3 / 51
3.いざ国境へ
しおりを挟む
王都を出発してから三日目の昼過ぎに、王宮騎士団に追いついた。
アデル兄上の隣にいたバンベルク騎士団長が鼻息を荒くする。
「我が王宮騎士団が本気を出せば、国境に出張っているバルドハイン帝国軍など一蹴してみせる。あまり見くびらないでいただきたい」
「国境は制することはできるだろうね。でも、そのことでバルドハイン帝国が本気になって大軍で攻めてきたら、どうやって王国を守るつもりなの? 王宮騎士団長なら完璧に勝てる算段があるんだよね?」
「それは……軍備を増強すれば……」
バンベルク騎士団長は苦々しい表情をして言葉を濁す。
それと入れ替わるように、ドルムント辺境伯が口を開いた。
「では国境に展開しているバルドハイン帝国軍をどうするのだ? また我が兵士だけで対応しろというのか? 王宮は我が領地に応援を出さないおつもりか?」
ドルムント辺境伯の領地はバルドハイン帝国軍が現れた国境を含む地域だ。
領地を侵攻されようとしている当事者として、言い分があることは理解できる。
しかし、このまま王宮騎士団を国境へ向かわせるのは危険だ。
僕と同じことを考えていたようで、エミリア姉上はゆっくりと首を左右に振る。
「それでも王宮騎士団を派兵することはできないわ」
「それならどうすればいいんだよ! ここまで来て引き返せるわけないだろ!」
僕達二人に止められて、アデル兄上は顏を紅潮させて怒鳴り声をあげた。
意気揚々と王宮騎士団を従えてここまで来たのだから、このまま引き返したくないのだろうな。
エミリア姉上の気持ちもわかるし、アデル兄上の気持ちもわかる。
僕は二人へ視線を送り、手をパンパンと叩いた。
「それならアデル兄上は王宮の代表として、ドルムント辺境伯と一緒に国境に行くのはどうかな? アデル兄上だけで不満なら、エミリア姉上と僕も一緒に行くよ。まさか王家が三人も参戦するのに不服はないよね」
「それは心強いことですな」
ドルムント辺境伯は奥歯を噛んで悔しい表情をする。
その隣でバンベルク騎士団長が僕を睨んでいた。
王家の三人が参戦するなら、それは王宮の代表ということになる。
これなら王宮が援軍を出さないとはならない。
僕はスタスタとアデル兄上の前まで歩き、ニッコリと笑う。
「これでアデル兄上は戦に出られるよ。初陣だから怪我しないように頑張ってね」
「おう、必ず勝利を掴み取るぜ!」
やっぱりアデル兄上は戦に出たかっただけで、深くは考えてはいないようだね。
根が単純で大雑把だから助かったよ。
エミリア姉上はニコリと微笑み、騎士団長に向けて手をかざした。
「王宮騎士団は王都へ戻るように。私達はドルムント辺境伯と共に国境へ向かいます」
「少しお待ちを。殿下達だけで戦線に向かわせるわけにはいかん。王宮騎士団の中から数名の騎士を共に付けよう」
「では、私達を護衛してきたクライス達に共に来てもらいましょう」
「お心のままに」
バンベルク騎士団長は渋い表情で頷いて、後ろへと下がる。
そして王宮騎士団の全兵士に向けて王都へ帰還する指示をだした。
王宮騎士団が王都へ向かう姿を見届け、僕とエミリア姉上は馬車に乗り込み、アデル兄上とベルムンド辺境伯は馬に乗って、国境に向けて出発した。
僕の対面に座っているエミリア姉上が大きく息を吐く。
「私達は国境に向かってよかったのかしら?」
「いつもの小競り合いであれば、バルドハイン帝国もクリトニア王国に本気で戦を仕掛けてきてないと思うよ。それならアデル兄上もヤル気になってるし、好きにさせてあげればいいかなって」
「それならアデル一人で行かせれば良かったじゃない。どうして私達も一緒に行くの?」
「アデル兄上だけ戦地へ行かせれば、その功は兄上を擁立するアデル派の功績になっちゃうでしょ。でも僕とエミリア姉上が一緒に向かえば、その功は王宮ということになるよね」
「イアン、頭いい! そこまで考えていなかったわ!」
