氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

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第三章 王立学院中等部二年生

114 三の森は【朱の渡り鳥】と共に②

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Side:アシェル13歳 春



王都の北東にある魔の森。

魔の森はC型に連なる山脈に囲まれており、王都側に開口している山脈の東側に一の森、西側に二の森、その二つの奥に三の森があり、それぞれの森はT字に流れる川により分断されている。

今日は三の森に行くため、見通しもよく移動しやすい一の森と二の森の間の川沿いに北東へ進む。
人数が多く実力もあるので、一の森寄りではなく二の森寄りの川岸を歩く。

「10時方向、ウルフ5、1分後。3分遅れでベア1。」

アシェルが『探査魔法サーチ』に引っかかった反応を端的に口に出す。

それに反応して、一緒に歩いていた面々は警戒態勢になる。

「実力を見せて貰いたいから、ウルフは【朱の渡り鳥】に任せてもいいか?」

「あぁ、いいぜ。その代わり、ベアはお願いしても良いか?流石に引き剥がさずにウルフとベア同時には無理だ。」

エラートとガルドが短くやり取りするが、アシェルはそれを拒否する。

「ウルフはガルド達の実力だけで。ベアが森から出る直前に強化魔法使ってあげるから、全部ガルド達だけで処理して。それくらい出来ないと困る。」

「まぁ、あれやってくれるならどうにかなるか……って、最初からかけてくれねぇのかよ。」

「最初からかけたら、うちのパーティーメンバーがガルド達の実力解らないでしょ。さ、ウルフ出てくるよ。頑張って。」

にっこりと笑みを浮かべたアシェルに、ガルドはくそーと叫びながらウルフに飛び掛かっていった。

ガルドとジンがそれぞれフォレストウルフを二匹ずつ惹きつけている間に、ユウナが弓で援護を。
残りの一匹にはアーニャが魔法で対応している。

「澄み渡る空気よ。自由を愛する風よ。空を駆け抜け切り裂く刃となれ『ウィンドカッター』。」

アーニャの放ったウィンドカッターがフォレストウルフの毛皮を引き裂き、致命傷とは言えないものの機動力を奪う。

もう一度詠唱されたそれは、次にガルドが相対している一匹を切り裂いた。
その首をガルドが数回かけて切り落とす。

元気な一匹を引き連れたまま、最初に魔法を受けたフォレストウルフの討伐にかかった。

その間にアーニャが、今度はジンの相対するフォレストウルフに『ウィンドカッター』を当て、ジンがガルドよりも二度少なく切りつけてウルフの首を落とした。

その片隅で、トーマがフォレストウルフの遺体を邪魔にならないようにこちらへ引っ張ってくる。

アシェルの予想通り、よく戦況を見ているトーマはサポーターとしてかなり優秀だ。
戦闘員の邪魔にならないタイミングと位置で、素早く遺体の回収をしているのだから。

ここで一旦タイムリミットだが、それぞれ前衛が一体ずつのフォレストウルフだけを受け持ってるなら上々だ。

「【朱の渡り鳥】全員に『攻撃力向上アタック』、『防御力向上プロテクト』。さぁ、ベアが出てくるよ。」

「ちっ、もう来るのかよ。ユウナ、弓で牽制。出来たら目を狙ってくれ。アーニャは先にウルフだ。ジン、こいつも頼む。俺はベアに行く。」

ガルドがパーティーメンバーに指示を飛ばし、木々の間から出てきたフォレストベアの注意を惹きつける。

アーニャが放った『ウィンドカッター』は、ガルドが相対していたフォレストウルフをジンが対応するまでもなく、ずたずたに引き裂いて絶命させた。

