いきなり「神子様」なんて呼ばれても

いちる

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【番外編】満月

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満月だなあ。

窓に近づけない俺は月を見るためにしゃがみこみバルコニーの手すりの隙間から2つの月を覗きこんだ。
でもお腹が苦しくなってそのまま寝そべる。
寝そべるというか猫が床でゴロゴロしているポーズというか、豚の丸焼きのポーズというか。
だって、手枷、足枷あるからさ。
寝そべると月は手すりで見えない。 
むむむ。

「何をしてるんですか?神子様」
ちょっと呆れた声色でリユイが寝る前のお茶の用意をしながら俺に声をかけた。

「…月、見たい」
「…前科がございますから」
ものすごく冷ややかな声で返される。
ですよね。
飛び降りと殺傷。
月はリユイや王様にとってトラウマだろう。

「見たいなあ。せっかく満月だし。なんか気分は中秋の名月なのに…こちらの人には月を愛でる習慣はないの?」
「…なんの為に?」
不思議そうに返事がされる。
ない、わけね。
確かに『月が綺麗』と愛でる人種は限定されてるよね。
日本では「ウサギがいる」とか、かぐや姫の話もあったり、美少女も月にかわってお仕置きしてくれるけど海外でも不思議がられるそんな日本人の繊細な機微はやはりこの国の人にもわからないらしい。

「最近ちょっと肌寒くなってきたよね」
「厚手の服、ご準備いたしますか?」
俺が軟禁されているお城はセントラルヒーティングが行き届いていて基本的にすごく暑かったりすごく寒かったりすることは無い。
けど、ちょっと暑かったり、肌寒いと感じることはあるようなので暖炉も装備してある。
魔法で火を付けるんだよね。
そのまま魔法で暖かく出来ないのかって思うけど、ゲームでHPが有限なのと理屈は同じで継続が難しいらしい。

「俺の国ではこういう季節を『秋』っていって、その時期のお月様をその年の豊作を願って愛でる風習があるんだよ」
「月を見て、ですか。どうしてでしょう?」
「…うさぎが餅ついてるからだと思う」
うーん、と、リユイは眉間に皺を寄せる。
俺も同じ気持ちだけどね。
なんでだろうね。

「でさ、綺麗な満月だから、少し見たいなあと思うんだけど、お腹が邪魔して上手くしゃがめないんだよね」
俺のお腹の子どもは無事に安定して、今は六ヶ月目に入ったところ。
ふんわりした服を着ているから目立たないし、俺の『胎の実』は女性の子宮より身体の奥にあるらしく、そもそもそんなに見た目は大きくならないらしい。
けど、自分では日に日に大きくなっていくのはわかるので俺は段々重さとか苦しさも感じるようになった。
女の人、大変だ。
俺、向こうに帰ったら妊婦さんには優しくしよう。

「…仕方ないですね」
ひょいと、というほどじゃないけど、でもそんな軽々しい感じでリユイは俺を抱き上げて、ベッドサイドに座らせる。
「ちょっとお待ちくださいね」
ブツブツと口の中で短めの詠唱を唱えると、部屋の真ん中にあったカウチソファが、すっと窓辺に移動した。
「ソファに座ってください。そうしたら見えるでしょう?」
また抱きかかえられて、俺はソファに座らせられる。
じゃらりと鎖がたぐられカウチソファの足にくぐらされる。
俺が見やすいためにソファを移動させたのかと思ったけど、重し代わりだったのか。
まあ、仕方ないけど。
自分の過去の愚行を反省して窓の外に目をやれば、綺麗な二つの満月。

二つっていうのがこう、なんとなく、ちょっと凹むけどさ。

リユイはお茶を乗せたワゴンもソファの横に運んできた。
「…リユイも座れば?情緒はわからないだろうけど」
「神子様がお綺麗だと仰るなら理解できるように努力をしましょう」
「いいよ、努力なんて。こういうのって文化とか育ってきた環境の違いだから」
あと、確か、人種の違いというか。
虫の声を『音』と表現する日本人と外国人ではそれを受け止める脳の場所が違うから起こるらしい。
どう見ても欧米型のここの人達に虫の声が良い音色だったり、ましてや月が綺麗という感覚はないだろう。
どちらかと言えば、『狂気』だろうな。
…俺もよく自殺したし。

「俺の国は変な国で、宗教観があるんだかないんだかわからなくて、神様が八百万いるって言われてるんだ。もちろん、月も神様なわけ」
「随分、神様の安売り…あ、いえ」
リユイが何か言いかけて、やめる。
いいんだよ、安売りでもなんでも。
「石ころにも、貧乏にも神様がいるんだよ」
「不浄にもいそうですね」
「いるよ!」
俺の返事に驚くと言うより、呆れた顔をする、リユイ。
そうだよね。
やっぱり俺もそう思う。
「…おとぎ話があって」
すっと、俺の前に暖かいお茶が差し出された。
「神子様、せっかくですのでお茶を飲みながらどうぞ」
月見酒ならぬ、月見茶。
そっとお茶のカップに目を落とすと、ゆらりゆらりと月が浮いている。
俺と同じで逃げられない、捕らえられた月。