興奮したエミリア姉上が両手を広げ、僕の体をギュッと抱きしめる。
アデル兄上と合流して五日後、僕達の一行はベルムント辺境伯の領都に到着し、辺境伯の邸で一泊した後に国境へと出発した。
領都から国境までは馬車で二日ほどの距離だった。
国境の草原では、バルドハイン帝国軍、ベルムント辺境伯軍が互い陣を張り、睨み合う硬直状態になっていた。
バルドハイン帝国軍の兵数は約三百。
辺境伯軍の兵数は約二百五十。
敵軍の兵の数から、バルドハイン帝国が本気でクリトニア王国へ侵攻するつもりがないことがわかる。
ベルムント辺境伯、アデル兄上、僕、エミリア姉上の四人は、自陣の天幕の中へと入り、辺境伯とアデル兄上が軍議を始め、僕とエミリア姉は二人を見守ることにした。
「ここは横陣で一気に敵軍に攻め入るのがいいだろう」
「そうですな。兵の数もほぼ互角。アデル殿下の采配であれば、兵士達も奮い立つこと間違いなし。必ずや我らが勝利するでしょう」
どうやらアデル兄上も辺境伯も力技のごり押しで戦を進めるつもりのようだ。
兵数が互角であれば、勝つも負けるも運次第。
勢いだけで戦をするのは危ないかもしれないな。
アデル兄上の隣にいたバンベルク騎士団長が鼻息を荒くする。
「我が王宮騎士団が本気を出せば、国境に出張っているバルドハイン帝国軍など一蹴してみせる。あまり見くびらないでいただきたい」
「国境は制することはできるだろうね。でも、そのことでバルドハイン帝国が本気になって大軍で攻めてきたら、どうやって王国を守るつもりなの? 王宮騎士団長なら完璧に勝てる算段があるんだよね?」
「それは……軍備を増強すれば……」
バンベルク騎士団長は苦々しい表情をして言葉を濁す。
それと入れ替わるように、ドルムント辺境伯が口を開いた。
「では国境に展開しているバルドハイン帝国軍をどうするのだ? また我が兵士だけで対応しろというのか? 王宮は我が領地に応援を出さないおつもりか?」
ドルムント辺境伯の領地はバルドハイン帝国軍が現れた国境を含む地域だ。
領地を侵攻されようとしている当事者として、言い分があることは理解できる。
しかし、このまま王宮騎士団を国境へ向かわせるのは危険だ。
僕と同じことを考えていたようで、エミリア姉上はゆっくりと首を左右に振る。
「それでも王宮騎士団を派兵することはできないわ」
「それならどうすればいいんだよ! ここまで来て引き返せるわけないだろ!」
僕達二人に止められて、アデル兄上は顏を紅潮させて怒鳴り声をあげた。
意気揚々と王宮騎士団を従えてここまで来たのだから、このまま引き返したくないのだろうな。
エミリア姉上の気持ちもわかるし、アデル兄上の気持ちもわかる。
僕は二人へ視線を送り、手をパンパンと叩いた。
「それならアデル兄上は王宮の代表として、ドルムント辺境伯と一緒に国境に行くのはどうかな? アデル兄上だけで不満なら、エミリア姉上と僕も一緒に行くよ。まさか王家が三人も参戦するのに不服はないよね」
「それは心強いことですな」
ドルムント辺境伯は奥歯を噛んで悔しい表情をする。
その隣でバンベルク騎士団長が僕を睨んでいた。
王家の三人が参戦するなら、それは王宮の代表ということになる。
これなら王宮が援軍を出さないとはならない。
僕はスタスタとアデル兄上の前まで歩き、ニッコリと笑う。
「これでアデル兄上は戦に出られるよ。初陣だから怪我しないように頑張ってね」
「おう、必ず勝利を掴み取るぜ!」
やっぱりアデル兄上は戦に出たかっただけで、深くは考えてはいないようだね。
根が単純で大雑把だから助かったよ。
エミリア姉上はニコリと微笑み、騎士団長に向けて手をかざした。
「王宮騎士団は王都へ戻るように。私達はドルムント辺境伯と共に国境へ向かいます」
「少しお待ちを。殿下達だけで戦線に向かわせるわけにはいかん。王宮騎士団の中から数名の騎士を共に付けよう」
「では、私達を護衛してきたクライス達に共に来てもらいましょう」
「お心のままに」
