色の無いアイツを俺が変えた

兎月星葉

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文化祭

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    白雪姫は、毒林檎を食べ倒れる。ここでステージが1回暗くなる。急いで椅子にダンボールを巻き付けた物をステージの真ん中に置く。

   そして、俺が来未が寝ている所つまり、ステージ真ん中の椅子にダンボールを巻き付けた物の所に行く。

    作り物の人からの配慮か、ダンボール部分が来未の寝ている所から高めに作られている。

「あぁ……白雪姫。どうして、こんな所で寝ているのですか?せめて、もう一度貴方の顔を見たい」
「良いでしょ。どうぞ箱を開け美しき白雪姫をご覧下さい。そして、言い伝えによると真のキスこそが目覚めさせる鍵だとか」
「あ、ありがとう……」

    慎重に蓋を開けて、箱の中に顔を入れる。

約束通り来未は、目をつぶっていた。ここでもし、来未と目が合ったら頭真っ白だからな。

「ありがとう。拓真君のお陰で楽しいよ。だーい好き!!」
「はっ!?」

来未は、小声で言って来た。しかも、目はつぶったまま。

大好きだと!はっ!?何言ってんだ?体育祭の時といい、今といい。好き?来未が俺を。今までそんな素振り……あ、最近はしていたか……

「ふぁーーよく寝た!あれ?王子様!」
「し、白雪姫……め、目覚めて良かった」
「はい」
「…………」

やばい、次のセリフは、セリフ……

「王子様、舞踏会に参りましょう。その為に私を起こして下さったのでしょう?」 

    フォローありがとう、来未。そうだな、まだ劇の途中。ここは、王子様になりきり。手を差し出してエスコートするべきだな。

「そ、そうだな。ほら、白雪姫。手を」
「あ、ありがとうございます」

    俺達がステージから降りると大きな拍手が体育館を響かした。
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