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第二章 王立学院中等部一年生
99 マリクの抑制剤完成②
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Side:アシェル13歳 冬
夢さえ見ないほど深い眠りから意識が浮上する。
(温かい……重い……そだ、依頼の続き……。)
ゆっくり瞼を開けると、いつもの見慣れた天蓋が目に入る。
「もう起きたのか。」
まだ寝起きでぼーっとする頭のまま声の方を向くと、アークエイドが頬杖をついたままアシェルを見ていた。
「んぅ、あーく……?」
なんでアークエイドが隣に寝転がっているのか記憶を辿る。
——そういえば添い寝すると言っていた気がする。
重たいのはアークエイドの腕だ。
「寝惚けたアシェも可愛いな。」
嬉しそうに笑ったアークエイドからチュッと額にキスを貰う。
「……可愛くない。……うん、ちゃんと思い出した。あれからどれくらい経ったんだろ。」
「アシェル様は四時間ほど、お眠りになられておりましたよ。」
アークエイドとは反対側。
ベッドサイドに視線を向ければ、椅子に座っているイザベルが目に入る。
少し眠たそうだ。
「おはようございます、アシェル様。と言いましても、日付が変わる頃合いでございますが。」
どうりで眠たそうな表情をしているわけである。
「マリクはちゃんと送り届けて貰えたかな。あと薬も。」
「勿論です。使用人に会っても自制できているようでございました。服薬についても、毎朝一本ずつ服用するようにお伝えしております。」
アシェルの知りたかった情報を織り交ぜつつ、イザベルが報告してくれる。
「そっか、ありがとう。やっぱり僕の侍女は優秀だね。」
そっとアークエイドの腕を避けて起き上がれば、部屋の中も掃除と整理整頓されている。
マリクを迎え入れる前の状態になっていた。
「お褒め頂きありがとうございます。何かお手伝いできることはありますか?」
「ベル、もうだいぶ眠たいでしょ?ここで寝てていいよ。」
椅子から立ち上がる気配がないのがその証拠だ。
パフパフと隣の空いたスペースを示すが、イザベルに首を振られる。
「何もないのでしたら、自分の部屋で休ませて頂きます。アシェル様の邪魔をしたくはありませんので。」
「そっか、残念だけど仕方ないな。部屋まで送ろうか?」
流石にこんな真夜中に出歩いている人は居ないだろうが、それでも女性の独り歩きは心配だ。
「いえ、すぐそこですので。おやすみなさいませ、アシェル様。」
すくっと立ち上がったイザベルがペコリと礼をする。
「うん、ゆっくり休んで。しばらく僕はまだ授業を休むけど、もう自分で出来るから。僕が登校するまでは自由にしてて。」
「承りました。……アークエイド様、お迎えはいかがいたしましょうか。」
イザベルがそう問いかけると同時に、背中から温もりに包まれる。
まさか、毎朝アークエイドと一緒に登校していたのだろうか。
「要らない。」
「分かりました。……くれぐれもアシェル様の邪魔だけはなさらないで下さいね。」
「解ってる。」
アークエイドの返事を聞いたイザベルが寝室を出ていく。
「アークは帰らないの?」
今日もお泊りする予定なのだろうか。
泊ったところで、アシェルは今からまた依頼関連に取り掛かるので、構ってあげることも添い寝も出来ないのだが。
「やっとアシェの傍に居られるんだ。帰らない。」
ぎゅっと強く抱きしめられる。
「良いけど……寝るんだとしたら、もう添い寝は出来ないよ。まだまだやらないといけないことあるし。」
「アシェが起きてるなら、起きて近くで見てる。」
「そう?あ、じゃあさ、ちょっと背中側の傷の位置とかどんな傷とか教えてくれない?治す前に記録だけとっておきたいんだよね。」
本当はイザベルに頼もうと思っていたが、あんなに眠たそうなイザベルに頼むわけにはいかない。
「良いぞ。」
「って、自分で脱ぐからっ。」
背中側からまわってる腕が、はだけてぼろぼろになったシャツのボタンを一つずつ外していく。
「これくらいさせてくれ。……やっぱりシャツの下にも傷があるんだな。」
胴体の方は噛み傷ではなく、マリクの爪で負傷した傷だ。
刺さったり引っかかれたりで、噛み傷よりも出血した跡がある。
「まぁ、仕方ないよね。むしろ普段魔物の首を簡単に切り飛ばせる爪で、よくこれだけで済んだなって思ってるよ。内臓まで到達する覚悟はしてたからね。」
緩んだ腕の中からするりと抜け出し、メモ用紙と万年筆を片手に姿見の前に移動する。
立った時に身体の中から溢れてきた白濁は、『クリーン』を使って綺麗にする。
アークエイドも立ち上がって、近くに来たのが鏡越しに見えた。
「うーん、シャツはかなりぼろぼろだね。傷自体は綺麗な切り傷だし、時間が経ってるのもあるけど治すのは苦労し無さそうかな。」
パサリとボロボロのシャツを脱いで、身体に出来ている傷のメモを取っていく。
「ねぇ、アーク。後ろの傷があるところ。まずは爪で出来た傷跡のところに触りながら教えてくれる?」
「恥じらいはないのか……。爪の傷だな?ここと——。」
アークエイドが順に指で触れてくる箇所のメモを取る。
腰回りの傷が多いが、それでも想定していたより少ない。
傷の位置や数で、ほとんどの傷がマリクを怒らせてしまった時のものだと分かる。
「次は噛み傷で。」
「……首と肩は判別できないくらい沢山ついてる。」
「あー、そうだよね。そこはいいや。他に噛み傷ある?」
ぴとっとアークエイドの手が腰に触れる。
「なんでこんなところに?三つくらいあるんだが。」
「……んっ……一回、腰を噛まれてそこを治療したら、マリクを怒らせちゃって。ねぇ、なんで撫でてるの。えっちな撫で方しないでしょ。」
「くくっ、俺は普通に撫でてるだけだが……気持ち良いのか?」
確かに腰と背中をアークエイドの手が優しく撫でているだけなのだが、その撫で方が媚薬を使っていた時の愛撫を彷彿とさせるのだ。
あの時の強烈な快感を思い出すだけでも、背中をゾクゾクとした快楽が走ってしまう。
「もうっ、わざとでしょ。ちょっと離れてて、治療しちゃうから。」
名残惜しそうにアークエイドが離れたのを確認して、全身に『創傷治癒』をかけて傷を綺麗に塞いでいく。
時間が経った傷は魔力消費量が多く時間もかかるが、古傷というほどではないので十分治療できるはずだ。
「後ろも綺麗になった?」
「あぁ、大丈夫だ。」
「じゃあ、ちょっとシャワー浴びてくる。さっきからクリーン使ってるけど、洗わないと垂れてきて気持ち悪い。」
一応廊下を歩くし、とボロボロのシャツを拾い上げ羽織った。
そして何故かアークエイドにひょいっと抱えられる。
「ねぇ、僕、今からお風呂に行くんだけど?」
「知ってる。」
「じゃあ、僕は何で抱えられたの?歩けるんだけど。」
「知ってる。」
スタスタと浴室まで向かうアークエイドの瞳には、情欲の熱と嫉妬が混じっている。
マリクとの性行為は終わったのに、一体何に嫉妬しているのだろうか。
やはり独占欲が強そうなアークエイドは、嫉妬しやすいタイプなのかもしれない。
いつかの日のように、広すぎる浴槽の中に優しく座らされる。
アークエイドが服を脱いで裸になる傍ら、アシェルもボロボロのシャツを脱いで床に放っておいた。
「一緒にお風呂に入りたいのか、それともムラムラを発散したいのか。どっち?抱き潰すのだけはやめてね。まだ作業したいんだから。」
アークエイドの下半身は既に臨戦態勢だ。
「どっちもだが……まずはアシェを洗うところからだな。血の跡はヒールだけじゃ落とせないからな。」
魔力を多めに籠めてクリーンをかければ乾いた血も落とせるのだが、シャワーを浴びるのでそのままだ。
「自分で洗えるよ。」
「知ってる。でも俺が洗う。」
洗いたいじゃなくて、洗う、と言い切ったアークエイドの意志の強さを感じ、大人しくすることを選ぶ。
——多分、身体を洗わせるまで、しつこく言われるやつだ。
今日は先に水を出して、ちゃんと温かくなったお湯を掛けられた。
「立とうか?」
「いや、このままでいい。」
ボディーソープとシャワーを手にして、アークエイドも浴槽の中へと入ってくる。
二人で入っても浴槽が広いので余裕がある。
早速身体を洗うのかと思っていると、アークエイドに口付けされ、舌が潜り込んできた。