バンベルク騎士団長は渋い表情で頷いて、後ろへと下がる。
そして王宮騎士団の全兵士に向けて王都へ帰還する指示をだした。
王宮騎士団が王都へ向かう姿を見届け、僕とエミリア姉上は馬車に乗り込み、アデル兄上とベルムンド辺境伯は馬に乗って、国境に向けて出発した。
僕の対面に座っているエミリア姉上が大きく息を吐く。
「私達は国境に向かってよかったのかしら?」
「いつもの小競り合いであれば、バルドハイン帝国もクリトニア王国に本気で戦を仕掛けてきてないと思うよ。それならアデル兄上もヤル気になってるし、好きにさせてあげればいいかなって」
「それならアデル一人で行かせれば良かったじゃない。どうして私達も一緒に行くの?」
「アデル兄上だけ戦地へ行かせれば、その功は兄上を擁立するアデル派の功績になっちゃうでしょ。でも僕とエミリア姉上が一緒に向かえば、その功は王宮ということになるよね」
「イアン、頭いい! そこまで考えていなかったわ!」
興奮したエミリア姉上が両手を広げ、僕の体をギュッと抱きしめる。
アデル兄上と合流して五日後、僕達の一行はベルムント辺境伯の領都に到着し、辺境伯の邸で一泊した後に国境へと出発した。
領都から国境までは馬車で二日ほどの距離だった。
国境の草原では、バルドハイン帝国軍、ベルムント辺境伯軍が互い陣を張り、睨み合う硬直状態になっていた。
バルドハイン帝国軍の兵数は約三百。
辺境伯軍の兵数は約二百五十。
敵軍の兵の数から、バルドハイン帝国が本気でクリトニア王国へ侵攻するつもりがないことがわかる。
ベルムント辺境伯、アデル兄上、僕、エミリア姉上の四人は、自陣の天幕の中へと入り、辺境伯とアデル兄上が軍議を始め、僕とエミリア姉は二人を見守ることにした。
「ここは横陣で一気に敵軍に攻め入るのがいいだろう」
「そうですな。兵の数もほぼ互角。アデル殿下の采配であれば、兵士達も奮い立つこと間違いなし。必ずや我らが勝利するでしょう」
どうやらアデル兄上も辺境伯も力技のごり押しで戦を進めるつもりのようだ。
兵数が互角であれば、勝つも負けるも運次第。
勢いだけで戦をするのは危ないかもしれないな。
161
あなたにおすすめの小説
「お前は無能だ」と追放した勇者パーティ、俺が抜けた3秒後に全滅したらしい
夏見ナイ
ファンタジー
【荷物持ち】のアッシュは、勇者パーティで「無能」と罵られ、ダンジョン攻略の直前に追放されてしまう。だが彼がいなくなった3秒後、勇者パーティは罠と奇襲で一瞬にして全滅した。
彼らは知らなかったのだ。アッシュのスキル【運命肩代わり】が、パーティに降りかかる全ての不運や即死攻撃を、彼の些細なドジに変換して無効化していたことを。
そんなこととは露知らず、念願の自由を手にしたアッシュは辺境の村で穏やかなスローライフを開始。心優しいエルフやドワーフの仲間にも恵まれ、幸せな日々を送る。
しかし、勇者を失った王国に魔族と内通する宰相の陰謀が迫る。大切な居場所を守るため、無能と蔑まれた男は、その規格外の“幸運”で理不尽な運命に立ち向かう!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
捨てられた貴族六男、ハズレギフト『家電量販店』で僻地を悠々開拓する。~魔改造し放題の家電を使って、廃れた土地で建国目指します~
荒井竜馬@書籍発売中
ファンタジー
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合の身の振り方を知っていた。『悪役転生ものということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
『ノベマ! 異世界ファンタジー:8位(2025/04/22)』
※別サイトにも掲載しています。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる