氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

文字の大きさ
172 / 313
第三章 王立学院中等部二年生

171 メイディーへの大量発注③ ※

しおりを挟む
**********

※アシェルとアークエイドが離れの実験室でイチャイチャする話。
メイディーへの大量発注以降は、しばらく恋愛パートはお休みになるので、その前にイチャイチャさせたかっただけです。

********



Side:アークエイド13歳 夏



アシェルはしばらく声を抑え、アークエイドが飽きるのを待ってみるが、全く飽きる気配は無くアシェルの身体をまさぐってくる。

気持ち良いのにイけるわけではないし、ただひたすらに甘い痺れるような快感だけを与えられ続けるのは、拷問に近いと思う。

下腹部が疼いて、アークエイドに刺激してほしいと訴えかけてくる。

ゆるゆると腰が動き、アークエイドの太腿に身体を擦り付けてしまう。
決して望む快楽は得られないのは分かっているのに、僅かな刺激だけでも欲しくて、腰を揺らすのが止められない。

「っ、ふっ、もっ、ゃだぁ……。あーくぅ……つらいよぉ……。」

「何がつらいんだ?シちゃダメだって言ったのはアシェだろ。」

「シて良いからっ。もぅ我慢するのやだぁ……。意地悪しないで……お腹にあーくのがほしいのっ。」

ようやくおねだりしてくれたと思ったら、蕩けたアメジスト色の瞳からぽたりと涙が零れる。

アークエイドは慌ててその涙を指でぬぐってやる。
まさか泣くとは思っていなかった。

「泣かせるつもりじゃなかったんだ、すまない。媚薬なしでも、アシェに求めて欲しかっただけなんだ。泣かないでくれ、アシェが満足するだけシてやるから。」

「……ほんと?……キスも、してくれる?」

「あぁ。いくらでも。」

アークエイドが唇を重ねて舌を絡ませれば、アシェルは嬉しそうに舌を受け入れてくれる。
よっぽど我慢しているのが辛かったのだろう。押し返してくることもなく、アークエイドの舌を味わおうとしている。

寝惚けている時もこうやって蕩けきった時も、喋り方が普段のアシェルというより、薫の喋り方のようになっている気がする。
瞳は蕩けきっていて分からないが、甘ったるい声をだしているのに、どこか抑揚の少し少ない話し方だ。この方がアシェルの素に近いのかもしれない。

熱にうなされていた時も咲に甘えようとする薫は、ことあるごとに望むことを伝えるのに、本当にしてもらえるのか聞いていた。
こうやってキスをしてくれるか尋ねながらねだってくるのは、アシェルなりの甘え方なのかもしれない。アークエイドが、そう思いたいだけかもしれないが。

アシェルの息が乱れてきたので唇を離せば、零れた涙で潤んだアメジスト色の瞳と眼が合う。
蕩けきって嗜虐心を煽るアシェルの姿は、とても扇情的だ。

ズボンのチャックを下ろしてアシェルの秘部に手を伸ばせば、しっかり湿り気を帯びている。
濡れにくいと言っていたが、それは今まで薫もアシェルも、自分が満足できていなかったからなのではないだろうか。

薄布越しに花芽を刺激してやれば、アシェルの嬌声が漏れる。

「んっ!……っふ……んぅ……。あーくのが、中に欲しいのっ……焦らしちゃやだ……。」

アシェルの手が伸びてきて、あっさりとアークエイド自身は外気に晒される。
相変わらず手際が良すぎる。

「挿れたら、あとが大変だろ。指でシてやるから。」

「ひゃぅっ!?やぁん、あーくも良くなって欲しいのにぃ……んんぅっ!」

とろとろのアシェルの中に指を埋め奥にある良いところを刺激してやれば、アークエイドの膝の上でアシェルが大きく跳ねる。

アークエイドの熱く硬いものをアシェルは刺激してくるが、イく度に手の動きが止まる。
こうやって動きを止めてやらないと、あっさりと達してしまいそうだ。

「俺は別にいい。たっぷり我慢したアシェへのご褒美だからな。」

引き寄せたアシェルの耳元で囁けば、指をきゅうきゅうと締め付けてくる。

そのまま耳に舌を這わせれば、またアシェルの身体が跳ねた。
早い段階でアシェルの耳や首筋が弱いことが分かったのは、幸運だったかもしれない。
そうでなければ、こんな風に身体を委ねてはくれなかっただろう。