ザーッというシャワーの音を聞きながら、初めてキスした時よりもスムーズに絡められる舌に応じたのだった。
夢さえ見ないほど深い眠りから意識が浮上する。
(温かい……重い……そだ、依頼の続き……。)
ゆっくり瞼を開けると、いつもの見慣れた天蓋が目に入る。
「もう起きたのか。」
まだ寝起きでぼーっとする頭のまま声の方を向くと、アークエイドが頬杖をついたままアシェルを見ていた。
「んぅ、あーく……?」
なんでアークエイドが隣に寝転がっているのか記憶を辿る。
——そういえば添い寝すると言っていた気がする。
重たいのはアークエイドの腕だ。
「寝惚けたアシェも可愛いな。」
嬉しそうに笑ったアークエイドからチュッと額にキスを貰う。
「……可愛くない。……うん、ちゃんと思い出した。あれからどれくらい経ったんだろ。」
「アシェル様は四時間ほど、お眠りになられておりましたよ。」
アークエイドとは反対側。
ベッドサイドに視線を向ければ、椅子に座っているイザベルが目に入る。
少し眠たそうだ。
「おはようございます、アシェル様。と言いましても、日付が変わる頃合いでございますが。」
どうりで眠たそうな表情をしているわけである。
「マリクはちゃんと送り届けて貰えたかな。あと薬も。」
「勿論です。使用人に会っても自制できているようでございました。服薬についても、毎朝一本ずつ服用するようにお伝えしております。」
アシェルの知りたかった情報を織り交ぜつつ、イザベルが報告してくれる。
「そっか、ありがとう。やっぱり僕の侍女は優秀だね。」
そっとアークエイドの腕を避けて起き上がれば、部屋の中も掃除と整理整頓されている。
マリクを迎え入れる前の状態になっていた。
「お褒め頂きありがとうございます。何かお手伝いできることはありますか?」
「ベル、もうだいぶ眠たいでしょ?ここで寝てていいよ。」
椅子から立ち上がる気配がないのがその証拠だ。
パフパフと隣の空いたスペースを示すが、イザベルに首を振られる。
「何もないのでしたら、自分の部屋で休ませて頂きます。アシェル様の邪魔をしたくはありませんので。」
「そっか、残念だけど仕方ないな。部屋まで送ろうか?」
流石にこんな真夜中に出歩いている人は居ないだろうが、それでも女性の独り歩きは心配だ。
「いえ、すぐそこですので。おやすみなさいませ、アシェル様。」
すくっと立ち上がったイザベルがペコリと礼をする。
「うん、ゆっくり休んで。しばらく僕はまだ授業を休むけど、もう自分で出来るから。僕が登校するまでは自由にしてて。」
「承りました。……アークエイド様、お迎えはいかがいたしましょうか。」
イザベルがそう問いかけると同時に、背中から温もりに包まれる。
まさか、毎朝アークエイドと一緒に登校していたのだろうか。
「要らない。」
「分かりました。……くれぐれもアシェル様の邪魔だけはなさらないで下さいね。」
「解ってる。」
アークエイドの返事を聞いたイザベルが寝室を出ていく。
「アークは帰らないの?」
今日もお泊りする予定なのだろうか。
泊ったところで、アシェルは今からまた依頼関連に取り掛かるので、構ってあげることも添い寝も出来ないのだが。
「やっとアシェの傍に居られるんだ。帰らない。」
ぎゅっと強く抱きしめられる。
「良いけど……寝るんだとしたら、もう添い寝は出来ないよ。まだまだやらないといけないことあるし。」
「アシェが起きてるなら、起きて近くで見てる。」
「そう?あ、じゃあさ、ちょっと背中側の傷の位置とかどんな傷とか教えてくれない?治す前に記録だけとっておきたいんだよね。」
本当はイザベルに頼もうと思っていたが、あんなに眠たそうなイザベルに頼むわけにはいかない。
「良いぞ。」
「って、自分で脱ぐからっ。」
背中側からまわってる腕が、はだけてぼろぼろになったシャツのボタンを一つずつ外していく。
「これくらいさせてくれ。……やっぱりシャツの下にも傷があるんだな。」
胴体の方は噛み傷ではなく、マリクの爪で負傷した傷だ。
刺さったり引っかかれたりで、噛み傷よりも出血した跡がある。
「まぁ、仕方ないよね。むしろ普段魔物の首を簡単に切り飛ばせる爪で、よくこれだけで済んだなって思ってるよ。内臓まで到達する覚悟はしてたからね。」
