氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

文字の大きさ
63 / 313
第二章 王立学院中等部一年生

62 メイディー公爵家のお仕事②

しおりを挟む
Side:アシェル12歳 夏



生徒会執行部から自室に戻ったアシェルは、何故かアークエイドと共に実験室に居た。

しばらく錬金をやってやりまくることになるので、今日から皆で食べる夕食会は開催されない。
生活リズムも不定期になりがちなので、イザベルにも終わるまで侍女業は休みだと伝えている。
渋られたが、薬を作るときは自由に楽しんで作りたいので了承させた。

がっつり実験室に籠るために、帰室後早々にシャワーを浴びて、ゴムバンドのような革より簡易的な胸潰しに、綿の黒いズボンにダブルガーゼの開襟シャツという男物の寝間着に着替えていた。
胸潰しをつけたのは荷物の受け取りがあるからだ。

そして王宮と王立病院から依頼分の材料をアークエイドから受け取るために、部屋に通したのだが。

「本当に見てるの?」

鮮度の必要なものだけを『ストレージ』に仕舞い、他の材料はそれぞれ仕分けして棚やバスケットに並べ終えたところでアークエイドに聞く。

「ダメか?」

「いや、ダメじゃないけど……。授業も取ってるし、今更珍しいものじゃないでしょ。」

アークエイドはアシェルと一緒に錬金の授業に出ているので、多少機材の大小はあるが、手順そのものは変りないはずだ。

「一回でいくつも作るんだろう?どんな風に作るのか見てみたい。」

そう言われればダメと言う理由もなく、飲み物は勝手に飲んで、帰りたくなったら勝手に帰るように言った。

大きな鍋や、それに合う魔道コンロなどをいくつも部屋の中に出していく。

キッチンまで行くのは遠いので、水は隣の使用人室についてるミニキッチンから汲んできている。

元が書斎としての間取りなので仕方がないのだが、どうせ使用人室は空き部屋なので、最初から使用人室を実験室にしたら良かったなと今更ながらに思う。
いつもは魔法で水も出してしまうので、動線を考えていなかった。

そんなことを考えながら準備に漏れがないか確認してると、来客を告げるリーンリーンという澄んだ音が部屋に響いた。

「誰か来る予定だったのか?」

「いや、誰だろ?ベルだったら入ってくるもんね……。ちょっと出て話てくるから、ゆっくりしてて。」

「あぁ。」





応接間にあるインターホンの受話器を上げると、オートロックの扉の前に立つ人物が映し出される。

「あれ、シオン君?」

『はい、僕です。少しだけお時間良いですか?あ、お邪魔するとご迷惑ですかね??』

「いや、少しなら構わないよ。」

そう言ってオートロックの開錠ボタンを押し、お茶のセットを用意する。
少しと言っていたので要らないかもしれないが、一応お客様に何も出さないのは失礼だろう。

少ししてコンコン、と扉が叩かれたので、応接間に迎え入れる。
広すぎる応接間は、今は間の間仕切りを広げて区切っているので、5階の部屋でも少し広めなマリクの部屋の応接間と同じくらいの広さだ。
他の皆の部屋は一回りだけ今のココより狭い。

「お邪魔します。わぁ、やっぱり5階のお部屋は広いんですね。」

眼を輝かせるシオンに部屋番号を聞く。
部屋によって広さが変わるはずなので、確かに一般エリアの寮の中では一番広い応接間だ。
本当は倍の広さがあると知ったらもっと驚くんだろうなと思う。
アシェルだって目を疑ったのだから。

「シオン君の部屋はどこなの?」

「僕のこと聞いてくれるんですね!僕は404号室ですよ、この棟の。」

シオンは侯爵子息なので4階なのだろう。
エラートと同じフロアだ。

「あぁ、それだとココより確かに一回り小さいね。……ところで、夜にどうしたの?」

特に約束をした覚えもないし、今日は手合わせこそしたが、普段仲が良いというわけでもない。
というよりも、よく部屋番号を知っていたなと思う。
オートロックなので、部屋番号を知らなければインターホンで呼び出すことも出来ないのだ。