「ゃあ!?だめっ、ソレまたイっちゃうっ。あーく、あーくぅ……もぅ、ふわふわなのっ。イきすぎておかしくなっちゃうっ。」

「好きなだけイけば良い。可愛い声を沢山聴かせてくれ。」

首にしがみついてきた腕に力が入ったのが分かる。
愛しい人が自分の手で嬌声をあげるのは、たまらなく興奮する。

今日は本当にアシェルと交わる予定ではなかったのだが、首筋にキスをした時のアシェルの甘い声を聴いていたら、歯止めが効かなくなってしまった。

本当に最後までシてしまったら、イザベルを始めメイディーの人間に怒られそうなので、流石にアークエイドまで満足するつもりはない。それに、こうしてアシェルが自分の手でよがっている姿を見るだけでも、心が満たされる。

「やらぁ……キス、したいっ。あーくぅ、ぎゅってしてぇ……。」

おねだりに応え、唇を重ねアシェルの身体を抱きしめる。
今日はまだそんなにイってないはずだが、もうこのおねだりが聞けるとは思っていなかった。

「っふ……ぁ……っんぅ!ん~~~っ!!」

たっぷりとアシェルの口の中を犯しながら指で中を刺激してやれば、ビクビクっと大きく跳ねたアシェルがぐったりと持たれかかってくる。
流石に意識を飛ばしてはいないようだが、蕩けきった表情で荒く浅い呼吸を繰り返している。

アシェルの中から指を引き抜けば、またビクッと反応した。

「気持ち良かったか?」

肩に預けられたアシェルの頭がこくんと頷く。

しばらく力の抜けたアシェルを抱きしめて余韻に浸っていると、もぞもぞとアシェルが動き始めた。

「アシェ、どうした?」

「あーくが、良くなってない。お腹がダメなら、お口でシてあげる。」

先程までよりしっかりと喋っているが、まだアシェルの瞳は蕩けている。

「俺は別に……っ。」

床に落ちるようにして腕の中から逃れたアシェルが、高ぶったままのアークエイドのモノをパクっと咥えた。

跪いて上目遣いに見上げてくるアシェルは、じゅぷじゅぷと唾液をたっぷり絡めながら、巧みにアークエイドの気持ちいい場所を刺激してくる。

ヌルヌルとして熱いアシェルの口の中は、吸ったり舌も上手く動かしているようで、アシェルの中に挿れるのとはまた違った快感だ。

「アシェ……それ以上するとっ、っ。」

「ひふぃふぉ、ふぉーふぁい。」

口の中に出してしまうのは申し訳ないが、下手に動いてアシェルに嫌なことを思い出させるのも嫌だ。
アシェルはもう大丈夫だと言っていたが、“溢したら怒られると思った”と言っていたのだ。僅かにでもそんなことは思ってほしくない。

「アシェっ、出るっ。」

ぎゅうっと、アシェルの口が搾り取るように締め上げてくる。
アシェルがシてあげる側だと、どうしてこうも上手すぎるのか。いくら前世で色々していたと言っても、イく間際に締め付けられるのは気持ち良すぎる。

駆けあがってきた射精感のままにアシェルの口の中にたっぷりと子種を吐き出し、心地よい倦怠感に襲われる。

「……っは……っ……アシェ……出して良いぞ。」

そのままではまた飲んでしまいそうだと吐き捨てるように促したのに、アークエイドと視線が合ったアシェルは、そのままこくんと喉を鳴らした。
好きな女性が自分のモノを飲んでくれるのは嬉しいしそそられるのだが、またアークエイドの性欲に火を点けそうになる。