緩んだ腕の中からするりと抜け出し、メモ用紙と万年筆を片手に姿見の前に移動する。
立った時に身体の中から溢れてきた白濁は、『クリーン』を使って綺麗にする。
アークエイドも立ち上がって、近くに来たのが鏡越しに見えた。
「うーん、シャツはかなりぼろぼろだね。傷自体は綺麗な切り傷だし、時間が経ってるのもあるけど治すのは苦労し無さそうかな。」
パサリとボロボロのシャツを脱いで、身体に出来ている傷のメモを取っていく。
「ねぇ、アーク。後ろの傷があるところ。まずは爪で出来た傷跡のところに触りながら教えてくれる?」
「恥じらいはないのか……。爪の傷だな?ここと——。」
アークエイドが順に指で触れてくる箇所のメモを取る。
腰回りの傷が多いが、それでも想定していたより少ない。
傷の位置や数で、ほとんどの傷がマリクを怒らせてしまった時のものだと分かる。
「次は噛み傷で。」
「……首と肩は判別できないくらい沢山ついてる。」
「あー、そうだよね。そこはいいや。他に噛み傷ある?」
ぴとっとアークエイドの手が腰に触れる。
「なんでこんなところに?三つくらいあるんだが。」
「……んっ……一回、腰を噛まれてそこを治療したら、マリクを怒らせちゃって。ねぇ、なんで撫でてるの。えっちな撫で方しないでしょ。」
「くくっ、俺は普通に撫でてるだけだが……気持ち良いのか?」
確かに腰と背中をアークエイドの手が優しく撫でているだけなのだが、その撫で方が媚薬を使っていた時の愛撫を彷彿とさせるのだ。
あの時の強烈な快感を思い出すだけでも、背中をゾクゾクとした快楽が走ってしまう。
「もうっ、わざとでしょ。ちょっと離れてて、治療しちゃうから。」
名残惜しそうにアークエイドが離れたのを確認して、全身に『創傷治癒』をかけて傷を綺麗に塞いでいく。
時間が経った傷は魔力消費量が多く時間もかかるが、古傷というほどではないので十分治療できるはずだ。
「後ろも綺麗になった?」
「あぁ、大丈夫だ。」
「じゃあ、ちょっとシャワー浴びてくる。さっきからクリーン使ってるけど、洗わないと垂れてきて気持ち悪い。」
一応廊下を歩くし、とボロボロのシャツを拾い上げ羽織った。
そして何故かアークエイドにひょいっと抱えられる。
「ねぇ、僕、今からお風呂に行くんだけど?」
「知ってる。」
「じゃあ、僕は何で抱えられたの?歩けるんだけど。」
「知ってる。」
スタスタと浴室まで向かうアークエイドの瞳には、情欲の熱と嫉妬が混じっている。
マリクとの性行為は終わったのに、一体何に嫉妬しているのだろうか。
やはり独占欲が強そうなアークエイドは、嫉妬しやすいタイプなのかもしれない。
いつかの日のように、広すぎる浴槽の中に優しく座らされる。
アークエイドが服を脱いで裸になる傍ら、アシェルもボロボロのシャツを脱いで床に放っておいた。
「一緒にお風呂に入りたいのか、それともムラムラを発散したいのか。どっち?抱き潰すのだけはやめてね。まだ作業したいんだから。」
アークエイドの下半身は既に臨戦態勢だ。
「どっちもだが……まずはアシェを洗うところからだな。血の跡はヒールだけじゃ落とせないからな。」
魔力を多めに籠めてクリーンをかければ乾いた血も落とせるのだが、シャワーを浴びるのでそのままだ。
「自分で洗えるよ。」
「知ってる。でも俺が洗う。」
洗いたいじゃなくて、洗う、と言い切ったアークエイドの意志の強さを感じ、大人しくすることを選ぶ。
——多分、身体を洗わせるまで、しつこく言われるやつだ。
今日は先に水を出して、ちゃんと温かくなったお湯を掛けられた。
「立とうか?」
「いや、このままでいい。」
ボディーソープとシャワーを手にして、アークエイドも浴槽の中へと入ってくる。
二人で入っても浴槽が広いので余裕がある。
早速身体を洗うのかと思っていると、アークエイドに口付けされ、舌が潜り込んできた。
ザーッというシャワーの音を聞きながら、初めてキスした時よりもスムーズに絡められる舌に応じたのだった。
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