"Welcome, Another World Traveler!”

温州ミカン

文字の大きさ
45 / 67

title #3 "Welcome, Mr. Another World!OYOYO ” 幕の内 12/?

しおりを挟む




title #3
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 12/?




「そんな事情をあたしたちも知っても大丈夫なんでしょうね?」
「何が?」
「タイムパトロールや航時法 (こうじほう)の順守云々はともかく、時間移動者ってのは歴史改変出来るんでしょう」
「ああ、そういう事ね。昔から小説や漫画やアニメや映画じゃ定番のネタね」
センパイやあたしは歴史とは言えないような事であるが、確かに針小棒大に言えば歴史を変えていると言えるかもしれない。
「確かにゴミになっていたカップラーメンを食べれるように出来たんだから、せこいけど世界改変と言えなくもないな」
世界で一年間で無駄になった食材は13億トンであるが、カップラーメン一個を無駄にしないで食べれたなら100グラムは減る。歴史は変わった … かな。
「映画やアニメじゃ、その力を使って世界征服とか裏から経済を牛耳るとか、悪い事をするってベタだけど、あたし達にはあまり関係ないようだけど」
13億トンが12憶9999万9999.9キロになったんだから、確かに変わったが相当バタフライ現象無いと世界は変わらないだろう。モスラをインファント島で掴まえてブリーダーで繁殖しまくらないと何も変わらないだろう。
「そりゃあんたらは変わらないでしょうけど」
ネコが呆れながらも、それに同調する。
確かにコイツと、親しいあの二人がとんでもスキルで世を騒がす悪事を働く事は無いと何故か断言できる。ただそれは当人の気持ちで、周りは相当被害を受ける。
あの二人は喧嘩するほど仲が良いっていうけど、仲良きことは美しき哉じゃなくて、武者小路実篤さんだって激高するほど大騒動を酒席で繰り広げ、親愛の情も周りには単なる迷惑なのであった。