「ありがと。でね、月から来た美しいお姫様に貴族や大臣や皇子は結婚して貰おうと姫が欲しがる物を貢ぐんだけど、難易度が高くて偽物を準備して怒られたり、取りに行こうとして大けがしたりして…結局姫は月に帰るんだよ」
帰りたい。
かぐや姫はそう言いながら毎夜月を眺めて泣いていたという。

帰りたい。
帰りたい。

「…神子様?」
黙り込んだ俺の顔をリユイは覗き込んで、きゅっと唇をかみしめた。
「…やはり月を見せるのではなかった」

気づけば俺の頬には涙が伝っていた。
そっと、リユイが拭ってくれる。
子を三人産むという使命は全うしようと思っているのに。
それまではこちらの生活を楽しんで、それから、弥生時代でもどこでもいいから帰ろうと思っているのに。
月を見て郷愁の思いはやはり募るものなのか。
日本人、やっかいだなあ。

「大丈夫、死なないよ」
「そんなことはもう心配しておりません」
リユイが俺の手の中のカップを取り上げ、ワゴンに置くとそっと俺を抱きしめた。
「何を差し上げれば、神子様は月には帰られませんか?」
ふんわりとリユイの温もりと香りに包まれると、俺のお腹の子がもぞりと動く。

あ、いいシーンなのにエロゲーモードになりそう。

そうなんだよね。
安定期に入るまでは、王様の精液(とはダイレクトには言われなかったけれど)が子どもを定着させる一番の安定剤といわれてほぼほぼ毎日セックスしてさ(お昼の時間に会食とセックスするんだよね。もう、俺王様に触られるとすぐに発情しちゃってさ、大変だったんだけど)、安定期入ったら今度は母体の安定の為に必要と言われて、回数は減ったけど、三日に一回は王様とセックスしてるんだよ。
王様は嬉しそうだから、まあ、いいんだけど。
俺ももうそれが神子の役割だと悟りを開くことにしたけどさ。

問題は。
いや、あんまり問題でも無いんだけど。
俺、リユイにも発情しちゃうんだよね。
王様ほど強いエロゲーモードには成らないから安定期前も毎日ってわけじゃ無かったけど、リユイにも抱いてもらわなきゃ確実に体調が悪くなるから、抱いてもらうんだけど…

誰に彼にもエロゲーモードになるわけじゃ無いんだ。
王様と、リユイにだけ。
大神官様曰く、子は父親にしか反応しないって…
ということはこのお腹にいるのは、誰の子なんだろうなあ…

まあ、『王族の子』なのは確実だから、大丈夫、な、はず。

「リユイがいれば、いいよ」
俺は自分からリユイの頬に手を添えて、口づけを強請る。
蓬莱山の玉の枝も火鼠の皮衣もいらない。

「リユイを、頂戴…」
リユイは愛おしそうに俺を見つめるとゆっくり俺をソファに押し倒し、チュニックの裾から手を差し入れてきた。

■■■

なんてことを思い出しながら、俺はテーブルに置かれた半額シールの貼られた、『お月見団子』を見つめていた。
今日はお月見。
中秋の名月と満月が一緒になるのはしばらくぶりの事らしい。
というか、俺、中秋の名月イコール満月だと思っていたんだけど違ったみたい。

「リユイ、これ」
「半額なので買えと、主任から」
…なんか、七夕のときもそういうこと言ってなかったっけ?
「無理に買わせられてるなら言った方がいいんじゃ無い?」
「いえ、定価でも買おうと思ってましたから大丈夫です」
「そうなんだ」
キッチンに向かって忙しそうに夕飯を作るリユイの背中を見たあと俺はもう一度テーブルに目をやる。
半額シールが付いているのは団子だけじゃなかった。
「リユイ、ススキ飾っていい?」
「お願いします」

片付けてある場所を覚えた俺は、花瓶と、お盆を出して、ススキとお月見団子を飾った。
「リユイ、お月見、覚えたんだ」
「…あちらにいるときも神子様…あ、カイと月を見ませんでしたか?」
「見たね、かぐや姫の話、したね」
「ええ、読みましたよ。竹取物語。男性には災難な話ですよね」
「そう?」
「ええ、姫は最初から求婚を受ける気はないですよね」
「ないけど、無理強いをするからなんとか逃げようとしたんだろ?」
「…よかったですよね。五人の男達が結託して姫を監禁したりしなくて」
…自分の物にならないならいっそ、って?
そう考えれば、王様が俺を帰してくれたのは奇跡かも。
一生、手枷足枷付けて監禁することも出来たんだもんな。
俺にそんな魅力が無かっただけかもしれないけど。