それからアシェルはまたアークエイドのモノに唇を近付けてきて、尿道に残っている最後の一滴まで搾り取るように、扱いて吸われる。

「待て……もう良いから。それ以上されたら、止まれなくなる。」

アシェル相手ならいくらでも出来そうなくらいなのだ。
イった直後だが、あまり刺激されるとまた自身のモノはやる気になってしまう。

さすがに寝台もない、それも相手の邸で最後までシてしまうわけにはいかない。

名残惜しそうにチュッと先っぽにキスをしたアシェルは、『ウォーター』で出てきた水を飲んだ。一体どこでそんな仕草を覚えたのだろうか。

その間に自身の身だしなみを整えてしまう。

アシェルはそのまま離れていくのかと思ったら、また膝の上に登ってきて、アークエイドに寄りかかってくる。

今までではあり得ない光景に一瞬見間違いかと思うが、確かにアシェルが自分の腕の中に居る。
いつもなら事が済んだら用済みだとばかりに素っ気ない態度を取られていたのに、こんな些細なことが嬉しい。

「アーク……気持ち良かった?」

口調はしっかりしてきたが、まだ少し熱っぽい艶のある表情のアシェルに問われる。

「あぁ。相変わらずアシェが上手すぎて、我慢できなかった。」

「我慢なんてしなくて良いのに……僕だけじゃなくて、アークも気持ちよかったなら良かった。……ねぇ、少しだけ……このまま寝ちゃダメ、かな?……ダメなら、部屋に戻って寝るから。」

何故寄ってきたのかと思ったら、眠たかったようだ。
何も言わずに寝てくれても文句など言わないのに、やっぱり少し不安そうにアシェルは聞いてくる。

「ダメなわけないだろ。『クリーン』。夕飯時には起こしてやるから、ゆっくり寝たら良い。」

「ありがとう、ごめんね。」

謝る必要なんてないのに、ちょっぴり嬉しそうに破顔したアシェルはもぞもぞと寝心地の良い場所を探して、アークエイドの胸の中に頭を預けてくる。

椅子がリクライニング機能付きなので少し傾ければ、丁度いい場所が見つかったようだ。

「……ここ……あったかくて落ち着く……。」

アシェルの口から小さくぼそりと紡がれた言葉を聞き直したくても、アシェルはすぐにすぅすぅと寝息をたて始めた。相変わらずの寝つきの早さだ。

もしかして、今すぐ寝たかったからアークエイドに乗って来たのではなくて、抱きしめられたまま眠るのが心地良いからなのだろうか。

そうだとしたらとても嬉しい。アークエイドは、アシェルが落ち着く心地よい場所になれているということだ。

本人は何の気なしに溢した言葉かもしれないが、愛しさと嬉しさが心の底から溢れ出してくる。

「愛しいアシェ。良い夢を。」

起こしてしまわないように小さな声で囁き、腕の中の温もりを抱きしめた。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 【ご報告】 2月28日より、第五章の連載を再開いたします。毎週金・土・日の20時に更新予定です。 また、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。 引き続きよろしくお願いいたします。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない

二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。 ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。 当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。 だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。 ――君の××××、触らせてもらえないだろうか?

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

大金で買われた少女、狂愛の王子の檻で宝石になる ―無自覚な天才調合師は第二王子の婚約者(虫除け)を演じることになりました―

甘塩ます☆
恋愛
「君を金貨三十枚で買ったのは、安すぎたかな」 酒浸りの父と病弱な母に売られた少女・ユナを救ったのは、国中から「放蕩王子」と蔑まれる第二王子・エルフレードだった。 ​「虫除けの婚約者になってほしい」というエルの言葉を受け、彼の別邸で暮らすことになったユナ。しかし、彼女には無自覚の天才調合師だった。 ​ユナがその才能を現すたび、エルの瞳は暗く濁り、独占欲を剥き出しにしていく。 「誰にも見せないで。君の価値に、世界が気づいてしまうから」 ​これは、あまりに純粋な天才少女と、彼女を救うふりをして世界から隠し、自分の檻に閉じ込めようとする「猛禽」な王子の物語。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...