「一応あの二人も良い大人だけど、あの能力は人類の幸運とか大層なもんに貢献しようなんて思ってなくて、単に個人的趣味で使ってるだけだぞ。世界なんて変わらんだろう」
当人らはそう思っていても周りはなんとかそれで一儲けを考えるだろう。
「あの二人怖い … 私達には相変わらず怖いけど、あんた言うじゃない。結構優しいって … ちょっと信じられないけど、気が向いたら世界の迷惑を普段は考えて自制してるけど、上手く酒席とかで話を持っていったらお願い聞いてくれるって」
「ああ、あれで助かってる」
行きつけのスーパーで売れ残りが売り切りバーゲン品で大安売りする事を予め知っておけば、値下げ前に買ってしまい数日待っておけば安く買えたのにって慚愧に悔恨の日々を過ごさなくて済む。
「凄くローカルな価格ドットコムね」
それは流石にあまり影響ないだろうが、話の持って行き方ではもっと設けることが出来る。
「例えばバック・トゥ・ザ・フューチャー PART2みたいに未来からスポーツの勝敗表持ってきたら、スポーツ賭博では連戦連勝でしょうね*。確約された勝利の方程式じゃない」
時間を自由に移動できればその能力の恩恵は計り知れない。
ギャンブルや株式の相場を予め読めれば、お手軽に金銭的には圧倒的に有利であるが、各国の為政者や軍部が欲するのはそんな事では無い。
外交でも、直接の武力行使でも相手がコチラをどう戦略を立てて優位に話を持って行く、又は攻撃してくるのか分かるのだから、それに対処するだけでいい。
「知ってる。世界が核の炎で焼かれていないのは相手が何をどうするかわからないかだって」
「今やってる戦争もそうだよな。相手が理知的に考えている間は勝者なき核戦争なんか起こさないけど、相手がどうするか分からないから連合軍だった派手は作戦には出れないでしょう」
「あくまで対比だけど、通り魔は怖いが、それに対してヤクザは怖くないって言うよね。ヤクザが欲しいの金なんで営利の為にコスパを考えるから対処のしようがあるけど、頭のおかしい通り魔は何が欲しいのかわからないから対処のしようがないから怖いっていうよね」
「相手が何をするか分れば対応の仕方も自然と決まっているから戦争するまえに勝利は手堅いでしょう。相手がグーを出して来ると分かればパーを出せばいいんだからこの世の争いがじゃんけんで決まれなら一秒先を読めれば、魔法も魔族も無しに世を統べれる」
「いいね~。平和で」
「そうもいかないのが世のツライ所なんだけど」
現在も防衛の要である相互破壊確証 (Mutual Assured Destruction MAD)では、相手が撃ってきたら、コッチも撃ち返すって事で撃つ事自体は可能 でも撃ったら撃たれるから「俺が死ぬのは結構だけど、俺らだけが死ぬのは御免こうむる」って理屈で動いている。
この均衡を自分に有利にする為には理屈は簡単で、相手の反撃を予め封じれればいいのだが、無論相手も同じことを考えるので反撃手段を封じられないようにする必要がある。
一例が大陸間弾道弾[ICBM]であるが、これは固定サイロ[地下発射施設]が以前は主力であったが偵察能力の向上でどこにどんな施設があると分かれば先制攻撃で潰せばいいと各国は攻守にあたりその対策をしてきた。
先制攻撃により破壊をされるのを防ぐためにサイロ方式の欠点である場所の固定を避ける為に移動式のICBMを各派閥は用意した。地上では大型トレーラーで動き回り、海では核ミサイルを抱えた報復型戦略原潜が位置を探知できないように世界の深海に潜んでいる。
これを探知するためには偵察衛星や潜水艦ハンターである対潜哨戒機を使用しているが全てを発見するのは実質不可能であり、核ミサイル場合は一発でも逃せば攻撃を受けた自国は多大な被害を考慮しなければならないと言う危惧から、今までMADは有用であった。しかし未来を見ることが出来れば、どこの部隊がどこで場所で何処を狙って撃つと分かれば全ての攻撃を封じることが出来る。
「マリオ8-4のクッパは強敵で初見じゃ勝てないと思うけど、どうファイヤー吐いてやトマホーク投げてくるかわかったら、避ける方法分かってれば勝てるようなもんね」
やり直しが可能になれば、取り合えず相手の国に核ミサイル撃って見て、偵察衛星が相手が撃ち返してきたポイントデータを持って、過去に飛びまだミサイル撃つ前に敵がミサイル撃つ地点に待ち伏せして、敵が発射ポイントに来たら殲滅すればいい。
「でも、それをやったらマルチカウンターアタック [MCA=多段報復攻撃]で、時間軸と場所をズラして別の攻撃を仕掛けてこない?」
「そのデータを持った奴が更に過去の飛んで二段目のMCAにも対処できるようにして、三番目のMCAのデータを … 四番目の … 五番目 … その内相手に打つ手がなくなれば後は勝ちを拾うだけ。相手が馬鹿じゃない限り降伏するだろうから、無駄に地面を這いずる通常戦に移らないだろうから、よくすれば残った無傷の戦力もゲットだぜ」
それはヤマトの真田さんも困るだろうと笑う『こんな事もあろうかと』って手が手詰まりだと。
「やってるっ事とは、タイムリープ小説の古典『愚者の渡しの防御(ぐしゃのわたしのぼうぎょ)』ね]
愚者の渡しの防御』(The Defence of Duffer's Drift)と言うのは英国で出版されたタイムリープを主題にして戦記物で、作戦の失敗で部隊を壊滅させられた下士官が敗戦の時から戦闘開始前にタイムリープをして、敗因を潰して 喫して、一つずつ敗因を潰して最後は勝利を得る物語 … という夢から覚めるとまだ戦闘開始前であったという、胡蝶の夢の亜種のような話である。
「よくわからんが、普通は一回で通る原付免許を何回落ちるような馬鹿でも何回が復習すれば誤答が分かるんでそのうちに通るってことかか」
「なんか、そんなアホが主役の死に戻りアニメを見たような気がするけど、それはいい」
「タイムリープって卑怯だね。敵に回られると実質抵抗すべが無い。雁字搦めの簀巻きにして一切の抵抗が出来ないで且つ共同謀議状態で殴るけるのやりたい放題」
子供を人質にして抵抗できない状態で親に無茶は要求を聞かせるなんてありがち。朝のラッシュ時の電車に人質のオヤジにセーラー服を着せて身代金を持って来いとか。
「それは卑怯を超えて、もうギャグだ」
昔ラブホテルが火事になって客が飛び出してきたが、その中に頭ハゲらかしたオヤジがセーラー服を着て焼け出された時、野次馬は皆で目をこすったらしい。多分その場では笑う雰囲気ではなかったが、家に帰って思い出して笑うんだろうな。
「戦争は勝てばいいの。歴史は正義側が書くんじゃなくて勝った側が自分が正義だって風体で書くんだから」
「いいんだから悪いんだからはともかく俺らはそんな能力は持って無いから変なのが近づいてこないのはありがたい。そんなの関わって甘言を囁かれたらあまり碌な末路が無いのは、あんたのお陰で知ってる」
問題なのはそんな能力者が実際にいることを知ってしまっていいのかと言う事だ。
「そんな話は冗談で済めばいいが、それは本当の事だよな」
「多分間違いないと思うよ。随分家計助かってるので間違い無いと思う」
「ど どういう意味?」
クラスの皆がホントかと家計簿を見せてもらうと、今日から数日後に行われるまだ客に知らされていないスーパーの特売の品物と値段が事細かに記されていた。
パラパラ
今日以前のページを見ると多分書かれたリアルな日付の他に、数日後に行われる特売や欠品した在庫の入荷日までが書かれた日より随分先の日付で書かれていた。
中にはまだ漁の解禁日が先の日付で、解禁されて豊漁故に大安売りになった魚の情報や、注文数の桁を間違えてしまったのでゲリラ販売(在庫や客数客相を見て突発的で非公式な販売方法*)しなければならなくなった日時も書かれていた。こんなもん未来が見れないと、漁師だってスーパーの定員だってわからない情報だ。
「本当なのね」
「だからそういってる」
「凄いけど、本当じゃ困るのよ。この場合は」
高校生同士の厨二病的馬鹿話で済まなくなると嘆く。
「えっ?どういうことだ」
「秘密にも旬に解禁日ってのがあるの。多分今こんな能力者がいると世間が知るのはまずいと思う」
秘密は秘密であるから価値がある。だが、秘密が秘密で無くなる事にも価値がある。要はタイミングである。
原爆を作ったマンハッタン計画は使う前に秘密であることが重要であったが、使用した後は秘密をバラした事で価値を維持しようした。秘密の価値は旬に料理次第だ。
「マンハッタン計画実行前に嗅ぎつけたソ連のスパイは相当死んだり捕まったって聞くけど、使われた後はわざわざ釈放して証拠まで熨斗つけてリークしたとか聞くな。今のわたしたちはドッチ状態だって言うと、使われる前だ。世間に知られると拙い状態だ」
「食べ物で言えばまだ青ウメの内か。確かにそのまま食うと青酸が残ってるから下手すると死ぬから梅干し・梅酒にしないとダメだな。でも青梅安いんだよな。センパイ達梅酒で頼むって頼まれた」
「タイムリープ能力を全部食い物限定に使うな」
豚に真珠、猫に小判で、どうやらタイムリープ能力を家計のエンゲル係数の低下の為に使っているのが不満らしい。
「何に使えばいいんだ」
「世界征服」
男子らが即答する。
「せ せかい せいふく ねえ」
いちおうじょしのじぶんにとっては、めんどうくさいだけのネタだけにげんごのちのうがさがりひらがなになってしまう。
「異能バトル漫画展開をひり出す為のお題じゃないんだから盛り上がるか?今時そんな陳腐なひとくさり[ご都合ネタ]な演目」
意味の無いバトルシーンに意味を無理やり持たせるために放り込まれたトラブルなんぞの為に骨は折りたくない。そんなの少年漫画雑誌に任せておけばいい。自分達は普段の生活が忙しいのでと捨て置く。
「盛り上がるかどうかは知らんが尺稼ぎは出来るぞ。学生時代の部活やお遊びと同じ」
「所詮人生、死ぬまでの暇つぶしか*」
「確かに人生は短いと言うが、何もしないと直ぐに飽きるって言うからな。退屈から逃れる為に学生は部活やれば三年ぐらい過ぎるし、バトル漫画だって適当に戦ってれば三年ぐらい持って暇つぶしにはなるか」
「三年どころか、何十年も戦ってる漫画はあるよな。よく飽きないよな。好きだか嫌いだか、やっただかやらないだか恋愛ドラマじゃないんだから、そんな話に1クール掛けないでとっととやれっての。あんな話AVだったら一分で終わるような内容だ」
「そんな人生嫌だ」
「確かに殴ったり蹴ったりするのが人生のハイライト、年食った時の思い出なんて嫌だな」
そんな事のかまけていられるほどつまらん人生は歩みたくない。
「お前は人生の何が楽しいんだ?」
「何が楽しいんだかはよくわからんが、こんなまぬけな事を真剣に話している今が続いてほしいなとは思う」
「確かに年食っていい思い出になるなんて、どうでもいい日々だっていうからね。でも、一部の連中はなんで世界征服なんてしたがるんだろうな」
女子には分からん理屈だと言う。
「俺らは男のロマンだけど、それを除いたら別にいらん。なんでしたがるんだろう。権勢症候群とか承認欲求なんて骨を折る割には、わりに合わん」
誰が強いなんてそんな事に労苦を厭わないのは人間ぐらいで、動物は食うか食われるって条件を外せばそんな事に意味は持たない。
「なんで戦うのって、それは暇だからじゃない?」
若くてエネルギーの有り余ってる野生動物は意味なく競争をするらしい。バトルってのはそんなもんじゃないと言う。若いエネルギー ・・・・ ありていに言えば性欲などの発散にたたかってりんだろうと言う。
「じゃああたし達は無理ね。中高校生なんて人生で一番忙しいし、毎日が輝いているんだから、バトルや世界征服なんぞかまけている時間は無い」
女は過程には興味ない。興味あるのは結果だけだ。
男は作る過程が好きだからプラモが好き、女は出来上がったモノが好きだから人形が好き。この差は絶対埋まらないとか。
「数多の悪の組織の皆さま方が何が欲しくて世界征服をしていたのか分からないけど、出来合い貰えるなら考えてもいいけど自分で頑張ろうなんて興味ないな」
女性らしく出来合いを大事にする為にも、この能力を使うのは一番理にかなってると言う。
「なんでだ」
「だってあの二人酒がまずいとあばれるもん。偶に街の一部が閉鎖してる理由は知ってるでしょう」
皆がコクリと頷く。
「あの二人上の連中から損な役回り背負わされているで溜まってるんで、時には暴れて発散しないと駄目だから街の人には少し泣いてもらって …… 」
それでストレス発散で暴れてもいいように損害は国が持ってるらしい。
「半場の喧嘩みたいなもんで、やりあってるのは下手に止めると周りが迷惑だって、適当に鬱憤を晴らしても貰って、馬鹿らしくなってちょっと一息ついたときに待っていたとっておきの肴を出して宥めるのよね」
喧嘩ってのは止める周りがいるから盛り上がるが、皆は逃げて止めないし、自分達が喧嘩していても付き合ってくれる彼女を怪我をさせたり、殺したり、怒らせては身の回りの世話やご飯を作ってくれる人がいなくなると、仲直りの手打ちで納めるのが毎度のパターンだ。
「なんか大魔神が暴れて、村の乙女が千尋の谷底に身を投げて怒りを納める姿が浮かんだけど、それはお前だったのかよ」
「ね。実に有用な使い方でしょう」
つまりあの二人の喧嘩の仲裁には使っているので、街の住人としてはこれ以上の有益な使い方は無いと納得した。