「明日からしばらく授業お休みするんですよね?」

「うん、いつまでとは決まってないけど、その予定だよ。」

確かに生徒会執行部で話をしたし、生徒会役員であるシオンはその場にいた。
話を知っていてもおかしくないのだが、それとこの訪問に何の意味があるのだろうか。

「しばらく会えなくなるかもって思ったら寂しくて、所有印ソレの口止め料貰いに来ました。消えちゃうと口止め料もらえなくなるし、侍女って普通数えないから、お部屋なら1人ってことで良いかなって思って。本当に侍女が居ないとは思いませんでしたけど。だから所有印ソレ隠してないのかな?」

そう言いながら、向かいに座っていたシオンが移動してきて隣に座る。

指摘されてはじめて、お風呂上がりで隠していない所有印のことを思い出し、ハッと首元を触った。

「あはは、やっぱりアシェル様、お昼と一緒で所有印ソレのこと忘れてたんですね?で、口止め料、貰っても良いですか?」

口ではそう聞きながらも、要求が叶うまで梃子でも動かないぞという強い意志を感じる瞳に、このままシオンを帰すことを諦めた。

「いいけど、ちゃんと口止め料払ったら帰ってもらえるかな?僕はまだやることがあるんだよね。」

なによりアークエイドを待たせているし、所有印を他の人に見られたことがバレると、物凄く怒られる気がする。
戻るのが遅いと様子を見に来てしまうかもしれないので、できればさっさと終わらせてさっさと退室していただきたい。

「もちろんです。」

しっかり言質を取ったうえで、アシェルはシオンの顎に手を添え上を向かせて口付けた。
身体が離れているとキスしにくいので、腰に手を回して少し引き寄せる。

様子を見るように角度を変えながらチュ、チュッと啄むようなキスを落とすと、それだけでシオンの表情が嬉しそうなものに変わる。

ぬるりと舌を滑り込ませれば、それは当然のように受け入れられ絡められた。

シオンの荒い吐息とピチャ、チュクという唾液の音がする。

(シオン君って、クリストファー先輩よりキス上手いんだよね。いや、先輩が下手なだけか。)