「さて、出来ましたよ。今日は趣向を変えて、屋上で食事をしませんか?」

都心部近郊の街にありがちな矮小な我が家は洗濯物干し場は屋上にある。
ちょっとしたスペースだからゴローを遊ばせたり、俺が小さなときは夏はビニールプールで遊んだりもしていた。
その日の屋上はすでにリユイが仕事前にテーブルなんかを設置してくれていておしゃれなグランピングスペースのようになっていた。
月が見やすいように椅子は並べておいてある。
二人で手分けして何回かキッチンと屋上を往復して、ちょっとしたお月見会場を作る。
今日のメニューはウズラの卵が真ん中に乗ったつくね・プチトマトのマリネ・鰯団子汁・手まり寿司。
「お月見メニューは『丸い物』だそうで、丸い物尽くしにしてみました」
「へえ!そうなんだ!」
「ええ、そう店内のPOPに書いてありまして」
リユイって働く前は図書館の本やインターネットで知識を得ていたと思うんだけど、最近は職場からの知識習得が多いよね。
「あと…神子様明日は予備校お休みですよね?」
そうなんだよね。
予備校の空調設備が壊れてどうしても明日から工事するらしい。
ので、明日とあさっては休みになってしまった。
課題もあるからのんびり出来るって訳じゃ無いけど、普通の平日よりはのんびりできる。
「では、こちらを。今日のメインのつもりですが」
手の平に包み込めるくらいのまあるいグラスを二つ取り出し、リユイは青い瓶の日本酒をそれに注いだ。
「…月が映るでしょう?『月見酒』だそうですよ」
「へえ!」
あの時映った月は捕らわれた俺そのものでその光には絶望の陰がチラチラしていたけれど、今の月は、丸く輝く祝福のメダルのように見える。
「今日は朝霞さんも出張でいらっしゃいませんし、少しのんびりするのはどうでしょう?…受験生には酷ですか?」
いつもは口うるさいくらいに俺に規律正しい生活を(週末のセックスも込みでね。こえは俺の強い要望によるけど)強いるリユイは、少し困った顔をしていた。
そうだよね。
自分からその規律を破らせるに近い事言い出してるんだし。
俺としては今月初めに統一テストの願書も出してこれから本当に受験戦争のまっただ中に突入するわけだけど、一日くらい羽目を外しても構わないと思うんだよね。
「中秋の名月と満月が重なるのはそんなにないんだって。今日くらい、ちょっと乾杯しようよ」
「良かった」
リユイは口の端を少し上げて薄く笑った。
俺たちは虫の音の様な軽い音をグラスを重ねて立てた。

「でもさ、リユイは月を見て綺麗だと思わないんだよね」
「…あちらの国のは思いませんでしたけど、今は思いますよ?」
「本当に?」
「日本では月には餅をつくウサギがいるというようですが、中国ではヒキガエルだったり、ヨーロッパでは魔法使いの老婆だったり…綺麗と言うよりそんな風に人々を別の顔で魅了する月が愛らしいですね」
「リユイは何に見えるの?」
「私ですか…」
うーんとリユイは黙り込む。
ほら、見えないんだ。
俺はグラスの日本酒をちびりと飲む。
甘すぎることも無く冴えた味のそのお酒は本当に月を飲んでいるようだった。
「怒りません?」
ぽつりと、リユイが言う。
「え?怒らないよ?」
「…帰りたいと泣いていた、神子様の横顔に」
「あー」
とくりと胸が鳴る。
そうですか。
月は、俺は、リユイに罪悪感を植え付けてしまったか。
「帰れたから、今は笑ってんじゃ無い?」
俺はテーブルにグラスを置いて、リユイに抱きついた。
「み…カイ」
そのまま噛みつくように口付ける。リユイも俺の首筋に手を回して離れないように引き寄せてくれた。
「リユイ、かぐや姫は何も手に入れずに月に帰ったけれど、俺は欲しかったリユイを手に入れてここに帰ってきたんだ。俺は今めちゃくちゃ幸せで楽しい。それは全部あの国に召喚されてリユイに会ったからだし…俺、一度しか見れなかったけど、リユイの子も生めて本当に幸せだったと思ってる。だって、この世界じゃあり得ないけど、俺とリユイの子がいるんだよ?」
「カイ…」
リユイは俺の背中を優しく撫でてくれる。
その温もりはいつも俺を安心させる。
「俺は、今こうしてリユイとのんびりお酒が飲めたりいちゃいちゃ出来るのが嬉しいけど、リユイは?こっちの国にきて後悔していない?…月を見て帰りたいとか思わない?」
七夕にリユイが書いた短冊の文字はもう俺には読めなかったからなんて書いてあるかわからないんだけど、もしかしたら、ここに来たことを後悔しているんじゃ無いかと、帰りたいと思っているんじゃないかと、俺はたまに不安になっていた。
ぎゅっとリユイを抱きしめる。
向こうではいつも枷があったから、出来なかった行為。
だからなのか俺は気づけば子どものようにリユイに抱きついていることがある。

「残念ながらカイ、私は日本人の機微や情緒を持ち合わせていないので」
リユイは苦笑いを浮かべた。
「月を見て帰りたいとは思わないんですよ。…月が綺麗ですねという言葉は覚えましたが」
「リユイ…」
少しだけ皮肉の混じった暖かな言葉が俺の心を満たす。
愛しているという言葉に変換されて、俺に響く。
「リユイ…キスして」
薄く唇を開け、少し舌を出すとリユイが舌を重ねた。
酒に溶け込んだ月がリユイから流れ込んだ。
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