-----------------------------


「特売限定にやくだつ能力ねえ。そんな事でしか使ってないなら、それをわたし達が知っても口封じる必要性あるの?どうせあんたの事だから買い物仲間にも教えてるんでしょうから、困るのは正規の料金で買い渋って売れないって特売に切り替える店ぐらいでしょう」
確かに魚はネコ型だけに自分も好きだけどと言う。
「家計を預かる者としては大事な事だぞ」
一円を笑うモノは一円に泣くんだと言うと、貧乏くさいと実家が太いので分からんとせせら笑う。
カチんと顔の青筋が走る。
「そういえばこの間二人のリクエストでマグロの醤油漬けを用意していたけど、あんたがウチから帰った後少し減っていたんだけど … 」
ジーっと見ると、サッと目を反らして何も無い教室の隅を見ている。
「幽霊でも見えてるのか[フェレンゲルシュターデン現象]かな。それとも空を使ってるのか」
流石にネコだなと言うと、当たってるはずだが怒った。
「なんだ違うのか」
「こんな成りだが人間だ」
「ほお。じゃあ人間があの二人の肴を奪ったのか。それは拙いんじゃねえか。あの二人は女性だけに猫は好きだけど、やはり女性らしく同性には厳しいぞ」
その同性が自分の晩酌の肴を奪ったと分かればただでは済まないだろうと意味深にほほ笑む。
うっ
言われて息を飲む。あの二人の肴をつまみ食いなど命に危機だと分かっちゃいたが、猫の本能でつまんでしまった。
「犯人が猫なら、仕方ないと思うけど、人間だとするとあの二人は覚えていないと思うけど、もし覚えていたら … 」
「にゃ にゃあ にゃあ にゃあ」
思い出したように猫の真似をするので、手元にあった猫じゃらしを振ってみるが、縦に割れた瞳が自分は人間だと言ったプライドの手前拒否を告げていた。
「やっぱり盗んだのは泥棒猫じゃ無くて、泥棒だったって言う事にしよう」
バタバタバタバタ
思い出したように猫じゃらしを追いかける。
普通猫ジャラシを追うとき猫は興味シンシンであるが、その顔と背中は怒りに震えていた。
「一円じゃ笑えないけど、代わりに笑えたからいいか」
全身の毛をおったてて臨戦態勢になったネコを羽交い絞めで連れていかれる。


「あなたも懲りないわね。戻ってきたらまた顔引っかかれるわよ」
心配しているといいつつ、稲穂型の長い耳が面白いモノを見つけて興味津々の猫の尻尾のようにクルクル回っていた。ネコの奴が猫に近い性格になったと本人言っていたように、コイツもエルフらしい性格になったのか、それとも元からこんな性格だったのかと考える。
「アイツ怒っていたな。大丈夫かな。いてててて。まだ顔の傷が痛むな」
怒らせて派手に引っかかれたので、また同じように引っかかれてはたまらない。
「アイツあたしがか弱い一般人だって忘れてないか」
「あの子が覚えているのかは怪しいけど、あなたも自分が弱いんだと分かってるんだから、なんで戦闘力が53万クラスの相手を挑発するのよ」
「アイツが戻ってきたら、あたしの戦闘力はゴミだって言っとい ・・・・・」
ぎゃああああ とネコの奴が連れていかれた廊下の方から男子の悲鳴が聞こえた。
「……言っといてよね」
廊下へ続く入り口から全身血だらけのトラ男がヨロヨロと入ってきて、ばったり行き倒れになった。
「死んだかな?」
「どうなったのかしら」
クラスの皆も一応心配している顔をしているが、スケベや奴なのでいつかやると思っていたのさして慌てなかった。
「何でこんな事になったのかな」
「以前のあたしがやられたみたいに、羽交い絞めしていたのでどさくさ紛れにラッキースケベでもしたのかな?懲りねえ奴だな」
加害者たるネコはトラ男を血祭りにあげてストレス発散したらしく、ご機嫌で毛ずくろいしていた。
「まあこれでネコの奴の気が済んだから大丈夫かな」
トラ男の貴重な犬死に感謝して、墓前にチュールでも供えておこう。

「話を戻すけど、やっぱりタイムリープ能力の事を世間に知られると困ると思う」
単なる特売の為に使っていたのを世界が知ってしまったからと言って為政者は困るかなと思う。ネコが言ったように、困るのは同じスーパーで特売を狙われて、利ザヤの多い食品が売れなくなったスーパー経営者ぐらいだろう。
「それなら良かったんだけどね」
出来れば同調したいって顔に出ている。
「駄目?」
出来ればそんなアホな話だったら、自分達は生末に悩まずに済み、豊漁により魚が安いと予め分かっているから当日の夕食の献立にスーパーで無駄に悩む事など無いと主婦連中は喜んだだけで済んだのにと思った。
「世の中そうそう上手くはいかないかな。冗談じゃすまなくなったわね、この家計簿の所為で」
特売日と特売品情報の未来が書かれた家計簿をヒラヒラさせて、アカシックレコードか死海文書並みに価値あるモノだと言う。
「あんたが口で言ってるなら、そうね、昨日あの二人の酒盛りに未成年でありながら無理やり飲まされてまだ酒精が残って与太話を口走ったと言えたかもしれないのに、証拠付きでバラしたんで馬鹿話で済まなくなったって事は分かってるか?」
「何それ?わかんない。なんか問題あるの」
「大ありだよ。まだ人類には早い話だ」
「時間移動なんてありふれた能力だろう。別にバラしても誰が困るって言うの」
「冗談や与太話なら幾らでも囃し立てて構わん。タイムリープには現代の科学ではワームホームの発見とか素粒子並みの小さな世界の現象をまず発見できない限りは夢モノがたりって言ってるんだから、御伽噺に本気になる奴はいない」
しかし、先に言ったようにこの家計簿はそれが可能だって十分に証拠になる。無論捏造したって可能性もあるが、今日より先に行われる特売ではベテラン漁師でも予測不可能な漁の大漁による大安売りの魚種と値段まで書いてある。
「証拠になるの?じゃあ嫌だけど燃やす」
なら家計的には困った事だけど、家計簿を燃やせばと言うが、目撃者は残るので同じだと言う。こんだけいれば秘密はいずれバレる。
「状況証拠なら証言だけで十分だ。それに裁判で白黒つける必要は無い。国の為政者や権力者やそんな連中が信じれらばそれでいいんだ」
連中は心配性の毒蛇みたいなので、自分の巣に置いておけないなら取り合えず噛んどけ。疑わしきは撃てだ。
ざわざわザワ
クラスの連中が少し浮つく。今までは半ば冗談で幾らでも与太話だと逃げれていたのに、図らずも重要事件の目撃者になってしまった。
「ちょっと待ってくれ。なんでそんな事で口封じ?。いかなる理由で俺たちが狙われるんだ。話のニュアンスからして付け狙わうのはウチの国って感じだったけど」
この学校の生徒は国にとって大事な駒だ。学年主任が言うには、まだ君らは精々“歩”だが、育て方によっては“と金”になるかもしれん素質を持っているから頑張れとのハートマン軍曹みたいな教官の薫陶でその気でいたのに、それをいともアッサリ切るのかと疑う。
「歩にと金って、まるで将棋ね」
「いや、“まるで”じゃなく、歩とと金が出るならまんま将棋だと思うけど」
「まあ間違った比喩はいいとして、国って自分が生きる為に障害になるって思うと平気で切るぞ。よく言われるのが、壊死した患部やらガン細胞は生き延びる為に切るって言うけど、俺らはそこまで大事にされないぞ。精々ばい菌と戦って膿になった細胞の一片ぐらいじゃない」
国を人体に例えると、人一人なんてそれぐらいの価値しか無いと言う。
国の上にしてみれば、下なんて幾らでも替えが利くから大事にしてくれるなんて思わない方がいいと言う。
「あれま、ひでえな」
甘言で誘って釣り上げた魚にエサは上げない。
「人事不省まで酔わせて書かせたようなエリア88の契約書をみたいなもんだな*」
「地獄への片道切符なら、北の白熊国じゃ今でもやってるぞ」
「一方通行出口なし*って俺らはゴキブリか」
クラスの連中が、あそこの国民じゃ無くて良かったと安堵している。
「何対岸の火事だと安心してるんだ。お前らも似たようなもんらしいぞ」
現在我が国は民主国家だから、赤紙一枚で徴兵されたりしないから大丈夫だと思っているようだが、いざ有事となれば国なんてやることはそんなに変わらん。203高地や東南亜細亜の激戦地を見れば国の風潮はよそ事だとは思えない。
特にクラスメイトらは有事の際授業料やら免除の代わりに書かされた覚書にはその旨が記されていたので、有事にはまず確実に赤紙が来る。
ざわざわざわ
カイジみたいなざわめきが聞こえる。覚書にはその事は無かったと言うので、ミカンの汁で書かれていたんじゃないと言う*。
「あぶり出し?伊賀の影丸かよ」
忍者の密書じゃないってのと突っ込まれる。

