異世界ハーレム譚 〜最弱スキルでなぜかモテモテ!?〜

けい

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だが幸せな夜は長く続かない。
ハーレムの影に忍び寄る黒い影。女神に仕える敵の巫女が、ハルトの命を狙って動き出す。

~~~

街での束の間の平穏を破ったのは、突然の襲撃だった。

「きゃっ!?」

「ハルト、逃げ──!」

ミリアとルナの叫びも虚しく、ハルトは一人、黒い霧に包まれていた。

目を覚ますと、そこは地下の牢のような部屋。
手首に魔力の枷。

そして。

「やっと目覚めたのね。転生者くん」

現れるは、夜の闇に溶けるような漆黒の衣と妖艶な肢体を隠そうともしないダークエルフの女だった。

艶のある長い銀髪。切れ長の赤い瞳。
露出度の高い黒革のボディスーツに、むっちりとした太もも。
そして、その唇に浮かぶ残酷な笑み。

「私はエレーナ・ヴァル=ノクス。闇の巫女──だけど、あなたにちょっと。興味があって」

「さて、どんな力を持ってるのか。体で教えてもらおうかしら」

そう言うと、彼女はハルトの頬を指先でなぞる。
その指から伝わる感覚は、くすぐったくもゾクリと背筋を這う。

「ふふ。震えてる。ねぇ、怖い? それとも感じてるの?」

そう言って、彼女はハルトの耳元で囁いた。

「この“魅了スキル”。あなたが女を虜にする力だというのなら……その虜になった女が、あなたを責めたらどうなるのかな?」

手首を拘束されたまま、ハルトはエレーナの手にゆっくりと攻められていく。

唇。首筋。胸元。
ボディラインをなぞるような爪先と、時折甘噛みする牙。

「ほら、ダメな顔になってきた。あなたみたいな男、調教して飼い慣らすのが一番楽しいのよ」

だが。

「あら?」

エレーナがハルトにまたがった瞬間、逆に彼女の瞳が揺らぎ始める。

「なッ、なにこれ!? 体が、熱い」

そう、《魅了》スキルが暴走し、逆に彼女を虜にし始めていたのだ。

「く、くっ……嘘よ……! 私が、こんな男に……ッ♥」

ぷるぷると震えながら、彼女はハルトの首元に顔をうずめた。

「責任、取ってよ。壊れるまで。好きにしていいから」

(こ、これはこれでヤバい。この俺の力、ヤバすぎだろ)

こうして、ハルトはエレーナを逆に虜にし甘く屈服させたのであった。

拘束を解かせ、ハルトはエレーナに命ずる。

「俺に従順を誓えば許してあげる」

「は、はい❤︎ このエレーナ。ハルトさまに一生の従順を誓います」

土下座をし、ハルトに誓うエレーナ。
こうしてエレーナはハルトのハーレム要員の一人に加わったのであった。



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