時折感じるゾクゾクとした感覚に蓋をして、シオンの表情が蕩けきるまで口付ける。

「……っぁ……ぁん……んぅ、はんぅ……。」

段々と荒い吐息に混じる嬌声の間隔が短く、高く大きな音になってきた。
そろそろ良いかと唇を離し、一回り小さい身体に回していた腕も離した。

熟れた蕩けそうな顔が泣きそうに歪んだ。

「……っ、ゃだぁ……。もっと、もっとしてぇ……。」

懇願するような声にアシェルは答える。

「ダメ。もう十分イイ思いしたでしょ?ちゃんと口止め料になってるはずだよ。」

「……うぅ……でも……。」

涙目で続きを要求するシオンを、終われば帰ると言っていたので叩き出してしまおうか、などと思う。

「へぇ、口止め料ね。」

「っ!?」

「……アーク。お客様が来てるのに、なんで出てきたの?」

いつからそこに居たのだろうか。
開いた扉に背を預けるようにしてアークエイドが立っていた。
なんでこの幼馴染は、アシェルのこういう場面に遭遇するのだろうか。

ピクリとアークエイドの眉が動く。

「なんで?戻るのが遅いから様子を見に来ただけだ。で、か。……本当に次から次へと。」

カツカツと近寄ってきてソファーの後ろに立ったアークエイドに、ヒョイと脇の下を持って抱き上げられ、その腕の中に包まれてしまう。

背中を包む温かい温もりへ抗議する。

「ちょ、アーク、離して。」

「他のヤツに見せるなって言ったよな?」

そう言ってアークエイドは、シオンを冷たいサファイアブルーの瞳で睨む。
この所有印をつけたのは俺だ、手を出すな、と忠告をこめて。

「見られたのはごめん。って、そもそもアークが悪いんだからねっ?なんで僕だけ謝らなきゃいけないのさ。ちゃんと言いふらされないようにしてるし良いじゃない。」

「何が良いのか解らない。それより……に帰ってもらいたいんじゃないのか?」

「そりゃ、さっきその話をしてたんだけど……。こんな状態でごめんね、シオン君。悪いんだけど、今日はもう帰ってもらっても良い?」

抵抗したものの全く腕から逃がしてくれるつもりのないアークエイドに、もうっと言いながら置いてけぼりのシオンを見た。

「……所有印あれの相手は殿下か……。」

「ごめん、何て言ったの?聞き取れ——。」

「いえ、お邪魔してしまったみたいでごめんなさい。お暇しますね。では、。」

シオンは早口に言いながらアシェルの部屋を出て行った。
見送りの言葉を言う 暇もなかった。

「アーク、離して。」

「嫌だ。」

「ちょっと、歩けるってばっ。」

またヒョイっと脇の下から持ち上げられ、部屋の扉に鍵を掛けたアークエイドは、ソファの上に座った。
アシェルを股の間に座らせて、背後から抱えたまま。

「で?口止め料ってなんだ?」

首筋にかかる吐息にビクッと身体を震わせたアシェルは、怒っているのに見えないアークエイドの瞳に不安になる。
幼馴染達からあの嫌な眼を向けられたら、流石に立ち直れる自信がないが、声色しか分からないまま怒った人間と話すのはもっと怖い。

「話す、話すから、ちゃんと顔つき合わせて——。」

「別にこのままでも話せるだろ。」

「そうなんだけど……っん!?」

急にぺろりと耳を舐められた感触に身体が跳ねる。

「話す前に襲われたいか?」

そのいつもより低く色気を含んだ声に、きっとアークエイドはこういう時によくする、熱の籠っている瞳をアシェルに向けているんだろうなと感じた。
先程感じた不安や恐怖感が溶けて消えていったのを感じる。

「僕は襲われるより襲いたい派だって言ってるでしょ?もう、話すから悪戯しないで。」

そうは言ったもののどう説明したものかと悩む。

「えっと、今日剣術の授業、皆とはぐれてたでしょ?いつも手合わせしない人たちと戦ったんだけど、物凄く退屈でさ。ルール決めてやってたんだけど、それでも弱い人しかいなかったんだよね。」

「ルールは見かけたから知ってる。」

「まぁ、それで最後にシオン君とゲームしたんだけど、シオン君だけがクリアして、よし今からって時に授業が終わっちゃって。どうせ昼休みだしってそのまま手合わせしたんだよね。」

「それで一緒に昼は食べれない、とエトに伝言したのか。」

「そう。でね、楽しくてついやりすぎちゃって。シオン君もスピードタイプみたいだったから、スピード重視で彼の息が上がるまで打ち込んじゃったんだよね。」

「それがどうして口止め料に?」

「あー……動きすぎて汗かいたからクリーン使ったら、見えちゃったみたいで。……更衣室に戻されて、指摘されて……。」

言葉を濁すアシェルに「口止め料なら普通金品じゃないか?」という尤もな言葉がかかる。

「……キスされて、逃げれそうにないし。兄弟揃って僕のこと襲いやがって、ってちょっと頭に来てやり返したら、なんか良かったみたいで。それを口止め料として要求されました……。」

あれにやり返さなければ金品の要求で済んだのかな、でもやられっぱなしはやだな、なんて考えているアシェルの背後で、アークエイドは頭を抱えたくなった。

所有印をつけておけば、他人にバレないように距離を取るだろうと思ったのに、何故襲われる状況になるのか。

特にあのシオン弟の方は明らかにアシェルを狙っていたので、警戒していると思っていた。

しかも、どうせ逃げる時の選択肢に魔法を使うことは入っていないのだろう、いつものように。身体強化の一つでも使えば、相手が本気で力で抑え込まない限り逃げられるだろうにと思ってしまう。
仮に相手が本気でアシェルを抑えても、魔法を駆使すれば確実にアシェルは逃げられる。

「なぁ、昨日俺が身体を大事にしてくれって言ったのを覚えているか?心配だって。アシェのことがだから心配してるって、分かってるか?」

「うん、昨日言われたばかりだし覚えてるよ。心配してくれてるのも分かってる。僕だってアークのことだし、なにかあれば心配するもの。そうでしょ?」

アークエイドの言葉の意味は今日も伝わらないまま、意味の違うが返ってくる。

「……。隙が多すぎるんだ。」

「どういう意、ひゃぁ!?」

また耳を舐めあげられ、離れる前にカプリと甘噛みされてしまう。

「こういう意味だ。快楽にも弱いみたいだしな?」

「…ゃ…、んっ……ふ、普通は。ぁ……こんなこと、しないからね!?」

熱の籠った声が吐息がかかる程近い場所で聞こえ、ゆっくりとアークエイドの長い指が首筋を撫でる。
その吐息と指が与えるくすぐったいようなゾクゾクとした快感に声が乱れる。
先程までのキスの余韻で身体が熱を持ってるみたいで、想定外の刺激が伝わってくる。