-----------------------

「スーパーとしては正規品が売れなくなるので嫌がるのは分かるが、他国も小売業やってるのか」
「そんなみみっちしい事をやってるのコイツらだけだ」
もっと国家規模の利権の為に情報を欲しがるもんだが、情報は専有した方が儲かるのでその秘密が漏洩しないように自分達はアブナイ立場だと今更言う。
「色々理由はあるけど、他国がこのことを知らないって事はウチの国が情報を独占できるってことで、それはかけがえの利かない武器だし、利権だ」
先ほどの話では無いが、豊かな漁場は独り占めして他の漁師に知らせないとこが利権の独占でイニシアチブを取れる。
「確かに昔から『豊かな漁場は独占したい』っていうもんな」
昔からヤクザやらが自分のシマを守るのに命がけなのはそんな事情だ。
「今ならブルーオーションだぞ。周りに商売敵がいないんだから魚は取り放題で獲った魚は保存の為にさばいて内臓を捨てても自分だけなら頑張っても高が知れてるだろうから直ぐに海が薄めて青い海のブルーオーションだが、他に知られれば魚は奪い合いで争いになれば血で血を洗う事になるだろうし、連中だって魚の内臓を捨てるが数が多ければ海も清められずに赤い血の海、レッドオーションになる」
「随分物騒な意味だったんだな」
「でも誰も喋らないならそれでいいんじゃないか。クラスの連中だって自分の命は惜しいから秘密は守るだろう」
「みんながそう考えればいいんだけど、俺だけって思って密告者が一人出れば終わりだぞ。それに密告者は特別待遇で優遇されるもんだぞ」
司法取引っていうには汚すぎるが、クラスメイトを上に売れば自分だけは生かしておいてもらえるかもしれん。
「それに疑うワケじゃ無いが、このクラスには既に敵国と繋がって二重スパイをやってるのだっているかもしれん」
その言葉に皆が周りを見る。仲のいいクラスの連中だが、各国の諜報活動なんて狐と狸の化かしあいだからわかったもんじゃない。
「もうこの中に敵国のスパイになったやつがいるってことか」
「一番効率的だ。スパイする時に潜入スパイが一番苦労するのは調べる組織の内部に入り込む事だ。初めから生徒なんだから、その苦労が無いからスパイ育成組織はまずその組織の職員にモーションを掛けるもんだ」
学校の生徒は自分の所の兵士でも工作員でもスパイになってくれてもでいいが、今在学しているので一番有用なのは二重スパイだ。自分はもう内通している敵国に情報を売って亡命すれば本人は万々歳だ。
「い いないだろう」
このクラスの連中はアイツの事情があって他のクラスより昵懇であるのでクラスメイトを疑いたくなかった。
「それにいても、他国に知られたら俺たちは安全じゃないか。もう秘密じゃないんだから口封じをしても仕方がない」
マンハッタン計画で原爆の作り方を入手した敵国スパイは本国に情報を知らせる前に処分されたそうだが、今原爆の作り方を入手したとNSA(アメリカ国家安全保障局)やCIA(中央情報局)の建物の前で叫んでも、ネットを調べれば幾らでも出てくるので何の危害が及ぶ心配は無い。
「二重スパイがいるかどうか、それは分からんが、世界に知らされて口封じの価値が無いとウチの国の上がそう考えてくれたらいいが、まだ秘密の漏洩がまだだと思ったら拙いだろう。そんな噂が流れても証人がいないならデッチ上げで逃げられる」
色んな場合を考えたら、選別しないで早い内がいい。それだけの数の未成年が死ぬか失踪すると問題になるが、同じクラスなら集団で校外授業中に不幸な事故が起きたって事にすれば多数が死んでも世間は悲観にくれるだろうがおかしいとは思わんだろう。
「疫病船は焼き捨てろ 後は海が清めてくれる か。自軍から爆弾が降ってきそうだな」
「なんだそりゃ?」
「昔戦争やっていたとき、病院船で感染力の高い患者が出た。戦争やっているんで、感染者だって自国に上陸させたくないし、居合わせた今は病状が出ていない未感染患者や医療関係者に船舶関係者もいつ発症するか分からん。じゃあって悪いけど、味方の爆撃で沈めて後顧の憂いを船ごと消す。
「The Fog*かな。昔から地域の厄介者を集めてわざと船を沈めて、あと腐れなくするのはよくあること事だ。ウチの場合はクラス全員って事かな。自分の中には、そんな可哀そうな被害者なユーレーがいる。今も言ってきてるぞ。見たいかって?」
「何をだ?」
「感染病で死体とこれから死体になる連中をボロボロの船に詰め込んで、死体と一緒に海に清めてもらう。昔は疫病は呪いだって思わていたんで焼き手もダメだって海に流したらしい」
どうせ死ぬんだからと水も食料もろくに積まれず、蠅と蛆と鼠とGに体をかじられながら、接岸を禁止されて糞と小便と嘔吐物と死体にまみれて死ぬのを待つばかり。いっそ早く死にたいと思っていたとき、受け入れる地域があって絶望から希望でたどり着いた港で沈められて溺死されせられたらしい。
「なんでわざわざおびき寄せたんだ?お宝でも積んでいたんで沈没船の宝さがしでもするつもりだったのか」
「船を向かわせた先は戦争やってる国だったんだよな」
「なんだそりゃ。嫌がらせか」
犬のうんこを嫌いな家に投げ込むような事かと笑う。
「中世の戦争で攻城攻めの時に、投石機に石とか爆弾の代わりに病気で死んだ死体を放り込んだ。閉鎖された場内じゃ空気が悪いから派手に疫病パンデミックを起こさせたって知ってるだろう」
「ああ、授業で聞いた」
「疫病で死んだ死体を食った魚を敵国人に食わせて、食った敵国人を感染させて戦わずして戦争に勝つって戦術だ」
外国にしては生魚を食う珍しい地域であっと言う。この学校は名産が魚なので、ランチに刺身定食があるから、その国にあったら、同じ運命だったなというと、うえ~と皆がゲーを吐くような顔をする。
「食堂のお姉さま方に、しばらく魚の仕入れは一クラス分少なくするように言っておこう。食材があまるとモッタイナイお化けが出るかもしれんからな」
いや、昼食で余ったら安く譲ってくれるかもしれんと悩む。
「お前の人生は値切りの為にあるのか?」
何に悩んでいるんだと突っ込む。
一円の為に数キロ遠いスーパーにママチャリを飛ばす主婦みたいな、時間と労力を考えたら本末転倒な事やってると呆れる。
タイムリープと言い、普段のおさんどんや今の言動と言い、行動原理はそれだけかと呆れ、何が楽しくて生きてるんだと、人生勝ち組が、人生負け組に何気なく存在意義全否定する様な事を言う。
「あ~、わっるいんだ~。いいじゃない、この娘は普通のJK生活がしたいんだからそれはそれでいい人生よ。一般人としては、まあ普通よね~」
エルフ娘が、ふふ~んてな顔をして高い身長もあって見下ろしてくる。
「お前嬉しそうな顔をして、労わるフリしてお為ごかしな顔をするな」
そんな性悪な性格を演じるならキャラを守るために、日焼けサロンに行ってダークエルフになって来いと勧める。
「お前この頃あたしに当たりがきつくない?。あたし、あんたに何かしたっけ」
恨まれる記憶は無いが、物忘れが酷いのは自覚しているので、なんかあったらゴメンと言うと、少し哀しそうな表情を浮かべて、プイッと横を向いてしまった。
「?」
嫌われたかなと思ったのでそれでいつものようにアゲアゲだと馬みたいなので黙っていると、落ちたテンションをとりもどそうと、お調子者の男子がやいやと囃し立てる。
「確かにその体じゃ、あんまりハードな仕事は無理だな。腕相撲でもやったら誰もお前には掛けんわ」
あまりムキムキなエルフは見た事無いし、それに倣って細長い四枝をしているが、それでも彼女より堅牢であろう。
「ほうれん草を食ったポパイみたいな力こぶを出すんじゃない」
森のヒトがボディビルダーのモスト・マスキュラーなポーズを取る。いや、お前エルフで女性だから筋肉ねえしって、そんなエルフいねえよって突っ込むと場が和む。
「いいんだよあたしは、周りから見たらつまんないほど常人の範疇で生きていきたい」
何者かになりたくて、分を弁えずに背伸びして足をすくわれた先人の記憶は神ダーリ[神や先人の記憶を体験すること]でお前らも知っているだろうと言う。
「そうだけどよ」
言っている事はわかっているようだ。分を弁えずに背伸びをして、手にできたかもしれない幸せを棒に振った、なんて先人の記憶であたしの記憶の図書館は溢れている。それは分かっていても、若さゆえの過ちならぬ慢心で、自分は違うと思いたいのかもしれん。
「まあ掛け金は自分の残りの時間だから、ハイリスクハイリターンの勝ち馬投票券を選ぶも、選んでる時間バイトしているのかは個人の自由だ」
ご勝手にどうぞ、でも自分は嫌だって言うと根性無しだとなじる。
