色の無いアイツを俺が変えた

兎月星葉

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エンディング

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「拓真君、早く!!イルカショー始まるよ!」
「分かってる」

    10月の週末。俺達は、水族館に来ていた。今日は、何の日でもないのに人が多い。ここ数ヶ月で分かった事は、来未は、方向音痴だ。

    だから、俺は、今来未と手を繋いでいる。

    学校祭が終わってから俺達は、変わった。

    俺は、誰かと関わる様になった。いや、正確には他の人に興味を持つ様になった。

    来未は、もっと自分を出す様になった。いじめは無くなった。いや、こちらも正確言えば、来未が俺と一緒に居るようになって、手を出しにくくなったんだ。

    この1年は、俺が来未を、来未が俺を変えた。運命を変える1年だった。

    今は、幸せで仕方がない。母さんからも『変わったね』って言われた。勇吾達からもだ。

    お互いに色が無かったのに、色が無い者同士が重なり合うと鮮やかな色になる。鮮やかな桃色。これが俺の青春の色。
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