「わわっ、この前よりも威力が上がってますっ。もう少し魔力抑えないと。」

慌ててアーニャが魔力を抑え、『ウィンドカッター』を唱える。

先程までと同じようにフォレストウルフの機動力を奪い、今度はジンの一太刀でフォレストウルフの首が刎ねられた。

「おいおい、こっちもかよ……。俺達も割と強くなったと思ってたけど、アシェルの魔法も強くなってる気がするな。」

驚いたジンだったが、すぐにガルドの加勢に向かう。

頭や肩から弓矢を生やしたフォレストベアは、手足の関節を何度かガルドが切りつけているのでそこそこの出血をしている。

ジンが加わったことによって、ガルドは守りを中心に、ジンがガルドの付けた傷をさらに深くしていく。

「アーニャ、頭を狙え。」

「分かりました、飛び跳ねないでくださいね。澄み渡る空気よ。自由を愛する風よ。空を駆け抜け切り裂く刃となれ『ウィンドカッター』。」

アーニャのウィンドカッターがフォレストベアの顔面を引き裂いた。

その痛みと視界を奪われたことに、フォレストベアが唸り声を上げながらめちゃくちゃに腕を振るう。

その隙を縫って、ジンとガルドがそれぞれ片方ずつ腕を切り落とした。

驚異の減ったフォレストベアの首を、ジンが数度掛けて切り落とす。

少しばかり時間はかかったが、そこで戦闘は終了した。

「皆お疲れ様。『クリーン』。【朱の渡り鳥】の実力はこんな感じ。何か意見ある?」

戦闘を終えて戻ってきた四人の片隅で、トーマはせっせと魔石と討伐証明部位の回収をしている。
ベアだけは残すように言っているので、あとで熊胆の採取方法を教えておかなくてはいけない。

「まずは俺から。実力的には確かに三の森でも問題ないだろうが、出来れば一人は防御に徹したほうがやりやすいと思うぞ。多分タンクにするならガルドの方が向いてるな。一人で五匹惹きつけて、攻撃を捌く。その間にジンとアーニャがそれぞれ別の個体を倒す。これは右からか左からか決めておけばいい。最後の一匹は、早くケリを着けた方か、あまり変わらないんだったらジンに止めをさしてもらう。まぁ、詠唱短縮か無詠唱が無理なうちはジンの方が早いだろうな。ユウナが弓でガルドに飛び掛かるウルフの攻撃を牽制して、ガルドが攻撃を捌きやすくする係だな。」

エラートがしっかりとそれぞれの動きを分析したうえで、パーティーでの戦闘のアドバイスというよりは指導に近いことを言う。

ジンの方が膂力はあるのでジンに攻撃を任せて、状況判断に長けたガルドを守備に回すことで戦闘しやすくしているのだろう。

アーニャは毎回詠唱が必要なので、アーニャが一発当てるのを待っている時間も勿体ない。
それに魔法を使う回数は極力少ないほうが良い。

「じゃー次は俺だねー。狙うところが勿体ないかなー。スピードについていきにくいなら、フォレストウルフはまず前脚を両方潰すといいよー。一度ずつ切りつけるだけでも、かなり首を狙いやすくなると思うからー。ベアも無力化なら腕を落とさずに、手首か指先の爪のところだけ落とした方が早いよねー。あ、でもあの腕で殴られると吹っ飛ぶから気を付けてねー。」

マリクの指導は魔物討伐そのものへのアドバイスだ。
即時決着をつけることが出来ない【朱の渡り鳥】の、怪我のリスクを軽減させて戦いやすくする方法だ。

「……俺もか。弓はもう少し命中率を上げたほうが良い。その弓じゃなくて、もっと丈の短いものの方が良いだろう。今のその弓では、近場は当てにくくなる。構えは悪くないから弓を変えるだけで命中率は上がるはずだ。魔法は詠唱が無駄だ。アシェの強化のあと、魔力の籠めすぎに気付いたのは褒めてやる。無詠唱とまではいかなくても、四節ではなく二節。いけるなら魔法名の一節だけで唱えられるようにしろ。一種類しか詠唱しないなら、それくらいは出来るようになれ。」