この学校じゃ皆トランスファーとなって、恰好よく言えば普通に人間ではたどり着けない能力を得て、ワクワクするような人生を歩む為に入学してきた。
「恰好よく言うなあ。単に職業専門学校に来て、専門職に必要資格か免許取得しただけだろう」
まあ、そうなんだけどとぶっちゃけるクラスの連中。
代償として人間を止めるって事になるんだけど、選ばれしものなんて甘言にその危惧から目を反らしていた。周りにいるのは皆そうなので、仲間?がいれば将来の不安も幾らか和らぐからな。
「赤信号 みんなで渡れば怖くないって、お前らツービートかよ」
周りがそうなので不安を払拭していたのに、彼女にはそんな気は無かった。じゃあなんで入学してきたかと思ったら、有資格者は授業料がロハで高卒資格を取れて、皆がその能力のスキルアップに来ているのとは真逆に、その能力の消失の為であった。
世の中には色々な人間いるから、訝しんだが皆は特に何も言わなかった。焼肉食べ放題で、デザートとかアイスだけ食ってる奴だっているからと。
しかし一応受けた適正検査で、彼女はその能力がとびきりであると分かってから風向きが変わった。彼女は何にでもなれると結果が出た。
“適正検査”とはその潜在的能力の主に適正と深さを図る事をいう。
異世界か別宇宙かやってくる来訪者、通称上のヒトの精神は強大にして強力にして尊大であるので、脆弱な地球人のその身にトランス[憑依]するためには、そのまま降ろしたのではその精神が耐えられない。
「0.6リッターのフレームの軽トラに、1.3リッター隼のフルチューンエンジン積んで吹かしたらフレームとミッション引きちぎったとかあるもんな。精神が引きちぎれるって、おっ死ねればいいがお引きずりさんにでもなるのかな」
地球人のままでは降りてきた精神体が大きすぎて、耐えられないらしい。
「昔から神様を降ろした巫女は結構な確率で、神様が帰った後は死んだって話はよくあるもんな」
それを避ける為に、精神の許容量を上げる(実質獣人か亜人になる)のだが、その限界値は一様では無く個人差がある。それをわかりやすく言えば、学力で入れる大学が違うようなものだ。
Fランの奴もいればAランの奴もいるように、能力によって降りてくる選択の幅が決まる。
獣人にしろ亜人にしろ魔人にしろ神様にしろ先天的になれるモノは凡そ決まっているらしい。
「足切りがキツイよな。後天的じゃなて、先天的であるのが楽っちゃ楽だけど、救いが無いよな。よくだろう系小説にありがちな、末路を神様だか水晶によって決まってるんて、諦める為に努力も出来ないなんて、神も仏も無いんですかってぐれるぞ。」
職業に貴賤は無いとは言えども、どうせなら好みの種族になりたい者が殆どで、ケモナーはやっぱり獣人種になりたいし、亜人はやはり亜人種になりたいと希望を出していたが、理想と現実の乖離にショックを受けて、自分の能力内で一番条件の良いものを探していたらしい。
「みんなが選択可能な適合表?見て『わ~、私の成れる獣人タイプ少なすぎ』だの『ぎゃー、俺勇者系希望なのに魔人系かよ』と『うち神社やから神様系やと思ったのに悪魔系や』などなど皆が一喜一憂してても、新作部隊のキャスト票見て騒ぐ若手俳優を見ているように関係無いと思っていたから、他人事だと思っていたんで恨まれたかな」
この学校に来たのは学期半ばで編入だったので適正検査も後回しで、先日行われた適正検査を渡された皆を見ても気楽であったし、後日自分だけの分を貰ってもどうせ関係無いとゴミ箱の放ったが、笑われた恨みを覚えていた連中がゴミ箱から取り出してお返しで笑おうとしていたらしいが、選択希望可能を見て固まっていた。
「まさか選択可能がカンスト[なんでも選び放題]で、お勧めが“
dragon species”と“Phoenix species”までは、名は体を表すか知らんが種族的特徴なのか蟒蛇(うわばみ)になるぐらいなら良かったが、なんだ“601 species[unreachable code]”って、あたしはアンドロメダ病原体か*」
code601は、なんだかわからないモノって意味であるのを知っているクラスの連中が何故か納得していた。
「コード601って未知のモノで解析不能って意味だろう。その元ネタの1202コードはアポロ時代のファミコン以下のコンピューターには入っていたらしいけど、回答コード601はスパコンのプログラムに入っていないんだろう。なんで表示されたんだってプログラマー悩んでいたらしいぞ」
最後の“601”はスパコンに本来入っていないコード表だったので、多分本当にエラーだったと言う事にして含みを持たせるとして、あらゆる種が選び放題で、特にセンパイとセンセイの龍種と鳳凰種が入っていたので皆が微妙な顔をしていた。
知らんかったが、この二種はいわゆるRPGゲームなら隠し職業で選択のアンロック条件すら分らないモノであったらしい。
「なんだ、穢多非人(えたひにん)か華族みたいなもんかな」
「確かに表向きは人は生まれながらにして平等って今の時代じゃ選ぼうったって選べんわな」
履歴書にドッチを書いても『お帰り下さい』と言われる事だろう。
まあ、それはいいのだが、知らんかったが皆なんでか恐れ多いので口には出さなかったが、自分も成りたかった種であるらしい。
「確かに国やらにはあの二人は下にはおかんって待遇だけど」
多分だろう系とか小説じゃ聖女さんとか公爵令嬢ぐらいに待遇を用意されるような特別な存在だろうが、あの二人は言うように普通が好きなので、この世界は全力を持って普通扱いをしている。
「バイトに行ってお客さんと話し込んでしまって、店長に怒られている時、怒ってる店長の方が涙声で震えているし、患者から酒臭いと言われたら半泣きで謝ってるし」
全力を持って特別扱いで普通に扱う、どこの欧州貴族様が下々と接する一般業務に従事しているんだよって事になっている。
あの二人に関してはそれが当たり前って事になっていたので今更感があったが、その位置に自分が就くのはやぶさからしい。
ハッキリいってジェラシーであった。自分達が望んでも、望みえぬモノを努力をせずに持っているなんて、いくら他者と共感能力を持っていても黒い気持ちは抑えられなかった。
せめて喜んでくれれば留飲も下がるのだが、本人どうでも良いって態度が気に入らず、いらないなら自分にくれって思ってるらしい。
上げれるならどうぞ どうぞってダチョウさんのネタみたいに上げたいが多分無理だったろう。
「やっぱ勿体ないよな。棒に振るのは」
嫉妬の嫌味もあるが、親しみもこもった声であった。
「いいんだよ。普段から言ってるように、あたしは普通 … 大多数のその他大勢のように生きて普通にくたばりたい」
「もったいないな~。折角年末の商店街の福引で憧れのハワイ旅行があたったみたいなのに行かないようなもんよ」
もったいないと言われても、ケモナーでもデミナーでも無ければ、力が欲しければくれてやろうって言われても、あたし格闘異能バトル漫画に興味無いし、魔法も趣味じゃない。別に流行りの断捨離めいたワケじゃ無いが、余計なモノを持つと心にしがらみが出来るって宮本武蔵だって言ってるからと断る。
「あたしは一生無理だろうけど五輪とか公式の体育競技にもう出れないんだぞ」
トランスファーになる事で皆は色んなモノを捨てなきゃいけない。
「共同浴場で一番風呂は無理だなんだろう」
「そりゃそうよ。体毛がつんつるな体でも下の毛には気をつけるけど、全身毛だらけでしょう。狭い自室のユニットバスなら入るのは自分だけだけど、共同浴場だとお湯代が勿体ない。折角億倍で浮かした分が水の泡だ」
やっぱりお前はそれかいと呆れられて、少しむくれる。他人のとってはどうでもいい事であろうが、本人もそれはくだらない拘りだと思っているので、それを笑われたように思えて口を滑らす。
「何かあるとすると、生まれてから親しんだ名を捨てるんだろう?一生名無しだぞ。それは地味にキツいだろう」
「!」
“一生名無し”って言葉に皆が固まる。
「あっ … すまん」
この学校じゃ真名(本名)呼ぶのは禁止だった。
人が社会の一員として暮らしていくためには名前が必要であり、本名でも偽名でも通名であったも人は名前をえて、社会の歯車足り得るモノであるので必要なものであるが、ここではその常識は通用しないで、声に出して名前を呼ぶのはご法度に近かった。
「名前を呼んじゃダメって、梅干しみたいに頭部ハゲ散らかしたブリカスの魔法使いじゃないんだけど」
あのハゲが作中何故に名前を口に出していけないかという事情は知らんが、コッチの事情は端的に死にたくないからってのがある。
誰が誰を殺すかと言えば、上の連中がコッチに来ている時に名前を間違えて呼ばれたらで、犯行動機はコッチの世界で言う無礼打ちであった。
