色の無いアイツを俺が変えた

兎月星葉

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夏休み

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「おはよう!2人共。早速だけど練習するよ」
「おう」
「分かったよ!」

    俺は、リュックを体育館の端に置き、中から台本を取り出した。来未と俺の隣に鞄を置き、台本を取り出した。

「それじゃあ、1番初めの所からお願いね」
「はいはい!」

    王女役が来未を嫌うメンバーの1人だ。役柄にピッタリだと思う。ただ、本当に虐めなければ良いと思うが、俺も練習してるから大きな行動には、出ないだろう。

「白雪姫、もうお前がここに入れる場所は、無いのよ。早く、出て行きなさい!」
「……はい。今までありがとうございました……」

    来未は、ステージから走って出て行く。ここで俺が来未が出て行ったのとは、反対から入る。

「王女様、白雪姫は、何処ですか?」
「あら、王子様。白雪姫は……旅に出させましたわ。言いますでしょ?可愛い子には旅をさせよと」
「そうですか……ですが、それは、おかしいですね。もうすぐ舞踏会があると言うのに……白雪姫が出ないはずがありません!」
「そ、そんな事は……」
「僕が連れ戻して来ます!」
「ストーーップ!拓真君、もうちょっと焦った感じとかを出して欲しいです。イントネーションも少し一定な気がします」

敬語かぁ……まぁ、いいやどうでも。それより、朝より来未の顔色が悪くなっている気がする。休憩中なのに話し掛けられて水分補給もろくに出来ていない気がする。
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