アークエイドのアドバイスは主に後衛へだ。
無表情だが、アークエイドにしてはよく喋った方だ。

割と辛口に聞こえるが、魔法使いにとって詠唱が必要かどうかはかなり重要だ。
発動までの時間で戦局は大きく変わる。

弓についても、ガルド達は遠くから敵に矢を射かけるよりも、敵と相対した後、後衛は固まって弓を引いている。
今のユウナの弓は中距離用だ。
確かに短距離用の方が使い勝手が良いだろう。

アシェルは『ストレージ』から普段使っているショートボウを取り出し、ユウナに手渡す。

「ユウナは今回の冒険の間はこれ使ってみて。街に戻ってから返してもらったら良いから。大体皆が言ってくれたから、僕からはトーマに。ちゃんと皆の邪魔にならないように遺体の回収が出来ていて偉いよ。やっぱり状況把握も上手だし、小回りも効くね。サポーターじゃないなら斥候向きだよ。アーニャとトーマがストレージを問題なく使えるようになれば、斥候としてパーティーに貢献しても良いんじゃないかな。身体強化を意識して使えるようになれば、もっと楽に動けるはずだよ。野営の時にトーマとアーニャには、少し魔力の使い方の訓練をしてあげるよ。」

無意識に身体強化を使っているトーマを、サポーター止まりにするのはかなり勿体ないと思う。
アーニャとトーマの魔力量とセンス次第だが、野営の間に訓練してやれば今より良くなるだろう。

「他者からの意見はありがたいな。ただ盾役か。出来たらアシェル達が居る間に練習させて貰えたらと思うけど、盾は持ってないんだよな。」

「それならガルドに俺のを貸してやるよ。こういう時に練習しとかねぇと、いきなり実践は危ないぞ。ただ、多分次は俺達が実力見せる番だから、その後でな。アシェはそのつもりだろ?」

「もちろん。ガルド達だけに実力見せて貰って、こっちは見せないなんて不公平でしょ。もあるしね。」

にっこり笑っているアシェルに、エラートがやっぱりそうだよなーと笑う。

「俺は特に役割は変わらないし、ガルドが惹きつけている奴から一匹ずつやるだけなら、今より早く倒せるようになると思う。」

「私はまずアシェルに借りた弓を使ってみてどうなるかよね。使い勝手が良ければ、街で新調するわ。トーマ、悪いけど私の弓持っててくれる?」

「はい、分かりました。」

トーマが川で手を洗って、ユウナから弓を預かって器用に紐で縛って背負う。

「アシェルさんから訓練していただけるなんて、嬉しいです。ただ、詠唱省略できるようになるでしょうか……。今まで三節の練習したことはあるんですけど、上手く発現したことないんですよね。」

「そこはアーニャの様子を見てコツを教えてあげるから。」

「ありがとうございますっ!」

アーニャが元気よく頭を下げる。

「僕も訓練お願いします。もっと皆さんのお役に立ちたいので。」

「うん、トーマにもちゃんと教えてあげるからね。ついでに、今からフォレストベアの熊胆の取り方も教えてあげる。毛皮や肉を持ち帰らないのは仕方ないとしても、熊胆は割と高額取引だからね。戦闘で損傷もしにくいし、覚えておいて損はないよ。」