「名前を間違えて呼ばれたら無礼打ちがあるって、アッチの世界はやっぱり中世のダーロッパみたいな世界なのかね」
確かに地球でも名前は神だか宗教だかと交わされた約束だとかで、間違えて呼ばれるのは最大の侮辱とか。侮辱は古代~中世まで決闘の一番の原因で、ウチの国でも人斬り包丁ぶら下げている時代はたまにあることであった。
「上の世界ってカルダシェフ・スケールがウチらの世界とダンチなんだろう。金持ち喧嘩せずって言うけど、文明進んで豊富にエネルギー持ってるんだから大人しく暮らせばいいのに、人間?のやることは変わらんって事かな」
まあ上の連中には亜人も獣人も魔人もいるから、ありがちな異世界じゃ、そんな連中がいるのはステロタイプじゃ中世ぐらいらしい。無礼打ちはその時代の名残を残しているのかと思う。
「ウチの国だって車は左側通行は帯刀しててすれ違う時鞘が当たったら無頼者ってやった名残りって言うから、一度出来た風習は変わらんって事かな」
うちの星にもあった習慣だから『侮辱で殺されたんだ』と言われれば、今の尺度に合わせると時代錯誤だけとは思うが、異文化だからと納得するほかはない。
「そういや、学校や職場の虐めで名前をわざと間違えるってあるらしいな。あと蔑称で呼ぶのもそうだよな。どこでもやってることは同じか」
「幾ら文明進んでも人間は3人いれば虐めが始まるし、生殖可能な年齢の男女がいれば発情して、夜はベッドで運動会よね。文明が進んでも人間は変わらないのね」
何時の時代でも、どの世界でも自分を間違った名前で呼ばれることに寛容になれるものはあまりいないのだろう。
上の連中は特にそうらしく、名前は親から与えられたかけがえの無いモノとして大事なものらしい。
「そういや上の連中はどうか知らんが、地球の神話や寓話に出てくるお前みたいにエルフってのは他人に真名を知られるとマウント取られるんだっけ?」
マウントってのは控えた表現で、実質下世場表現でいえば奴隷に墜ちる。
「イヤらしいわよね。私は知らないけど、帝都ビッグサイトで夏冬に売ってる薄い本じゃ定番ネタじゃない」
「奴隷ね … いてぇ!」
小さく叫んで、こめかみを手でおさえる。
「どうしたの」
いきなりアイスクリーム頭痛が襲った様に顰めるので目の前のエルフ娘が心配する。
(いて … ん? … )
突然黄色い悲鳴を上げて頭痛を訴えたのにリアクションが目の前の彼女だけであった。
(まあ、いいけどさ)
一応同じクラスの女子が刺すような痛みを訴えているのだらか、義理でも「大丈夫か」と言ってきそうだがその気配は無い。
別段構ってちゃんじゃないが、心配するなり様子を伺おうって気持ちが周りから感じられないので不審に思う。そこまで多分嫌われちゃいないと、思いたい。
チラリと周りをみると、目の前のエルフ娘以外、周りの皆は焦点の合わない目で惚けていた。
「どうしたんだ?お前ら、みんな惚けて。休み時間にどっかちょいの間でサカって賢者タイムかな?」
いくらやりたい盛りの元気な高校生と言えども、やったらその後は授業どころじゃない。水泳後の午後の授業みたいに、起きてるだけで殊勲賞ってなものだ。
「それとも幻魔大戦の戦士ベガが追ってきた新宿三丁目の派出所のお巡りさんの真似。もしくわメキシコ国境で国境警備隊が宇宙人見たんで、黑眼鏡に黒服の男にフラッシュライトで記憶を消されたような顔をしてるけど」
映画メン・イン・ブラックに出てきたエレクトロバイオメカニカルニュートラルトランスミッティングゼロシナプスレポジショナー(短期記憶シノプス破壊装置?)通称「ピカッ」を光らされたように惚けている。
「前者はいいとして … 後者はそういえば、今こいつ等はそういう状態だったな。そんな便利な道具が学校の備品にあれば、先ほどからの杞憂も無くなっていいんだけど、地球外のOT(オーバーテクノロジー)はリバースエンジニアでも禁止だから無いか。OTアイテムをドラえもんの便利アイテムみたいに手に入れたら、T.H.O.R.計画(極秘戦術ヘリ扇動)を知ったフランク・マーフィーの様に秘密保持の為に口封じ確実だな」
ウチの学校に“ピカッ”があれば、これからの面倒くさい憂鬱な作業をしなくても済むと思ったが、無いモノは無いと諦め惚けているクラスの連中に広げた手のひらをヒラヒラと意識状態をベタに探ったが、やはりベタになんの反応も無い。
「憑かれているんで中の人はトランス状態で寝て … でも憑く上の連中のユーレー[憑依する異世界魂魄]いないぞ。単なるLOTC*(魂魄喪失)で案山子ハンク*(The Wonderful Wizard of Oz/scarecrow)になってるな」
どうやらクラスの連中は揃ってトランス状態で空っぽの状態だけである。ただ集団で憑依されるなんてあまり聞いたことない。集団でおかしくなるのは集団ヒステリーやバイアス性のパニックぐらいだ。今の状況のようにLOTCでは考えられない。
「どうしたの?」
「おやっと、お前は大丈夫なんだ … 」
自分だけが難を逃れているなら、両者の違いはトランスファー化したか、してないかの差であるので原因はその辺りにあるだろうが、エルフ娘は平気って顔をしている。
「つまり被害者がクラスの連中とすると大体犯人は被害者とは相反する位置に立ってるモノだから、その意味じゃ正気を保ってるあたしたち二人だけど … ドッチだと思う?」
「何がよ」
「クラスの連中を人事不省状態にした犯人」
「ワタシじゃなければアナタよね。それかここにはいない第三者ね」
「あたしはこんな騒ぎ起こしても得るモノ無いとは思うから、
あなた犯人になってくれない」
「なんだそりゃ」
「こういう時は誰か犯人だって事にしとけば丸く収まるもんよ」
段々飽きてきて面倒臭くなってきたので、何が真実かよりドッチが早く気持ちの整理が付くかで決めたかった。
「普段ならそうするんだけど、クラスの連中がいるから無理そうね」
「イヤよ。全身黒タイツに黒いバラクラバを被るなんて恥ずかしい」
「そりゃそうだ。あたしもあんな黒ずくめで人前に出るのは嫌だな」
「でも犯人はなんでこんな事したんだろうな」
悪霊なんぞが無くした体を欲しがり、他社の体を乗っ取るなら夜中に自宅で一人でいる時に狙うのが楽だろう。こんなに大仰な事をするのは非効率である。
じ~
惚け、中には口を半開きにして涎を垂らしている連中を見る。
「なんか、こんな光景以前見た … あっ いてえええ」
冷たいアイスか氷を急いで食べての、アイスクリーム頭痛のようだと思い、コメカミを手で押える。
「大丈夫。また巴里のBerthillon*でアイス食べすぎた時のように頭痛むの」
「ああ ん… 巴里 … あたし先週巴里にいたの?」
「いたじゃない」
「なんであたしが巴里に行ったこと知ってるんだ?」
誰にもそんな事を話したことはない。
「そ それは、あなたから聞いたに決まってるじゃない」
「あ~、そうだったな」
「そうよ。相変わらず寝て起きたら忘れちゃうんだから」
若いんだから諸事情があってもボケるのは早いと言われた。
「あたしも知らなかったのに、なんであたしが巴里でBerthillonでアイス食ったことを知ってるの」
和やかなムードが霧散する。
「 … 」
「実は何日前かに旅行した覚えが無いのにパスポートがカバンの中から出てきたんで、おかしいと思ってみたら出入国印に欧州連合の判はあったけど、シェンゲン圏内*なんでフランスの出入国のスタンプは無かったのよね。なんで巴里まで行ったと知ってるんだ」
ん?なんでと問う。
「 … 」
一緒に行ったと言えば良かったが、聞いたといえばそれは多分嘘だ。本人だって覚えていなんだから。島健忘症はややこしい。
「お前は誰だ?流しの悪霊とか魑魅魍魎さんかな。いや、その程度じゃ学校を巻き込んだこんな騒ぎは無理だな」
会った事多分ないから知らんが、神様かなんかだと勘繰る。
「クラスの連中は“あの時”とは違い無事なんだな」
詰問するような目に初め停まった表情をしていたが、直ぐに諦めたようにお手上げのポーズをする。
(あれっ?“あの時”ってナニ)
頭に“?”は浮かんだが、考えても“!”は出てこなかったので取り合えずクラスの連中の心配に居を移す。
スン
モヤモヤが漂うあたしを置いておいて、張りつめた緊張感は霧散し周りが晴れ上がったようにスプライトな景色の中に不遜な笑顔があった。
(カマかけた甲斐あった。やっぱコイツ絶対別人だ)
エルフって種族的特徴か知らんが、たまに長命故の選民思想から見下ろすような笑みを浮かべるが、これは見た事無い嘲笑であった。
「お前、その娘のオリジナルだな」
ニヤリ
普段は見せないような冷徹な笑顔がそこにはあった。