「あぁ、普通はしないな。」

じゃあなんで今?と聞こうとして、普通じゃないということは、またキスシーンの空気にあてられたのかと思い当たる。

「あてられてシたくなったなら、こんなことせずに素直にそう言ってよ。僕がまたシてあげるって言ったでしょ?ヌけばスッキリするんだから。」

「……それ、他のヤツにも言ってるんじゃないだろうな?」

声に含まれていた熱が消え、怒気を含んだものになる。

「言ってないよ。アークがムラムラしても、その辺の女の子引っかけて発散できないだろうからって思って言ってるのに、他の人に言うわけないじゃない。王子様にいたらどうかと思うけど、貴族なんて引っかけた愛妾の一人や二人囲うくらい、どうにでもなるでしょ?」

そもそもこれが王子様アークエイドではなく、そこら辺の一般市民であれば娼館にでも行けば済む話なのだ。
わざわざアシェルが相手をする必要はない。

「……そういえばそんなこと言ってたな。」

耳元の声が呆れに変わる。
抱き締められた腕が緩んだのを感じたので抜け出し、アークエイドの隣に腰掛けた。

ようやくサファイアブルーの瞳を観ることができる。
そこにあるのは呆れの色を映したいつもの瞳でほっとする。

「で、ヌくの?ヌかないの??」

「シなくていい。部屋に戻る。」

ぶっきらぼうに言われ時計を見る。

「そっか、そろそろ帰らないと使用人達が心配しちゃうか。もー、今度は早めに言いなよ?さっきくらいの時間があればどうにかしてあげれるから。」

アークエイドは、あくまでもアークエイドは雰囲気にあてられてムラムラしてしまったのだ、という前提を覆さないアシェルに、本当に気持ちが伝わる日は来るのだろうかと思ってしまう。

「俺が雰囲気にあてられることがないようにしてくれ。遅くまで悪かったな。」

立ち上がり扉までいくアークエイドを見送る。

「いやいや、雰囲気にって……アークがもの凄くいいタイミングで出没しすぎなんだからね?まぁ空気にあてられたとかじゃなくムラムラしたらいつでもいいから、他の女の子だけは引っかけないでね?じゃあ、おやすみ。」

「……おやすみ。またな。」

アークエイドが部屋を出たのを見送り終え、鍵を閉めてうーんと伸びをする。

「お年頃の男の子は大変だなぁ。さ、楽しい楽しい錬金タイムといきますか。あぁ、久しぶりの大量生産だよ。普段色々作るのも、たまには豪快に作るのもいいよね。」

先程までの状況からさっと頭を切り替えたアシェルは、いそいそと実験室に戻った。

その日からまるっと十日間、アシェルはリリアーデと共に受ける生物学の授業以外は研究室に籠って過ごしたのだった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 【ご報告】 2月28日より、第五章の連載を再開いたします。毎週金・土・日の20時に更新予定です。 また、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。 引き続きよろしくお願いいたします。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない

二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。 ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。 当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。 だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。 ――君の××××、触らせてもらえないだろうか?

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

大金で買われた少女、狂愛の王子の檻で宝石になる ―無自覚な天才調合師は第二王子の婚約者(虫除け)を演じることになりました―

甘塩ます☆
恋愛
「君を金貨三十枚で買ったのは、安すぎたかな」 酒浸りの父と病弱な母に売られた少女・ユナを救ったのは、国中から「放蕩王子」と蔑まれる第二王子・エルフレードだった。 ​「虫除けの婚約者になってほしい」というエルの言葉を受け、彼の別邸で暮らすことになったユナ。しかし、彼女には無自覚の天才調合師だった。 ​ユナがその才能を現すたび、エルの瞳は暗く濁り、独占欲を剥き出しにしていく。 「誰にも見せないで。君の価値に、世界が気づいてしまうから」 ​これは、あまりに純粋な天才少女と、彼女を救うふりをして世界から隠し、自分の檻に閉じ込めようとする「猛禽」な王子の物語。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...