「是非!」

アシェルはトーマと一緒にフォレストベアの腹部の解体に取り掛かった。
アーニャはユウナを引っ張っていって、その見学をするようだ。

幼馴染達と残る【朱の渡り鳥】のメンバーはそれを眺める。

「アシェはえらくガルド達と仲が良いんだな。アシェがあれだけ面倒見ようとしたり一緒に冒険に出るって、珍しいことなんだぜ。」

エラートの言葉にガルド達は驚いた。

「本当か?初めて会った時からかなり気さくだったぞ。野営も一緒にしてくれたし、寝ずの番までやってくれたっていうか、俺達が眠らされただけだけど。」

「アシェらしーねー。やえーの時は、多分アシェの邪魔になるから寝かされたと思うよー。」

「気さくに見えても、普通は一定以上近づかない。多分トーマが居たからだ。トーマは初めて会った時から気にかけていて、気に入ってそうだったからな。」

「まじか。トーマに感謝だな。アシェルが貴族って聞いてるけど、エラート達も同じ王立学院生ってことは貴族なんだろ?」

「まぁ、そうだな。ただ冒険者に身分は関係ないからな。普通にしててくれ。」

「ははっ、アシェルも同じこと言ってたぜ。」

そんな雑談をしていると、解体を終えて身綺麗にしたアシェルが戻ってくる。

「お待たせ。そろそろ僕らの獲物を呼ぼうと思うけど、何が何匹くらい欲しい?今ならもあるし、選り取り見取りだよ。」

「アシェはどう戦う。」

「パーティーの実力だから、僕は傍観者かな。一応ガルド達を習って、三分後に別動隊が到着するように調整掛けて、前半は強化無し、後半は強化有りの予定。二の森じゃ強化は要らないかもだけど、強化があっても楽しいように沢山呼ぼうかなって。」

にこにこと楽しそうに話すアシェルに、【朱の渡り鳥】のメンバー達は何言ってるんだこいつ。という反応をする。
いや、トーマだけが「流石アシェルさんです。楽しみですね。」と相変わらずキラキラとした瞳で笑っている。

「俺は何匹でもいーよー。思いっきり暴れていいってことでしょー?」

「俺は魔法だけでの戦いを見せる。左からもらう。」

「じゃー俺は右からね。」

「おい、お前らはヤるだけだけど、キープするの俺だからな?まぁ、アシェが良いと思うだけ呼んでくれ。殲滅速度的に、沢山呼んだところでだろ。」

幼馴染達からの意見を貰い、『探査魔法サーチ』にかかっている魔物達へ血の臭いを乗せた風を運ぶ。

「じゃあ、三分間エンドレスでウルフとゴブリンとホーンラビット退治ね。30秒ごとに二種類の群れが5匹ずつ出てくるように調整したから頑張って。アークが魔法使うし、これくらいいけるでしょ。10時方向から全部出てくるからね、今から一分後に。三分後にはオークとフォレストベアを3体ずつ用意したから。早めにお肉も熊胆も確保できたね。」

楽しそうにアシェルが笑いながら言い。今からそれだけの魔物と戦うことになる三人は、アシェルの言葉からそれぞれの動き方をシミュレートし、出てくるのを待つ。

その間に幼馴染達の邪魔にならないように、【朱の渡り鳥】のメンバーをアシェルの傍に集まらせ、言った数以上の魔物が来ないように遺体は焼いておいた。

「くるよ。」

アシェルが言うと同時に、アークエイドの放った細めのアイスランスが5本、綺麗にホーンラビットの首を貫き、地面に縫い留める。

フォレストウルフの群れは五匹とも、エラートが器用にラウンドシールドとバスターソードを使って捌き、捌かれたフォレストウルフの首からマリクの爪に刎ねられていく。

「次。」

魔物がホーンラビットかフォレストウルフかゴブリンか。
その違いだけの同じテンポで、次々と魔物が絶命していく。

アークエイドは器用に、アイスランス以外にアースランス、ウォーターカッター、ウィンドカッター、シャドーボール、ライトニングを使って仕留めていく。
その度にアーニャが歓声を上げていた。