title #3
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 12/?
end



****************************************************************************************************


*シェンゲン圏内 EU圏内では一度圏内に入れば入った場所の入国スタンプは押されるが国境を超える際はスタンプは押されない。
*Berthillon フランスの老舗アイスクリーム屋 パリで有名
*T.H.O.R.計画(戦術ヘリ蹂躙作戦)を知ったフランク・マーフィー 1983年 ブルーサンダー ロサンゼルスの市街地で移民をモルモットにして暴動鎮圧テスト
*フライトプラン 2005年 旅客機に一緒に乗った子供が飛行中に消え、探そうとするがそんな子供の記録は無く、高度1万メートルから消えるハズがないと孤立化していく母親を描いたミステリー作。
*案山子ハンク オズの魔法使い 1939年 ドロシーが旅の途中に出会った案山子のハンクは自分に心(脳)が無いと、心を欲しくて同校する。 心の無い人間の事を指すので、近頃流行りの「人の心とか無いんか」って比喩で用いられたとか。
*LOTC(loss of trans consciousness/魂喪失)案山子ハンク*(The Wonderful Wizard of Oz/scarecrow)
*光る眼 1995年 
*新宿三丁目の派出所のお巡りさん 幻魔大戦 1983年 ベガの超能力を誇示する為に、思考停止状態にされたお巡りさんがモブで登場
*エレクトロバイオメカニカルニュートラルトランスミッティングゼロシナプスレポジショナー(ニューラライザー)通称「ピカッ」メン・イン・ブラック (映画)1997年
*「余計なモノを持つと心にしがらみが出来るって宮本武蔵だって言ってる」 五輪の書?『後々呪物となるものは持たず』解釈は、沢山のモノが心を占めると心が濁るって意味らしい。
*601error[unreachable code]”あたしはアンドロメダ病原体か 1971年 アンドロメダ病原体 未知の病原体へに危機は去ったが、ED画面を601と表記された。これは日本語で解析不能な病原菌によって大気が汚染されたことを示す。
*The Fog 1980年 疫病に侵された病院船が感染の危険から係留を拒否されたが、金塊が積まれていたと知り許可を与えるとおびき寄せ沈没させて患者と船員を皆殺しにした。その亡霊が自分達を殺した住民の子孫に復讐する
ジョンカーペンたー
*ミカンと引き換えに受け入れてくれとの汁で書かれていた 炙り出し。火を遠くから当てると汁で書かれた部分が目視できるようになる。
*一方通行出口なし ゴキブリ捕獲機 フマキラーのロートルのCMコピー
*「人事不省まで酔わせて書かせたようなエリア88の契約書をみたいなもんだな」漫画エリア88で、主人公はライバルの奸計によって、人事不省まで酔わせた後契約書を書かせた。内容はほぼ生還不可能は条件での傭兵愚連隊パイロットへの強制的?な入隊であった。

*「レインコート着た郵便配達人にMAC10で鏖」 コンドル 1975年 国の暗号文書を機密文書と知らずに解読してしまった祖国の出先機関が一人を除いて鏖になった。何の文書か分からなかったが、敵国に漏れ伝わる可能性があるならと口封じであった。
*「兵士たちよ。獣たちに身を託してはいけない。君たちを見下し、奴隷にし、人生を操る者たちは、君たちが何をし、考え、感じるかを指図する。君たちを鍛え、食事を制限する者たちは、君たちを家畜として、ただの大砲の的として使うのだ」1940年 チャップリンの独裁者より 
*「今ならブルーオーションだぞ。知られればレッドオーションになる」 ブルーオーションとは競合相手がいないので商売上は無敵で利益は独占 対してレッドオーシャンは過当競争でその戦いは血で血を洗うような死屍累々。語源は漁師 自分だけなら幾ら魚を取って内臓を海に捨てても海は青いままであるが、競合が増えると海は魚の内臓で真っ赤に染まる事かららしい。
*「地球が壊れるのを防いでいるって、お前原作版マーズか、シンウルトラマンのゼットンから地球を守る科特隊だったのか。どんな理屈だ」 原作版マーズやシンウルトラマンは異星人が地球を跡形無く破壊しようとしていた。
*「所詮人生、死ぬまでの暇つぶし」立川談志 「努力とは馬鹿に与えた夢 学問とは貧乏人の暇つぶし」
*「神がやらなきゃ人がやる。この町では誰もが神様みたいなもんだろう」 機動警察パトレイバー2 後藤と荒川の会話より
*皆殺し装置 博士の異常な愛情 1964年 劇中登場する架空兵器であるが、作成は多分可能 文字通りに人類皆殺し兵器 核爆弾の周りに半減期の長く毒性の高いコバルトを配置して、核兵器起爆で地球上にコバルト(半減期5.2713年)を降り注がせて効果を実証するらしい。
*かまとと 知っているのしらない事で純粋または子共を装ってかわい子ぶりっ子
*中岡元 裸足のゲン 主人公
おーい桐島いっしょに日本へ帰ろう 元ネタはビルマのたて琴で、それのパロが霧島部活止めるって らしい。
メリークリスマス ミスターローレンス 戦場のメリークリスマス 明日銃殺される主人公の最後の言葉


