王子様は、婚約者へのかわいい?遅い反抗期!(王子様の世話役が王子様の婚約者になり、王子様と元世話役の距離感がバグりました!)(改訂版)

みゃー

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    辺りは真っ白で、深い霧に包まれている。

「サラ様……サラ様……」
  
 今年16歳になったのに、その年より少し幼い印象のサラは、その聞き覚えのある優しい低い美声に周りをキョロキョロする。

 昨夜ベッドに入った時と同じレースの就寝用のナイトローブを着て、長いストレートの金髪は、頭頂で結ばず下ろしたままだ。
 
「オレリア!オレリア!どこだ?どこにいる?!見えない!お前が見えない!オレリア!オレリア!オレリア!会いたい!今すぐお前の顔が見たい!」  

 サラは叫び、尚必死で辺りを見回す。

「サラ様……サラ様……」

 サラを呼ぶ声は、尚も続いた。

「オレリアぁぁー!」

 サラは胸の辺りが苦しくてたまらなくなって叫ぶと、目が覚めた。

「ゆ……夢か……」

 サラは、豪奢な天蓋付きのフカフカのベッドの上で目覚めた。

 気分は、最悪だった。

  しかし、部屋に差し込む窓のカーテン越しの光は穏やかで明るい朝を知らせていた。

  ふと気づくと、サラの両目から涙が流れていた。

(普段は泣かないのに、16歳にもなった男子なのに……もっとしっかりしないと……)

 と、サラはそれをすぐにキレイに両方の手の甲で拭いた。











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