トーマがササッと移動して、絶命した魔物達をアシェルの元まで引きずってきてくれる。
それを適宜『ストレージ』に収納していく。

「うーん、トーマはうちが勧誘しておくべきだったかな。メインが冒険者だったら、確実に勧誘してたんだけどなぁ。」

アシェルの期待する働きをきっちりとこなすトーマは、冒険者には垂涎物の能力だ。
そんな呟きを拾ったガルドは肩をすくめる。

「アシェルが欲しいっていってもやらねぇからな。トーマは俺のとこのメンバーだ。」

「ふふ、知ってるよ。前のパーティーと違って、トーマはいいパーティーに拾われたみたいだからね。前のパーティーみたいにクズの集まりなら引き抜いてたかもだけど。」

クスクスと笑いながら、そろそろ三分経つので強化魔法を掛ける準備をする。

「マリク、今日は速度向上クイックも要る?あと、一回の詠唱でクイック以外全員にかかるから。」

「要るー。あれたのしーんだよね。」

「了解。マリクに『速度向上クイック』。全員に『攻撃力向上アタック』、『防御力向上プロテクト』。くるよ。」

アシェルの言葉を合図に、フォレストオークとフォレストベアが三体ずつ躍り出てくる。
それらに軽く切りつけ注意を引きながら、エラートが愚痴る。

「おい、アシェ。オークジェネラル混じりとか聞いてねぇぞ。」

「うん、言って無いもん。でも問題ないでしょ?ジェネラルの方がお肉が美味しいんだよね。」

「肉が美味いなら頑張るしかねぇな。アークがジェネラル止めたから、先に手前の二匹。その後にジェネラル、それからベアだ。」

エラートが笑いながら現状を見て指示を飛ばす。

アークエイドはオークジェネラルに『拘束バインド』を使い、両足だけを地面に縫い留めた。
エラートが攻撃を捌いたばかりの左のフォレストオークの首を『ライトアロー』で貫き仕留める。

「りょーかい。美味しーお肉、楽しみだねー。」

その右隣の個体もエラートが攻撃を捌いた後、背後に周ったマリクに首を刎ねられ、続けざまにオークジェネラルの首が飛ぶ。

恐らく【朱の渡り鳥】のメンバーは、クイックのかかったマリクの姿は追えていないだろう。

エラートはフォレストベアの右側の個体から攻撃を捌き、左側、真ん中と対応していく。

それに合わせて右側のフォレストベアの首が飛び、左側の首の位置で小さな『爆破イグニス』がいくつも起きて首と胴体が離れ、そして中央の首がまた飛ぶ。

ほんの僅かな時間の出来事に、ガルド達は息を吞むことしかできなかった。
トーマだけは相変わらず、フォレストオークの遺体から順番にアシェルの元へと引きずってきていたが。

戦闘を終えた幼馴染達が戻ってくるので、『クリーン』をかけて綺麗にしてあげる。

「トーマが魔物連れて行ってくれるから、いちいちストレージに仕舞わなくて良い分戦いやすかったぜ。トーマ、ありがとな。」

エラートがにかっと笑う。
それに応えるトーマも笑顔だ。

「いえ、僕はサポーターですので、荷物さえなければこれくらいお安い御用です。」

「うちのパーティーはこんな感じ。どう?僕より彼らの方が前衛向きでしょ。アタックをかけてなくても、エトもマリクも二の森のフォレストベアなら、一発で首を飛ばせるよ。残念ながら、僕は二回は必要だからね。」

「そう聞けばそうなんだろうけど……やべぇ、次元が違いすぎて何も言えねぇ。マリクなんて見えねぇし。」

ガルドの呟きに、ジンもユウナも同じくと頷く。
アーニャだけは瞳をキラキラと輝かせて、アークエイドの魔法を褒めていた。

「アシェルさんも凄かったですが、アークさんも凄いです!無詠唱であんなに色んな種類の魔法を、ピンポイントに当てるなんて!それに最後のは多分爆破イグニスですよね?魔の森で火属性魔法は厳禁ですが、あんな使い方もあるんですね。勉強になります!!」

「お前は真似するなよ。詠唱でしかウィンドカッターを発動できないんじゃ無理だ。」

「しませんよ!私の実力じゃまず無理です!でも、勉強や憧れは別物なんで。はぁ、魔法使いの大先輩が二人も……幸せすぎます。」

アーニャは頬を染めてうっとりとしている。
やっぱりアーニャは魔法が大好きなようだ。

「ふふ。まぁこんな感じだから、三の森が初めてなエトとアークがいるけど、それなりに動けると思うよ。もうすぐ三の森だし、今日は王都を出るのが遅かったからね。道中の敵だけ倒しながら野営ポイントに向かおうか。予定地はもう決めてるからね。」

ガルドはエラートからラウンドシールドを借り受け、戦闘時は隣に立って指導を受けながら戦うことにしたようだ。
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