*リュークか一護 どちらも死神らしい。同じメディアの同業らしいが、随分タイプ違うな。
*ゴーストバスターズ 1984年 お化け退治屋の映画 お化け退治で金儲けをしているらしい
*どっかの幽霊排除人 GS美神 1980年代 主人公美神レイコがお化け退治で多額の招集を稼ぐ漫画
*神だーり ユタの能力の発現現象およびその前兆を表す ユタの素養があるものに神、またはその関係者?が憑き、トランス状態にして口寄せや憑依してお気持ちや、過去や未来の事を話したり見せたりする。イタコとの違いは憑依するのがイタコは、イタコ本人のみだが神だーりはユタ?のみならず能力ない他者にも憑かせたり見せたりすることが出来る。アイツは更にその能力が強く、そして一般には個別に対してだが彼女の場合は複数が可能。
*高地トレーニング/血液ドーピング ヘモグロビンの酸素供給能力を上げるのだが、薬物は使わないので検査にはひっかからない。
*リーサ高地トレーニングや血液ドーピングルウエポン 1987年 悪の親玉が南アフリカ?の大使だったので、非武装の主人公を銃で撃って「外交官特権だ」と言って罪を逃れようとしていた。そこまでされて自国民を守らないって国として終わってる。
*トゥルーマン・ショー 1998年 暮らしていた街と住人全てがテレビ番組のセットと役者であった事を知らされ、自分の生涯が全てやらせであったと知った男の苦悩を描いた作品。
*マフィアの抗争の手打ち ゴッドファーザー 1972年 主人公がマフィアファミリーの抗争を手打ちにしようとイタリアンレストランで芋を引くとみせかけて、実は敵ボスとつるんでる悪徳警官を射殺する。
*添乗員[神降ろし/憑依体] 異国からの精神だけの旅人が地球文化を五感で楽しめる為に現地人に憑依して旅を楽しめる為に自らの体を貸し出す。職業名 トランスファーとも呼称する。
*TIC 乗換案内所[Transfer information center] 安全に憑依の着脱を行う為に世界の数か所に用意された施設。PCに繋がった外部機器を外す時のように、手順を守らないと受け入れる方が壊れるので基本指定された場所で行なう。
*芝浜 古典落語 江戸時代の噺 調子の良い男が大金を拾ったのでこれで働かなくてもよくなると飲めや歌えのどんちゃん騒ぎの宴会をして泥酔して次の日、女房にそれは夢だと言われて、宴会の費用の為に我武者羅に働いて真面目になる・・・
*フュネスのニューヨーク←→パリ大冒険 1973年 仏 単なる一般人なのに世界的いざこざに巻き込まれて
*白川夜船 落語 白川というのを川だと思って、しったかぶりをして船に乗って寝ていたので知らないと答えた男の滑稽話。
*ビリーミリガン 世界一有名な多重人格者 作中の“あたし”と違い各人格は他の人格の記憶等を知覚でていなかった
*大紐育の地下鉄で電気椅子 映画 サブウエイパニック 1974年 クライムシネマ NYの地下鉄をSMGで武装した四人犯人によって地下鉄車両が占拠され、人質を取る犯人と交通局警ら係の交渉を描いた映画。主犯のMrブルー(ロバート・ショウ)に犯行の動機を交通局警部のガーバー(ウォルター・マッソー)が聞くと、軍から羽振りの良い傭兵に転職して、贅沢を覚えたからさと言って、その先が破滅だとしっていて自嘲して自ら電気椅子?に座る 尚リブート作品では出演者の関係から粗野なアクション作品になっており、そのシーンも無い。
*山師 本来は山で鉱物を掘る職種を指すが、鉱物なんて千三つ(千回掘ってあたり三つ)と言われるように一かバチかであるので詐欺師と混同されても呼ばれる。
*銭ゲバ 秋山ジョージ著 1970年 主人公がどんな手段を取っても金を稼ごうとする漫画原作 のちの世に金に汚い人間を銭ゲバと称するようになった。
*カネゴン 1966年 ウルトラQは初出 金に汚い少年が怪物に変身した守銭奴の権化が別称 今でいう所の僕のヒーローアカデミアやワンパンマンの原型のように物語。
*ラストアクションヒーロー 1993年 現実世界の少年が魔法のチケットという映画の世界に入れるアイテムで冒険を繰り広げる。現実と虚構世界の境界が分からなくなる。
*ダーロッパ 異世界転生/転移 で飛ばされる先は大方中世の欧州的雰囲気を纏った剣と魔法の世界であり、その世界観をダーロッパと言われてる 造語 だろう系小説+ヨーロッパでダーロッパ
*リンゲル液のプール 脳を生かす為のSFでは定番の羊水 アニメサイコパスでは多数のネビュラシステムに中核である人間の脳をリンゲル液に浸されていた。劇場版ルパン三世一作目においてもライバルの脳はこの中に浮かんでいた。
*カストリ雑誌の表2/3/4 下世場な人間が読む雑誌の、怪しい広告のメッカみたいな広告面 表二は表紙の裏面 表3/4は雑誌の裏の裏表 大体の雑誌ではカラーで目立つので広告料は高額であるので、広告出稿者が相当儲かっていないと出せないので、どんな方法で金を儲けてるか知らないが、儲かっているの証左である。
*『ピピルマ ピピルマ プリリンパ ペルッコラブリン クルクルリンクル!』魔法のプリンセスミンキーモモ/魔法妖精ペルシャのその道にスペシャリストになる呪文 この二作品は魔法はスキル付与型の変身魔法であり、外部への魔法で効果を及ぼすのではなく現実世界の職業上の技能で問題解決する物語であった。
*神様ポジションでお山の大将 ドラえもん 1971年初出 現代から文明に利器を持って野蛮人を驚かせて褒められようとしたが、マッチは水で湿気って火がつかず、懐中電灯は電池が切れ、ラジオは放送やってないので音はならない … ラジオの電池で懐中電灯つけたら・・・・・・。


*「人買いに買われた娘みたいで、聞いてて悲しくなる」 遊郭なのでよく聞かれる「ありんす」が有名な女郎言葉は、主に東北訛りを隠す為に人工言語であり、寒村から売られてきたんだと出処がバレると客が興ざめしないように叩き込まれる。ある種身の上の悲劇を如実に語っているらしい。

*「俺より強い奴に会いに行く」 某格闘ゲームのコピー
*「撃って当たれば死んでくれる鉄華団のリーダーや合衆国の大統領」ガンダム 鉄血のオルフェンス 第35代合衆国大統領 どちらも狙撃に対して無防備で暗殺された。特にJFKは暗殺パレードのリムジンに防弾がガラスとシークレットサービスの同乗を断ったと言われている(真偽不明)
*レベル10クラスの防弾装備 強化ガラスでは12.7mmBMG弾対応規格
*V-280とUH-60 米軍ティルトローターヘリ/人員輸送ヘリ
*エシュロン アメリカの全世界情報収集システム ぶっちゃけ盗聴にハッキングして世界を非合法に見張ってる表向きは存在してない情報監視機関。
*「あたしはお富さんかよ」1954年 死んだはずだよお富さんのフレーズで有名 死別したと思っていたのに、偶然今生で再開できたが、すでにお互い別の生活があると再びの別れをする流行歌
*お車代と栄養代 防衛大学校がそんな名目で出してはいないと思うが、昔プロ野球でドラフト制度が無かったので選手側の自由意志であったが、契約金の上限が決まっていたので自分の所の球団に来て欲しいと非公式なお金を賄賂として渡して気を引いた。そのときのお題目がお車代に栄養代であった。
*幕下の付け出し  将来有望だと思われた相撲の若手に対しての優遇制度。
*ルパンに出てくる魔毛狂介 ルパン三世第一作「タイムマシンに気をつけろ」に出てくる未来人 彼の子孫がルパン三世の子孫に殺される未来?を目撃したので、歴史を改変しようと自作のタイムマシンでルパンの始祖の殺害を試みる(三世以降の子孫は強敵で殺害不能なので一般人である始祖を選んだと思われる)
*「アルカトラズやブリストルやタルタロス」 脱出不可能と言われた刑務所3選 順にアメリカ サンフランシスコ アラスカ(架空:ゴルゴ13) 日本[架空:僕にヒーローアカデミア]
*「未来からスポーツの勝敗表持ってきたら、スポーツ賭博では連戦連勝」バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 1989年

*愚者の渡しの守り   1904年  映画オール・ユー・ニード・イズ・キルの原作みたいなタイムループ&夢落ち   困難を潰して生存ルートを探す胡蝶の夢
*ゲリラ販売(客の入りを見て突発的で非公式な販売方法)賞味期限のあるような食品を、問屋に間違った数を注文して仕入れてしまったゆえに設け度外視で売り切る時にも使う。
*「吸血鬼に攫われた娘は、もう吸血鬼になってるかもしれん」吸血鬼  1967年 攫われた婚約者を救い出した青年であったが、すでに吸血鬼になった娘から食い殺されて終わるバッドエンド映画 最後のナレーションが「かくしてこの世の悪は栄えた」ストックホルム症候群の凄い奴かな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

勘当された少年と不思議な少女

レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。 理由は外れスキルを持ってるから… 眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。 そんな2人が出会って…

盾の間違った使い方

KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。 まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。 マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。 しかし、当たった次の瞬間。 気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。 周囲は白骨死体だらけ。 慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。 仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。 ここは―― 多分、ボス部屋。 しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。 与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる 【異世界ショッピング】。 一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。 魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、 水一滴すら買えない。 ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。 そんな中、盾だけが違った。 傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。 両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。 盾で殴り 盾で守り 腹が減れば・・・盾で焼く。 フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。 ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。 ――そんなある日。 聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。 盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。 ​【AIの使用について】 本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。 主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。 ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...