りないから増強させる計画も考えているところね」
「なるほど」
「ただ、こういう……私たちが自力で整えられるものならいいのだけど、召喚を阻止するためには、私たちではどうしようもない……他にどうしても必要なものがあったの」
ひと呼吸置くかのように組んでいた足をテーブルの下で組み替えてから、ルルーさんが続ける。
「それが、アナタってワケ。もちろん、それだけの器かどうか試させて貰う必要があったから、おじさまに無理を言ってここまでアナタを連れてきてもらって……さっきも言ったように、三兄弟と戦ってもらったの」
メリシアのあの大仰さや、おっさんやルルーさんが一芝居打ってまでここに俺を連れてきたこと……その異常なほどの慎重さにはそんな理由があったのか。
ようやく合点がいった。
「それでだ。今後の計画の全容を話す前に、お主に聞かなくてはならないことがある」
咥えていた葉巻を灰皿に置くと、おっさんが今までになく真面目な顔でこちらを向く。
「な、なんだよ。あらたまって……」
「お主、元の世界に帰りたくはないのか?」
「え……いや、え? か、帰れるのか?」
「歯切れの悪い物言いですまぬが、もしその手段があったとして……という仮定のもと、今の率直な考えを教えて貰いたい」
「う~ん……」
俺は元の世界じゃ死んでるんだぞ?
帰ったところで、骨になって土の下に埋まってるんじゃ?
……って、そういうことじゃないか。おっさんが聞いているのは帰りたいかどうかだ。
それは恐らく、この世界でおっさん達と共に生きていくつもりはあるのかという意味で、ひいては例の――バルギスの侵攻を止めるという依頼を受けるのかどうかという答えに繋がっている。
「……実は俺さ、この世界に来てから、そのことはずっと考えないようにしてたんだよ」
「気持ちは分かる。お主ほどではないが、オレにも似た経験があるからな」
「あぁ、いや……俺も、この世界にきたこと自体は、多分おっさんが考えてるほど深刻には捉えてないんだ」
「ほう?」
「さっきちょっと話したけど、俺、元の世界ではただ何となく生きてただけで、何かやり残してることとか、未練があったりとか別にないんだ」
アニメの続きが気になったり、攻略途中のヒロインがいたり――
「ハハッ……まぁ、ほんとその程度なんだ。自分が一度死んだことだって、ああ俺死んだのか、くらいにしか考えてなくてさ。でも、この世界での自分は、今までのあの自分とは違うんだよな……そう、違うんだよ――」
机に落としていた視線を上げて、おっさんをまっすぐに見る。
「ってのが、今の俺に出せる答え……かな」
「何よアナタ。そんないっぱしの男みたいな顔が出来たのね」
「いつもは締まらない顔だとでも言いたいのかよ!?」
「そうね、ザリガニみたいな顔よね」
「また出たよザリガニ! やめてくれよザリガニ!」
ほんとザリガニ呼ばわり何なの!? この世界でのザリガニが分からないから怖いんだけども!
いい表現じゃないのはニュアンスで分かるけどね!?
「ガッハッハッハ! イマイソウタよ、お主の答えしかと受け取った!!」
「……つっても、期待に応えられるかは分からないけどな」
「構わんさ。オレとしては、お主が今できることを全力でやってくれさえすれば、これ以上の望みはない」
「結論は出たわね。それじゃ、料理も来たみたいだし、細かい話は後にして、まずは乾杯するとしましょう」
ルルーさんの声に応えるようにして扉が開かれると、料理がこんもり盛られた大皿を持った給仕係が、次々と部屋の中へと入ってきては丸テーブルに並べていく。
少し遅れて腕に謎の白い布を巻いたソムリエスタイルの店員も現れ、それぞれのグラスに濃紫色の酒(ワイン!?)を注ぐと、給仕係と同じように一礼して出ていった。
「よし! では世界の救済を祈って、乾杯!」
「乾杯」
「かんぱーい!」
……おお、やっぱりワインだ。しかもすっげぇ美味しいヤツだこれ。
一口飲んだ瞬間、ふくよかなブドウの味わいがアルコールと共に鼻から抜けていくこの感じ――
「うっま!」
「あら、気に入ってくれた?」
「これはなんていう酒なんだ?」
「葡萄酒のキュルゼーラよ。このお店に来たときはいつも食前酒として頼んでるの」
「元いた世界だとワインって呼ばれてたけど、こんな美味いの飲んだことないわ」
「それなら、このあとに来る樽酒もきっと気に入るわよ」
「マジか、楽しみだわ」
その後も続々と登場する酒――樽酒は甘めの日本酒だった――や料理を堪能しながら、今後の計画とやらを説明されたのだが、要約するとこんな感じか。
第一段階……バルギスの侵攻阻止
グステンを守らなければルルーさんの資金源を守ることもできず、結果的に計画が破綻してしまうため必須。
第二段階……バルギスの帝都攻略及び平定
戦力的には現状のままオールタニアを攻めることもできるが、その場合オールタニアとはグステンを挟んで反対側に位置するバルギスへ対応する策がなくなるため、侵攻を阻止したその足でバルギスの帝都に行き、混乱に乗じて一気に平定してしまう。
第三段階……オールタニア攻略及び平定
バルギスの平定にかかる期間や平定後の動向次第で変わる可能性もある。
最終段階……ディブロダール攻略及び平定
――主だった国を順番にすべて抑えていって、最後にディブロダールと決戦……気が遠くなりそうだ。
計画の説明もひと段落つき、おっさんが食後の一服を始めたため、気になったことを質問してみる。
「で、バルギスの侵攻を阻止するってのは、具体的にどうすればいいんだ?」
ナプキンで上品に口元を拭っていたルルーさんがこちらを見る。
「そうねぇ……方法はいくつかあるわね」
「うむ。よいかイマイソウタ、基本的に軍隊とは指揮系統が全てだ。兵士は上からの命令でのみ動くからな」
「……ん、なら兵士全部を相手にする必要はないってことか?」
「その通り。軍隊というカラダから、ディモズというアタマだけを切り離してしまえば良いのだ」
「おお」
一人だけを相手にすればいいなら何とかなりそうだ。
「が、まぁ……これが難しいのだがな」
「そうなのか?」
「お主だって、オレに顔を殴られんとしたときには防御しただろう。軍隊とて同じよ。アタマに危険があればカラダがそれを守ろうとする」
「ん? いや、不意打ちみたいにして気づかれないように……例えば、そのディモズとかいう奴のところまで、高いところから跳躍して一気に近づいたりすればいいんじゃないのか?」
「それが出来ればな」
「当然、矢への対策として上には結界が張られているでしょうね。それもかなり強力なやつ」
「あ……」
そうか、魔術か……この世界での常識的な考えを持ち合わせていないので、どうしてもこういう間の抜けた発想をしてしまう。
「奴に近づくならば、やはり正面突破しかないだろう。オレとメリシアの二人ではお主の後ろをついていくことくらいしかできぬから、兵士との戦闘は避けられぬものと覚悟するしかない」
「そう、か……そうだよな……」
「やはり戦闘は出来ぬか?」
「う~ん……」
おっさんがテーブルに肘をつきながら手に持っている葉巻から、バサっと灰が落ちる。
反射的にスローモーション状態に移行して席を立ち、その灰を灰皿で受け止める――と、おっさんは「ん? おお、すまん」と言って葉巻を灰皿へ置いた。
……見えてない。
「これだ」
「どうした?」
「兵士と戦わずに頭だけを狙う……いい方法を思いついた」
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